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【新規】消費者主権の市場原理で社会改革【参入】2

1 :名無しさんの主張:2012/06/12(火) 21:43:40.11 ID:???
”和をもって尊しとなす”国、日本においては、市場原理、競争原理は何かと悪と見なされ、
内輪の同質的な仲間が集まっての談合および、お上の下での統制的な制度が好まれる傾向が強い。

しかし、新規参入および競争が働く市場原理なくしては、製品、技術、サービスの革新が進まず、
利権のみが増大して、社会全体が沈没・衰退し、最終的には多くの弱者にも被害が及ぶのである。

政治における民主主義と同様に、一般消費者が主役の市場競争が働くことが大事ではないか。
規制・統制や談合が強い経済制度下では、消費者による選択よりも、利権・許認可に食い込むための
競争になり、監督官庁や業界団体が主役の競争になってしまうからである。

もちろん、市場原理というのは民主制度と同じで万能ではなく、導入すれば何もかも
うまくいったり、福祉や規制が必要でなくなるわけではないが、歴史が証明しているように、
経済システムにおいて一番大事なものの一つでで、最適な価格、需要のバランスなどが実現されるため、
十分に機能させることが大事である。

2 :名無しさんの主張:2012/06/12(火) 21:51:54.24 ID:???

前スレッド

【新規】消費者主権の市場原理で社会改革【参入
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/soc/1297855549/



3 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/12(火) 21:55:20.61 ID:HHhy+G0u

/// 「競争」のさまざまな概念 1 ////////

堺屋 太一著 「大変」な時代 講談社 1995年刊より

・・・・
 第四章「競争」のさまざまな概念

  過剰保護と過当競争の併存

 日本を「大変な時代」にした要素の一つは、国際的な大競争、「メガ・コンペティション」の
始まりである。これにどのように対処すべきかを考えるためには、「競争とは何か」を正しく
知っておく必要かおる。
 日本人は、現在の日本の社会を自由経済と考え、日本の企業がこの国でやっていることを
自由競争と信じてきた。しかし、世界からは、日本は自由経済の社会ではないし、日本の企業は
(少なくとも日本国内では)自由競争を行ってもいない、と見られている。
 アメリカやアジア諸国の政治家や経営者が、日本を非難する最大のポイントは、この点にある。

/////////////// 「大変」な時代 ///



4 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/12(火) 22:04:15.87 ID:HHhy+G0u

/// 「競争」のさまざまな概念 2 //////////

 「日本は官僚主導型業界協調体制であり、いわゆる護送船団方式で業界全員が保護されている」
という話は、諸外国からも日本国内でもよく耳にする。つまり、自由競争のない供給者保護社会だ、
というわけだ。日米経済包括協議において、アメリカ側か数値目標にこだわり続けるのも、
日本が官業一体の談合社会であり、形式的な輸入自由化だけでは真の競争が行われない、と信じて
いるからだ。アメリカ側の認識では、これまで実効のある輸入自由化が行われたのは、タバコや
半導体のように数値目標を定めた商品だけだ、というのである。
 ところが、その一方では、日本には「過当競争」が多い、ともいわれている。日本企業はすぐ
過当競争をする。これを防止するためにも、ある程度の「官僚主導型業界協調体制」は不可欠だ
という論法が、かなり広範に行われていた。公共事業の発注に当たって、「最低落札価格」なる
制度があるのも、事業を確実に実施するためには過当競争による安すぎる入札を避けねばならない、
という認識があるからだ。

////////////////////// 堺屋太一著 ///



5 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/13(水) 20:46:15.62 ID:xjqqnb1O

/// 「競争」のさまざまな概念 3 ////////

 では、この過当競争体質と護送船団方式の官僚保護とは、いかにして併存しているのか。これは、
日本の経済構造を考えるうえで重要な鍵であるとともに、日本人の競争認識を示す絶好の事例とも
いえる。日本がこれから国際社会と協調していく場合には、この二つの相矛盾しか自己評価が
発生する原因を、自ら理解しておくことが必要である。
 まず、「過当競争」という言葉は日本独特のものだ。オーバー・コンペティションなどという
英語はほとんど使われることがない。ダンピングなどを不正な競争と呼ぶことはあるが、供給者側の
競争ならどんなに激しくても過当とは考えられない。自由競争社会においては、供給者の競争は
激しければ激しいほどいい、というのが一般的概念なのだ。ここで問題なのは、真の自由競争を
制限する独占や談合、および同業他社を破綻させる目的で行われる不正な競争手段だけである。

////////////////////// 1995年刊 ///



6 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/13(水) 21:56:26.63 ID:xjqqnb1O

/// 「競争」のさまざまな概念 4 ////////

 しかし、今日においては、特定の私企業が市場独占によって不当な高価格(独占価格)を
維持することは、ほとんど不可能になっている。
 確かに資本主義の初期の十九世紀においては、世界各地にダンピング競争があり、他社を
倒産に追いこんで市場を独占し、べらぼうな独占価格や寡占価格を形成した実例はいくつかあった。
しかし、最近においては、公益事業のような地域独占か政治的保護を得ている場合以外には、
独占価格は維持できない。極端な利益の出るような独占価格をつければ、すぐ新規参入が現れる
からだ。特に、今日のような国際化時代において、官僚統制なしでは独占価格を長く維持する
ことは不可能だろう。
 したがって、今ではダンピングによって他社を閉業に追いこみ、そのあとで独占価格を長く
維持して暴利をむさぼるというのは、まったく空想的な話になっている。

///////////// 常識破壊と大競争 ///




7 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/14(木) 22:23:24.02 ID:RS7VvpDr

/// 「競争」のさまざまな概念 5 ////////

 ただここで急いで追加しておかねばならないのは、国家や地方政府と結託して、国(域)内で
統制的な高価格販売を行うことによって、外国市場でダンピングを行うのは可能だということである。
この場合には、背後に政府の保護で守られた非競争的な自国市場(聖域)の存在が問題であり、
これを利用したダンピング輸出は禁止しなければならない、と考えられている。
 実は、日本に対して、そのようなことを行っているのではないかという疑いを持つ外国人は、
今も少なくない。あまりにも大きな内外価格差が、長期にわたって維持されているからである。
 もう一つは、エレクトロニクス製品のような軽量高価な製品では、生産量の増加に伴ってコストが
逓減し、特定の国または企業に生産が集中する、という問題である。

/////////////////// 講談社発行 ///




8 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/15(金) 21:12:25.67 ID:NqW4IPFa

/// 「競争」のさまざまな概念 6 //////////

 かつては、生産量と単価当り生産費とは、ある程度までは大量生産効果で低くできるが、
最適規模を越えると、労働賃金や地価の上昇と、原材料輸送の長距離化等で上昇に転じると
考えられていた。したがって、巨人な規模の商品生産(産業)が一国に独占されることは
ありえないといわれていた。
 ところが、最近の軽量商品では、コストの逓減が限りなく続き、結果的には一国独占が
実現することがある。とはいえ、それによって不当に高い独占価格が形成されるわけではない。
ここでの問題は、各国間の貿易摩擦、とりわけ国際収支と雇用の問題である。
 にもかかわず、日本では、実に古典的な視点から、過当競争の危険を論じる者示今も絶えない。
そしてそれが、供給者保護と業界協調の談合性質を容認する論理につながっている。しかし
実は、ここでいう日本的過当競争とは、過剰保護と両立する性格のものなのだ。いやむしろ、
過剰保護かおるからこそ、過当競争が生まれるのである。

////////////////// 「大変」な時代 ///



9 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/16(土) 10:53:25.28 ID:2rprqMhJ

/// 「競争」のさまざまな概念 7 ///////////

   日本式競争は「大相撲型」

 経済における競争といっても、地域や民族性によって大きく異なっており、いろいろな考え方があり、
いろいろな実態がある。まず日本の企業間競争をわかりやすくいうならば、「大相撲型」である。
 大相撲においても、各力士の星争いは熾烈だ。つまり、各力士の勝敗と地位序列に関する限りは
公平な競争社会ができ上かっている、といってよいだろう。各力士の地位や待遇は勝敗の結果、
つまり実力だけで決定する。そういう意味では、非常に公正かつ透明度の高い実力社会である。
ここには世襲の家元もなければ、人脈情実の範囲も乏しい。
 では、大相撲は真の意味で自由競争社会かというと、そうではない。むしろ、きわめて規制された
競争社会なのだ。

////////////////////// 堺屋太一著 ///



10 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/17(日) 10:55:17.84 ID:xqREi5Ef

/// 「競争」のさまざまな概念 8 ////////

 まず第一に、大相撲の土俵に上がれるのは、一般的には十五、六歳で日本相撲協会公認の相撲部屋
に入り、相撲の練習だけではなく、兄弟子の背中流しからちゃんこ料理の世話や夜の付き合いまで
あらゆる奉仕を行い、日本相撲協会の管理下に全人格的に帰属したと認められた者だけに限られる。
つまり、新規参入は相撲競技の実力以外の面からも種々制限されているのである。
 第二に、そうした努力の結果、土俵に上がるとなると、必ず日本相撲協会の定めた服装、髪型、
儀式を踏まなければならない。全員がちょんまげを結い、回しだけで土俵に上がり、塩をまいて
柏手を打ち、蹲踞の姿勢をして相撲を始める。相撲という競技の勝負には無関係な様式が厳格に
規定されており、これに違反すれば、いかなる天才もたちまち追放されてしまう。つまり、自らの
好みや個性の発揮が、日本相撲協会という管理機構によって制限されているのである。

/////////////////// 1995年刊 ///


11 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/18(月) 20:30:42.12 ID:L5jNupTm

/// 序章「大変な時代」とは 9 /////////

 たとえば、情報産業の振興や国際金融機能の拡大のためにも、産業空洞化を防ぐためにも、抜本的な
規制緩和が不可欠なことは多くの識者が指摘するところであり、政府も内閣の水準ではそう認めている。
だが、現実の個別問題となると、既得権にしがみつく既成の企業群と、権限意識にこだわる官僚との
共闘によって、ほとんど実効ある規制緩和が進まない。
 いやそれどころか、製薬会社の株価操作や小規模金融機関の破綻から地震の被害や地下鉄毒ガス事件まで、
あらゆる機会をとらえて、官僚たちの規制強化と権限拡大が露骨に進められている。
 それだけではない。今の日本経済は不況が長引き、消費者物価も下落傾向にあるのに、政府官僚は
この事実すら認めない。現在の官僚機構には、不況と値下がりという事実に対応して財政を改革し、
公共料金を引き下げるという現実対応能力が欠けている。そのことを見せないために、官僚たちは
あえて経済の実態を見ようとしないのではないか、と思えるほどだ。

///////////// 常識破壊と大競争 ///



12 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/19(火) 21:49:01.37 ID:1cQF6un/

/// 「競争」のさまざまな概念 9 //////////

 そして第三に、誰が幕内に上がるか、誰が横綱になるかは、日本相撲協会つまり管理機構が
決める。要するに、いかに競争が激しいといっても、その上部には管理機構の傘がかぶっている。
この管理機構の許可によって参入が認められ、競争の方式が定められ、成功不成功が決められる
わけだ。
 このため、個々の力士は、消費者(観客)に対して目を向けることはほとんどないし、消費者の
意向によって力士の番付や取組が決まることもない。つまり、消費者主権の発想が完全に
欠落した官僚主導の世界なのだ。どうすれば観客が増えるかを考えるのは、唯一、日本相撲協会
という管理機構の役員(官僚)たちだけである。

//////////////// 常識破壊と大競争 ///



13 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/19(火) 23:27:51.94 ID:1cQF6un/

/// 「競争」のさまざまな概念 10 ////////

   「大相撲型」は官僚主導の規制内競争

 新規参入がきびしく制限され、すべてが伝統的様式によって規格化され、力士の優劣実は官僚機構
によって決められる。それは官僚主導であって消費者主権ではない。したがって、真の意味での
自由競争ではない。自由競争の本義は、あくまでも市場原理、つまり消費者の判断によって栄枯盛衰が
決まる社会である。
 日本相撲協会は完全な独占企業であり、価格の決定をも官僚統制的コスト計算によって行っている。
大相撲の入場料は、他の興行に比べて特に高いとはいえないかもしれないが、実際には、相撲茶屋等の
付加的コストがかかる仕掛けになっている。加えて、ひいき筋という経済性を無視したメセナ方式が
古くからくっついている。そのために、本来の消費者主権による合理的競争に比べれば、かなり高い
コストのかかる伝統様式が守られている。この大相撲の状況こそ、日本型競争の典型といえるだろう。

////////////////// 講談社発行 ///



14 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/20(水) 21:26:49.83 ID:na9ZyXPe

/// 「競争」のさまざまな概念 11 ////////

 ことわるまでもないだろうが、私は大相撲の状況が悪いとか改革すべきだとかいっているわけでは
ない。そのおかげで、大相撲は高い技術水準と見事な様式美を保っている。もし相撲がオリンピック
種目となり、日本のプロ力士が出場したなら、必ずメダルを独占するだろう。その背景には、
全人格的帰属を強いる徒弟制度、消費者を意識する必要のない官僚的管理、独占体制によって
維持されているハイコストの三つが存在する。
 さらに大相撲が日本的競争社会を象徴しているのは、原則として終身雇用であることだ。一定以上の
貢献をした上位力士は、相撲競技から引退しても、年寄となり、後輩の指導や協会理事、あるいは
その周辺職業で生活ができるような状況がつくられている。それがまた、この業界を著しく
ハイコストにし、実力と様式美を保つ機能をも果たしている。

///////////////// 「大変」な時代 ///



15 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/21(木) 21:31:10.30 ID:d5/34O74

/// 「競争」のさまざまな概念 12 ///////////

 このため、個々の力士の間では過当競争が起こることも珍しくない。相撲に勝つためには
無理に体重を増やすこともあるし、怪我や故障も結構多い。大相撲は選手寿命のもっとも短い
プロスポーツの一つである。
 日本型競争の典型である大相撲は、確かに良さを持っているが、世界で通用する自由競争
ではない。ここにも曙関や武蔵丸関のように、成功した外国人はいる。しかし、彼らは苦心して
日本の管理機構に参入したのであり、自由な競争を許されて観客の人気を集めた選手ではない。
 日本の官僚や評論家が、日本の業界慣例になじまない外国企業を「努力不足」と叱る。だが、
これに対する外国企業の不満は大きい。ちゃんこ鍋を食えないために力士志願を諦めざるを
えなかった外国人青年が多いのと同様、なぜ日本的業界慣例に従わなければ競争に参加できない
のか、彼らには理解できないのである。

////////////////////// 堺屋太一著 ///




16 :名無しさんの主張:2012/06/22(金) 20:45:33.58 ID:???
★驚くべき特権階級 マスコミ・テレビ局
【放送免許を入札制にして競争原理を働かせ、適正な電波使用料を取れば、消費増税は全く不要!!!】

政府の手厚い規制と放送免許などの許認可に守られ、長年新規参入も全くない(テレビ局)。
政官および業界一団となって、業界ムラ内で利権を独占。
海外では常識の経済価値に見合った公共の電波の利用料をほとんど払わず、社会への還元なし。
GDPが日本の半分のイギリスで計850億円以上、日本は、たった42億円。
暴利が得られているのに、放送免許などで新規参入ができない仕組みになっているため、
ライブドア、楽天などが、強引な買収で割り込もうとした。
日本でもイギリスなどと同じに放送免許などを電波利用料による入札制に変更すれば、
競争原理が働き、電波利用に対する適正な市場価格が形成され、利用料は合計2兆円以上になるだろう。
こうすれば消費税増税など全く不要である。

●情報・通信関連企業の上場会社の年収ランキング
http://www.webtelevi.com/tyuumoku.htm

1位、朝日放送       1587万円 全業種でもトップ つまり日本一
2位、フジテレビジョン   1575万円 全業種でも2位 つまり日本2
3位、TBS          1560万円 全業種でも3位 つまり日本3
4位、日本テレビ放送網  1432万円 全業種でも7位 つまり日本7
5位、テレビ朝日      1365万円 全業種でも9位 つまり日本9
6位、テレビ東京      1219万円 全業種でも19位 つまり日本19
7位、角川グループホールディングス 1117万円
8位、野村総合研究所   1080万円
9位、JSAT           930万円


17 :名無しさんの主張:2012/06/22(金) 20:48:51.46 ID:???
★マスコミが絶対に報道しない格差

日本のウォール街、マスコミテレビ局
NHK 【平均年齢】40.3歳 【平均年収】12,000千円
フジテレビ 【平均年齢】39.7歳 【平均年収】15,720千円
テレビ朝日 【平均年齢】41.3歳 【平均年収】13,550千円
テレビ東京 【平均年齢】38.7歳 【平均年収】12,310千円
-------------------------------------------------------
電通 【平均年齢】39.1歳 【平均年収】13,340千円
-------------------------------------------------------
日本電信電話 .【平均年齢】39.1歳 【平均年収】 8,670千円
松下電器産業 .【平均年齢】43.1歳 【平均年収】 8,380千円
トヨタ自動車 【平均年齢】37.0歳 【平均年収】 7,990千円
楽天 .【平均年齢】30.1歳 【平均年収】 5,890千円
不二家 .【平均年齢】43.4歳 【平均年収】 5,520千円
みんなの好きな女子アナも超高給取りだよ。
若手。
西尾由佳理(1,500万円)日本テレビ
鈴江奈々(1,300万円)日本テレビ
小林摩耶(1,200万円)TBS
小倉弘子(1,700万円)TBS
高島彩(1,300万円)フジテレビ
中野美奈子(1,200万円)フジテレビ
戸部洋子(900万円)フジテレビ
滝川クリステル(800万円)フジテレビ
河野明子(800万円)テレビ朝日
武内絵美(1,000万円)テレビ朝日
堂真理子(700万円)

努力して高給ならわかるけど護送船団・規制産業ゆえに儲けてるからね
芸能人が豪邸建てられるのもテレビ局が電波利用料を払ってないおかげだな

18 :名無しさんの主張:2012/06/22(金) 20:56:56.36 ID:???
★総務省の保護政策により、競争原理が働かないテレビ業界   1
 日経ビジネスONLINE ネット狂騒時代、テレビ局の憂鬱  吉野 次郎 2007年1月30日(火)

 フジテレビジョン系の情報番組「発掘!あるある大事典2」で、「納豆がダイエットに効く」と
紹介されたことにより、納豆が売れに売れ、多くのスーパーやデパートで品薄に陥った。
ところがその後、番組で使用された実験データなどが捏造(ねつぞう)されていたことが発覚し、
大騒動に発展している。
 番組を作ったフジテレビ系列の関西テレビ放送はスポンサーに逃げられ、視聴者から苦情が
殺到し、社員の処分を余儀なくされるなど、対応に大わらわだ。加えて関西テレビの関係者が
テレビ業界を監督する総務省に呼び付けられるなどして、調査を受けている。いずれ総務省から
お叱りを受けることになりそうである。
 新聞や雑誌でも捏造記事が発覚すれば、広告主に逃げられ、読者の信用を失い、部数を
減らすなど打撃を受ける。ただテレビと違って、当局の調査を受けてお叱りを受けることはない。
 なぜ、テレビ局だと当局から呼び出され、処分されるのだろうか。それはテレビに、新聞や
雑誌にはない様々な規制が課せられているからである。テレビ局は、社会に役立つ
放送サービスを広く提供することと、放送法などで定められている。
 そして、社会に役立つ放送サービスを提供する見返りとして、政府から手厚く保護される
ことになっている。(テレビ局と政府の特殊な関係については、この連載を大幅に加筆した
拙著『テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか』で詳しく紹介しています)。



19 :名無しさんの主張:2012/06/22(金) 20:59:48.65 ID:???
★総務省の保護政策により、競争原理が働かないテレビ業界   2

○テレビ局は絶対につぶさない

 テレビ局が具体的にどのような社会的役割を負っているのかというと、例えば放送法には
事実を曲げて報道してはならないという規定がある。「あるある大事典」で捏造された
「納豆ダイエット」はこの規定に抵触する恐れがある。
 このほか公序良俗を害しないことや、暴風・豪雨・洪水・地震・大規模な火事などが発生すれば、
災害放送を提供することが求められている。また総務省から放送免許を付与される際には、
放送時間の10%以上を教育番組に、20%以上を教養番組に充てることが条件として課せられる。
 しかも、番組をできるだけたくさんの世帯で見られるように、可能な限り多くの電波塔を
各地に建設することが放送法で決められている。このようにテレビ局は、社会に役立つ
放送サービスを広く提供する役割を担っている。
 そうした社会的役割を負う見返りとして、テレビ局は総務省から保護してもらっているわけだ。
総務省の高官は、「テレビ局は特別なんです」と言って憚らない。「競争によってテレビ局が
淘汰されるなんてことがあってはならないと考えています。昨日までやっていたテレビ放送が、
今日から別の会社のテレビ放送に代わったらやっぱり困るでしょう。テレビは社会にとって
大切な報道や災害放送などを担っているメディアなんです。日本が武力攻撃を受けた時には、
住民避難などの面でテレビ局の協力を得ることにもなっています」(総務省高官)。
 実際に総務省は競争を通じてテレビ局が経営危機に陥ることのないように、テレビ放送市場への
参入を制限してきた。もちろん、テレビ放送用の電波には限りがあるので、無制限にテレビ局を
増やして競争を促進することはできない。

20 :名無しさんの主張:2012/06/22(金) 21:02:23.14 ID:???
★総務省の保護政策により、競争原理が働かないテレビ業界   3

 それでも、調子の悪いテレビ局に市場から退出してもらって、新規のテレビ局と交代させたり、
可能な範囲で新規参入の枠を増やして生き残り競争を繰り広げさせたりと、競争を導入する
ことはできる。ところが、総務省はそうした競争政策をとっていない。こうした保護政策への
批判は少なくない。
 識者からは、「テレビ放送も、一般のビジネス並みの競争にさらされる必要がある」
(大阪学院大学経済学部の鬼木甫教授)などと声が上がる。現在は競争原理が働かないので、
テレビ局に富が過剰に貯まっており、産業として不健全なのだという。多くの業界で規制緩和が
進むなか、テレビ業界はいまだに政府の手厚い保護を受けているので、「最後の護送船団」
などとも言われる。

○捏造という裏切り行為
 そのような批判をうまくかわしつつ、総務省は今日まで半世紀にわたり保護政策を執り続けてきた。
おかげでテレビ局は大いに潤った。総務省が与えてくれた温室の中で、テレビ広告を2兆円もの
規模の巨大な広告メディアに育て上げることに成功した。この2兆円を、限られた数のテレビ局で
仲良く分け合っている。
 そんな恵まれたビジネス環境を与えられているにもかかわらず、関西テレビは「あるある大事典」で
捏造に手を染めてしまった。振り返れば「やらせ」問題など、テレビ局の不祥事は後を絶たない。
 もはや時代遅れの「護送船団」なのだが、依然テレビ局は社会的な役割を担う見返りとして、
総務省から特別に保護してもらっているのが実情だ。

 日経ビジネスONLINE 吉野 次郎 2007年1月30日(火)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070129/117851/


21 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/23(土) 16:48:04.84 ID:tKTHrkAz

/// 「競争」のさまざまな概念 13 ///////////

   アメリカ式自由競争は「プロレス型」

 日本型の官僚管理下での業界協調体制による「規制された競争」とはまったく逆の、完全な
自由競争を理想としているのがアングロ・アメリカの社会だ。これをスポーツにたとえるとすれば、
「プロレス」になるだろう。
 プロレスはおそらく、大相撲とは対極にある競技だろう。まず第一に、プロレスでは、
競技団体がいくつでもできる。日本だけでも男女合わせて三十近い。
 したがって、誰でも参入できる。柔道出身者でもボクサーでも、アマレスのメダリストでも
何の経歴もない人でも、あらゆる人がプロレスラーになりうる門戸が聞かれている。

//////////////////////// 1995年刊 ///



22 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/24(日) 13:30:16.11 ID:0g4eFdDZ

/// 「競争」のさまざまな概念 14 ////////

 第二には、官僚機構によって定められた「様式」というものがほとんどない。ルールは
存在するが、観客の希望でどんどん変えられる。観客にアピールするためなら、顔に色を
塗ろうが、マスクを被ろうが、大言壮語を吐こうが、極端にいえば嘘八百をいったとしても
許される。一定の反則さえも、観客の人気があれば認められる。いわば「何でもあり」の
世界だ。ただし、この世界はすべてが情報公開される。嘘も、反則も、演出も、観客の合意で
行われなければならない。
 そして第三に、何よりも大事なのは、誰がメインイベンターになるか、誰が最高のギャラを
とるかは、観客動員数つまり消費者の選択によって決まることだ。どんなに勝ち続けても、
どんなに強いといわれても、お客さんが来なければプロレスラーとしては落第だ。したがって、
プロレスラー一人一人がどうすればお客に受けるか、どうすれば消費者の選択に耐えうるかを
必死に考える。

//////////// 常識破壊と大競争 ///




23 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/25(月) 21:38:23.32 ID:Z/cbM6NX

/// 「競争」のさまざまな概念 15 ////////

 観客動員の自信さえあれば、自ら団体をつくり、独自に興行を行うこともできる。その代わり、
どんなに権威があろうが、どれほど伝統があろうが、観客が来なくなったらすぐ潰れてしまう。
もちろん、選手個人も終身雇用に甘えることはできない。がっては団体の中心にいた選手も
人気がなくなれば格下げになり、馘になってしまう。あえてそれに逆らうと、人気選手が
いなくなって団体そのものが潰れてしまう。
 プロレスの世界も、実をいうと、規制慣れした日本では、つい最近までそうは思われていなかった。
十年ぐらい前まで、プロレス団体は男女合わせて三つしか存在しえないといわれていた。その理由は、
プロレス興行はテレビに乗らないと引き合わないし、お客さんも来ない、したがって、プロレス
団体の数は放送してくれるテレビ局の数で制限される、その限界が男子二つ女子一つの三団体だ、
といわれていたのである。

//////////////////// 講談社発行 ///



24 :名無しさんの主張:2012/06/26(火) 16:45:45.72 ID:yJcIIAh7
もっと自由に競争し、非効率部門を淘汰するということは・・・

団塊の世代は年金を受給し若者の税負担でしかなくなる。
よって生産性などゼロに等しいので消えてなくなるべきである。

バブル世代は過去の栄光の幻想の中にいて現実を何もわかっちゃいない。
実力もなく幹部階級に甘んじているので消えてなくなるべきである。

氷河期世代は、一部の切磋琢磨してきた能力が高い奴ら以外は落ちこぼれ、
自分たちの努力不足を棚に上げて文句を言うだけなので消えてなくなるべきである。

ゆとり世代はぬるま湯につかったまま努力することを知らないので消えてなくなるべきである。


つまり就職氷河期を乗り切った一部の人間以外は全員消えていなくなるべきである。

25 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/26(火) 21:25:17.46 ID:R+a9vrnJ

/// 「競争」のさまざまな概念 16 ////////

 ところが、十年ほど前に、UWFという格闘技の新団体が誕生し、大規模興行とビデオテープの
販売で黒字となり、テレビ放送しなくても興行が成り立つことを証明した。この分野で、自由競争を
妨げる歯止めとなっていた「神話」が崩壊してしまったのだ。途端 に、次々と新団体ができて、
あらゆる制限がなくなった。日本のプロレス業界にも、アメリカのエンターテインメントと
同じような自由競争が始まったのである。
 自由競争は、個人にも、組織にも、創造性と個性を発揮する機会を与える。次々と生まれる各団体の
各選手がさまざまな方法を考えるものだから、今や異種格闘技からサーカス的興行まで、きわめて
多様なサービスが提供されている。おかげでプロレスの入場者は、一年間に四百十万人。大相撲の
四倍に達しており、東京ドームや大阪城ホールを満員にするほどの人気がある。

////////////////// 「大変」な時代 ///



26 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/27(水) 20:47:48.51 ID:nA1qjPuJ

/// 「競争」のさまざまな概念 17 //////////

 そういった自由競争の結果、プロレスは極端にローコストになった。団体としての興行コストも
下がったが、レスラー個人も費用引き下げに努めた。一見わざとらしく思える投げ技や受け身も、
実はもっとも安全なやり方、つまり負傷というコストを負わないための合理的方法だという。
大相撲とは逆に、プロレスは、もっとも選手寿命の長いプロスポーツの一つなのだ。
 今日、日本で消費者の払う入場料だけで成り立っているエンターテインメントは、歌謡曲と漫才と
プロレスの三つだという。これ以外の興行は、音楽も演劇も、プロ野球もサッカーも、日本映画
までが、政府・自治体や企業スポンサーからの収入がなければ成り立たない。歌謡曲と漫才と
プロレスが入場料収入だけで成り立つのは、主としてローコストだからである。自由競争とは、
あくまでもコストの範囲内で競われるものだ。コストを無視した競争は、自由競争ではなく、
政治的(または信仰的)闘争である。

////////////////////// 堺屋太一著 ///




27 :名無しさんの主張:2012/06/27(水) 21:51:09.57 ID:???
★歯止めかからぬ相撲人気低下 史上ワーストの不入りを記録!
2012年01月11日 15時30分
 相撲人気の低下に歯止めがかからない。大相撲初場所(東京・両国国技館)は1月8日に初日を迎えたが、
3日目となる10日に記録的な不入りを記録した。この日の入場券の売れ残り枚数は5793枚で、昨年秋場所
2日目(9月12日)の5682枚を上回り、85年1月に現在の国技館が開業以来、史上ワースト記録を更新した。
国技館の定員は約1万1000人で、10日の入場者数は5200人ほどだったことになる。

 昨年9月の秋場所は名古屋場所(7月)で優勝した日馬富士(伊勢ヶ浜)の綱獲りが懸かった場所だった。
今場所は稀勢の里(鳴戸)が大関に昇進、1場所前の昨年11月の九州場所(福岡)では琴奨菊(佐渡ケ嶽)が
大関に上がり、2人の日本人大関の誕生は大きな注目を集めていた。3日目は3連休明けの集客がむずかしい
火曜日で同情すべき面もあるが、日本人の新大関がまだ客入りにつながっていないということだろう。
http://npn.co.jp/article/detail/54889256/


★大相撲夏場所:入場券売れ残りが過去最多
毎日新聞 2012年05月08日 21時06分
 日本相撲協会は8日、夏場所2日目(7日)の売れ残り入場券数が6080枚だったと発表した。
85年初場所から会場となっている現在の両国国技館(約1万1000人収容)での残券数としては、
今年1月の初場所3日目の5793枚を上回って過去最多となった。初日の6日は夏場所では7年ぶりに
満員御礼が出ず、3日目の8日も5625枚が売れ残った。八角広報部長(元横綱・北勝海)は
「どん底を経験した。いい相撲を取っていくしかない」と話した。協会は7日は担当者の不在を理由に
残券数を公表していなかった。
http://mainichi.jp/sports/news/20120509k0000m050089000c.html

28 :名無しさんの主張:2012/06/27(水) 21:56:01.79 ID:???
★ダル効果!レンジャーズ チケット完売球団新

交流戦 レンジャーズ4―2ロッキーズ (6月24日 アーリントン)

 ダル効果だ!レンジャーズは24日(日本時間25日)のロッキーズ戦で、本拠レンジャーズ・
ボールパークでのチケット完売が今季22度目となり、球団新記録を樹立した。開場1年目だった
94年の21度を早くも上回り、球団初の年間300万人動員は確実。人気、実力の両面で大きく
貢献しているダルビッシュ有投手(25)は次回26日(同27日)のタイガース戦を含め、球宴前
3戦は全てホームでの登板。超満員のサポートを受け、不敗記録を伸ばす。

 気温35度を超えるテキサスの夏を迎え、レンジャーズファンの熱気は高まるばかりだ。この日の
ロ軍戦も4万5407人が詰めかけ、今季22度目の完売。ホーム81試合の半分にも満たない
35試合で新記録を樹立した。

 記録的な観客増に大きく貢献しているのが、ダルビッシュだ。6試合の本拠地登板は、デビュー戦の
4月9日マリナーズ戦を除き5試合で完売。球団関係者は「ダルビッシュの入団でチケットの
問い合わせが急増した」と話す。30日(日本時間7月1日)のアスレチックス戦は、先着1万人に
ダルビッシュTシャツをプレゼントするプロモーションを予定しており、その集客力は球団の
予想をはるかに超えている。

[ 2012年6月26日 06:00 ]
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/06/26/kiji/K20120626003543260.html?feature=related


29 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/28(木) 21:03:31.86 ID:gCFqFrgw

/// 「競争」のさまざまな概念 18 /////////

   自由な新規参入、消費者主権がコストを下げる

 アングロ・アメリカ経済でいう自由競争とは、まさしくプロレス型だ。新規参入は原則として
無制限。航空会社でも、小売業者でも、コンピューターメーカーやソフトウェアの会社でも、次々と
新企業が生まれる。社員も流動的で、今日のA社の主任技師が明日はB社の開発部長になることも
珍しくない。組織としても個人としても新陳代謝が激しく、技術開発と経営刷新は大いに進行。
したがって、そこには様式美といわれるようなものは育ちにくい。様式の維持に必要なコストを、
主権者たる消費者が長期にわたって支払ってくれることはまれだからである。
 新規参入が自由で消費者の選択によって盛衰が決まるアングロ・アメリカ型の自由競争では、
価格の引き下げこそが競争に勝つ道だ。このためには、常に「常識」が破られる。つまり、
価格破壊が常態化する仕組みになっているわけだ。

//////////////////////// 1995年刊 ///



30 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/29(金) 21:19:42.43 ID:VxxVASNk

/// 「競争」のさまざまな概念 19 /////////

 たとえば、一九七九年に金融や航空の自由化が始まった結果、アメリカの金融業界や航空業界は
戦国時代に入った。競争の結果、多くの企業が淘汰されている。航空自由化以来 十年にして、
最大の企業であったパンアメリカンは消滅してしまう。お客に対する商品の種類も急増、低価格の
運賃なら以前の数分の一まで下がっている。
 飛行機に乗せて人間を運ぶのは種類の限られたサービスと思われがちだが、今やアメリカでは
百種類以上のチケットがある。特定の飛行機便の指定した座席に必ずすわれる高価格サービスから、
今日か明日かのうちでどれでもいいから空席の出た便でA市からB市へ行けばよいという低価格
チケットまで、同じ路線でもさまざまな価格とサービス内容のものが売られている。このため、
サンフランシスコ―ロサンゼルス間が八十五ドル(約七千円)、サンフランシスコ―ニューヨークの
大陸横断便が二百ドル余り(約一万八千円)といった航空券も大量に販売されている。

//////////////// 常識破壊と大競争 ///



31 : ◆efe9WcD9KQ :2012/06/30(土) 19:49:01.19 ID:T2lZiOiw

/// 「競争」のさまざまな概念 20 ////////

 もちろん、これとてコスト割れで売られているわけではない。航空会社が知恵を絞ってコストを
引き下げた結果、それでも引き合うようになったのだ。それで引き合わない企業は倒産消滅してしまう。
自由競争には、ローコスト競争がつきものなのだ。
 いかにして賃金の安い従業員を使うか、機材をいかに遊ばせないように運用するか、平均的な積載率
(ペイロード)をどうやって上げるか、その一つ一つが企業の死活につながっている。たとえば、
日本の飛行機は一年間に平均三千時間しか飛んでいないが、アメリカでは平均五千四百時間も飛んでいる。
週に百時間以上、一日十四時間も飛んでいるのだ。
 そのためには、深夜に出発して早朝に着くような便も出てくる。飛行機を遊ばせておくよりは、
値段を下げても飛ばしたほうが得なら、ローコスト・ローサービスの便もできる。サービスは多様化して、
消費者の選択の幅がさらに広まるわけだ。

/////////////////// 講談社発行 ///



32 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/01(日) 12:55:49.51 ID:t91Q8+Ir

/// 「競争」のさまざまな概念 21 //////////

 当然、アイデアと低価格で勝負する航空会社の新規参入は多い。一時はイギリスのレイカー航空や
アメリカのピープルズーエアのような大安売り会社も誕生したが、やがて倒産した。すると、今度は
サウスウェスト・エアラインズやヴァージンアトランティック航空のように奇抜なサービスを
売り物にする会社が現れた。
 このため、航空旅客は急増、アメリカの航空産業や観光業は大いに発展した。日本では、規制緩和を
嫌う官僚の影響で、アメリカの航空自由化を失敗のようにいう報道が多いが、アメリカでは航空自由化は
大成功と評価する者が圧倒的に多い。目下、ヨーロッパ(EU)諸国が航空自由化を進めているのも、
アメリカにおける成功を見せつけられたからである。

//////////////////// 「大変」な時代 ///




33 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/03(火) 21:31:50.83 ID:VX/hc0Na

/// 「競争」のさまざまな概念 22 ////////

   独占価格の維持は不可能だ

 誰でも参入できる、消費者に受けることなら何をしてもいい、何か仲びるかは消費者の選択で
決まる、これがアングロ・アメリカ流の自由競争だ。
 だが、ここには、二つの絶対的な歯止めがある。第一は、製造物責任(PL)原則であり、
第二はコスト内競争を強要する競争の無限性である。
 「何でもありの自由競争」といえば、日本ではすぐ「安全性が損われる」という声が出る。だが、
これほど誤った議論はない。
 自由競争では、事故を起こしたり欠陥製品を出したりすれば、たちまち消費者にソッポを向かれる。
そのうえ、損害賠償も巨額に上る。安全性を欠くほどコストのかかることはない。このため、
供給者側の企業等は慎重の上にも慎重になり、安全性の向上を図る。安売り合戦のアメリカ
航空業界でも、事故はむしろ少なくなっている。「何でもあり」のプロレスが、官僚主導型の
大相撲よりも、負傷が少なく選手寿命が長いのと同じだろう。

/////////////////// 堺屋太一著 ///



34 :名無しさんの主張:2012/07/03(火) 21:55:36.94 ID:???
★詐欺商品へ訴訟も起こせない日本人と消費者を全く守れない無能な日本の消費者庁

「履いて歩くだけでシェイプアップ」はウソだった!トーニングシューズ、米国で次々と代金払い戻し
植田武智 14:36 06/30 2012  

 「履いて歩くだけで普通の靴より筋肉を使いシェイプアップ効果がある」と宣伝されているトーニングシューズ。
リーボック社のイージートーンや、スケッチャーズ社のシェイプアップスなどが売れ筋だ。しかしアメリカでは
虚偽広告ではないかと消費者団体、エクササイズ協会、連邦政府、裁判所まで巻き込んだ大騒動になり、結局、
メーカーは、宣伝した効果はウソであることを認め、罰金を払い、商品代金の返金に応じる事態に発展した。
一方、マスコミぐるみの虚偽宣伝によって偽物を売りつけられ、だまされたままになっている日本の消費者は、
いたっておとなしい。日本で消費者団体を名乗る人たち、および消費者庁は、いったい何をしているのか。

【Digest】
◇履いて歩くだけ筋肉が引き締まる、脂肪が減る?
◇スケッチャーズ社、虚偽を認め31億円の罰金支払いで和解
◇メーカー幹部の夫が家族ぐるみで行ったデタラメ臨床試験
◇リーボック社も11億円罰金で和解
◇全米エクササイズ協会(ACE)の実験では「普通の靴と差はない」
◇骨折などの事故も多発していた
◇日本での宣伝に問題は無いのか

http://www.mynewsjapan.com/reports/1642

35 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/04(水) 22:07:08.45 ID:Zy9aVP/4

/// 「競争」のさまざまな概念 23 ////////

 第二に「何でもありの自由競争」では、ダンピングによって競争相手を倒産させた後で独占が
成立し、非常に高い独占価格が形成されるという議論もあるが、コスト内競争を強いる自由競争が
続く限り、そんなことは絶対に起こらない。
 かつて、資本主義の初期には、ダンピングによっこ競争相手を打倒して独占を確立し、極端な
独占価格を形成して暴利を得ようとした者もいた。
 たとえば、岩崎弥太郎の郵便汽船三菱と、渋沢栄一が音頭をとってつくった共同運輸が競争した
際には、猛烈なダンピング競争となり、東京―大阪間の汽船代が無料どころか、「お召し一反を
差し上げる」といったことまであったという。その結果、共同運輸が倒産して三菱に合併され、
日本郵船ができた。

///////////////////// 1995年刊 ///



36 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/05(木) 21:31:07.72 ID:2nJcm28R

/// 「競争」のさまざまな概念 24 ////////

 しかし、その当時でさえも、べらぼうな独占価格にはできなかった。群小海運会社や陸上交通
との競争があったからだ。大赤字を抱えた岩崎の日本郵船を救ったのは政府の援助と発注、つまり
非自由競争の官僚介入である。岩崎弥太郎という人は、結局、初期資本主義の梟雄であって、
真の自由競争を理解していなかったようだ。
 ましてや、国際的「大競争時代」の今日においては、特定の地域独占産業か、政治行政に保護された
分野以外では、コストを大きく上回る独占価格が長期にわたって維持されることは絶対に不可能である。
 その理由は、第一に国際化だ。国内の競争者を打倒しても、すぐ外国からの新規参入がある。それも
倫理を異にする諸国からも参入するので、国際化時代において世界的独占を形成することはむずかしい。
かつては国際的な寡占集団の典型といわれた国際石油資本七社「セブン・シスターズ」も、今では
価格形成力を完全に失ってしまった。一時は「石油ショック」を引き起こした産油国集団のOPEC
(石油輸出国機構)も、国際価格に関しては、ほとんど無力になっている。

///////////// 常識破壊と大競争 ///




37 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/06(金) 21:40:53.69 ID:PqCqONrg

/// 「競争」のさまざまな概念 25 ////////

 第二は、代替競争が非常に多くなっていることだ。たとえば、かつての国鉄は日本の長距離鉄道を
独占し、法律によっても新規参入が禁止されていた。これ以上は望めない独占形態が確立していたわけだ。
このため、国鉄ではコストに見合って運賃を上げてもよい、高コスト化を消費者に押しつけることが
できる、という独占価格の発想があった。
 しかし、そうなると、通勤者は自家用車に、長距離客は飛行機に、貨物はトラックやフェリーボート
にと転換した。その結果、国鉄の利用者はどんどん減り、結局は大赤字になって、分割・民営化を
せざるをえなくなった。日本の鉄道を再生させたのは、独占価格ではなく、競争の活力である。

/////////////////// 講談社発行 ///



38 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/07(土) 19:39:55.32 ID:Y2GuvwZ/

/// 「競争」のさまざまな概念 26 ////////

 日本のコメも同様の例だ。日本のコメは食管法によって、生産から流通まですべて国家が管理
している。外国からの輸入も禁止した完全な国家独占体制である。これに安心して、米価は
<<コスト+適正利潤=価格>の官僚統制的発想で引き上げられていた。
 ところが、コメが高くなるとラーメンやパンやうどんを食べる人が増え、コメの消費量は激減して
しまった。古来、日本人は一人一年に一石食べるとされていた。一石といえば百五十キロだ。ところが
一九九三年には七十キロになり、九五年にはおそらく六十五キロぐらいになるだろう。このためコメは
減反を強いられ、米作農業には後継者がいなくなってしまった。国家独占をもってしても、独占的
高価格になれば米作農業を維持できなかったのである。

////////////////// 「大変」な時代 ///




39 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/08(日) 19:00:28.72 ID:qMwd7xhJ

/// 「競争」のさまざまな概念 27 //////////

   アメリカ自動車不況を招いた寡占体制

 独占が困難になる第三の理由として、一九八〇年以降の「大競争時代」には、新規参入が
しやすくなったことが挙げられる。
 七〇年代までは、産業施設は巨大化し、巨大化するほど大量生産利益が出て有利だと信じられて
いた。したがって、いったん巨大装置や大規模システムを持つ企業が出現すると、新規参入する
ことは事実上不可能だと考えられていた。つまり、企業の吸収・合併や、競争相手の打倒によって
独占を形成すれば、容易に独占価格を維持できたわけである。

//////////////////// 堺屋太一著 ///



40 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/09(月) 22:13:51.92 ID:gZgIbnCT

/// 「競争」のさまざまな概念 28 ////////

 ところが、今や国際的な資本の流動が激しくなり、かなりの規模の参入が可能となった。
その一方で、コンピュータ化の進捗と需要の多様化によって、設備そのものが小型化した。
このため、あらゆるところから新規参入が起こりうるようになった。コンピュータ制御装置の
普及で熟練が不要となったため、発展途上国からの新規参入が容易になったことは重要だ。
現に、コンピュータ部品から石油化学製品や航空輸送まで、大小さまざまな商品サービスが
発展途上国の新企業からの挑戦にさらされている。

///////////////////// 1995年刊 ///



41 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/10(火) 21:51:54.18 ID:ymVlKHlb

/// 「競争」のさまざまな概念 29 ///////

 以上の三つの理由によって、法外な独占価格が長く維持されることは、政府の介入がない限り
ほとんど不可能になった。いや、国際競争と代替産業が参入する今日では、日本の国鉄や
コメのように、政府の介入があってさえも、独占価格は長期的に見れば破られてしまう。
したがって、膨大な損失を伴うダンピングを行って競争相手を打倒し、その損失を後の独占価格
によって取り返すなどということは不可能である。これを示す好例が、アメリカの自動車産業
だろう。
 アメリカの自動車産業では、六〇年代までにビッグースリーと呼ばれるGM、フォード、
クライスラー三社による寡占体制が完成した。自動車産業は典型的な規格大量生産型製造業だから、
大規模工場と大量販売網を持だなければ絶対に成り立たない業種とされている。当時のビッグスリーは、
三社の条件が同一であれば、たとえコストが上昇しても販売価格に転嫁できる、全体の販売数量には
さはどの影響がない、と考えていた。

///////////// 常識破壊と大競争 ///




42 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/11(水) 22:08:12.59 ID:rkNOfq8/

/// 「競争」のさまざまな概念 30 //////////

 このため、全米自動車労働組合(UAW)との合意によって安易に賃金を引き上げた。
幸か不幸か、UAWのほうも極度に独占的で、この組合員以外の労働者は三社とも雇用しない
ことになっていたのだ。その結果、アメリカの自動車労働者の賃金は一時、製造業平均の二倍、
全産業平均の三倍近くにもなってしまった。
 それだけではない。ビッグースリーは、より高価な自動車を売るように共謀して大型化を
志向し、マスコミからデザイナーまでを動員して大型車の利点を訴え続けた。三社がいっせいに
価格を引き上げて大型化をすれば、消費者はその中からしか選択できないから、利益の多い
大型車に需要が向かう、と考えたわけだ。

////////////////////// 講談社発行 ///




43 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/12(木) 21:55:19.38 ID:pcaqnbXX

/// 「競争」のさまざまな概念 31 ////////

 ところが、アメリカの自動車会社が寡占体制を確立して価格引き上げを行い、大型化を
進め始めるとすぐ、まずフォルクスワーゲンが、やがて日本車が大量に流人して、アメリカの
自動車産業全体が衰退してしまった。八〇年代に入ると、アメリカの自動車産業は大不況となり、
ビッグースリーのすべてが赤字に転落し、高賃金をむさぼったUAWからは多くの失業者が出た。
 自由競争のもっとも重要な点は、常に消費者主権が機能しており、新規参入がさまざまな
方向から入ってくることにある。その意味でも、典型的な自由競争はプロレスのような世界
ということができるだろう。

////////////////// 「大変」な時代 ///




44 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/13(金) 21:20:49.31 ID:Xre9wruM

////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995/08)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998/08)
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995/08) ////////



45 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/14(土) 21:10:16.99 ID:DBBCMApl

/// 「競争」のさまざまな概念 32 ///////////

    ヨーロッパ式は「サッカー型」競争

 ヨーロッパ大陸の競争、「アルペン・ライン型自由経済」といわれるものは、アングロ・
アメリカ型の完全な自由競争とはいくぶん色合いが違う。日本型を大相撲、アングロ・アメリカ
型をプロレスとすれば、アルペン・ライン型は「サッカー」にたとえることができるだろう。
 サッカーというのは、Jリーグでもわかるように、それぞれチームがあり、リーグがある。
ところが、チームの中の選手の流動性はきわめて高いし、リーグに加わるチームも流動的だ。
チーム数も変化するし、出場チームも入れ替わる。Jリーグも十チームからスタートして、
三年目には十四チームになった。いずれはさらに増えるし、脱落するチームも出るだろう。
リーグが二つ、三つになることもありうる。

////////////////////// 堺屋太一著 ///



46 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/15(日) 19:41:42.59 ID:MlrIToN4

/// 「競争」のさまざまな概念 33 ////////

 選手はチームに入らなければプレーができない。だが、そのチーム自体が流動的だから、
実力さえあればどこかに入れる。プロレスほど自由で多様ではないが、大相撲のように
長年の全人格的帰属や様式上の規制はない。何より重要なのは、どの選手が高給を取るかは、
基本的には観客動員数で決まることだ。つまり、消費者主権が生かされているのである。
当然、選手の移動が自由だから、終身雇用制度があるわけではない。つまり、能力買い切り型
である。
 ただし、現実のサッカー競技では、ヨーロッパでも南米でも、クジ(トトカルチョ)が
消費者主権を歪めていることも、ことわっておく必要があるだろう。

///////////////////// 1995年刊 ///




47 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/16(月) 22:34:53.89 ID:X8YHhGV1

/// 「競争」のさまざまな概念 34 ////////

 日本人は、アメリカ型と日本型の中間にヨーロッパ型があるように思いがちだが、それは
大きな誤解だ。ヨーロッパ型は、団体(リーグやチーム)というアドミニストレーションが
関与しているが、基本的に消費者主権であり、供給者(選手)は消費者(観客)に対して
個性をアピールすることで所得も地位も決まる。所属チームという管理機構と、選手という
供給者の間には、消費者(観客)の支持を得るための共同作業と、市場からの上がりを取り合う
争いが併存する緊張関係が存在するわけだ。

//////////////// 常識破壊と大競争 ///




48 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/17(火) 22:03:39.62 ID:00n3juNQ

/// 「競争」のさまざまな概念 35 //////////

 今チームに貢献すれば未来永劫に養われ、今チームやリーグに逆らえば永久追放になる、
ということはない。社会人としての最低限の倫理を保つ限り、監督に反抗しようが、オーナーと
喧嘩しようが、チームの仲間と対立しようが、観客を動員する人気さえあれば、どこかの
チームで稼げる。それも国際的で、南米の選手が日本へ来たり、ドイツの選手がブラジルヘ
行ったり、ダイナミックな流動性が維持されている。ヨーロッパ社会における競争には、
常に国際性がつきまとっているのも、日本と異なる点である。

////////////////////// 講談社発行 ///




49 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/18(水) 21:52:17.99 ID:I9EtTr9T

/// 「競争」のさまざまな概念 36 ///////

 「アルペン・ライン型」といわれるヨーロッパ大陸の市場経済は、アングロ・アメリカの
プロレス型自由競争ほど奔放ではないが、国際競争と消費者主権とが貫かれている点で、
大相撲型の日本とはまったく違っている。
 だが、アドミニストレーションが枠組みをつくる点で、アングロ・アメリカ型ほど徹底した
ローコスト追求のダイナミズムが欠けている。それを象徴するのが、失業の増大による社会コストの
上昇だ。ヨーロッパの経済は、手厚い社会福祉によって自由競争の底辺に修正を加えたため、
大量失業という歪みを抱えこんでしまった。このコストを、国際競争と業種的偏りなしに
徴収する仕組みが、付加価値税(日本では消費税)だ。導人以来約三十年、今やEU諸国がみな、
一五パーセントないし二五パーセントという高率の付加価値税を課しているのはこのためである。

////////////////// 「大変」な時代 ///



50 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/19(木) 22:21:42.24 ID:22JFFMaB

/// 「競争」のさまざまな概念 37 ///////////

 アメリカでは、競争を激化させることによって中間所得層が没落し、大量の低賃金労働者層を
生み出した。ヨーロッパは福祉社会を実現し、脱落した人を社会の負担で抱えたことで、
社会全体としてはかなりのハイコストになっている。それでもなお、中間層の没落を防ぐことは
できない。福祉によって保てるのは、その社会における基本的な生活条件だけである。アルペン・
ライン型市場経済には、自由競争の結果生じる格差を修正する要素(広範な社会福祉制度)が
加わってはいるが、競争場裡においては消費者主権の原則が貫かれているのである。

////////////////////// 堺屋太一著 ///



51 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/20(金) 22:14:57.30 ID:UScyK4in

/// 「競争」のさまざまな概念 38 ////////

   「家族福祉主義」の中での自由競争

 近年成長著しい「第四の極」、東アジアの経済社会はどうだろうか。
 東アジアの経済社会には、伝統的な束縛や政治の干渉が非常に強い。中国や韓国では、思想や
文化の統制による壁も存在する。タイ、インドネシア、ベトナムなどでは、古い慣習と長く続いた
軍事政権の影響も少なくない。
 しかしながら、ここには建前と実際との大きな違いも見逃せない。そのため、今勃興しつつある
近代工業の分野においては、きわめて自由な競争が行われている。特に華人(東南アジア国籍の
中国人)の間では、資本と人脈の流動性は著しく高い。ただ重要なのは、この地域の基本に
「家族主義」がある点で、アングロ・アメリカやアルペン・ラインとも、日本とも、大いに
違っていることだ。

//////////////////// 1995年刊 ///




52 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/21(土) 20:00:07.71 ID:ycgrRa9P

/// 「競争」のさまざまな概念 39 ////////

 戦後の日本では、資本と経営とを分離することが経営近代化の必須要件のようにいわれ、
ほとんどの企業でそれが実行されている。それに対して東アジアの経営は、家族主義こそが
原則であり、社会的正義でもある。
 日本人は、経営における家族主義といえば、親子兄弟等が役員になり、一家がそこで働く
「家族労働」を思い浮かべるだろう。しかし、東アジアの家族主義は、一族の代表選手が
企業を興して利益を上げれば、それによって家族の他のメンバーも潤うことであり、必ずしも
「家族労働」を意味しない。つまり、家族の互恵主義であり、いわゆる「家族福祉」である。
 周知のように、福祉には「家族福祉」「地域福祉」「職場福祉」「社会福祉」の四種類がある。
元来、人間は血縁社会を形成し、「家族福祉」をやっていた。病人、高齢者、幼児など、
働けない者は家族の中で養った。部族・氏族と呼ばれる大家族集団が、この点でも重要な
役割を果たしたものだ。

////////////// 常識破壊と大競争 ///




53 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/22(日) 19:00:24.62 ID:n8gI94cN

/// 「競争」のさまざまな概念 40 ////////////

 やがて農業社会になると、村落共同体による「地域福祉」が重要になる。日本でも戦前までは、
未亡人や孤児、孤独な高齢者を、村人たちが共同で養うことはよくあった。村人たちがおカネを
出し合って、それにふさわしい軽労働に従事させて食べられるようにしていた。両親のいない
孤児なども、村の人たちが養って学校へやったし、貧しい家から秀才が出れば、村の金持ちが
奨学金を出して東京の大学へやるようなことも珍しくなかった。つまり、地域福祉が相当に
実行されていたのである。
 古代の後半からは、第三の形態として「職場福祉」が現れる。おそらくその始まりは軍隊だった
と思われるが、やがて中世ヨーロッパでは全般にギルド・ウェルフェア、つまり同業職人組合
による相互扶養制度が普及する。

////////////////////// 講談社発行 ///



54 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/23(月) 21:50:17.51 ID:1I749Pll

/// 「競争」のさまざまな概念 41 ///////

 徳川時代の日本にも職場福祉があり、業種別の株仲間や座で、引退した職人や店主の老後の
面倒をみた。あるいは、主人が亡くなった店の権利(株)を同業者が「預かる」ことによって、
未亡人や遺児を養うといった形の職場福祉もあった。前述の日本相撲協会に残る年寄制度は、
その実態を現代的にした制度といえるだろう。
 現在の日本は、圧倒的に職場福祉に依存する社会である。疾病、失業、老後という三つの
福祉対象状態に関して、大部分の人たちがもっとも頼りにしているのは職場、つまり勤め先の
会社による扶養だろう。
 病気になっても会社はなかなか馘にしない。終身雇用だから失業することはない。会社の
仕事が減っても、窓際で養ってくれる。そのうえ、定年後も再就職の世話をしてくれるし、
退職金や企業年金もくれる――ほとんどの人はそう信じている。戦後の日本は職縁社会で、
生産=所得だけではなく、福祉も消費も文化も、職場の縁で行われているのだ。

///////////////// 「大変」な時代 ///



55 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/24(火) 23:05:53.59 ID:dh8h1GWG

/// 「競争」のさまざまな概念 42 ////////

 アメリカやヨーロッパ諸国においては、二十世紀になると、家族福祉や地域福祉は急速に
衰退した。だが、欧米では戦後の日本のような企業ぐるみの職場福祉はあまり育たなかった。
アメリカでは組合年金が、ヨーロッパでは公共による社会福祉、つまり国家や自治体が強制的な
租税や年金掛金によって扶養する制度が広まった。
 大家族が崩壊して家族福祉はできない。工業化の進行で村落共同体は消滅し、地域福祉も
不可能だ。企業は、消費者主権と新規参入によってきびしい自由競争にさらされ、職場福祉など
まかないきれない。その結果、法律で強制的に税金や掛金を取って、社会的に福祉を行おう
という考え方が、まず北欧やイギリスに、続いて全ヨーロッパに広まったわけである。

////////////////// 堺屋太一著 ///




56 :名無しさんの主張:2012/07/24(火) 23:35:41.58 ID:???
★シャープ、1千億円純損益、初の大規模リストラへ 数千人の希望退職検討
 2012/07/24(火) 12:31

 電機大手のシャープが、同社で初めての大規模な人員削減の検討に入ったことが明らかになった。
これまでは配置転換などで雇用を守る経営を掲げてきたが、2012年3月期決算が過去最悪の赤字となり、
4〜6月期も主力の液晶やテレビ事業の不振が続いたため方針転換に踏み切る。

 シャープの従業員数は単体で約2万1千人、海外を含むグループで約6万4千人。
今回の削減は最大で数千人規模となる可能性もある。
国内外で全社的な希望退職を募集する方向で、近く労働組合との協議に入る見込み。
希望退職の募集は1950年に1度実施したが、その後は創業者の意向もあってしてこなかった。

12年3月期決算では過去最悪の純損益の赤字3760億円を計上。
稼働が落ち込む液晶や太陽光パネルの工場から白物家電の営業部門に人員を振り向けるなど、
昨年度と今年度で計約2千人を社内で配置転換する対策を打ち出した。

 しかし、4〜6月期も液晶パネルを生産する堺工場(堺市)の稼働率が3割前後に低迷し、
テレビの販売も予想を下回った。液晶パネルのカルテルを巡って米国で160億円の和解金を支払うことも決まり、
1千億円規模の純損益の赤字が出る見通しが強まっていた。

 リストラと並行して資産売却も進める方針。連結対象から外した堺工場の土地は外部への売却を検討。
首都圏の複数の拠点についても売却を含めた活用を検討し、8月をめどに集約していくという。

http://www.asahi.com/business/update/0724/OSK201207240031.html

57 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/25(水) 21:59:50.23 ID:???

/// 「競争」のさまざまな概念 43 ///////////

   東アジア式は代表者が競う「カンフー型」

 社会福祉の発想が広がったのは、物質文明を尊んだ古代と近代の特徴である。古代ローマには、
「パンとサーカス」という言葉があった。ローマ市民に対して、最低限の食物と娯楽を提供する
のは政府の責任だったのだ。五賢帝時代(九六〜一八〇)以降のローマ皇帝の最大の仕事は、
貧しいローマ市民にパンとサーカスを絶やさずに与える社会福祉だった。食物も娯楽も種類が
少なかったせいか、貨幣経済の面倒な手続きを通じることなく、現物で提供していたのだ。
 また、養いかねる子どもを捨てる場所として、「乳の柱」といわれるものも設置されていた。
ここに捨て子をすると国が拾って育ててくれる、と信じられていたのである。

//////////////////////// 1995年刊 ///



58 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/26(木) 21:36:16.28 ID:VfTXk8Oq

/// 「競争」のさまざまな概念 44 ////////

 物質文明の社会では、一人当たりの物質の消費可能量を増やそうとするため、都市的な座業に
従事する者が増えると産児制限が盛んになり、性道徳が類廃し、究極的には家庭が崩壊してしまう。
古代社会も、末期になるとそれがはなはだしかった。ローマ帝国だけではなく、後漢末期から
三国時代(三世紀ごろ)の中国などでも同じだった。
 近代も物質文明を尊ぶ社会だから、産児制限が広まり、性道徳の頽廃と家族の崩壊が進んでいる。
結果として、家族福祉はむずかしくなり、社会福祉が重要になってくるわけだ。
 ところが、東アジアの家族主義は、家族労働の支えなくして成立する家族福祉主義だ。これは
大家族に対する貢献を喜びとする倫理と美意識に支えられているので、生産=所得の形態が
大企業化しても消えることがない。一族から企業を興して成功した人が出れば、たちまちその
親兄弟、叔父叔母、甥姪、従兄弟、従姉妹までが成功者の世話によって豊かな暮らしを得る。
さらには、その人の出身地方全体にも寄付や出稼ぎの機会が与えられる。

//////////////// 常識破壊と大競争 ///



59 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/29(日) 21:40:58.09 ID:2KxhgAon

/// 「競争」のさまざまな概念 45 ///////

 その意味では、東アジア型の経済社会をスポーツにたとえると、「カンフー型」といえる
だろう。つまり、流派の代表者が出ていって有名になれば、その流派全体が興隆する。流派
全員がチームープレーを行うのではなく、もっとも優れた代表者が徹底した自由競争の世界で
競い合うのである。
 そこでは資金は国際規模で流動し、新規参入は自由自在、競争のルールさえ時と場所とで
変わる。カンフーの流派はいくつでもできる。大流派で腕を上げれば、独立して流派を興す
こともできる。その栄枯盛衰は観客と弟子の数で決まる。つまり、東アジアの企業競争は、
アングロ・アメリカ型に劣らぬ完全な消費者主権だ。

///////////////// 講談社発行 ///




60 : ◆efe9WcD9KQ :2012/07/30(月) 22:32:40.07 ID:Tc3nKRZ5

/// 「競争」のさまざまな概念 46 ////////

 それどころか、カンフーの試合には明確なルールも定まった競技施設もない。その時その場の
主催者が、適当な会場をつくり、観客が喜びそうなルールを宣言する。つまり法治よりも人治の
世界だ。中国や東南アジアで企業を経営する日本人の中には、国家政府や自治体の有力者の意向で
ルール変更が行われると嘆く者もいるが、それもカンフーの試合と考えれば納得できるだろう。
 東アジアの華人たちは、もっとも有利な場所と時期と対象を選んで投資をして、もっとも有利な
方法で資本を回収する。そこには官僚機構に対する警戒はあっても依存はない。もしどこかの
政府や自治体が自分たちに有利な条件を出したら、たちまちそこへ移動してしまう。
 そういう自由競争が完全に行われているにもかかわらず、そこから上がった利益は一族と
故郷に分けられていく。それこそが成功の喜びであり、誇りなのだ。

////////////////// 「大変」な時代 ///



61 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/01(水) 22:44:59.28 ID:Pf4olRBv

/// 「競争」のさまざまな概念 47 ////////

    日本をハイコスト社会にした原因

 今日の[メガ・コンペティション・エイジ]の四つの極の経済社会を見ると、日本だけが
消費者主権ではない。
 アメリカ、ヨーロッパ、東アジア、日本の四極は、経済運営と企業競争においてそれぞれに
異なるが、それが等距離に分布しているわけではない。他の三極はいずれも消費者主権という
点で一致しているが、日本だけは消費者主権ではなく、官僚主導型業界協調体制になっている。
 大相撲の力士が日本相撲協会の管理と規制と保護の下で競争しているのと同じように、企業も
官僚主導の下で業界協調しながら競争している。官僚機構と業界の協調に反しない限り、
倒産廃業がないように面倒をみる護送船団方式が今も広い範囲で実行されている。

////////////////////// 堺屋太一著 ///




62 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/02(木) 21:13:06.01 ID:MOIphGxt

/// 「競争」のさまざまな概念 48 ////////

 したがって、日本の企業経営者にとって経営に失敗することは、会社が潰れることでも、
自分が破産することでもなく、業界での顔が利かなくなり役所の覚えが悪くなることだ。
従業員も、自分の会社が衰退しても賊になるという心配は、少なくとも最近まではほとんど
しなかった。彼らにとっての苦痛は、自分の属する企業の業界での地位が下がり、社会的
評価が低くなる、という心理的ダメージが主だった。最悪の場合でも、官僚の指導によって
同業他社に合併され、職場で冷遇されるにとどまった。
 だが、このことが、日本的な競争激化を生み出す要因でもあった。たとえば、電力会社の
ような完全な地域独占会社が相互に競争する。東電に比べて関電が、関電に比べて中部電力が、
というような比較で論じられ、業界内部での評判や社会での評価がつけられるため、経営者も
従業員もよく働いた。国鉄の分割民営化か大成功したのも、JR各社が相互に評判競争を
しているためだろう。

//////////////////// 1995年刊 ///




63 :名無しさんの主張:2012/08/03(金) 18:12:24.08 ID:xPCCQn79
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因分析と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整に組織的、恒常的に活用実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で良しとしている。違法行為、犯罪の認識が全くない。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。
本質的な「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)の認識と原因追求を明らかにしていない。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、ご家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に合わない様、周知徹底にご協力下さい。




64 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/03(金) 22:17:31.35 ID:f3AL9zK4

/// 「競争」のさまざまな概念 49 ////////

 欧米では地域独占が実現すると、競争意識が働きにくい。ところが日本では、官僚主導と
業界協調体制の枠の中にあって、間接的な評判競争が起こる。これがある程度は地域独占
企業にも経営努力を促したことは事実である。
 しかし、圧倒的に大きいのは、「赤信号みんなで渡れば怖くない」式の、業界全体の
ハイコスト容認風潮だ。その結果、業界全体が官僚主導の下に安全性や責任回避に惜しみなく
費用をかけ、最先端技術には熱心だがコスト引き下げ型技術には不熟心な気質を生み出した。
つまり、日本の体制は、ハイコスト社会になりやすい仕組みなのである。

///////////// 常識破壊と大競争 ///




65 :名無しさんの主張:2012/08/04(土) 09:44:54.06 ID:0NqQTHs+
auのサポートって、債務不履行レベル。
http://ameblo.jp/namietyama/entry-11318456886.html

66 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/04(土) 20:33:24.55 ID:xvmznRON

/// 「競争」のさまざまな概念 50 ////////////

    自由競争にはローコスト化が不可欠

 技術者は常に、より高級なもの、より完全なものを追求する。したがって、現場の技術者が
決定権を与えれば、高コスト高品質になる傾向がある。たとえば自動車はモデルチェンジの
たびに格好がよくなり、性能が向上して、価格が引き上げられる。
 田中角栄元首相がつくった上越新幹線は、当初大赤字だった。まだ健康だったころの元首相に、
「田中さんがむりやり新幹線をおつくりになったので、大きな赤字が出て、長年にわたって
国民の負担になりますよ」といったら、田中氏は「ちゃうちゃう。おれは新潟へ新幹線を
つくれといったが、時速二百六十キロの超高速鉄道をつくれといっだのではない。もしあれが
百八十キロの新幹線なら、十分採算が合っだのではないか」と答えた。

////////////////////// 講談社発行 ///



67 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/05(日) 22:00:40.50 ID:4PZVqVKy

/// 「競争」のさまざまな概念 51 ///////

 政治家に細かい技術はわからないのだから、「新潟は気象や地形などの事情があって、とても
東海道新幹線のような大型は無理です。百八十キロにしましょう」と官僚がいってきたら、
田中元首相も「ああ、それでいい」と答えただろう、というのだ。ところが、新幹線をつくれ
といわれた途端、当時の国鉄の技術者たちは、東海道新幹線よりもさらに高級な新幹線を
つくり上げた。
 真の自由競争のない分野、消費者主権の働かない組織では、こうした「技術者の夢の追求」が
必ず起こる。その典型が軍備だ。もっとも消費者主権の働きにくいこの分野では、各国とも
最新最高の兵器を買いあさってやまない。軍備を専門技術者たる軍人に任せず、広い視野を持つ
素人に制御させねばならないという「シビリアン・コントロール」の目的の一つは、ここにある。

//////////////// 「大変」な時代 ///




68 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/07(火) 21:29:44.54 ID:u5jql0pi

/// 「競争」のさまざまな概念 52 ///////////

 コストを考えずに品質の向上とサービスの万全を図るのは、それぞれの担当者の善意と意欲の
結果である。大相撲が高い品質と実力を誇る一方、料金が高く谷町も不可欠なのは当然だ。
 プロレスだったら、二十人か三十人ぐらいの人が行って、選手自身でリングを組み立て、
衣裳を着け、試合を行った後は自分たちでリングを解体してトラックに積みこむ。これに対して
日本相撲協会のほうは、様式を守るために、土俵づくりもいれば床山もいる。行司も呼び出しも
次々と入れ替わり、格式にあった取組だけを分担する。

////////////////////// 堺屋太一著 ///




69 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/08(水) 23:23:42.33 ID:EoRUrZaQ

/// 「競争」のさまざまな概念 53 //////

 自由競争の社会では、常に他社との競争と消費者の選択というコスト引き下げ圧力が
かかっている。これからの「メガ・コンペティション・エイジ」に、消費者はどういう
ものを選択するだろうか。
 ある分野では高品質、高価格を選ぶだろうが、多くの分野では低価格を志向するだろう。
同じ分野でも、高品質高価格を求める消費者と低価格低品質を求める者とがいる。中間層が
減少するこれからの時代には、量的には後者が圧倒的に多くなりそうだ。
 したがって、個別の企業はもちろん、社会全体としてもコスト引き下げ圧力がかかる
ような仕組みをつくらなければ、「メガ・コンペティション・エイジ」には対応できない。

/////////////////// 1995年刊 ///




70 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/09(木) 23:57:36.87 ID:8CSon1rJ

/// 「競争」のさまざまな概念 54 ////////

 ところが、官僚はコストのことを考えず、より完全なもの、誰からも責任を追及されない
ことを重視して高品質を追求する。特に、手続きを完全にするためには、どのような費用も
手間も惜しまない。官僚主導型の規制が固定化している限り、社会全体のコストを引き下げる
ことがむずかしい所以である。

////////////// 常識破壊と大競争 ///




71 :名無しさんの主張:2012/08/10(金) 21:55:00.96 ID:FDlNfJ5T
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因分析と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整に組織的、恒常的に活用実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で良しとしている。違法行為、犯罪の認識が全くない。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。
本質的な「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)の認識と原因追求を明らかにしていない。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、ご家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に合わない様、周知徹底にご協力下さい。



72 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/11(土) 11:50:26.45 ID:N6B1hpXU

/// 「競争」のさまざまな概念 55 ///////////

    官僚型「基準主義」と競争型「確率主義」

 今、日本でも「価格破壊」が起こっている。その主因は、海外から流入してくる新規参入品、
様式美よりも価格競争力を重視した消費者主権対応型の商品だ。それに比べて、長年、日本型
競争の中で規格化された商品は、細部の丁寧さと問題を起こさないことを重視した官僚主導型の
規格基準適合商品である。
 官僚的発想によれば、規制緩和の中でも安全基準だけは絶対に必要と思うだろうが、実は
そうでもない。実際には、規格基準よりもコスト対効果を重視した確率主義のほうが、安全を
達成しやすいのである。

////////////////////// 講談社発行 ///



73 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/12(日) 20:35:11.29 ID:0ILYNY02

/// 「競争」のさまざまな概念 56 //////////

 安全を考える場合、規格基準主義と確率主義がある。規格基準主義とは、ある一定の条件
(規格や基準)を満たせば事故は起こらないとする考え方だ。たとえば、これこれの建築基準で
ビルを建てれば、マグニチュード八.〇の地震までは確実に耐えられる、したがってこのビルは
安全だ、とするわけである。この場合、「マグニチュード八.〇以上の地震はありえない」
という暗黙の了解がある。このため、基準さえ通れば、それ以上の安全装置や救助方法は
手当てしようとしない。

/////////////////// 「大変」な時代 ///




74 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/13(月) 20:51:14.41 ID:TGIsppMT

/// 「競争」のさまざまな概念 57 //////////

 それに対して確率主義では、マグニチュード八.〇以上の地震が起こる可能性は何百年に
一回しかない。そのときにも耐えられるほど頑丈な建築をつくればいくらいくらのコストが
かかる。そのコスト対効果の比率を考えると、費用がかかりすぎる。逆に、もっと脆弱な
構造にすれば建築費用は下がるが、マグニチュード七.八までしか耐えられない。それでは
何百年に一回かの危険があり、削減できるコストに比べて危険が大きすぎる。その結果、
マグニチュード八.〇に耐えられる構造でつくるのがもっとも有利だ、ということになる。

////////////////////// 堺屋太一著 ///




75 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/14(火) 23:32:41.32 ID:jhhs0XBW

/// 「競争」のさまざまな概念 58 ////////

 官僚主導は規格基準主義になるが、自由競争では確率主義的な発想になる。たとえ結論は
同じでも、考え方の過程と周辺の情況は大違いだ。
 確率主義に立つ自由競争では安全性が損われるかというと、そうではない。安全性を軽視した
商品を販売して事故が起こったときには、巨額の損害賠償を取られる。当然、それを担保する
保険料も高いから、危険な商品や施設は絶対にコストに合わない。したがって、自由競争の
場からは排除されるわけだ。
 逆に、日本は官僚主導によって世界一きびしい建築基準や消防法を持っているが、焼死率は
世界一高く、大阪市などは香港の約十倍にもなっている。一九九五年一月十七日の阪神淡路
大震災では、前年同月同日に起きたロサンゼルス地震よりもずっと大きな損害を出した。
日本よりも安全性に乏しいのは、完全な官僚統制の基準主義でやってきた旧ソ連である。
九五年五月二十八日未明のサハリン北部地震の例を見てもわかるだろう。

//////////////////////// 1995年刊 ///



76 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/16(木) 22:55:01.93 ID:kBh3+y96

/// 「競争」のさまざまな概念 59 ////////

 確率主義が貫かれている例に外航船舶がある。外航船舶に対してどこかの国がむずかしい
基準を設けたとしても、たちまちリベリアかパナマに船籍を移してしまうから効果がない。
外航船舶の安全性を保障しているのは保険会社である。ロイズ船級協会やアメリカ船級協会の
基準に合格していれば、保険会社が通常の金額で保険を受けてくれる。
 特殊な海上構造物には保険協会の安全基準に達しないものもある。たとえば、曳航中の
石油掘削パージ(はしけ)は、通常の船舶よりも危険率が高いから保険料が高い。しかし、
通常の船舶では保険料の高い船をつくると引き合わない。荷主もそんな危ない船には貨物を
載せない。その結果、外航船は安全につくられている。香港には、建築基準法はないに等しいが、
保険会社が厳格に見回っているから、火災による焼死や倒壊事故は少ないのである。

////////////// 常識破壊と大競争 ///



77 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/17(金) 22:09:32.11 ID:oypSUIfI

/// 「競争」のさまざまな概念 60 ////////

 海洋汚染防止のために大型タンカーの二重底構造がいち早く採用できたのも、保険会社主導の
確率主義なればこそだ。これが官僚主義の規格基準主義なら、官僚の権限意識と業界の利害と
世界各国の思惑とが絡んで、何十年間も決まらなかったであろう。
 規格基準主義と確率主義が対比される典型は原子力発電だ。日本は基準主義、アメリカや
フランスは確率主義だ。旧ソ連の場合は完全な官僚統制だから、徹底した基準主義でやっていた。
チェルノブイリの原子力発電所を設計したとき、「放射能漏れはありえない」というので防御施設の
シェルターをつくらなかった。だが、現実には理論的に「ありえない」ことが起こってしまった。
アメリカのスリーマイル島の場合は、確率主義でつくっていたから、「ありえない」ようなことが
起こる確率をも考えて、もう一重の防御施設をつくっていた。だから、大惨事にはならなかった。

////////////////////// 講談社発行 ///



78 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/18(土) 20:36:55.52 ID:K5+nRc10

/// 「競争」のさまざまな概念 61 ////////

 規格基準主義では、コスト対効果の考え方にならないから、ときにはコストが非常につり上がる。
日本の建築や高架道路の建設費が欧米に比べて二倍以上も高い原因一つは、ここにある。各省が
つくった基準を全部合格させるためには、手間と費用が非常にかかり、設計の自由度と技術の
進歩が取り入れにくい状況に陥っているのだ。
 また、規格基準は変えにくいため、新しい技術が入りにくい。たとえば、日本のテント会社が
いちはやくエアドームを完成し、諸外国でいくつも施行完成させたが、その後も、日本でだけは
許可が下りなかった。東京ドームをつくるためには、三百回も陳情を繰り返さなければならなかった
という。

//////////////// 「大変」な時代 ///



79 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/19(日) 21:08:41.63 ID:+t3uR0gL

/// 「競争」のさまざまな概念 62 ///////

 日本は自由経済をやっている、と日本人は思ってきた。だから過当競争まで起こる、と
いわれていた。だが、実際は、きわめて制限された範囲内での競争にすぎない。過当競争と
いわれるものも、官僚主導の中でのシェア競争にすぎない。いわば大相撲の力士が日本相撲協会の
定めた様式の中で競い合っているのと同じで、消費者(観客)を喜ばそうとする独創性と
個性を発揮する競争ではない。
 日本がこれから「メガ・コンペティション・エイジ」に対応するためには、ローコスト化を
強要する仕組みを全社会的に取り入れ、消費者主権を確立することが必要である。

・・・・

////////////////// 堺屋太一著 ///



80 : ◆efe9WcD9KQ :2012/08/20(月) 21:37:56.89 ID:l19Jmb1u

//////////////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995年08月) //////




81 :名無しさんの主張:2012/08/22(水) 21:40:39.53 ID:???
★衰退する日本電話端末メーカー、世界シェア、前年の6・0%から1・9%に

 総務省は、情報通信技術(ICT)産業の国際競争力を示す「ICT国際競争力指標」の
2012年版を発表した。
 日本の携帯電話端末メーカーが世界でシェア(市場占有率)を年々落としている実情が
浮き彫りになった。
 指標は、民間調査会社などによる11年(一部製品は10年)のシェアをもとに総務省が集計した。
 携帯電話端末の全世界の市場規模は、前年より27・6%多い17億7500万台に広がった。
しかし、国内メーカーのシェアはわずか1・9%と、前年の6・0%から大幅に減少した。
 国内メーカーのシェアは、総務省が指標の取りまとめを始めた07年の14・2%から、
年々下がり続けている。スマートフォン(高機能携帯電話)についても、世界の市場規模は
前年比63・6%増の5億2500万台に伸びた反面、国内メーカーのシェアは3・7%と、
前年の9・0%から大きく下げた。

(2012年8月17日20時33分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120817-OYT1T01195.htm


82 :名無しさんの主張:2012/08/29(水) 21:44:34.62 ID:???
★教員評価、生徒・保護者の意見も反映 大阪府教委
2012年8月24日16時43分

 大阪府教育委員会は24日、全公立学校の保護者や生徒に授業アンケートを行い、授業を受ける
側からみた「授業力」を教員評価に反映させることを決めた。授業アンケートを教員の評価に
直結させるのは、全国で初めてという。

 対象となる教員は約5万人。教育を受ける側の視点を重視する大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の
主導で3月に可決した府立学校条例で、「授業に関する評価は生徒または保護者による評価を踏まえる」
と決めたことを受けた。「授業力」「生徒指導」「学校運営」の三つの評価項目のうち、「授業力」の
評価にアンケート結果を反映させる。評価の結果は、給与などに影響する。

 評価の項目は、高校が「授業内容に興味関心を持つことができた」「授業を受けて、知識や技能が
身に付いたと感じている」の2点、小中学校は「興味・関心・意欲の向上」「学習内容の習得」
「個の状況に応じた支援」「望ましい学習集団の育成」「児童・生徒への適切な評価」の5点。
評価は各項目4〜5段階で、自由記述欄も設ける。

http://www.asahi.com/national/update/0824/OSK201208240064.html


83 :名無しさんの主張:2012/09/02(日) 18:36:49.17 ID:GNTIb9IH
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因分析と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整に組織的、恒常的に活用実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で良しとしている。違法行為、犯罪の認識が全くない。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。
本質的な「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)の認識と原因追求を明らかにしていない。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、ご家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に合わない様、周知徹底にご協力下さい。



84 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/03(月) 23:34:02.19 ID:???

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 1 /////

 堺屋 太一著 「大変」な時代 講談社 1995年刊より

・・・・

 第五章 「ローコスト革命」が日本を救う

  マルチメディア社会はローコストから

 日本は今、非常なハイコスト社会、何ごとにつけても経費の高い世の中になっている。
 まず第一に、日本の市場では、ほとんどあらゆるものの価格が、諸外国よりも高い。
 自動車や電気製品に代表される規格大量生産型工業製品が強い国際競争力を持ち、大量に
輸出されているため、日本の貿易収支は大幅な黒字になっている。だが、この規格大量生産型
工業製品でさえも、工場蔵出し価格は安いが、複雑な流通経路を通じて国内の消費者の手元に
渡るときにはかなり高価になってしまう。日本製の自動車やカメラは、東京よりもニューヨークの
ほうがずっと安い、という現象が現れている。

/////////////////// 「大変」な時代 ///




85 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/05(水) 20:55:21.77 ID:he73M4u4

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 2 /////////

 ましてや、それ以外の国際競争にさらされない分野の物価は非常な割高だ。自然条件に制約
されている農産物や古風な流通に抑えられている食料品はいうに及ばず、最近は建設コストの
高さも注目を集めている。
 建設省の調査によると、同じ規格基準とすれば、アメリカに比べ約三割高い(一ドル百十円
ベース)というが、実際はそれどころではなさそうだ。住宅やオフィスビルでは平均二倍程度、
道路や橋梁の建設では二倍以上が実情といわれている。
 情報関係のコストもきわめて高い。テレビ放映は番組ごとの価格差が非常に大きいので一概には
いえないが、日本の場合、出演者のギャラやスポーツゲーム放映権料を別にした制作費だけを
見ると、欧米の二倍から六倍ぐらいのコストがかかっている。こうした映像情報制作コストの
高さが、今後のマルチメディアの発展を大きく阻害することになりかねない。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///



86 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/06(木) 22:46:51.91 ID:+Pr1xaCx

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 3 /////////

 たとえば、将来、百チャンネルのCATVが普及するといわれている。では、百チャンネルの
CATVを見るために各家庭がどれぐらいの料金を払うだろうか。まず常識的に見て、月一万円が
限度ではないだろうか。一万円払う家庭が三千万戸できたとしても、月間収入は三千億円、年間
三兆六千億円にすぎない。これを百チャンネルで割ると、一チャンネル当たり三百六十億円になる。
 仮に、各チャンネルが一日十五時間、年間五千五百時間の放映をするとなれば、一時間当たりの
単価は六百五十万円余になる。施設費や総務経費などを差し引いて、一時間番組の制作費に使える
のは四百万円を越えない。そのうえ、百チャンネルが全国一律に番組を放映するわけではない。
もちろん一方ではリピート(繰り返し)放映もあるが、地域別の番組がかなり必要だ。それこそが
CATVの利点である。そうだとすれば、時間当たりの制作費はそのまた何分の一かにならざるを
えない。

/////////////////////////// 1995年刊 ///



87 :名無しさんの主張:2012/09/06(木) 23:23:00.92 ID:???
ここもコピペスレか?

88 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/07(金) 22:06:46.94 ID:50hqkDrM

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 4 /////////

 今日の日本で、一時間四百万円の制作費で、料金を支払うほど魅力あるメディアができるか、
きわめて疑わしい。全国を十地域に分けて天気予報を流すとしても、一時間の制作費四十万円、
これでも適確な地区別情報を流すことはむずかしい。
 アメリカやカナダでマルチメディアが発達したのは、一時間一万ドル(百万円)程度の
番組がつくれるローコストな番組制作体制ができたからだ。
 ”ニューヨーク1”というテレビ番組は、一人のレポーターがカメラマンも取材記者も
すべてを兼ねる制作方法で、一時間当たりの番組を二千ドルぐらいで制作している。しかも、
この番組を制作する局は、本社の管理経営部門も二十人以下、日本のテレビ局の百分の一だ。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///




89 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/08(土) 17:57:20.30 ID:wYF54JTj

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 5 /////

 特定の番組を見たい人だけが料金を払う「ペイ・パー・ヴュー」方式では、ボクシングの
選手権試合やローズボール(アメリカン・フットボール)など高価な料金で放映する番組も
あるが、この場合は、一種の歩合制で、視聴者から得た金額の三分の二程度が興行主に払われる
のが通例である。あとの三分の一のほとんどは、広告宣伝費と営業関係に使われるので、
放送局の制作費は決してハイコストではない。
 百チャンネルのCATVを普及するためには、番組制作体制とテレビ局の経営管理体制の
ローコスト化が前提になるわけである。

//////////////////// 講談社発行 ///




90 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/09(日) 11:39:21.67 ID:L2XFXc0D

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 6 /////

 「何かできるか」よりも「誰が払うか」

 CATVやマルチメディアには、多様な機能が期待されている。ところが、その費用は誰が
何のために支払うのか、あまり明確ではない。仮に視聴者からの料金収入が先述のようなら、
それ以外の広告収入や物販収入でどれぐらいの収入が期待できるだろうか。
 まず広告費は現在年間約七兆円。そのうちテレビ、ラジオ関係は二兆数千億円だが、この
数値が何倍にも仲びるとは考えにくい。イメージやブランドによる知価創造のために広告費が
増加するとしても、せいぜい一兆か一兆二千億円だろう。とうてい百チャンネルのCATVを
養うほどの金額ではない。

///////////////////// 「大変」な時代 ///




91 :名無しさんの主張:2012/09/09(日) 15:41:22.25 ID:???
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92 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/10(月) 21:45:21.80 ID:U37pjlS9

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 7 /////

 もう一つ、マルチメディアの利用法として、情報放映を通じて買い物をするテレビショッピングが
いわれている。現在、日本の小売総額は、住宅を除いて百二十六兆円。テレビメディアを通じて
物販が行われたとしても、商品を配達する手間は減らない。店舗費用が省略される代わりに、
配達費用がかかるのである。
 日本の場合、都市の地価は高いから、店舗を構える費用はかなり大きいが、交通渋滞の中を
配達するコストも同じく高い。それを勘案すると、テレビ番組に支払える物販手数料は、売上局の
五パーセントが限度と見られている。小売業でもっとも効率のよいのは、昔も今もキャッシュ&
キャリー、消費者自身が現金で支払って持ち帰る方式である。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///




93 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/10(月) 22:19:30.79 ID:U37pjlS9

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 8 /////

 もちろん、マルチメディアがどんなに発達しても、小売の中でテレビショッピングの比率は
限られている。今後の夫婦共働き家庭や高齢者家庭の増加を最大限に見こんでも、全小売の
十分の一を超えることはないだろう。そうだとすれば、そのためにマルチメディアに支払える
金額はせいぜい六千億円強ということになる。各地域でテレショップ型のマルチメディアを
成立させるとすれば、極低価格の番組制作が必要なわけである。
 百チャンネルのCATVを運営するためには、情報機関の徹底したローコスト化か前提になる。
双方向型のマルチメディアともなれば、発信者に支払われる費用はさらに少なく、たいていは
タダになるだろう。つまり趣味の世界というわけだ。

/////////////////////////// 1995年刊 ///



94 :名無しさんの主張:2012/09/11(火) 21:56:51.76 ID:???
★日本はガラパゴス化ではなく鎖国共産主義で崩壊    1
 〜航空業界と電力業界の相似形
 つぶやきかさこ  2012年09月08日

日本にやっとLCC(格安航空会社)が増えてきた。欧米では約20年前から、東南アジアでは約10年前から、
LCCが就航しており、格安で飛行機が乗れるのは、世界ではもはや当たり前の時代だという。

LCC関連の本「格安エアラインで個人旅行が変わる!」下川裕治著を読むと、いかに日本が消費者や
国民の利益を無視して、既存の航空会社を守り、政治家・官僚の利権を守るために、規制緩和をせず、
LCCの新規参入を認めず、結果、世界から乗り遅れ、競争力なき航空会社ができあがり、国民はバカ高い
航空運賃を強いられ、挙句の果てには、こんなに守っているのに、JALが破綻してしまうという、
おかしな事態にまで発展した。

国内線にLCCがばんばん就航し、結果、JALが破綻したというならわかるがそうではない。むしろ
政治家や官僚によって航空業界に競争原理を導入しなかった結果、放漫経営、非効率、高コスト
体質のために、ついに経営が息詰まったといえる。

思えば日本のほとんどの業界って全部この航空業界と同じではないか。高度成長期に構築して
しまった大企業の拡大ビジネスモデルを守るために、大企業が官僚の天下りを受け入れ、
官僚は大企業の既得権益を守ることに終始し、新規参入を拒み、でも企業有利になるよう
ザルみたいな安全基準を導入し、そこに政治家も絡んで、政官財が一体となって、過去の
ビジネスモデルを守るために、無駄で莫大な税金が特定の大企業のために注がれてきた。

家電メーカーや自動車メーカーなんかも同じ。エコでもないのにエコポイントだのエコカーだの、
特定業界を一時的に潤すためだけの税金がバラまかれ、でも需要の先食いにしかならず、
結果低迷し、無駄な税金が延々特定大企業を守るためだけに使われている。

95 :名無しさんの主張:2012/09/11(火) 21:59:10.61 ID:???
★日本はガラパゴス化ではなく鎖国共産主義で崩壊    2

日本の輸出依存度が15%程度しかないのに、政府・官僚と結びつきの強い輸出企業が、
円高で潰れるとバカ騒ぎし、エネルギー政策や食料政策を考えたら、円高の方がはるかに
日本に恩恵があるのに、為替介入をさせるなどさせてきた。

電力業界もそうだ。電力会社各社のあまりにずさんな安全対策、事故対応、原発オペーレーションが
次々と明らかになっている。でも不思議だと思わないだろうか?電力業界が新規参入をばんばん認め、
各社が猛烈な価格競争を強いられたために、安全対策が軽視されて事故を起こしてしまった
というならわかる。(例えば長距離バス業界のように)

でも電力業界はまったく逆。電気という誰もが使う社会インフラを独占し、はっきりいって何の
努力もしなくても、ボロ儲けできる状況。それだけ利益が出る守られた業界なら、安全対策にも
金を使えばいいのにもかかわらず、10m以上の津波がくると自社で想定していながら、
津波対策はまったくせず、でも原発立地自治体に莫大な寄付金をバラまいたり、スポーツ施設をはじめ、
無駄な公共施設をプレゼントするなど、電気を独占して世界でも類まれな電気料金の高さを消費者に押し付け、
いらんところにばかり金を使い、挙句の果てに事故を起こして、でもいまだにろくに社内リストラも行わず、
役員報酬が復活するというとんでもないことを平然と行い、さらに高い電気料金をすべてユーザーに
押し付けようとしている。

電力業界と航空業界ってまるで同じだな。東電もJALも同じ。政治家や官僚とつるんで、社会
インフラを独占し、競争原理を導入させないことで、消費者無視、エリート意識で高給ばかり
むさぼり、その見返りに必要でもない原発をつくりまくったり、いりもしない地方空港をつくって、
採算があわないのに無理やり飛ばさせたりした結果がこの通りだ。

思うに日本は共産主義ではないか。それがこれだけ衰退している原因ではないか。
旧共産圏が次々と崩壊したように、競争原理がなく、政治家と官僚が利権を独占・肥大化。


96 :名無しさんの主張:2012/09/11(火) 22:03:23.29 ID:???
★日本はガラパゴス化ではなく鎖国共産主義で崩壊    3

労働者はこれだけ機械化・IT化が進んでいるのに、長時間労働を強いられている結果、労働の
生産性は著しく落ち、でも既存の業界を守るために、消費者の安全を無視したルールが作られ、
消費者の利益になる新規参入は阻まれ、その既得権益の維持コストが膨れ上がり、何度景気対策を
しようが、景気対策=既得権益保護政策のため、借金だけが増え、税収は増えず、消費は停滞し、
国民の意欲は失せ、結果、これほどまでに衰退・停滞した。

よく日本はガラパゴス化といわれる。ガラパゴス化とは、外界から隔絶された環境下で独自の
発展を遂げ、その結果として世界標準の流れからかけ離れていく状態のことだが、別に日本は
独自の発展すら遂げていない。ガラパゴス化なんてかっこいいものじゃない。単に鎖国共産主義
だっただけではないか。

鎖国した江戸幕府の末路や、共産主義国家の末路と同じように、鎖国共産主義国家・日本の
末路は目に見えている。

尖閣諸島を守ったところで、次々と中国企業に買収され、実質、日本社会が中国の支配下に
置かれるなんてことも、あり得ない話ではない。

そういえばソ連が崩壊したのは1991年だが、その5年前にチェルノブイリ原発事故が起きた。
日本で福島原発事故が起きたのは2011年。さて鎖国共産主義国家・日本は何年持つだろうか。

日本が衰退しているのは政官財の癒着。それによって競争原理を阻んだ共産主義体制を敷き、
実質、高慢経営の大企業に有利なルールができ、消費者は高かろう悪かろうを強いられる始末。

97 :名無しさんの主張:2012/09/11(火) 22:07:26.81 ID:???
★日本はガラパゴス化ではなく鎖国共産主義で崩壊    4

日本が国民が幸せになるための社会になるには、すでに衰退している大企業や独占業界を守るのを
やめ、規制緩和を行い、新規参入を積極的に行うこと。政官財の癒着を断ち切るため、政治家は
地区ごとの選挙ではなく世代ごとの選挙に。官僚はすべて一括採用にして、省庁間の異動を行い、
民間の中途採用を入れるなど、省益重視のシステムをすべて破壊すること。

新規参入を認めないのは国民の安全を守るためとよくいう。しかし世界の中でもバカ高い電気料金を
これまで払わせ、電気を独占していた東電が安全だったか?

311があっても未だ既得権益を守る体制は瓦解せず、原発なしでも電力が不足しないのに、利権を
守るために電力が不足すると脅し、大停電で死人が出ると脅し、経済がめちゃめちゃになると同じ、
生活レベルが極端に落ちると脅したが、まったくのデタラメだったことがわかった。

そのため今度はあわてて、電力不足詐欺ではなく電気料金3倍詐欺論を持ち出しているが、だったら
発送電分離し、電力の自由化を行い、これだけの事故を起こしながら、平然と役員報酬を復活する
ような詐欺集団東電以外に、電気を買えるようにしたら、まず間違いなく、東電より安全でかつ
安価な電気が供給されるだろう。それはJAL破綻とLCCの参入の話と同じ。高慢経営のJALなんかより、
はるかにLCCの方が安全で安いよねって話。

競争原理なき社会は崩壊する。でも今の日本は未だ業界を守ることばかり考えている。


 つぶやきかさこ  2012年09月08日
http://kasakoblog.exblog.jp/18816274/

98 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/12(水) 21:40:09.78 ID:HASyLu8e

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 9 /////

  「成功体験」は通用しない

 金融機関についても、日本のコストは非常に割高だ。他行間振込手数料は三万円以上の場合
六百十八円だが、諸外国に比べると倍近い。現在、日本の金利は安いが、預入金利と貸出金利の
差は必ずしも小さくない。一部には、さらなる金利引き下げを期待する向きもあるが、金融機関の
コスト自体が金融政策の限界ともなっている。公定歩合や預金金利を極限にまで下げても、肝心の
(投資を促す)貸出金利はそれほど下からないからだ。
 流通、建設、情報、金融、それに膨大な手間と費用を強いる官僚的手続きなどが積み上がって、
日本の社会全体をきわめてハイコストにしている。そしてそれがまた、相互に膨らませ合う。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///



99 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/13(木) 22:22:42.74 ID:2owZZs8T

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 10 /////

 たとえば、日本の建設費用が高いことは前述したが、それが跳ね返って高速道路料金が高くなる。
したがって、そこを走る輸送料も高くなる。その結果、流通コストが高くなり、消費者の生活費も
高くなる。それにもかかわらず、建設も、輸送も、流通も、いっこうに合理化される気配がない。
業界全体が護送船団方式で保護され、定期的な値上げ当然感によってつくられた日本だけの
「値ごろ感」に安住しているからだ。
 輸出競争力を誇る規格大量生産型の工業製品も、実はこの仕組みから受益することで国際競争力も
維持してきた面がある。工場蔵出しコストを引き下げて国際競争力を維持する一方、引き下げ分の
多くを国内流通コストに転嫁してきたのだ。
 日本の製造業は、七〇年代の石油高騰、八〇年代後半の円高、そして九〇年代のバブル崩壊と、
さまざまなタイプの危機をよく乗り越えてきた。そのつど、「血の出るような合理化努力」を
行ったからだ。

///////////////////////// 講談社発行 ///



100 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/25(火) 22:35:26.58 ID:kj7t9yfp

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 11 ////////

 しかし、その「合理化努力」の内容を見ると、本社管理機構や生産現場の人員を販売の
最前線、つまり営業支店や流通子会社に配置換えするのがかなりの部分を占めていた。要するに、
工場蔵出し価格を抑制することが合理化の主要な目的であり、このために工場の生産コストを
国内流通コストに付け替えたわけだ。
 したがって、蔵出しコストは下がり、蔵出しコストから算出される輸出価格は下がった。
しかし、そのために国内での流通コストはますます高くなり、内外価格差が拡大する結果となった。
一九九三年からの円高においても、同じことを繰り返そうとしている企業が少なくない。
 これが可能だったのは、国内市場には国際競争がなく、要した流通コストは消費者価格に
限りなく転嫁できる、という前提があったからだ。つまり、日本の企業は国際競争のない「聖域」
(国内市場)にコストを付け替えることによって、国際競争場裡での価格を引き下げてきたわけだ。

///////////////////// 「大変」な時代 ///



101 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/26(水) 22:04:31.75 ID:jpmd3CAy

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 12 //////////

 しかし、これからの「メガ・コンペティション・エイジ」には、国内市場にも国際競争が
生じてくる。鉄鋼、半導体、ベアリングなどの部品から、ビールや洗剤、AV機器に至るまで、
かなり広範な分野で製品輸入が急増し、価格破壊が広がっているのは周知のとおりだ。
 これからの時代には、気楽にコストを価格に転嫁して収益が確保できる「聖域」はなくなる。
国内市場でもコストの価格転嫁はむずかしくなるだろう。その結果、規格大量生産型工業製品に
おいても、日本の国際競争力が衰えてくるだろう。いや、すでにAV機器から自動車まで、
生産の海外シフトは急速に進んでいる。
 「メガ・コンペティション・エイジ」に対処するには、日本全体の社会構造のローコスト化を
徹底的に追求しなければならない。そのためにはまず、日本のハイコスト社会はいかにして
でき上がったかを考えておく必要がある。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///



102 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/27(木) 21:24:18.97 ID:69oP5tV8

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 13 /////////

   「人余り社会」の発想を引きずって

 第一に挙げられる問題点は、もともと人件費が非常に低い「人余り社会」において確立された
製造、流通、情報、管理の様式を、そのまま今日の高賃金社会にまで継承していることだ。
もし日本の人件費が、南アジアや中国並みであれば、現在の様式のままでもローコストでやれる。
一ドルが三百六十円だった一九七一年まではまさしくそうだった。
 古くから日本の社会は、人手をふんだんに使うことで、上地と資源と資本とを節約する方法を
追求してきた。徳川時代、特に享保(十八世紀前半)以後、積み上げられてきた「人余り社会」
を前提とした様式が、今日に至るまで引き継がれているのである。

/////////////////////////// 1995年刊 ///



103 :名無しさんの主張:2012/09/28(金) 21:41:32.75 ID:JSX2gGZP
★挑戦を許す国と許さない国
 山田肇 2012年09月27日 07:27

カリフォルニア州のブラウン知事は、9月25日、グーグルが開発中の自動走行自動車が公道で
走行試験するのを認める法案に署名した。これには高速道路での走行試験も含まれる。ネバダ州と
フロリダ州に続く3番目の決定である。知事は「サイエンスフィクションが現実化される瞬間を、
今日、目撃している」と署名式で演説した。アメリカは挑戦に寛容だとつくづく思う。

WSJ記事の最後の部分には驚かされた。ほとんどの州で自動走行は禁止されているが、2010年秋に
正式に挑戦を発表する前に、10万マイル以上の公道自動走行試験を密かに実施していたと、
グーグル社員が語っているのだ。日本でこんなことを話したら法律違反が糾弾されるに違いない。
わが国ではスマートフォンで外出先からエアコンをOn/Offさせることすらできない。遠隔操作で
On/Offしても危険のない家電製品として、電気用品安全法技術基準技術基準にエアコンが例示
されていなかったので、経済産業省が問題と指摘したという。

この彼我の差が日本産業衰退の一因である。法律違反の試験を密かに先行実施し、実績で法律の
側を改正させてしまうアメリカ。省令を御旗にして、わずかな機能追加すら許さない日本。
感電や火災の危険を避けるというのが技術基準の理由だそうだが、照明器具やラジオよりエアコンは
どれほど危険なのだろうか。単に技術基準を作成するとき、想定していなかっただけではないか。

法律違反の自動走行試験は危険なことだが、グーグルはそのリスクを取って試験をしていた。
日本も、企業が自らリスクを取るのを認める方向に転じないと、産業はさらに衰退していくだけだ。

http://blogos.com/article/47372/

104 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/29(土) 10:15:38.70 ID:ZOtjmpDh

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 14 /////

 たとえば、飲食店の場合、日本では、できるだけ店舗を遊ばせないように従業員を多めに雇う。
客が最大限に入る時間帯に合わせて従業員を配置し、繁忙時には相席にしても手早いサービスを
行って客席の回転をよくする。だから、比較的客の少ない時間帯でも店舗を遊ばせない。
ダラダラウロウロあり余るのは従業員のほうである。
 欧米(特にアメリカ)のレストランは、逆に従業員数を最低に抑えているため、昼食・夕食の
繁忙時にも相席は許さず、客を待たせる。少数の客に席を占拠されるので、繁忙時でも回転率は
上がらない。その代わり、客の少ないときでも店の空席は目立つが、従業員は休みなく働く
仕掛けになっている。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///



105 : ◆efe9WcD9KQ :2012/09/30(日) 11:25:41.57 ID:rthdF2pL

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 15 /////

 季節変動の激しい観光地ともなれば、祭りや観光シーズンの休日だけ店舗全体が満員になるが、
それ以外の日は、人口の一部屋だけで営業し、後ろは薄暗く電気を消している、といった例も多い。
祭りの日には、アルバイトを入れても従業員の数は限られているから、店いっぱいに客を待たせる
ことにもなる。欧米の場合、施設は遊ばせても人を遊ばせない、「物余り人不足」社会の発想なのだ。
 工場の場合はさらに極端だ。日本では施設は二十四時間フル操業、労働者は三交替という状態を
理想と考えている。それどころか、従業員が残業できるように、間をあけた二交替制を理想として
きた企業も多い。この国では、工場建設を企画するとき、資金、土地、原材料等の輸入量、そして
需要量(販売見込み)の四つで規模を定めるのが普通であり、人員数の制約を規模決定基準に
置くことはほとんどない。

///////////////////// 講談社発行 ///



106 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/01(月) 21:53:23.97 ID:MRy4Tayq

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 16 /////

 一方、欧米、特にアメリカでは、「物余り人不足」が長く続いたため、従業員をいかに
少なくするかをまず考える。その地区で良質の従業員が何人雇えるかが、工場の規模
決定の最大の要素なのだ。
 ところが、こうした「人余り」社会の発想できた日本が、今や世界一の高賃金国になった
のだから、ハイコスト化するのは当然だ。日本は今、低金利なのだから、施設をあり余らせても
人も遊ばせない仕掛けへの転換が必要である。

///////////////////// 「大変」な時代 ///



107 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/02(火) 21:45:56.89 ID:5HOppzDH

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 17 /////

  <コスト+適正利潤=適正価格>の罪

 第二の問題は、長い間、官僚主導型業界協調体制によって<コスト+適正利潤=適正価格>
という発想が普及されてきたことだ。これが貫徹されるなら、コストアップがすべて価格に
転嫁できるから、業界協調によるコストアップが経営に支障をきたすことはない。逆に、
特定の企業だけがローコスト化をやれば、「業界の秩序を乱す」として指導官庁から指弾
されてしまう。
 その結果、国際競争にさらされなかった建設業や運輸業などはコストがどんどん高くなった。
コスト上昇を容認した価格で発注する公共事業が、建設業界全体の雰囲気をリードし、
民間設備投資や住宅建設の価格にも安易なコスト引き上げと価格転嫁が行われた。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///



108 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/04(木) 23:08:12.54 ID:Vv1Mnm15

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 18 /////

 官僚主導の下では、「コストは無条件に価格に転嫁することが正しい」という理論と倫埋が
生まれる。もともと無謬性(絶対に間違いを犯さないはず)の官僚が容認しかコストは、必要
にして不可欠なもののはずだから、当然価格に転嫁されなければならない、というわけだ。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」どころではない、「コストアップみんなでやれば値上げで
カバー。それをやらぬは悪い奴」なのだ。
 官僚機構が評価主体となって新規参入を抑制している「大相撲型」の日本産業界では、全体の
レベルが上がっても幕内力士になれる人数は限られている。レベルが下がっても幕内力士は
必ず出る。官僚主導による業界協調体制は、必然的に談合体質を生み、業界の効率を悪化させ、
国際競争力を失わせる。そのこともまた、スポーツ界がよく示している。

////////////////////// 1995年刊 ///



109 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/06(土) 00:29:23.85 ID:Vzy/vCeK

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 19 ///////

 これまで大相撲を日本型の典型といってきたが、大相撲にはすばらしい美徳がある。明治以来、
国家官僚の保護をほとんど受けなかったため、自主経営と自助の精神によって、伝統的様式と
きびしい徒弟制度を保ち、抜群の技能水準をつくり上げたことだ。
 これに対して、国家官僚保護を受けている陸上競技や水泳は、国際水準からけるかに取り残されて
しまった。一部には、日本記録さえ出せば競技団体のコーチや役員になれる、役員や先輩に
嫌われてまで世界記録に挑戦することはない、といった風潮もあるといわれている。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///



110 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/06(土) 20:59:32.27 ID:Vzy/vCeK

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 20 /////

 日本の産業界の多くも、これに似た状況に置かれてきた。その象徴が公共事業における最低
落札価格制度である。
 公共事業では、入札に際して、□疋の金額を下回る入礼者は落選になる。官庁側か計算した
予想入札価格があり、それから一定比率を引いた最低入札価格を下回ると落札できないという
制度だ。新しい工法や新規の材料、効率的な作業によって低価格で完成できるとしても、従来の
方法で、従来どおりの材料費で計算した工費を取らなければ請け負えない。いわばコスト
引き下げ型進歩を拒否する状態が保たれているのである。

///////////////// 講談社発行 ///



111 :名無しさんの主張:2012/10/09(火) 22:14:48.51 ID:Z6ihQvn4
★希望退職者に厳しい現実「まさかこの歳で…」 製造業の雇用受け皿喪失   1
 SankeiBiz 10月9日(火)8時15分配信

 半導体や電機など、かつて日本経済を牽引(けんいん)した製造業で国内工場の閉鎖や縮小が
相次いでいる。円高や海外メーカーの台頭などの理由から収益が圧迫され、経営再建中の半導体大手
ルネサスエレクトロニクスとシャープだけでも国内の早期希望退職者数は1万人規模に達する。
さらに工場縮小の動きが他の製造業に広がれば、日本経済への打撃はかつてない規模となろう。
不安を隠しきれない各地の表情を追った。

[衝撃の自主廃業15年] あの「山一マン」たちは今 再出発…戦いは終わらない

 「まさかこの歳で就職活動をするとは…」。9月25日、山口県宇部市のアシストハローワーク
(臨時就職相談所)を訪れた46歳の男性はため息混じりに話した。
 男性は高校を卒業後、NEC山口(現ルネサス)に入社。以来、同社の山口工場(宇部市)一筋で
働いてきたが、2013年度に工場が大幅に縮小されることになり、退職を決断した。妻と3人の子供、
住宅ローンを抱えての再就職活動。簡単にはいかないと覚悟はしていたものの、男性は「なかなか
次の仕事が決まらない」と予想以上の厳しい現実に戸惑う。
 ルネサスは経営再建に向け、グループの国内18拠点のうち10工場を3年内に売却または閉鎖する。
9月まで募集した早期退職には全従業員の約2割に当たる7511人が応募した。しかし、ハローワーク
宇部の勝本由紀雇用指導官は「労働市場は厳しく、新しい雇用は少ない」と話す。展望は容易に
開けそうにない。大手企業の工場閉鎖や生産縮小は、部品を納入する中小企業にも影響を与えている。
取引量が細り、社員の削減を余儀なくされる企業も少なくない。
 「今後は受注がゼロになると覚悟している」。シャープに液晶テレビの部品などを納入する大阪府内の
中小企業経営者は、落胆した表情で話す。同社は昨年、シャープの経営悪化に伴い受注が半減。


112 :名無しさんの主張:2012/10/09(火) 22:16:37.49 ID:Z6ihQvn4
★希望退職者に厳しい現実「まさかこの歳で…」 製造業の雇用受け皿喪失   2

大幅な人員削減に踏み切っただけに、「シャープには何も期待できない」と肩を落とす。シャープは
今年度、液晶テレビの販売台数を前年度比35%減の800万台に減らす計画。11月には国内で
約2000人の早期退職を募集する。東京商工リサーチによると、国内でシャープグループと直接
取引のある企業は2000社以上、総従業員は54万人超。シャープの生産縮小の影響は、
こうした企業にも広く及ぶ。
 半導体や家電製品をめぐる日本の競争力の低下は、時代の変化を如実に映し出している。製造装置を
導入すれば比較的簡単に生産することが可能となる時代が到来し、韓国や中国メーカーが相次ぎ参入した。
価格競争が激化したところに円高という逆風が吹き、国内の競争力が低下した。その結果、半導体や
電機で国内工場の閉鎖や縮小が進む。政府が7月に決めた「日本再生戦略」では、医療・介護、環境
など新しい分野を掘り起こし、20年度までに480万人以上の新たな雇用を生み出す計画だ。
だが、雇用の移転は進まない。
 パナソニックなど複数の大手企業が撤退した千葉県茂原市。ハローワーク茂原によると、11年
11月から12年9月までに合計で1900人の離職者が発生したという。ハローワークには介護
などの求人が多く、職業訓練の紹介なども行う。だが「製造ラインで働く人は黙々と作業するのが
得意で、介護や営業などには移りたがらない」(ハローワーク茂原の熱田家喜所長)。8月の茂原の
有効求人倍率は前月比0.07ポイント低い0.39まで落ち込んだ。
 日本総研の山田久チーフエコノミストは「正社員と終身雇用を前提とする日本企業はコストが高い。
自動車など他の製造業にも国内生産縮小の動きが広がる懸念もある」と指摘する。製造業という雇用の
受け皿を失えば、日本経済への影響は計り知れない。だが、対策は限られているのが現状だ。(大柳聡庸)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121008-00000002-fsi-bus_all



113 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/10(水) 21:51:18.62 ID:DItdgHhJ

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 21 /////

 ことに二十年ほど前からは、発注者である官公庁等が、指名する入札企業にジョイント・
ベンチャーを組むよう推奨する傾向があるので、建設会社は企業秘密に属する新技術や格安
流通経路をあえて使わない。ジョイント・ペンチャーを組んだ他社にも、官公庁にも
企業秘密を見せたくないからである。
 業界全体の価格が高くなることは<コスト+適正利潤=適正価格>として容認され、それ以下で
入札すると、<コスト十適正利潤>を満たしていないとして落選になるというこの制度は、
発注者側か価格つり上げ圧力を加えるシステムといってもよいだろう。一九九五年春に
発覚した下水道電気設備工事をめぐる談合疑惑は、このことを明白にした。

///////////////////// 「大変」な時代 ///



114 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/11(木) 23:30:31.59 ID:5NgAXAYC

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 22 /////

 同じようなことが、教育、医療、運輸、金融業務、情報発信等、官僚主導の価格決定では、
大なり小なり行われている。
 「メガ・コンペティション・エイジ」を迎えた今、こうした官民協調の価格つり上げ体制も
きしみだした。政府の保護の下で日本企業だけで行ってきた「国体」に、急に外国人選手が
出場するような事態が起ころうとしている。コスト引き下げの努力を怠れば、メダル(市場)は
全部外人選手(外国企業)にさらわれることにもなりかねない。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///



115 :名無しさんの主張:2012/10/12(金) 18:33:11.34 ID:miRY/OPQ
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。この会社は「味噌と糞を同一視する]会社だ.
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整販売を組織的、恒常的に実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で再契約し、違法性を誤魔化している。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。ガバナンス皆無企業。
HIS自身は「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)を継続させている。コンプライアンス皆無企業。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に騙されない様、ご注意下さい。



116 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/13(土) 18:00:57.88 ID:CoVqS2QK

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 23 /////

   リストラとリエンジニアリングの限界

 これまで、日本人はコストの引き上げをさほど問題にしなかった。何兆円もの余計なカネが
官僚主導と業界協調のために建設業界などに支払われていることにも無関心だった。それを
支払ったとしても、日本経済全体が危うくならない、自分たちの生活が悪くはならない、
いやそれによって各業界が守られ、日本全体の雇用と給与が確保されている、と考えていた。
 ところが、ここへ来て、社会的コストの累積が、日本のもっとも得意とする製造業をも脅かし
始めた。国際競争の衝突断面に影響を与え、この国のもっとも優良な企業さえも耐えかねる
ほどになっている。

//////////////////////// 1995年刊 ///




117 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/15(月) 21:19:43.41 ID:M5qP6HMg

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 24 /////

 この状態が続けば、製造業の海外流出が起こり、中堅所得層の没落が始まるだろう。つまり、
もっとも優秀な国際競争力を誇る産業がこの国から消え、官僚の保護で高コスト化したダメ産業
だけが残り、国民の暮らしを貧困化させる、という悪循環が起こりかねないのである。
 日本をローコスト化するためには、公共事業や教育や医療を含めて、全社会的に<コスト+
適正利潤=適正価格>という発想から離脱しなければならない。自由競争社会の原則である
<価格ー利潤=コスト>という発想に基づく仕組みへ、世の中全体を変えなければならない。

/////////////// 常識破壊と大競争 ///



118 :名無しさんの主張:2012/10/16(火) 23:49:15.33 ID:0VxAJyUW
★電気料金は究極のぼったくり   1
  河野太郎ブログごまめの歯ぎしり 2011年4月28日

トップを副社長で天下りさせていただくと...  

電気事業法第十九条二項一
「料金が能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものであること。」

この文言の下に、壮大な天下り利権がつくられてきた。

一般電気事業供給約款料金算定規則という省令が、電気事業法第十九条の下に制定され、
コストに利益を足したものを電気料金とするという究極のぼったくり商法を作り上げた。
資源エネルギー庁の説明はこうだ。
平成20年4月から平成21年3月を原価算定期間として得られた原価を平成20年9月から
適用し、それに適正利潤を足したものが電気料金となる。燃料価格は別途、調整する。

適正利潤というのは、電気事業固定資産の簿価に3%をかけたもの。
なぜ3%なのかというと、自己資本比率を3割と想定して、他産業の配当の割合をかけたものと、
他人資本7割に対しては借入金利率をかけたものをミックスして3%。

だれがそれを3%だと計算したかというと電力会社。誰がチェックするのというと、
(トップを電力会社に副社長で天下りさせていただいている)エネ庁がチェックする
(ことになっている)。
原価には何が入っているのとたずねると、人件費、燃料費、修繕費、減価償却費、公租公課、
購入電力料等など。

人件費がむやみに高くないかを誰がチェックするのかとたずねると、電力会社が他の
電力会社の人件費と比較している。
この普及開発関係費とはなにかとたずねると、それは広告などを含む広報予算。それも
原価に含まれるのかとたずねると、答えはイエス!
で、だれがコストを計算するのかというと、電力会社。で、それが正しいかどうかの
チェックはとたずねると、自由化したので、料金は申請主義。

119 :名無しさんの主張:2012/10/16(火) 23:50:37.14 ID:0VxAJyUW
★電気料金は究極のぼったくり   2

それなら電力会社は勝手に好き放題できるじゃないかとたずねると、そうならないように、
(トップを電力会社に副社長で天下りさせていただいている)エネ庁が電力会社の決算と
見比べて、かけ離れたものにならないようにチェックしている(ふりをしている)。

それじゃ、僕が全部チェックするから、コストを全部コピーしてくださいというと、
企業秘密の分は出せません。

つまり、電力市場は自由化されたから、各電力会社のコストは大切な企業秘密なので非公開に
するけれど、電気事業法第十九条からこじつけてコストに適正な利潤を上乗せして料金を
決めているので、電力会社が言ってきたコストに電力会社が言ってきた利益を上乗せした
料金を支払ってね。その電力会社の言ってきたことが正しいかどうかは、(トップを電力会社に
副社長で天下りさせていただいている)エネ庁が、チェックする(ふりをする)からね。

そう、新しく参入したエネルギー会社が入札してくるところは、電力料金をダンピングして
安くして、(もちろんダンピングなんてしちゃいけないことなので、そんなことをしないように、
トップを電力会社に副社長で天下りさせていただいているエネ庁が、もちろんそこはしっかり
(よそを)見ていますよ)、競争のない家庭その他には世界有数の高額な電気料金を請求する。

場合によっては、大口の需要家に対して、需給調整契約をもちかけて、大幅割引をして、
いざ、需給調整が必要な時になると、それを無視して、全地域無計画停電!
まさか賠償金を原価に入れることはないよねとたずねると「普通に考えるとダメだが、絶対に
ダメなわけでもない」(トップを電力会社に副社長で天下りさせていただいている)エネ庁
(週刊東洋経済2011.4.23 48ページ)

さて、谷垣総裁、石破政調会長、連休明けの議論では、もちろんこんなことを許してきた
これまでの自民党の電力利権族の不正を認めて謝罪したうえで、東京電力の元副社長などを
党本部からたたき出して、まともなエネルギー政策作りを始めますよね?

河野太郎ブログごまめの歯ぎしり 2011年4月28日
http://www.taro.org/2011/04/post-990.php

120 :名無しさんの主張:2012/10/16(火) 23:57:27.66 ID:0VxAJyUW
★金余りの東電が幅広く手掛けた「病院」「ホテル」「釣り堀」などの副業の数々   1
  2012/10/ 3 20:17

東京電力が保有する資産の売却先が決まるなか、「こんなことまで」というような、本業の電力事業
とはまったく関係ない「副業」が次々と明らかになっている。
東電は東京・新宿区にある「東京電力病院」の売却を2012年10月1日に発表したが、今度は神奈川県
川崎市と山梨県都留市にある大規模な「釣り堀」を売却することを決めた。東電は原発事故の賠償金や
経営再建の資金に充てるため、2011年度からの3年間で総額7074億円の資産を売却する計画だ。

  6月までに637億円の不動産を売却

売却する釣り堀は、東電の100%子会社の東電不動産が運営する「FISH・ON!王禅寺」(神奈川県
川崎市、敷地面積約5万平方メートル)と「FISH・ON!鹿留」(山梨県都留市、約7万平方メートル)。
もとは発電用石炭の灰処理などの用途で保有していた土地だが、発電燃料として石炭の利用比率が
低下したことで遊休地となった。土地活用の目的で、2002年に釣り堀の運営を開始した。
売却先は、釣り具チェーン大手のタックルベリー。売却額は合計で約3億円とみられ、11月を
めどに引き渡す。
また東電は、相模鉄道などを運営する相鉄ホールディングス(HD)の子会社、相鉄イン開発に
東京都内のホテルを、11月に売却する。
売却するのはJR田町駅から徒歩5分にある「トレストイン田町」(客室数123室)と、東京メトロ
茅場町駅から徒歩1分の「トレストイン日本橋」(196室)の土地と建物。売却額は合計で20億〜
30億円程度とされる。
相鉄HDはホテルの名称を「相鉄フレッサイン」に変更。都心部の優良物件を取得したことで、
東京駅付近のビジネス客の需要を見込んでいる。
さらに、東電は埼玉県本庄市にあるビジネスホテルの売却も検討している。


121 :名無しさんの主張:2012/10/16(火) 23:58:47.61 ID:0VxAJyUW
★金余りの東電が幅広く手掛けた「病院」「ホテル」「釣り堀」などの副業の数々   2

東電の「副業」は、東電不動産が手がけていたビジネスだけでも、賃貸用のマンションと
オフィス・駐車場、分譲住宅だけでなく、ホテルや老人ホーム・グループホーム、釣り堀に
トランクルーム事業などと手広い。
売却が検討されている不動産はこのほかに、「高値売却」が見込める東京都区内を含む関東一円
にある東電グループの家族寮や独身寮、保養所に研修所、グラウンドやテニス・バレーボールコート、
サービスステーション、変電所や鉄塔の跡地などを加えた1100件以上にのぼり、東電は2013年度までに
不動産だけで2472億円分を売却する計画。このうち、原発事故後の11年4月から12年6月末までに
累計で637億円を処分した。

  病院やデータセンター事業も売却

東電は、大株主の東京都の猪瀬直樹副知事が2012年6月の株主総会で売却を求めていた
東京電力病院も、12年度中に競争入札を行い、13年度以降に売却することを決めた。
東電病院は利用者を東電社員やOBらに限った、「東電のため」の病院。113ある病床の稼働率が
3割程度にとどまっていたことや、病院が都心の一等地にあることから、東電の「殿様体質」の
象徴として批判が高まった。
さらに東電は子会社でデータセンター事業を手がける「アット東京」の株式の過半数を、
防犯・警備のセコムに約333億円で売却する。セコムの株式取得は10月31日で、これにより
セコムがアット東京の約51%の株式を保有する親会社となる。
子会社などの事業売却は1301億円の計画に対して、6月末までに727億円を処分しており、
アット東京の売却で計画の8割を達成している。ただ、東電はなお当間高原リゾートなどを有している。
一方で東電は保有する有価証券の売却も進めており、12年6月までにKDDIや関東天然瓦斯開発
などの株式、3207億円分を処分。計画の97%を達成している。

http://www.j-cast.com/2012/10/03148830.html?p=all


122 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/17(水) 22:12:26.61 ID:3kK/CsOn

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 25 /////

 まず市場(消費者)がいくらなら買うか、他の供給者にいくらなら勝てるかという価格
(それは技術進歩や需給関係で常に変動する)から、企業を維持するための利潤を引いた残りが、
経営者に与えられたコスト使用権限の限度だ、ということを、官僚も経営者も従業員も、
明確に意識する必要がある。
 今、「リストラクチャリング」とか「リエンジニアリング」とか称してさまざまな改革が
行われているが、実際には、かけ声ほど大きな成果を上げている企業は少ないようだ。
その原因の一つは、コスト分析に偏りがあり、特に費用効果分析が十分に行われていない
点にあるのではないだろうか。

///////////////////////// 講談社発行 ///


123 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/19(金) 21:17:35.55 ID:APNiP+1K

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 26 /////

 一つの事業(企業)のコスト分析は、現在二つの方法で行われている。一つは部署別分析。
たとえば、大阪支店がいくら、関東の工場がいくら、本社総務部がいくらといった部署別に見た
費用の分析である。もう一つは項目別分析。人件費、材料費、電力料金、金利、地代等々の
項目別に、それぞれいくら便ったかという項目別の分析である。
 「リストラクチャリング」の主たる狙いは、一番目の部署別経費の合理化を図ることだ。
あの工場は人数が多くて採算が悪い、この支店はビル賃借料が高すぎる、あの事業所はエネルギー
効率が悪い等々を発見して、不採算分野の整理と非効率部分の改善を図る。これがリストラクチャリングの
基本的な発想である。

///////////////////// 「大変」な時代 ///




124 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/21(日) 10:12:46.71 ID:icPIRHzs

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 27 /////

 現実のリストラクチャリングには複雑多様な手法が動員されているが、基本動作を単純化
していえば、部署別の費用対収益を勘案し、非採算部門を削り、不必要な経費を減らす、
そのために事業内容を再編成し、組織構造を変更することである。
 一方の「リエンジニアリング」は、基本的には項目別経費の合理化効率化運動である。
人件費をどれだけ削るか、事務所費をどう減らすか、金利をどうするか。そのためには
情報経路を短縮し、中間管理職のチェック回数を減らす、あるいは書類の数や手続き方法を
簡素化する、生産方式を変え、仕入れ経路を改め、在庫管理費と輸送頻度とのバランスを保つ、
といった考え方で進めていく。
 この二つは確かに大事であり、着手もしやすい。だが、こうした部分の修正、仕掛けと
仕方の改善だけでは、それほど大きな成果は期待できない。真の問題は、日本の企業経営に
おいては、それぞれの費用がどのような効果を目指して使われているか、「効果別分析」が
ほとんど行われていないことである。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///



125 :名無しさんの主張:2012/10/23(火) 17:15:18.86 ID:pQjb4T2m
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。この会社は「味噌と糞を同一視する]会社だ.
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整販売を組織的、恒常的に実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で再契約し、違法性を誤魔化している。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。ガバナンス皆無企業。
HIS自身は「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)を継続させている。コンプライアンス皆無企業。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に騙されない様、ご注意下さい。



126 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/23(火) 22:28:45.55 ID:bpjN7Q5S

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 28 /////

   「安全」と「清潔」の費用と効果

 効果別費用分析とは、それぞれの費用がどんな効果を目指して使われているかを分析する
方法である。
 たとえば、@もっとも基本的な生産に必要不可欠なもの、A安全のために費やされているもの、
B清潔のために費やされているもの、C手続きのために費やされているもの、D責任回避の
ために費やされているもの、E見栄や社交のために費やされているもの、そしてF組織内平等化
のために分散されている費用、等々に分けられる。国の財政も、企業の経営も、このような
効果を目指した費用が積み重なっている。

/////////////////////////// 1995年刊 ///



127 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/27(土) 10:29:28.62 ID:fikd++1D

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 29 /////

 より身近な家計を見ると、わかりやすいだろう。人間が生き、次の世代の労働力を再生産
するために必要不可欠な費用(最低生活費)というのは、実はごくわずかである。十八世紀の末に、
すでにアダム・スミスは「現在の人間は、ほとんどの費用を見栄と体裁のために使っている」と
書いている。そのころから比べると消費支出は百倍にもなっているだろうから、見栄と体裁の
分はますます大きくなっているはずだ。人開か生物として次世代に労働力を再生産するだけならば、
きわめてわずかな費用ですむわけである。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///



128 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/29(月) 21:51:32.96 ID:LPb0wwSY

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 30 ////////

 昭和二十四年(一九四九)の平均的な家庭の家計簿を現在価格で計算すると、家賃と税金と
社会保険を除けば、四人家族で1ヵ月七万二千円になるという。当時は冷房もなかったし、
自動車もなかった。衣服もつぎを当てて着ても平気だった。快適性と、便利性と、見栄と、
体裁の費用が少なかったわけだ。
 しかし、昭和二十四年といえば、すでに餓死する人はいなかったし、団塊の世代が生まれた
年でもある。つまり、生命の維持と労働力の再生産は十分行われていたのだ。今日の物価でも、
四人家族が月七万二千円で暮らす状態で、基本的な最低生活は十二分にできるのである。

///////////////////////// 講談社発行 ///



129 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/30(火) 21:53:50.32 ID:R1KWU9t5

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 31 /////

 では、それより多くの費用は、何の効果を求めて使われているのだろうか。
 第一は広い意味での「安全」である。たとえば、老後のために年金を掛ける。病気に備えて
医療保険を払う。あるいは子どもが受験で浪人しないよう家庭教師をつける。同僚や友人に
嫌われないように贈物をする。そんなさまざまな意味での安全がある。
 企業の場合は、安全のために使われている費用はさらに多く、それが過剰になっていることも
少なくない。安全はもっとも重要な問題だが、それだけに安全を理由として、他の目的(効果)を
求める費用が支出されていることも少なくない。国や自治体の場合には、特にその点の監視が
重要である。そのためにも、前述の確率主義的な発想を、安全費用についてとり入れるべきであろう。

///////////////////// 「大変」な時代 ///



130 :名無しさんの主張:2012/10/30(火) 23:37:45.34 ID:qL3RJZJK
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。この会社は「味噌と糞を同一視する]会社だ.
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整販売を組織的、恒常的に実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で再契約し、違法性を誤魔化している。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。ガバナンス皆無企業。
HIS自身は「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)を継続させている。コンプライアンス皆無企業。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に騙されない様、ご注意下さい。



131 : ◆efe9WcD9KQ :2012/10/31(水) 22:04:42.72 ID:NyWV8wCR

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 32 ///////

 第二は「清潔」である。これにも物理的な清潔と心理的な清潔とがある。前者には、衛生上の
清潔だけではなく、整理整頓や見た目の美しさなども含まれるし、後者には様武美や自己満足的な
美意識も加わってくる。今日の日本は、あらゆる「清潔」に、実に莫大な費用をかける社会に
なっている。
 たとえば、物理的な「清潔」では、若者の間に潔癖症が進行し、発展途上国では生活できない
者も少なくない。子どもがイモ掘りをするときも、畑の上が汚いからといって手袋をはめる。
母親の潔癖症がなせる業であろう。

//////////////////// 堺屋太一著 ///




132 :名無しさんの主張:2012/11/01(木) 20:57:32.68 ID:???
★タブレット大競争時代へ突入、消費者の支持を獲得するのは?   1
 Apple, Google, Amazon, Microsoft

 コンシューマー向けIT分野の大手各社が発表する2012年7〜9月期決算は軒並み低調となっているが、
ここ何年かで最も熾烈な争いが予想される年末商戦に向けて、各社は既に前哨戦ともいえる戦いを
スタートさせている。
 米MicrosoftやApple、Google、Amazon3 件といったIT大手の7〜9月期決算はいずれも低調に終わったが、
投資家や消費者の注目は既に先へと進んでいる。大切なのは、次の60日間だからだ。テクノロジー大手
各社は向こう2カ月間にわたり、かつてないほどの規模とペースで戦いを繰り広げることになりそうだ。
 10月25日には、Amazon3 件が決算発表会で自社のタブレット「Kindle Fire」とAppleの新型タブレット
「iPad mini」を1つ1つ細かい点まで比較してみせた。決算発表会で特定の競合製品を名指しで
取り上げるのは、これまでにないことだ。またAppleのティム・クックCEOは決算発表後の会見で、
Microsoftのタブレット「Surface」を「空を飛んだり、水に浮いたりするオーバースペックな車」に
たとえている。一方、MicrosoftはiPadに狙いを定め、SurfaceのストレージがiPadの2倍である点を
アピールしている。
 今年の年末商戦期には、これら3つのタブレットが縮小しつつある消費者の支出を奪い合うことになる。
そして、その戦いは荒れ模様となりそうだ。
 「タブレット市場は成長分野だ。だからこそ、タブレットをめぐり各社が争っている。PCの出荷台数は
落ち込んでおり、実際、タブレット購入者の中には、PCまで買う必要はないと考える人たちもいるはずだ」と
調査会社Maritz Researchのテクノロジーおよび電気通信部門で戦略的コンサルティングディレクターを
務めるマイケル・アレンソン氏は指摘する。

133 :名無しさんの主張:2012/11/01(木) 21:01:08.49 ID:???
★タブレット大競争時代へ突入、消費者の支持を獲得するのは?   2

 「昨年の年末商戦には、200〜300ドルの価格帯のタブレットがよく売れていた。今年の年末商戦では、
iPad miniとAmazonのKindle Fireがプレゼントとして人気を集めるとみられている。各社とも、
その波に乗り、できる限りの勝利を収めようとしている」とさらに同氏。
 この差し迫った戦いの行方は、確定的と言うには程遠い。
 本命であるAppleはかつての無敵さを失いつつあり、これまでAppleが優勢を誇ってきたスマートフォン
市場にはGoogleのAndroidやSamsungが食い込みつつあるほか、Microsoftもマーケティングで猛攻撃を
仕掛け、Amazon3 件のKindleは米国タブレット市場のナンバー2の端末としてAppleをじりじりと追い上げている。
 こうした競争はAppleの株価にも影響を及ぼしている。7〜9月期の業績が前四半期に続いて精彩を欠く
内容であったことを受けて、Appleの株価は過去3カ月間の最安値を記録。「ウォール街の事前予想を
常に上回る」というこれまでの同社のパターンも崩れる結果となっている。
 一方、Googleはモバイル市場3 件での収益性の確保に苦戦しており、Microsoftは新たに発表した
最新プラットフォーム「Windows 8」と自社ブランドのタブレットであるSurfaceに対する冷めた評価に
直面している。
 さらにAmazon3 件は年末商戦についてアナリストの予想を下回る見通しを示したことで失望を招いており、
Best Buyは24日、売上高と利益率の低下を背景に業績が落ち込む見通しを明らかにしている。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1211/01/news054.html

134 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/02(金) 00:18:19.97 ID:x/Pp7Dwr

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 33 /////

 公園の砂場に子どもが遊びにいくと、「ババっちい」と怒る母親も珍しくない。あげくの
果てには、有名ブランドの子ども服を着ているから、土のあるところでは遊んではいけない、
といい出す。家庭でも、台所を汚さないために食事をつくらない主婦さえいる。
 心理的な「清潔」の面では、建材の木目をそろえたり、過剰包装を施したりする。曲がった
キュウリや色の悪いリンゴを嫌うのも、心理的潔癖さゆえだろう。
 こうした生活習慣と美意識が企業経営の中にも持ちこまれるので、経費は急上昇する。
「清潔」は悪いことではないから、そのための手間や費用は削りがたい。だが、これもまた
費用対効果、つまり最終製品の価格と販売量への影響によって判断すべき問題である。つくる
側の美意識で清潔さを追求しても、消費者がそれ相応の価格を認めてくれなければ、まったくの
無駄である。

///////////////////// 1995年刊 ///



135 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/02(金) 22:47:12.52 ID:x/Pp7Dwr

////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995年08月) ////////




136 :名無しさんの主張:2012/11/03(土) 18:59:49.11 ID:???
★価格競争のない日本のガラパゴス出版業界ムラへ黒舟到来、キンドルが幕を開けるのか?  1

特集:遅れてきた「電子書籍元年(抜粋) 2012/10/28 日本経済新聞

(前略)
■キンドル開始時は日本の商慣習を崩せなかったアマゾン
 アマゾンは、圧倒的な販売量と価格破壊による新市場の拡大を実現してきた。だからこそ、
国内出版勢にも卸売りモデルの契約を迫った。すべてが代理店モデルとなり、品ぞろえと価格が
横並びになれば、自らの経営努力でコンテンツの魅力を打ち出すことができない。需要に応じた
柔軟な値付けやセールなどのプロモーションをアマゾン側の判断で行える卸売りモデルが基本路線だ。
 ところが国内出版勢は、長年維持してきた再販制をベースとする「商慣習」が崩れてしまう
ことをおそれた。国内の既存電子書店はというと、どこも日本の商慣習を「理解」し、事実上、
出版社の希望小売価格を受け入れているのが実態だ。しかし、再販制のない米国のアマゾンと
卸売りモデルで契約すれば、何が起きるかわからない。「米国流」に相容れず、契約書のサインを
拒んできた国内出版勢とアマゾンとの交渉は、長引いた。
 だが、およそ2年の本格交渉を経て両者は歩み寄った。最後はアマゾンが日本の商慣習を理解し、
「配慮」した格好でのスタートになったということだ。キンドルストアの価格が、それを
如実に物語っている。しかし、だからといってキンドル上陸に意味がなかったと考えるのは早計だ。



137 :名無しさんの主張:2012/11/03(土) 19:03:41.54 ID:???
★価格競争のない日本のガラパゴス出版業界ムラへ黒舟到来、キンドルが幕を開けるのか?  2

(中略)

■「キンドルで目が覚めた」
 すでにキンドルは、日本の出版業界の意識改革を促したと指摘する関係者もいる。PHP研究所で
電子書籍関連の事業を担う中村由紀人・事業開発本部長は、こう語る。

 「アマゾンは再販と委託で守られてきた『村社会』に、いきなり外国のルールを持ち込んできた。
もう少し配慮が欲しかったという思いがある半面、おかげで出版業界全体の目が覚めたという
思いもある。いつまでも同じことを繰り返すのではなく、我々自身も変わらないといけない。
紙の出版市場はますます厳しい状況。リスクをもって進んだ出版社のみが、生き残るのでは
ないでしょうか」
 現在、横並びの電子書籍の価格については、公取委から何らかの指摘が入る可能性もある。
ベゾスCEOはこういった。
 「物理的なコストがかかっていない電子書籍は当然紙の本より安くなると消費者は期待する。
それを前提にどういう流通戦略をとるかは、出版社の経営手腕の見せどころだ」。キンドル上陸で、
もう「パンドラの箱」は開いたのだ。そういわんばかりの笑みを浮かべている。

(電子報道部 井上理)
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO47756170X21C12A0000000/?df=3



138 :名無しさんの主張:2012/11/03(土) 23:25:47.02 ID:P+3si0sD
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。この会社は「味噌と糞を同一視する]会社だ.
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整販売を組織的、恒常的に実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で再契約し、違法性を誤魔化している。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。ガバナンス皆無企業。
HIS自身は「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)を継続させている。コンプライアンス皆無企業。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に騙されない様、ご注意下さい。



139 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/05(月) 23:56:38.61 ID:g7t5NfaB

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 34 /////

    「手続き」と「見栄」にかかる費用を見直せ

 三番目は「手続き」だ。日本企業は多くの費用を手続きのためにかけているし、社会全体
としても手続き費用の削減は緊急問題の一つでもある。
 家計でも「手続き」にかける費用は結構多い。税務申告、区役所への登録、住宅建設の
許認可などのほか、親類の法事、隣近所へのあいさつ、PTAや先輩との付き合いといった
手続きには、相当の費用と手開かかかる。
 幸いなことに、大都市に住む会社人間の家計では、手続き費用は比較的少ない。自営業者を
悩ます税務申告も、会社が源泉徴収してくれる。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///



140 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/06(火) 23:35:19.63 ID:t2VxmDWj

/// 「ローコスト革命」が日本を救う 35 ////////

 ところが、企業経営ともなれば、これが実に巨大な経費となる。もちろん、その一部は
官庁関係の法規や行政指導にかかかるものであり、手続きの簡素化や規制緩和によって削減を
進めなければならない。
 官僚たちは、しばしば規制撤廃の代わりに、「弾力的運用」によって実効を上げられるというが、
実際には「弾力的運用」ほど、民間企業の手続きコストとリスク負担を大きくするものはない。
官僚のいう「弾力的運用」とは、「一件ごとに口を挟み、恣意的な審査をする」という意味であり、
多くの手間と費用をかけて役所通いをすれば実現できるかもしれない、という不透明な状況を
つくり出すことになる。

///////////////////////// 講談社発行 ///



141 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/08(木) 21:28:13.17 ID:zEFeZFhT
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 36 /////

 先行投資が利益につながった右肩上がりの経済では、そんな危うくむずかしい道を通ってでも
設備投資や商品開発を実現しようとする者が大勢いたが、うつむき加減経済となった今では、
そんな手間とリスクはかけられない。これからの規制緩和は、「弾力的運用」ではなく、規制の
撤廃、手続き費用の削減でなければならない。
 しかし、それ以上に重要なのは、企業組織自体が持つ「内なる規制」の撤廃である。日本企業は、
集団的意思決定方式をとっているから、必ず多くの人々に事務連絡をする必要がある。会議を開く、
書類を回す、そしてその前に根回しをする、そういった手続きに膨大な費用と手開がかかっている。

//////////////// 「大変」な時代 ///

142 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/10(土) 18:13:28.22 ID:Y5nakjUr
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 37 /////

 しかし、こうした手続きを緩やかにすると、日本独特の 「チャントリズム」が破壊される。
すべてが「ちゃんとしている」ことのために、どれほど多くの費用がかかっているか、これを
計算してみると、誰もが驚くほどの巨額になるだろう。
 だが、この手続き費用の問題の深刻さは、それがしばしば第五の「責任回避費用」につながって
いることだ。確実な連絡調整を行い、段階を経て意思決定を行うことは、一見厳正に見えるが、
その実、「みんなでみんなを」式の責任者不明の状況を招きやすい。このため、大胆な決断は
行われない一方、一つの流れができればみなが暴走する。失敗しても「みんながやったことだ」
ですまされてしまう。
 これが慣習化すると、組織の中に責任回避の仕組みができ上がり、そのための費用が限りなく
使われることになる。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///

143 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/12(月) 22:23:17.64 ID:x5r5P+iz
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 38 /////

 日本の金融機関は、バブル景気の時期に総額四十兆円もの不良債権をつくり出すような貸出しを
したが、ほとんどの金融機関ではその責任者が明確にされていない。実に見事な責任回避の
仕組みができていたわけである。
 六番目には、「見栄」の費用がある。個人生活では見栄にかかる費用はかなり大きい。
ブランド品を持つ、贈答品を贈る、学校の参観日に新しい衣服を買う、不便なほど大きな
車に乗る、あるいは住宅にさまざまな飾りものを置く、といった見栄に費用が支払われている。
 個人生活では、見栄のためにおカネを使うことで本人の満足が得られるとすれば、それも
決して無駄ではない。しかし、企業経営の場合はどうだろうか。われわれの個人生計が向上した
結果、多くの家庭は見栄に費用を使う。それを共同体的な日本企業は、職場にも持ちこんでいる。

/////////////////////////// 1995年刊 ///

144 : ◆efe9WcD9KQ :2012/11/15(木) 20:51:58.95 ID:nHmeAXx6
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 39 /////

 見栄を張ることによる経営的利点もないわけではない。賃借料の高いビルに人居したほうが
優秀な従業員が集まりやすい、あるいは制服が高価なブランド品だと女子従業員が募集しやすい、
といった傾向はよく指摘される。けれども、実際にはそういう理由をつけて、経営者や管理職
クラスが自己満足のために多くの費用を支払っている場合も少なくない。特に人手不足だった
バブル景気の時期には、従業員募集上必要ごった措置でも、今は不要となっているものもあるだろう。
企業にも見栄が必要有効な場合もあるが、その限界を見きわめることはむずかしい。

/////////////// 常識破壊と大競争 ///

145 :名無しさんの主張:2012/11/16(金) 22:52:04.27 ID:???
★丸山真男と日本の外骨格 番外編 「自由競争」について   1

 これは、丸山真男の『忠誠と反逆』の中に出てくる一節ですが、自由主義市場経済をかたくなに
拒絶する人々の意識はこの辺にあるのではないかと思えて、非常に興味深い指摘なので以下に
引用します。

   さきに、明治末年における組織の硬化からくる青年学生の疎外感についてのべたが、実は
  資本主義の急激な発展と、それに伴う日本型の都市化に伴って、ほとんどあらゆる集団と組織の
  内外に、連帯性の欠如からくる疎外感が蔓延して行った。本来「ルール」の確立なしには
 考えられない自由競争のイメージは、ここでは、あらゆる手段と方法で他人または競争集団を
 はねのけて一歩でも先へ出ようとする「修羅場」と同義であった。(ボールド体部分の原文は傍点)。

 私は、基本的に旧日本人が上意下達の共同体的生き方をありがたがっているのは、彼らはまったく
もって、社会性に関する感覚が幼稚であり社会不適応ですらあるからだと思っています。
 丸山の考察によれば、共同体志向の強い人々が「自由競争」という言葉に抱くイメージは、
まさに弱肉強食、なんのルールもなく、強い者が弱い者から一方的に収奪するというものだという
ことがわかります。実に稚拙な社会認識といえるでしょう。
 旧日本人は、秩序は権威によって守られると理解しています。つまりお上や力の強い者が
にらみを利かしているからこそ、彼らのタコツボ型の社会は成り立っているのです。でも
ほんとうは旧日本人はお上に収奪されていると思いますがね。
 自由競争が行われる社会では、秩序はルールによって維持されなければなりません。上位の
ものにも下位のものにも等しくチャンスは与えられなければならないからです。

146 :名無しさんの主張:2012/11/16(金) 23:05:06.39 ID:???
★丸山真男と日本の外骨格 番外編 「自由競争」について   2

 つまるところ、旧日本人は自分たちの社会の慣習や、極端な場合は親分が「ルールを破っても
よい」と黙認した場合や、みんなが暗黙のウチにルール破りを談合した場合には、定められている
ルールを破ってもよいと考えていることがわかります。
 また、旧日本人は「自分たちの社会では成功のチャンスはより強いものに多く与えられ、
弱い者はチャンスは少なくとも従容として従うべきである」と認識しています。
 これは、「生産性を最大化するよりも、秩序を守ることの方が重要だ」という価値観に基づいた
認識でしょう。
 というわけなので、旧日本人の社会観においては、ルールやら契約などという人的な担保のない
ものに基づいた自由競争は、極端な勝利か、身ぐるみはがれるかしかない博打のような不安定で
恐ろしいものだと思われているのだと思います。
 これは最低限の生活を保障する憲法の「基本的人権」すらも眼中にない(そりゃそうでしょう。
憲法など、彼らがまさに信用しないルールの親分ですから)、非常に偏狭で自分たちの流儀のみに
とらわれた「偏見」としか言いようがない社会観だといわざるをえません。
 しかしそれが多くの日本人がいまだにとらわれている発想であるということを否定することも
むつかしいでしょう。やれやれ

 (この項終わり)

こちらデスク 丸山真男と日本の外骨格
http://www.ne.jp/asahi/shin/ya/desk/masao1/25.htm

147 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/14(金) 20:31:56.47 ID:El/MARut
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 40 /////

    組織の死に至る病い――平等化費用の肥大

 しかし、最大の問題は、最後の「平等化費用」の肥大化である。有能な社員とそうでない者の
間にてさえ、給与や待遇の差は付けにくい。管理者は無為無能な者にも一定の給与と場所と経費を
与えることで、摩擦と抵抗を避けようとする。成長分野と低迷分野との隔差の問題も容易に
つけられない。低迷分野の担当者も、何とか成績を伸ばそうとするし、それなりの理屈もつけてくる。
個人的な人情としては、そうした真面目な社員を何とか救ってやりたくなるものだ。
 社内のバランスとか社員の士気とかを理由に、収益性の乏しい部局にも予算と人員を配置する。
担当者への義理や発案した上司への気がねから、見込みの乏しい事業からも撤退をしない。
そうしたことに投じられる組織的な平等化費用は、限りなく肥大化する可能性がある。

///////////////////// 講談社発行 ///

148 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/15(土) 21:04:16.67 ID:Ea5vytVb
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 41 /////

 日本の企業の中には、利益追求の機能体としての本末の姿を忘れ、従業員共同体になっている
ところも多い。このことの危険性は拙著『組織の盛衰』(PHP研究所刊)でも指摘した
ところだ。その反射効果(弊害)の一つが、構成員相互の平等化に支払う費用の拡大である。
 以上述べてきたように、「いったい何のためにこの費用は支払われているのか」という、
効果についての分析は今までほとんど行われていなかった。

///////////////////// 「大変」な時代 ///

149 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/17(月) 20:55:37.86 ID:RPlV8wvk
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 42 /////

 たとえば、社長室に絵画を掛けることで、社長室の費用が多いか少ないかという議論はされた。
しかし、社長室に掛かっている絵画は見栄の費用なのか、経営者の能力発揮に必要なものなのか、
それとも値上がり期待の投資なのか、という分析は徹底されなかった。重役会議を週に二回
開くのは、意思決定上の必要経費なのか、手続きの費用なのか、責任回避の費用なのか、
たんに社内調和のための平等化費用なのか。こう分類してみると、どの目的に費用がかかっているか、
効果別コスト分析ができる。
 日本では人件費が低いことを前提として、さまざまなシステムができているため、清潔や
手続きや責任回避に人手をかけることには実に無頓着だ。ところが、人件費が上がってきた
今日では、これまでと同じ手法をとっていては、清潔や手続きや責任回避のための費用が
思いのほかに大きくなってしまう。したがって、部署別分析と項目別分析のほかに、もう一つ、
効果別費用分析というコストの分析を考えてみる必要が出てきたわけである。

///////////////////////// 堺屋太一著 ///

150 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/20(木) 20:55:17.47 ID:fKLLAhaX
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 43 /////

    士気を低下させることが必要なときも

 今、日本の企業が直面している最大の問題の一つは、人余りの低賃金時代に確立された人手を
かける業務様式(仕方)を、高賃金時代にふさわしいものに見直すことだ。そのためにも、
<コスト+適正利潤=適正価格>という官僚主導型業界協調体制の中で生まれた「コストは
かかるもの」「この費用は仕方がない」といった感覚を変えなければならない。
 高度成長時代には、拡大することがいいことだった。拡大さえすれば規格大量生産の利益も
上がった、右肩上がりの経済ならば先行投資は必ず利益を生んだ。そのため、社員に対して
やる気と馬力を要求した。

///////////////////// 1995年刊 ///

151 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/22(土) 12:28:44.33 ID:/8ZRSAud
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 44 /////

 リストラクチャリングやリエンジニアリングを進めるために人員の削減や経費の低減を
持ち出すと、必ず「社員の士気が下がる」という反論が出る。やる気と馬力、つまり意欲と
活力を重視する発想は、しばしばハイコスト擁護論になってしまう。実は平等化費用の増大も、
ここから生まれる。
 そもそも「社員の士気が下がる」とは何を意味しているのか。やる気がなくなるとどんなことが
起こるのか。その第一次的な現象は、拡大意欲の低下である。
 右肩上がりの経済と業界協調体制の中では、拡大は常に利益を生み出したので、企業は
社員から拡大意欲が失われることを著しく恐れた。ところが、日本経済はうつむき加減となり、
世界は「大競争時代」になった。量よりも質、売上高よりも利益率、さらには利益質が追求
されるとすれば、やたらとやる気を出して事業を広げることは、とさとして有害危険である。
ローコスト化のためには、やる気を抑えることが必要なときもあるのだ。

//////////////// 常識破壊と大競争 ///

152 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/23(日) 22:24:38.85 ID:JcQre1cQ
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 45 /////

 昭和十年代に、日本の陸軍軍人にやる気がなければ、太平洋戦争の悲劇は起こらなかった
だろう。不幸にして日本の軍人たちにはやる気満々の人が多かっか。そして、それを維持する
ために、軍事費と軍人権限を強めるという誤りを犯した。このために、やる気のある軍人を
出世させ、要職につけた。この人事を見るにつけ、軍人たちは無闇とやる気を出し、戦線を広げ、
軍備を拡張し、戦う敵を増やしてしまった。
 たとえば、満州事変の折、関乗車は中央の不拡大方針に反して戦線を拡人した。それを陸軍省や参
謀本部が粛清できなかったのは、「彼らも私利私欲でやっているわけではない。軍のためを思って
働いた者を罰すれば、全軍の士気が低下する」という主張があったからだ。

//////////////// 講談社発行 ///

153 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/24(月) 19:00:08.36 ID:UhEvoi4z
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 46 /////

 結果として、満州国が建国されたので、命令に反して戦線を拡大した参謀たちは出世した。
こうなると、同じことを中国北部や内蒙古で繰り返す者が現れた。つまり、拡大意欲を肯定した
結果、決定的な失敗をするまで冒険が続き、水平洋戦争の敗北にまで行き着いてしまったのだ。
 組織にとって、士気論ほど危険なものはない。士気論というのは共同体の倫理であって、
機能体の論理ではない。冷静に目的を追求すべき機能体にとっては、全員の士気が高い、
やる気があるというのは、きわめて危険な状態であり、しばしば危険を冒して費用をかける
競争を展開させることにもなる。士気が高い人は、自分の所管分野を削除してもよいとは
絶対にいわないからだ。

///////////////// 「大変」な時代 ///

154 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/26(水) 20:36:26.79 ID:FCy4LoHx
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 47 /////

 うつむき加減の経済では、ある段階である分野の士気を落とす「省事」が重要だ。安全、清潔、
手続きの正確さ、そして会社の風格や見栄は、一つずつをとれば悪いことではない。安全性を
より高めよう、清潔感をより徹底しよう、手続きをますます厳正にしよう、会社の品格をいよいよ
高めようということ自体はよいことに違いない。それぞれの部署の人が猛烈なやる気を持って
それを主張した場合には、あえて反対することはむずかしい。反対者は、いかにも安全性を
軽視する不潔で下劣でだらしない者に見えてしまう。
 特に、官僚化された組織では、もっとも極端な例をもって一般的利便と効率化を妨げる現象が
起こる。「もし事故が起こったらどうするのか」といわれると、誰も反対できない。「不潔で
食中毒が出てもいいのか」とか、「手続き漏れによって不明朗な事態が起こったらどうする」
といわれたら、反対できない。だが、ごくまれな極端な例のために、手間と費用を積み重ねるのは
愚かなことだ。この点でも、確率論的な連続した思考方法が大切である。

///////////////// 堺屋太一著 ///

155 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/27(木) 20:48:02.03 ID:/Nlum58g
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 48 /////

    常に「コスト対効果」を考えよ

 日本のテレビ放送は時間どおりに必ず終わる。外国の放送は必ずしも時間どおりではない。
少しはみ出したり、短かかったりすることがある。日本の放送番組の制作では、この厳格な
時間合わせのために相当の費用をかけているのである。
 日本のテレビ制作でコストがかさむもう一つの原因は、複数のカメラで撮った色調を合わせて
いることだ。外国のスポーツ録画や安価なホームービデオを見ると、遠くから撮った映像と
近くで撮った映像との色調に違いがあるものもある。しかし、日本製のテレビ番組には、
そんないい加減な映像は絶対に出さない。

////////////////////// 1995年刊 ///

156 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/28(金) 20:39:51.37 ID:7Sz3YE7f
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 49 ////////

 衛星放送で、海外のボクシング試合等のビデオ放送を見ていると、しばしば「これは送られてきた
ビデオをそのまま映しておりますので、お見苦しい点があるかもしれません」とことわっている
ことがある。この「お見苦しい点」の一つが、色調合わせができていないことなのだ。
 しかし、素人の一般視聴者には、わずかな放送時間のズレや多少の色調差ぐらいはたいして
気にならない。海外スポーツ番組のビデオでも、色調差を指摘するのは専門家だけである。
玄人だけが、玄人同士の評判を気にして費用と手間をかけるのを、丁寧で真面目な職人気質
といって高く評価するのは、徳川時代以来の人余り時代の名残りである。

///////////// 常識破壊と大競争 ///

157 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/29(土) 20:54:07.75 ID:yjX//oFi
 
/// 「ローコスト革命」が日本を救う 50 /////

 企業経営においては、常にコスト対効果を考えていかなければならない。技術者やテクノクラートは、
自分の分野については完全を期してコストを考えない傾向がある。その結果、一般的な利便性が
失われ、膨大な費用のかかることにもなってしまう。
 こうした心理状態が組織全体に広がってしまえば、各部門が競って費用をかけ手間を費やして
完全を期し、ひたすら自己満足と責任回避に浸る共同体的悪風が、正義面で通用することになる。
そしてそれを「やる気」とか「士気」とか称する。
 これを防ぐためには、「ローコストこそ善」という倫理を確立しておかなければならない。
つまり「リマインディング」――気質を変えることが必要なのだ。右肩上がりからうつむき加減に
変わった日本経済の変化に対応するためには、根底にある美意識と倫理観を変更しなければ
ならなくなってきているのである。

//////////// 講談社発行 ///

158 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/30(日) 20:09:01.21 ID:t+/xnXFv
 
/// 出版社: 講談社 (1995年08月) ////////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

159 : ◆efe9WcD9KQ :2012/12/31(月) 22:15:55.89 ID:daovV4d5
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 1 ////////

 堺屋 太一著 「大変」な時代 講談社 1995年刊より

・・・・

第六章 「うつむき加減の時代」をどう生きるか

   「下り坂」を知らない日本人

 一九九三年末から、政府は「景気は緩やかに回復している」といい続けてきた。しかし、
巷の実感としては、景気がよくなったという人は少ない。むしろ景気低迷が続いているという
感触のほうがずっと強い。それどころか、九五年五月になると、震災、円高、株安、失業増などで、
景気腰折れがささやかれだした。
 さすがに政府も、七月に入ると、言い方を部分的に訂正し、景気が足踏み状態であることを認めた。

///////////////////// 「大変」な時代 ///

160 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/01(火) 09:59:38.32 ID:NrMVnWKO
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 2 ///

 政府と民間、机上の統計を見るエリートと現場で働く実業家の間の感覚的ズレは、結局、
現場の民間人のほうが正しかったことになる。しかし、政府官僚が長らく「緩やかな景気回復」を
いい続けた理由はないわけでもない。実際の景気は、九三年末からごく緩やかに、実感できない
程度ではあるが回復し始めていた、それが、九五年二月からまたぐずつきだした、ということだろう。
九五年夏以降についても、悲観的な見方が強い。
 実は、このことが、これからの景気循環のあり方を示している。つまり、景気循環の基本サイクルが
変わってしまったのだ。これからの時代には、「右肩上がりの時代」のような目覚ましい好景気は
滅多にやってこないだろう。

////////////////////// 堺屋太一著 ///

161 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/03(木) 14:24:40.54 ID:F6mTphJZ
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 3 ///

 日本はこれまで、良く「上り坂の時代」にあったから、景気の上昇期は長く下降期は短かった、
上り坂は急で下り坂は緩やかだった。それに慣れたわれわれは、こうした状況を当然と信じてきた。
 しかし、これからの経済は、上下波動はあるが、基本趨勢はほぼ水平化する。したがって、
長い上り坂に慣れたわれわれ戦後日本人には、上り坂は短くかつ緩やかであり、下り坂は長く
かつ急に感じるだろう。「ゼロ成長」の年が特に不況で悪いわけはないのだ。
 そもそも明治以来、日本が経済の「下り坂」を経験しだのは三度しかない。一度目は明治初期の
「松方財政」による引き締め、二度目は大正末から昭和初期、第一次世界大戦で膨れ上がった
産業経済が整理された時期だ。そして、三度目は太平洋戦争による戦災と敗北である。

///////////////////// 1995年刊 ///

162 :池田大作:2013/01/03(木) 14:35:42.18 ID:JuhjhmUj
創価諸君よ!
田浦本部横須賀桜山支部の偉大なる男子部
高橋裕之氏が1月10日と1月31日に宝くじ1等・前後賞が当たるように
また女子部と結婚成就と障害者年金1級受給と健康とご長寿と貯金残高10億円と刑事権力から護り抜く
祈りを毎日30分しっかりと高橋裕之氏に題目を送って行こうではありませんか!
特に飯田一家・柏崎まさかつ・徳永一家・宗像一家・尾崎一家・土井一家・尾島一家・横須賀総県創価学会員は喜んで祈るに祈っていこうではありませんか!
また女子部は何が起きても疑うことなく高橋裕之氏について行きなさい
いいね!

163 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/05(土) 09:14:01.66 ID:8rf9DA++
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 4 /////

 しかし、前の二度は本格的な「下り坂」には至らず、膨張整理も中途半端に終わった。このため、
日本経済は破綻の危機に瀕するが、それも「戦争」によって救われた。
 一度目の場合、日清戦争の勝利、そしてそれによって清国からの償金を獲得したことが救いとなった。
二度目の大正から昭和にかけての不況は、満州事変から日中戦争へとつながる一連の戦時需要と
植民地拡大によって糊塗された。明治以来百三十年間、日本は本格的な不況(経済整理)を
避け続けてきたわけである。

///////////////// 常識破壊と大競争 ///

164 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/06(日) 16:16:20.36 ID:5IW6tMxz
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 5 ///

 しかし、それで「何とかうまくいった」わけではない。昭和の初期に本格的な引き締めを避けた
結果が、太平洋戦争への道であり、戦災による大量破壊と敗戦大インフレに上る徹底整理だったのである。
 要するに、明治以来日本が本格的な経済の「下り坂」を経験しだのは、太平洋戦争の時期だけだった。
それには物理的な破壊とインフレによる蓄積喪失を伴った。逆にいえば、日本人は物理的破壊と
体制変革を伴わない本格的な「下り坂」の経済というものを経験したことがないわけである。

//////////////////////// 講談社発行 ///

165 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/07(月) 20:55:54.85 ID:WPl4pWwP
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 6 ///

   今は「終戦直後」――体制変革の時期

 冷戦が終わった今、世界は「終戦直後」を経験している。一九八九年末の東欧社会主義政権の崩壊は、
「冷戦」という大戦争の「終戦」だった。したがって、九五年は終戦後六年目ということになる。
第一次大戦になぞらえれば一九二四年、第二次大戦なら一九五一年(昭和二十六年)に当たるわけだ。
 われわれは、「終戦」というと、あの戦災を受けた都市の焼け野原を思い出す。つまり、ハードウェアが
破壊された状態だ。ところが今は、モスクワでも、北京でも、ニューヨークやパリでも、もちろん東京や
大阪でも、ハードウェアは破壊されていない。このため、われわれ日本人には終戦直後感がまったくない。

//////////////// 「大変」な時代 ///

166 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/09(水) 20:43:00.86 ID:wDG//KkS
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 7 ///

 しかし、「終戦」が破壊を伴ったのは、第二次大戦(太平洋戦争)の特殊現象といってよい。
それまでの戦争はみな、戦場になったごく限られた地域のほかはハードウェアが破壊される
ことはなかった。
 たとえば、明治維新も外国の圧力と改革を求める薩長らに、日本の中央政府たる徳川幕府が
敗れた「終戦」だったが、鳥羽・伏見の戦場や彰義隊と官軍が鉄砲を撃ち合った上野付近などの
ほかは、家屋も道路も田畑も破壊されなかった。「維新」とは体制の変革であり、制度と組織と
人材と国民心理の変更だった。それによって、幕藩体制の中で畜えられた資本や利権が消滅した
ことで、経済整理が強烈に進められた事件でもある。

/////////////////// 堺屋太一著 ///

167 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/11(金) 21:03:21.42 ID:viWP9kw4
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 8 /////////

 幕末・維新の間には、前時代の主要な資本蓄積である大名貸しと藩札が取り消しとなり、
ほとんどの金融機関(両替屋)は倒産閉業に追いこまれた。また、流通業者の株仲間や商権も
あらかた失われたし、綿織物や運輸などの軍要産業でも、旧来の事業者は壊滅的な打撃を受けた。
 第一次世界大戦の場合も同様だ。激戦地となった独仏国境などを除けば、ハードウェアは
ほとんど破壊されなかった。ベルリンも、ペテルブルクも、パリも、そのまま残っていた。
各国の工場や鉄道は投資不足と酷使によって著しく損耗していたが、爆破されたわけではなかった。
しかし、世界の体制は、敗戦国ばかりか戦勝国でも大きく変わってしまった。

//////////////////////// 1995年刊 ///

168 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/13(日) 20:09:36.22 ID:cUXghuBl
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 9 ///

 ロシアやドイツやオーストリアでは、革命騒ぎが起こって帝政が滅んだ。終戦後四年たった
一九二二年には、イタリアにムッソリーニ内閣が誕生し、六年後の二四年にはイギリスに
マクドナルドの労働党内閣か誕生した。すべてのヨーロッパ諸国と中国やトルコで、何百年も
続いた貴族支配が終焉し、テクノクラートとイデオロギー政党の時代が始まったのだ。
 同時に、欧米列強諸国は独自の世界陣営を維持する能力と意欲を失った。日英同盟が廃止されたのは
二二年、第一次大戦終了から四年目である。世界最大の陣営だったイギリス陣営も、解散したわけである。

////////////// 常識破壊と大競争 ///

169 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/15(火) 21:41:00.72 ID:FuGFxScD
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 10 //////

 今われわれが迎えているのは、そんな形の「終戦」である。冷戦の「敗者」東側だけでなく、
その「勝者」西側においても、社会体制は大きく変わりつつある。西側陣営も今や解散同然、
日米間は急速に険悪な情況になりつつある。
 要するに、冷戦時代の「上り坂」の経済は終わった。はっきりと「下り坂」というべきでは
ないが、あえて名づけるとすれば「うつむき加減」であろうか。そしてそれは、われわれ戦後日本人は
経験したことがない世の中である。いや、おそらくは、話にも聞いたことのない状況に違いない。
 それゆえ、ここで重要なことは、これからの「うつむき加減の時代」がどんな世の中か、
その中身を具体的に考えてみることだろう。

/////////////////////// 講談社発行 ///

170 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/18(金) 21:07:57.69 ID:z//0wegP
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 11 //////

   「うつむき加減の時代」の五つの特徴

 「これからは経済成長率が低下する」というのは、今や常識になっている。しかし、これだけでは
何もわからない。「経済成長率」などというのは、統計の結果として現れる数値であって、
具体的な現象を説明するものではない。重要なことは、成長率の低下が、これからの世の中で、
われわれの暮らしと企業の経営に、どんな具体的反応と実感を与えるかである。
 まず第一は、物価、特に不動産や株式などの財産性価格が常に上昇した時代から、上昇するとは
限らない時代、むしろ長期にわたって低迷する時代に入るということだ。もちろん、上がる年も
あるが下がる年もある。地価の上がる場所もあるが下がる場所もある。つまり、趨勢的に上がり続けた
時代から、波動的に上下する時代に変わるということだ。

/////////////////// 「大変」な時代 ///

171 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/20(日) 22:31:29.50 ID:+wIQgtL0
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 12 //////

 もちろん、世界的にペーパーマネー化が進む中で、各国とも大規模な赤字財政をやっている
のだから、ある時期に急激なインフレーションが起こる可能性は十分にある。特に、石油などの
国際商品が急騰する恐れは少なくない。ここ十年余の石油価格低迷のために新しい石油掘削が
ほとんどされていないことを考えると、数年のうちに「第三次石油危機」のような状況が起こり、
石油価格が高騰したとしても不思議ではない。
 しかし、そうしたインフレ懸念が一方にあるとしても、それが起こると次にはまた大幅な
値下がりが起こる。長期的に見れば、極端なハイコスト社会をつくってきた日本では、物価、
特に土地や株の低下傾向が続くと考えたほうがよい。

///////////////////// 堺屋太一著 ///

172 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/23(水) 21:06:16.22 ID:C+XR01cx
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 12 //////

 もちろん、世界的にペーパーマネー化が進む中で、各国とも大規模な赤字財政をやっている
のだから、ある時期に急激なインフレーションが起こる可能性は十分にある。特に、石油などの
国際商品が急騰する恐れは少なくない。ここ十年余の石油価格低迷のために新しい石油掘削が
ほとんどされていないことを考えると、数年のうちに「第三次石油危機」のような状況が起こり、
石油価格が高騰したとしても不思議ではない。
 しかし、そうしたインフレ懸念が一方にあるとしても、それが起こると次にはまた大幅な
値下がりが起こる。長期的に見れば、極端なハイコスト社会をつくってきた日本では、物価、
特に土地や株の低下傾向が続くと考えたほうがよい。

///////////////////// 堺屋太一著 ///

173 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/23(水) 21:10:12.20 ID:C+XR01cx
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 13 ///

 第二は、経済が成長から波動に変わるということだ。つまり、拡大志向からローコスト志向に
変わらなければならないことを意味している。企業の売上げも、都市の広さも、各施設の規模も、
個人の所得も、押しなべて拡大した時代から、大きくならない時代、大きくなることを予定できない
時代へと変わる。いわば、「明日は今日より豊かとは限らない」ということだ。
 これは、組織論の上からも、人生観の上からも、大きな変化を強いる問題だろう。企業や官庁では、
大きくするための意欲と馬力の持ち主は危険な存在となり、効率と選別のできる人材が大事になる。
個人の人生では、誰もが将来の経済的な豊かさ、量的な増加を期待できる時代ではなくなったと
すれば、それに代わる人生目標をつくり出す必要がある。

////////////////// 1995年刊 ///

174 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/24(木) 21:28:22.59 ID:wrd1ncJj
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 14 /////

 第三に、これまでの供給者保護・官僚主導型業界協調体制から「メガ・コンペティション・エイジ」、
すなわち国際的大競争下でのローコスト化体制となることが挙げられる。
 世間では、「これまでは効率追求主義だったが、これからは自然環境や安全性を重視する方向に
変わるべきだ」と説く人もいるが、これを高コスト容認と思うのは大間違いだ。今日の日本が
国際的に見て断然コスト(諸物価)が高いのは効率追求をしてこなかった結果、ということは
ごまかさずに認識しなければならない。環境問題や安全性の問題と、効率追求とは両立する。
いや両方を追求しなければならないからこそ、ローコスト化体制が不可避なのだ。

////////////////// 常識破壊と大競争 ///

175 : ◆efe9WcD9KQ :2013/01/29(火) 20:37:39.88 ID:IV3ClGhp
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 15 ///////

 国際的衣競争の時代になれば、倒産も閉業も出るのが常態だ。おそらくこれからの十年間に、
農林業と小売業では、戸数と従業者の急激な減少が進むだろう。続いて、五十二万社を数える
建設業界でも、事業者数が激減するだろう。場所に上っては、街がさびれビルが空く。賑やかな
商店街が静かな住宅地へと逆流することもありうる。もちろん、その一方では、国際競争に
勝ち進んで巨大企業となるところも出てくるに違いない。国際的な人々が集う新しい盛り場や
興業地も生まれるだろう。真に能力と勇気のあるビジネスマンにはうれしい時代である。
 第四は、若者が増加する時代から若者が減少する時代へ変わることだ。つまり、若者文化から
大人の文化の時代になることを意味する。大人の文化は、若者文化ほど賑やかではない。日本の
社会的雰囲気は、未来志向型で行動的な騒々しさから現在志向の熟慮型に変わっていくだろう。

////////////////////// 講談社発行 ///

176 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/01(金) 20:26:17.25 ID:w+MehKBo
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 16 //////

 第四は、若者が増加する時代から若者が減少する時代へ変わることだ。つまり、若者文化から
大人の文化の時代になることを意味する。大人の文化は、若者文化ほど賑やかではない。
日本の社会的雰囲気は、未来志向型で行動的な騒々しさから現在志向の熟慮型に変わっていくだろう。
 そして第五番目には、これらの結果、建設主導型の「職縁社会」から消費中心の「好縁社会」に
変わってくることが指摘できる。職場にのみ帰属し、職場の縁につながる人間関係にだけ頼る
「会社人間」の世の中から、好みの縁でつながる人脈を大事にする社会になるということだ。

///////////// 「大変」な時代 ///

177 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/03(日) 09:45:28.21 ID:3N3ADWGp
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 17 ////////

 戦後の日本では、時とともに建設が進んだ。新しい建物ができ、都市が広がり、すべての
ハードウェアが巨大化するのが当たり前だった。だが、「うつむき加減の時代」になれば、
都市の面積も建物の規模も大きくならない。新しくできるものほど大きく豪華ということは
なくなるだろう。
 徳川時代の経済整理期、享保以降の時期には、むしろハードウェアは小さくなった。大坂城の
ような巨大な建物は、享保以後になるとまったくつくられなくなってしまう。建設事業は減少し、
金利は著しく低下する。享保以降の日本は、まさしく「うつむき加減の時代」だった。そんな
時代が、またこの国にやってきそうである。
 そうだとすれば、この「うつむき加減の時代」を、どのように生きるべきか、企業経営
だけでなく、個人生活の面でも大事な問題である。

/////////////////// 堺屋太一著 ///

178 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/05(火) 21:21:54.58 ID:ia+UV3eG
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 18 ////////

   物価は「波動」へ――値上がり経営から付加価値経営へ

 まず第一に、物価が上がる時代から上がらない時代へ、趨勢的上昇から循環的波動へと変わることは、
先行投資が有利な時代から必ずしも有利ではない時代へ、さらには概して不利な時代になることを
意味している。
 戦後、物価は一貫して値上がりし続けた。特に土地と株式の値上がりは著しかった。したがって、
早めに土地を買い、早めに施設をつくったものは概して成功した。完成直後には大きすぎて操業率が
低がったり、高い費用をかけすぎたと批判されたりしても、やがて土地や建築費が上昇し、後発の
同業他社よりも有利になった。つまり、操業率が低い最初の数年間の金融をつなげれば、必ず
利益を上げられたのである。

///////////////////// 1995年刊 ///

179 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/08(金) 20:33:49.99 ID:dlb//vLA
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 19 ///////

 たとえば、東京オリンピックの直後、東京のホテルはがら空きだといわれた。大阪万国博覧会の
後では、関西地区のホテルは操業率がきわめて低いといわれた。いくつかのホテルが銀行管理になり、
倒産の噂さえ出たものもあった。
 ところが、五、六年も経つと経済が成長し、物価が上昇した。次第に旅行客も増えれば宴会も
派手になった。結婚式も豪華になり、ホテルの高級レストランで食事をするカップルも増えた。
その結果、操業率が上昇する。結果的には、それから建てるホテルよりも、五年前、六年前に
建てたホテルのほうがずっと割安で有利だった。土地取得費も安ければ建築費も安い。つまり、
先行投資に「過去からの補助金」が発生したのである。

/////////////////// 常識破壊と大競争 ///

180 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/10(日) 17:22:20.79 ID:EDFUVvKX
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 20 //////

 そのため、一時は倒産かといわれたようなホテルも全国にチェーンを持ち、海外にまで事業所を
広げるようになった。メインの店が「過去からの補助金」で潤えば、次は多少下手な投資をしても
企業全体は黒字を保てる。たいていは、税金が減るだけですんだ。さらに、その下手な投資も、
やがては「過去からの補助金」で採算が合うようになるのである。
 しかし、物価が上昇しなくなれば、過大な先行投資をして不景気の間に赤字を出せば、後から
つくる施設よりも高価な固定費と多額の繰り越し損金を背負うことになる。企画の悪い先行投資は
「過去からの追徴金」を求めてくる格好になる。
 したがって、企業は投資に慎重にならざるをえないし、銀行は融資に控えめにならざるをえない。
何でもやる気満々の社員、「意欲があって能力のない人材」は、危険な存在と化すだろう。

///////////////////////// 講談社発行 ///

181 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/13(水) 20:44:36.00 ID:iQJkLcou
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 21 ///////

 今日までの日本の企業は、「値上がり経営」を主としてきた。税務調査によれば、日本の法人の
約六割が赤字であり、その大部分は十年以上継続して赤字だという。ジャーナリストの中には、
「営利を目的とする企業が十年も赤字でやっていけるはずがない。これはどこかに脱税がある
証拠だ」という者もいるが、決してそうではない。脱税している企業がないわけではないだろうが、
圧倒的多数の企業は本当に赤字なのだ。それでも十年、二十年と事業が続けられたのは、資産が
値上がりしたからである。

//////////////////////// 「大変」な時代 ///

182 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/16(土) 09:55:08.87 ID:CHyHOBC9
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 22 ///////

 たとえば、個人経営のマンションやビルを法人にした企業なら、償却費やオーナーの報酬を取れば、
ほとんどが赤字だ。しかし、一年間に二百万円ずつ赤字を出していても、その土地の値段が一年間に
平均二千万円も上がれば、五年に一回ずつ根抵当権を引き上げて借入金を増やしても、何という
ことはない。結果として、赤字続きで借金は以前より増えたが、オーナーは大資産家になった、
という例がたくさんある。

///////////////// 堺屋太一著 ///

183 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/18(月) 20:38:54.41 ID:Lngv2vJt
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 23 ////////

 そうした「値上がり経営」の中小零細企業が百万以上もあることを前提にして、日本の経済は
成り立ってきた。経常赤字企業が広く存在していることに、大企業もある程度は依存していた。
そんなビルで支店を営み、そんなマンションに社員を住まわせていたのである。
 それどころか大企業自身にも同じ体質と気質があった。社宅や福利厚生施設など収益につながらない
資産にも、盛んに投資した。収益にならなくとも資産価格が上昇し、含み資産の増加という形で
究極的には経営にプラスになると見ていたからだ。事実、第一次、第二次の石油危機を、二十年前に
買った社宅を売却することで切り抜けたという企業も少なくない。今も、不動産売却益や株式含み益を
抽出して営業赤字を埋めている企業や貸倒れ償却をしている金融機関は実に多い。

///////////////////////// 1995年刊 ///

184 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/20(水) 20:21:46.84 ID:T4S8/JpF
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 24 ///////

 しかし、物価が趨勢的に水平状態になれば、「値上がり経営」は成り立たない。これからの
企業は、本来の営業で利益を上げる「付加価値経営」に変わらなければならない。コストの
範囲内で価値を生み出して収益を上げる――一見当然のように見えるこのことを実現するためには、
「始めにコストありき」というこれまでの経営思想を払拭し、「始めに市場価格があり、次いで
利潤が欠かせない。コストはその残りである」という経営思想を全社的に確立しなければならない。

////////////////////// 常識破壊と大競争 ///

185 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/22(金) 20:48:57.34 ID:4Y+Tg3nF
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 25 /////////

 経済の非拡大――ローコスト志向の人材評価を

 第二に、経済が恒常的に成長し拡大することから、波動的に拡大しなくなることの意味を
考えてみよう。
 経済が成長しすべてが拡大した時代には、すべてが「未来志向」でやってこられた。したがって、
会社は社員の未来志向、つまりやる気と馬力を評価した。何であれ新しい投資先を探して実現した者、
新しい販路を開拓した者は「偉い」といってよかった。量的拡大は必ず利益につながったからだ。

/////////////////// 講談社発行 ///

186 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/24(日) 19:25:41.48 ID:VE/GyDjY
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 26 //////

 一万円の商品を百個売るために販促費に百万円かけた社員がいた。これはどう見ても間尺に
合わない。だが、やがて百個買った相手も成長して一千個買うようになれば、販促費百万円を
かけた彼の営業活動も利益を生み出すことになるわけだ。たとえコストに合わないことでも、
拡大のためにやる気を出しか社員は「優秀」と評価してもよかった。だからこそ、経営者や
管理職者は、部下のやる気を引き出し、馬力を出させることに努めた。
 ところが、波動の時代になると、百個売るために百万円かけたとすれば、十年たっても売上げは
百個のままと考えたほうがよい。一千個になる場合もあるにはあるが、ゼロか十個になる場合も
ある。したがって、今、間尺に合わない活動は、平均すれば永久に損失を生む、と見るべきであろう。
何でもいいから販路を広げろ、何でもいいから新規事業を起こせ、といったことは成り立たない。

///////////////////// 「大変」な時代 ///

187 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/26(火) 21:02:07.48 ID:nFEPdBT5
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 27 /////////

 このことを、さらに大規模かつ組織的にしたのが、新規事業における「ツバつけ競争」だ。
土地開発、レーザー機器、リニア・モーターカー、CATV、衛星放送、映像ソフト事業と、
何でも新しい事業が登場すれば、各企業がすぐに飛びついた。「今は持ち出しでもいずれ
成長する」と信じられたからである。
 だが、結果としては、これらの大部分はいまだに投下資金が回収できていないどころか、
単年度黒字にさえなっていない。一九九〇年以降は、成長産業、成長市場といわれたものが
一人前の利益を生むようになった例はむしろ珍しい。

///////////////// 堺屋太一著 ///

188 : ◆efe9WcD9KQ :2013/02/28(木) 20:03:17.51 ID:mVnm4I/X
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 28 //////

 これからは、世評や流行だけで新規事業や新製品に飛びつくことは危ない。「うつむき加減の
時代」に利益の上がる経営を行うためには、拡大志向よりもローコスト志向が大切なのだ。
業績拡大よりも経費削減をした社員、一事を興す上りも一事を省いた社員、一利を得た者よりも
一害を除いた者を評価する習慣が必要になる。つまり、人間評価においても、馬力とやる気よりも
効率と判断が重要になってくるわけである。
 これは前章でも述べた「リマインディング(気質の転換)」を伴う大きな問題である。「会社の
拡大に努力すれば出世する」、さらには「自分はこれだけ一生懸命やったんだから、当面の効率が
どうあっても会社に評価されてしかるべきだ」といった社内の雰囲気を変えて、費用対効果分析を
徹底させる雰囲気にすることだ。
 こうした組織気質の転換が、今こそ急がれる問題である。

////////////////////////// 1995年刊 ///

189 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/04(月) 20:34:56.46 ID:dyRi3aou
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 29 /////

   国際的大競争の時代――特色を掲げて抜け駆けしよう

 第二に、供給者保護の時代から国際的大競争の時代になること、業界協調体制からローコスト化を
ビルトインした体制になることの意味も重要だろう。
 供給者保護、つまり官僚主導型業界協調体制が通用したこれまでの時代は、繰り返し述べたように
<コスト+適正利潤=適正価格>が通用した。ここで大事だったのは、業界協調、つまり官庁と他者の
動きに関する情報を収集し、他社と歩調を合わせてコストを価格に確実に転嫁する仕組みの中に
入りこむことであった。

//////////////// 常識破壊と大競争 ///

190 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/06(水) 21:04:17.27 ID:+4UxFZBN
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 30 ///////

 そのためにはまず、業界全体を見渡し、官庁や他社との情報交換を行い、社内で根回しを
徹底させることが重要だ。日本社会全体が、こうした慣習と発想に埋没していたからこそ、
<コスト+適正利潤=適正価格>で算出した価格なら、買い手も了解した。むしろそれ以下の
価格を提示することは、業界協調を破る罪悪でさえあった。こうした世の中では、手続きが
大切であり、責任逃れと平等化に費用をかけるのも肯定できた。「誰か」ではなく「みんな」
だからこそ、コストの上昇は「当然」として価格に転嫁されたのだ。
 要するに、供給者保護体制の下では、官僚の主導に服し、業界の協調を保つために、全業者が
同じぐらいコストがかかるように根回しと平等化に費用をかけることが必要だった。それさえ
やっていれば、<コスト+適正利潤=適正価格>の理論によって、かかったコストは必ず価格に
転嫁できる。したがって、業界全体が等しくかけるコストは決して企業の負担にはならない。

///////////////////// 講談社発行 ///

191 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/08(金) 21:12:05.87 ID:f9p4qMdX
 
////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995年08月) ////////

192 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/10(日) 15:55:00.82 ID:R/a4mIQM
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 31 //////

 日本の企業は、業界全体にかかわる問題で新聞ででも騒がれれば、たちまちコストをかけて
対応措置をとる。ときには一社だけの問題でも、業界全社がお付き合いで同じコストをかける
ことさえある。法人税や地価税の問題から食品の製造日付表示の問題まで、全社に等しく
降りかかるコストなら、何の不安もなくコストをかけ、販売価格に上乗せしてきた。
 ところが、国際的大競争の時代に、日本の業界が価格をつり上げていたら、外国からもっと
安価なものが入ってくる。あるいは、より安価な代替品に市場を奪われてしまう。

///////////////////////// 「大変」な時代 ///

193 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/12(火) 20:37:29.44 ID:aQ9MF9dS
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 32 ////////

 これからの自由競争の時代には、「わが社の特色」を掲げて抜け駆けをすることが大事だ。
抜け駆けの中でもっとも一般的な「わが社の特色」を掲げることは、ローコストである。当然、
一社のローコスト化には同業他社との競争がつきまとう。それ以外のことでも、特色の発揮は
摩擦を生む。つまり、真の意味での自由競争に誇りを持つとすれば、同業他社との摩擦こそが
栄誉でなければならない。
 ここに、第四章で述べた「相撲社会」と「プロレス社会」の違いがある。
 相撲社会では、化粧回しにかかる費用も、床山に支払う給与も、価格に転嫁できる。練習方法も
伝統に従い、ある種の運動能力を犠牲にしても体重を増やして相撲に適した体型と能力を育てる。

/////////////////// 堺屋太一著 ///

194 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/13(水) 21:22:36.78 ID:ySRxIn8f
 
/// 法を支配下におく 89 /////////////

そして、法によらない調整に大きく頼る<システム>を前にして、名もなく、力もない普通の人は
身を護る個人的な関係が必要である。こう考えれば、日本社会における地元の"ボス"や国会議員、
暴力団員その他の"始末屋"の役割の説明がつく。なによりも重要なのは人脈だ、ということの
説明もつく。人と人とのつながりが、成功だけでたく、安全のためにも決定的に重要なのである。
また、日本人が、個人主義的な態度をとって社会から疎外される危険を冒さないようにする
理由も、ここにある。

//////////////// 945円(税込) ///

195 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/14(木) 21:13:30.77 ID:5cJdp0bv
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 33 ///////

日本相撲協会という管理機構が特定の条件を保証している限り、コストの増加も運動機能の
規格化も相撲社会では有利な条件である。大相撲の上位力士が相撲に関する限り抜群の技量を
誇るのは、こうした環境への過剰なまでの適合を繰り返してきた成果である。
 ところが、プロレスのような自由競争社会になると、どんな演技をするライバルが出てくるか
わからない。だから、衣裳にコストをかけすぎると費用倒れになることもある。体重が増えすぎると、
これまでの「常識」とは違った技をかけられて骨折してしまうかもしれない。自分たちの団体では
禁じ手にしていても、別の団体がそれをやり出してお客を奪われることもありうる。

//////////////////// 1995年刊 ///

196 :名無しさんの主張:2013/03/16(土) 08:09:00.29 ID:???
★楽天・三木谷社長「日本経済再生には市場を開放すべき。弱い産業は国内に残すな」  1
 2013/03/14(木) 20:28:27

[東京 14日 ロイター] 政府の産業競争力会議の民間議員である楽天<4755.OS>の
三木谷浩史社長は、政府の役割について、日本の産業における勝者と敗者を決めて政策を
構築するのではなく、経済成長を促すための最善策として、自由に貿易と競争ができるよう
日本を開放することに注力すべきだと語った。

13日に英語で行ったロイターとのインタビューで語った。

産業競争力会議については「(議員の間で)明白な対決があるわけではないし、お互いに
怒鳴ったりはしない。しかし、特定の産業の戦略構築や再編について政府がいかに、どこまで
関与すべきかという点では異なる意見があると思う」と語った。

安倍晋三首相は今週にも環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加を表明する見通し。また、
6月にはアベノミクスの「3本の矢」のうち、金融緩和、財政出動に次ぐ3本目の矢となる
成長戦略を公表する予定。

三木谷社長は、TPPを安倍内閣が世界第3位の経済を再生するための広範な取り組みの
一環と位置付ける。 「この市場を開放しなければいけない。国際基準をできるだけ採用する
必要がある。それが日本企業にとって世界で戦う力をつけるための唯一の手段で、もしそれが
できないなら、その産業は日本に残るべきではない」と語った。「日本人は、強いところを
さらに強め、 弱い産業は断念して他国にまかせることが必要だと気づくべきだ」

197 :名無しさんの主張:2013/03/16(土) 08:10:33.60 ID:???
★楽天・三木谷社長「日本経済再生には市場を開放すべき。弱い産業は国内に残すな」  2

同社長は、経済産業省のエリート官僚がどの産業を促進するかを選ぶ時代はとっくの昔に
終わったと語る。 「基本的に経産省は、1970年代や80年代に成功した政府主導の
産業政策を再現したいと強く願っている。 しかし、それは国家資本主義に戻るようなもの」。
三木谷社長によると、多くの民間議員が「特定の産業や技術、または企業を選んで公的資金を
投入することに反対している」。それでも「官僚は大きな圧力をかけようとしている」という。

過去にも、さまざまな審議会や委員会が日本の構造改革について提案をまとめたが、多くは
実現に至っていない。しかし、三木谷社長は今回は違うと話す。安倍内閣は改革への強い決意を
示しているためだ。同社長は「安倍首相は、日本の経済再生と産業競争力の強化のために最も
重要なのは規制緩和だと信じていると思う」と話す。そして「規制緩和を推し進めれば支持率が
高まることも知っている」とみている。(終)


(ロイターニュース リンダ・シーグ;翻訳 大林優香;編集 吉瀬邦彦)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130314-00000110-reut-bus_all

198 :名無しさんの主張:2013/03/17(日) 13:00:39.75 ID:???
★アベノミクス下の就職・転職 「不況下のインフレ」を前提に選べ   1
   渡邉正裕 05:49 03/02 2013  

 安倍政権が少なくとも数年は続くとみられるなか、今後、就職・転職を考えるなら、どの業界、
企業がいいのか、どのような視点で判断すべきなのか。安倍政権の経済政策はわかりやすいので、
予測も簡単だ。この政権は、せいぜい数年間の話なので、その期間を短期(2〜5年以内)、
それ以降を中長期とわけて考えよう。なお、本稿では、動機(やりたいこと)や能力(できること)
といったパーソナリティーに依存する要素および企業カルチャーとのフィッティングは完全無視
しており、そちらに興味があるかたは別途、書籍のほうに目を通されたい。(※『日刊現代』
2013/2/27のインタビュー詳細版)

---------------------------------
【Digest】
◇成長戦略は今回も無理
◇短期では「アベノミクス銘柄」と同じ
◇国内/財閥系よりも、外資/非財閥系
◇中長期では「不況下のインフレ」を前提に選べ
◇「輸出型メーカー」「アナログ」
◇「日本人、日本語」職種
---------------------------------

――アベノミクス関連の連載をしており、「今後、転職・就職するならどの業界、企業がいいのか」
についてのインタビューを企画しております。そこで、5年後、10年後、伸びる業界や逆に
落ちていく業界について、渡邉さまにご意見をいただきたく思っております。

199 :名無しさんの主張:2013/03/17(日) 13:13:22.02 ID:???
★アベノミクス下の就職・転職 「不況下のインフレ」を前提に選べ   2

◇成長戦略は今回も無理

 まず、アベノミクスの三本の矢(@金融、A財政、B成長戦略)の行方であるが、金融(@)と
財政(A)は特に障害がないため、すんなりと進む。一方で、成長戦略(B)は、自民党政権には
できないことが歴史からほぼ証明されてきっており、今回も、何も成果を生まないとみてよい。
 これは、成長戦略の柱が規制撤廃にあり、しかるに自民党の支持基盤は規制に守られた既得権層
(農協、日本医師会、全国郵便局長会、エネルギー業界団体、商店街…)である、という本質的
問題による。自民党は改革ができない政党なのである。
 唯一、「変人」と言われ、国民の支持を得て既得権と戦い改革できそうに見えた小泉時代の
郵政民営化でさえ、結局、もとに戻されてしまった。あのカリスマ人気の首相でさえ実現しなかった
ものが、普通の保守政治家である安倍政権で実現できる理由は1つもない。
 金融と財政については、既に方向性が見えている。
 金融は、短期では、日銀・黒田総裁が3か月ごとに経済財政諮問会議に呼び出されてプレッシャーを
かけられるため、2%物価目標の達成にむけ、金融緩和を続けるのは確実。2%は難しいと見られて
いるため、かなり継続的な緩和となり、円安要因になる。
 財政については、歴代自民党政権がさんざんやってきたことの繰り返しであり、これは国民
(未来の納税者=子供たち含む)から集めた(または借金した)税金を支持基盤にバラ撒くだけなので、
どんなに無能な政治家でも簡単にできる超安易な政策といえる。

 (後略)

 My News Japan 渡邉正裕 05:49 03/02 2013  
http://www.mynewsjapan.com/reports/1783

200 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/18(月) 20:46:05.21 ID:YZKjCa7x
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 34 /////

 したがって、何が出てきてもいいように、コストの引き下げと、多様な能力開発のできる
組織形態と組織気質、つまりローコスト化体制を常に準備しておかなければならない。だが
このために、大相撲ほど特定の環境に適合した様式と特定の行動に才能ある人材は確立できない。
 プロレスを見ていると、太りすぎた人は太りすぎた人、小柄な人は小柄な人で、それぞれに
観客にアピールする術を考えている。自分の特徴を消費者(観客)を喜ばせることに利用する
方法の研究開発をならない。自由競争の世界では、特色を出して他に抜け駆けをすることこそ、
成長と生き残りへの道なのだ。
 これまで重視されてきた手続きと根回しに代わって、特色の創造と個性の発揮が経営の最重要
課題となる。その中では、コストの引き下げがもっとも一般的な方法だが、特定の品質を向上
させる道もある。特色の発揮には、決まった方向があるわけではない。

////////////////////// 識破壊と大競争 ///

201 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/20(水) 14:52:05.06 ID:0J3U4hvZ
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 35 //////

   コスト引き下げ型技術を重視せよ

 日本でも、国際競争のないところでは、コスト引き下げ型技術がほとんど開発されていない。
典型的なのは医療と教育の分野だ。
 日本の医療費は年々増え続け、一九九四年には二十六兆円を越えた。国際競争がまったくない
うえに、健康保険で守られているので、好不況にかかわりなく増え続けている。
 医師や医療を所管する厚生省などは、高度医療が発達するので医療のコストが上がるのは
当然だという。しかし、これはまことに奇妙なことだ。世の万物を見るに、技術が進歩すれば
コストは必ず下がっている。航空運賃も、電話料金も、テレビや自動車の価格も、技術が進歩すれば
値下がりした。電卓などは、最初は二十万円もしたのが、今は一千五百円だ。

///////////////////////////// 講談社発行 ///

202 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/22(金) 20:41:16.40 ID:swTqLBBS
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 36 ///

 もちろん、安全性や快適性、あるいは高速性の追求で価格を引き上げる技術も進んでいるが、
それよりも激しい勢いでコスト引き下げ型技術が進歩し、全体としては値段は急速に下がるのである。
 ところが、厚生省は医療だけは価格が一方的に上がるという。技術が高度化すれば価格が下がる
という世の法則に反することを、ここでだけは当たり前のようにいってはばからない。これは、
健康保険の点数制等のため、コスト引き下げ型技術開発が熱心に行われていない結果だろう。
 実際、日本の医療からは、もっとも基本的な診断方法である問診技術が失われつつある。
もともと内科医の最大の誇りは問診だった。「問診のできない医者は獣医だ」といわれたほどに
重要な技術であり、コスト引き下げ技術の最たるものだ。問診によって医者は疾患の範囲を特定し、
検査と投薬の量を減らして患者の苦痛や手間と費用を減らしてきたのだ。同時にこれが、もっとも
効率的な予防的医学であり、心理治療にもつながっている。患者は医師との対話によって安心を
得るのだ。

///////////////////////// 「大変」な時代 ///

203 :名無しさんの主張:2013/03/24(日) 01:12:41.81 ID:???
てす

204 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/24(日) 18:16:09.69 ID:5962Zb3Q
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 37 /////

 ところが、医師の間に価格競争がほとんどない現行制度では、コスト引き下げは考える必要がない。
そのため医師は、頭が痛いといえばすぐレントゲンだ、脳波検査だ、CTスキャンだ、薬だ、
ということになる。悪くいえば、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる式の検査と投薬が横行しているわけだ。
 もう一つ、消費者主権も国際競争もないのは教育、特に小中学校の初等教育である。日本の
教育費はきわめて高く、予どもたちがこぞって学習塾に通うという奇習が広まっている。そして、
ここでも、教育のコストを引き下げようという研究はほとんど行われていない。
 概していえば、文部省と厚生省と警察の三つの系統では、コスト意識がなく、消費者の意見も
聞かない。それというのも、消費者を軽視または軽蔑しているからだ。

////////////////////// 堺屋太一著 ///

205 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/26(火) 21:00:42.25 ID:YWocbkuL
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 38 /////

 初等教育の場合、消費者は子どもたちだ。ところが、「子どもの意見など聞けるか」と教育関係者は
いう。医療の消費者は病人だが、「病人の意見を聞いて治療はできない」と医者はいう。警察に
至っては、相手は犯罪者だから意見を聞く気など始めからない。
 そのため、警察の警備費は猛烈な勢いで増えている。
 たとえば、九三年に徳仁皇太子ご成婚の際の警備人員数は、今上天皇明仁陛下が皇太子時代に
ご成婚を行われたときの数倍にもなっていた。この三十年間に日本の治安はそれほど悪くなったとは
思えない。警備の技術は大幅に進んだ、そのうえ「警備上の理由」もあって、儀式そのものが
簡便化された。伝統の馬車をやめて自動車にした。

///////////////////// 1995年刊 ///

206 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/28(木) 20:27:07.75 ID:pWTbkI9q
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 39 /////////

 それにもかかわらず、数倍の人員を使ったのは、警察官の能力が低下したのだろうか。おそらく
そうではあるまい。警察という組織に、コストを引き下げ、国民に安価にして便利な警備を
提供しようという倫理観がないため、責任回避のコストが激増したのに違いない。
 官僚組織に限らず、セクショナリズムの進んだ組織では、コスト意識が希薄になり、技術進歩も
本来の目的を見失いやすい。たとえば、省力化技術とコスト引き下げや技術を混同しているような
経営者さえいる。省力化技術を導入しても、実際の雇用を減らせないのであれば、コストは下がらない。
それにもかかわらず、経営者は「人減らしになった」と自己満足している例もある。

///////////////// 常識破壊と大競争 ///

207 : ◆efe9WcD9KQ :2013/03/30(土) 20:05:23.23 ID:iLfo0SiD
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 40 //////

 ジャスト・オン・タイムで部品在庫を持だないカンバン方式は、日本の企業経営の自慢だが、
実際には少量配送費用のほうが高いという例も多い。特に、近年の金利低下で在庫費用が下がった
ことは再検討すべき要素だろう。
 国際競争とは、あらゆる分野から競争参入者が出てくることを意味する。それだけにローコストを
強いられる。それに対応するためには、やはりコスト引き下げ型技術をもっともっと重視
しなければならない。

/////////////////////// 講談社発行 ///

208 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/01(月) 20:53:59.86 ID:ppFaQ7GI
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 41 /////

    大人の文化の時代――知識産業から時間産業へ

 四番目の、若者文化から大人の文化への移行について考えてみよう。
 若者文化の特徴は二つある。第一は行動性を重視することだ。若者は運動神経にすぐれ、
肉体的な行動が早い。その反面、概して気移りしやすく新しいものを選好するので、行動的で
移り気な文化になりやすい。
 第二の特徴は、習得性と蓄積性の重視である。大部分の若者は、将来のために何かを覚えたい、
自分の技能と知識を集積したい、人間関係を広げ、資金や財産も蓄えたい等々の願望を持っている。
つまり、若者文化においては、何かを覚えたいという習得性と何かを蓄えたいという蓄積性の
比重が大きい。結果重視、未来志向なのである。

///////////////////////// 「大変」な時代 ///

209 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/03(水) 21:11:04.23 ID:WpQGNNJ6
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 42 //////

 これまでの日本の社会をおおってきたのは、まさに行動性と蓄積性の高い結果重視・未来志向の
文化だった。テニスやゴルフを一所懸命に習う、旅行しても楽しむよりも写真とみやげ物に走る、
カルチャー教室でも何かの資格を取ろうとする等々、行動性と蓄積性の文化が発展してきた。
 対照的に、大人の文化は快適性と納得性を重視し、回顧型のものが多い。日本よりも大人の
文化が先行しているヨーロッパやアメリカでは、回想録がよく売れる。反対に、日本で回想録が
ベストセラーになった例はきわめて少ない。ゴルフや室内遊技の雑誌書籍を見ても、日本で発売
されているのはほとんどが技術上達用のハウツーものだが、欧米では有名選手のタレント性に、
歴史的エピソードなどをちりばめた回顧型納得型のものが多い。

//////////////////////// 堺屋太一著 ///

210 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/05(金) 21:09:50.92 ID:/eK/F5Vx
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 43 ///////

 このことは、辛抱強さと協調性を第一とする日本の学校教育とも関係がある。日本の学校では
生徒を納得させようとはしない。先生の教える知識と技能を記憶し、蓄積するのが学習だと
信じている。カルチャー教室や趣味の習い事でさえも、意味もわからないまま先生のいうとおりを
覚えようとする人が少なくない。
 だが、本当の意味での大人は、それぞれの個人が、それぞれに知識も経験もあり、蓄積を
持っている。そんな人々が多くなり、社会全体が大人の文化の雰囲気ともなれば、納得できない
ものには飛びつかなくなるだろう。
 流行を例にとると、「今年はこれが流行しますよ」と聞けば、自分か納得しなくても買ってしまう
のが若者だ。反対に「これが流行ですよ」といわれても、「なるほど」と思わないと買わないのが
大人である。

/////////////////// 1995年刊 ///

211 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/07(日) 08:40:42.33 ID:qvHyDxKN
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 44 /////

 要するに、「大人」は乗せにくい。乗せにくいということは、多様化するということだ。
こうした傾向は、産業構造にも影響する。概していえば、過程を楽しむ「時間産業型の文化」が
成長するということだ。従来は、結果を求めて刻苦勉励する「知識産業型の文化」が多かった。
これからは、今の時間を楽しむ「時間産業型の文化」が多くなり、そうした産業が伸びるだろう。
 このことは、商品開発から店づくりまで、あらゆる企業戦略に重大な影響を与えるに違いない。
また、住宅や什器の選択などにも大きな変化をもたらすだろう。たとえば、若者文化の時代なら、
今は不便だが将来は便利になる、という期待で住宅を選ぶ人が多かった。現状には納得できなくても、
将来の価格上昇に期待する未来志向型の選択が行われたわけだ。
 納得性が重視される大人の文化では、今この時点で納得できることが前提だから、将来がよくなる
という期待値では商売がしにくい。消費者としても、拡大のない「うつむき加減の時代」には、
あまり期待値に乗ってはならない。未来に対しては慎重に、現在に関しては積極的に生きるべきだ。

///////////// 常識破壊と大競争 ///

212 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/09(火) 21:25:34.41 ID:SioMlJXX
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 45 ///////

    「好縁社会」へ――都会性を深める政策を

 このことは、五番目の、世の中全体が「建設型職縁社会」から「消費型好縁社会」に変わる
ということを意味している。
 これまで、日本では年間百五十万戸前後も住宅が建てられてきた。したがって、宅地は広がり、
都市はどんどん拡大した。道路も地下鉄も、水道も下水道も、延び続けた。商店街には新しい
ビルが建ち、道路沿いにはファースト・フーズ店とディスカウント・ストアが新設されたものだ。
 これまで行われてきた都市政策は「都市拡大政策」だった。経済成長と人口の増加によって、
ますます都市に集まってくる人々をいかに都市域に収容するかというのが、日本の都市政策の
中心課題だった。そのためにこそ、膨大な公共事業を行ってきたのである。

////////////////////// 講談社発行 ///

213 :名無しさんの主張:2013/04/09(火) 21:43:08.08 ID:???
新自由主義、競争社会、それにともなく格差の容認。

すでに10年も前に、
小泉の郵政選挙で、国民の賛成をいただいていますね。

214 :名無しさんの主張:2013/04/11(木) 04:05:56.75 ID:tQM87zfk
競争という言葉でひとくくりになんで考えるんだ?

利権に群がる官僚機構外郭団体その他企業にメスを入れるべき

ということと

過剰な競争に晒された末端の人々の話は同列に考えるべきことじゃないだろw

日本は本来対立軸であるべき貧乏人までもが権力者に完全に洗脳されててどうしようもないw

企業にとっては都合のよい国だな

215 :創価連合:2013/04/11(木) 04:07:26.82 ID:fTVvs5bH
高橋裕之氏の資産は100億円以上だ

216 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/11(木) 20:47:41.02 ID:lF9Oo2wD
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 46 ////

 ところが、これからの時代は、都市の人口もそれほど増えない。一九九四年からは東京圏も
流出超過に転じた。近畿圏はずっと前からそうなっている。これからは、都市の人口増加率は
きわめて低いものになるだろう。そうなれば、「都市拡大政策」は不要となり、「都会深化政策」、
つまり都会性を深めていく政策が重要になってくる。
 都会性とは何だろうか。都会の何よりも重要な要素は、多様な選択性だ。われわれが都会に
住むことを好む最大の理由は、いろいろなものを選択できる点にある。

///////// 堺屋太一著 ///

217 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/14(日) 07:49:44.75 ID:Xf6CU91a
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 47 //////

 今や地方の農村地帯でも、スーパーマーケットもあれば、医療施設も整っている。教育機関も
充実しているし、音楽会も月に何回がある。立派な文化ホールができた。図書館もできた。
農村でも、東京大が上野の文化会館やサントリーホールヘ行くほどの時間と費用をかければ、
あらゆる「文化」に遭遇できる。ただ問題は、その数が少ないため、特定の日に特定の行催事を
必ず見ておかねばならない。好みの催し物を毎日見るというようなこともできないし、好みの
文化催事を好みの時と場所で見ることもむずかしい。つまり、多様な中から好みによって選ぶ
選択性が乏しいのである。

//////////// 講談社発行 ///

218 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/16(火) 20:05:05.77 ID:lwT/lX73
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 48 ///////

 ところが、東京や大阪に住んでいると、シンフォニーだけでも月に百回以上もやっているから、
自分の好きなものを好きな日に選んで聴きに行ける。月に十回、二十回音楽会にばかり通うことも
不可能ではない。買い物も、レストランも、好きなときに好きなところへ行ける。こうした
選択性の幅の広さゆえに、われわれは狭小な住宅にも長距離通勤にも耐えて、コストの高い
大都会に住んでいるのだ。したがって、選択性を広げることが、都会深化の第一である。
 ところが、現在までの日本は、さまざまな規格基準があり、規制があり、選択性が非常に狭かった。
社会的にも、多くの人々が会社人間となり、職場というただ一つの共同体に単属しているため、
人間関係にも多様性と選択性が乏しい。

///////// 「大変」な時代 ///

219 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/18(木) 20:57:09.97 ID:MguimXDM
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 49 ////

 これからの都会深化政策では、まず、あらゆるものの多様性を拡大し、選択性を広げていかなければ
ならない。個人も、複属化した人間、つまり、さまざまな断面で異なったコミュニテイに参加できる
人間であるべきだ。規格基準の撤廃と規制の緩和は、そうした都会深化政策の面からも非常に重要である。
 選択性を広げるという点では、「選べる住宅」政策が大事だろう。これまでは、住宅の数を増やす
ことだけを重視し、住居の流動性を高めることはまったく無視されてきた。国民が自宅を持てるように
することが日本の政策の重要目標だったが、みながそれぞれの時期にあった好みの場所に住める、という
目標は考えられることもなかった。値上がりし続ける住宅は、国民が等しく欲しがる財産だったからだ。

///////// 1995年刊 ///

220 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/20(土) 12:16:59.48 ID:mOQY7tph
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 50 ////

 このため、住宅所有の有無は、居住の利便性や快適性ではなく、財源平等化の問題として議論
されてきた。誰がどんな家を使っているかではなく、誰が何円の家を持ち、その値上がりでいくら
もうけたかが問題だったのだ。このため、住宅の売買でもうけることを抑えるのが、法令税制の
主たる目標のようになってしまった。そのためには、住居の選択性などはまったく無視される。
 たとえば、川崎市に家を買った人は、勤務先が丸の内から埼玉県の大宮に移ると、非常な
長距離通勤を強いられた。今も、つくば学園都市の研究所に、世田谷や杉並から通勤している人は
珍しくない。年齢や勤務先によって住居を替えるとか、子どもの個性によって学校を転校させる
ようなことは、きわめて高額の納税を覚悟しなければできない。

///// 常識破壊と大競争 ///

221 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/21(日) 22:35:18.45 ID:5R2N/nDx
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 51 ////

 選択性が乏しいことは、管理者には楽だが、消費者には大きな不幸だ。今、大きな社会問題に
なっている「いじめ」も、学校の選択性がないために生じる問題である。
 世界中でいじめが起こるのは軍隊と監獄といわれる。日本の学校はこれに次ぐものだ。学習塾で
いじめが起こったという話も、カルチャー教室やスポーツ・クラブでいじめがあったという話も
聞いたことがない。監獄と軍隊と日本の学校でいじめが起こりやすいのは、一度入ったら自分の
意思でやめることができないようになっていること、つまり選択の自由が奪われているからである。

//////////// 堺屋太一著 ///

222 : ◆efe9WcD9KQ :2013/04/23(火) 06:12:38.67 ID:awsgMQNw
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 52 ///////

 監獄と軍隊はある程度仕方がないだろう。最近は、軍隊でさえも多くの国(日本を含む)で
志願制になり、行きたいと思う者だけが、陸軍、海軍、空軍、海兵隊の中から好みのところを
選んで、好みの場所で応募できるケースが多い。日本の小中学校にはそれほどの選択性さえない。
だから、日本の学校においては、とりわけいじめがひどくなるのだ。
 日本では職場にも一部にはいじめがある。終身雇用で選択性が狭められているからだ。

///////// 講談社発行 ///

223 :名無しさんの主張:2013/05/01(水) 13:12:21.78 ID:JtK+DK29
このすれは上げたほうがいいだろ

224 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/07(火) 21:04:49.52 ID:Pyh7N6Xx
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 53 ///////

   「うつむき加減の時代」の完結

 選択性を高めれば、好みの情報が得られる。象徴的ないい方をすれば、住宅ローンを払うのに
費やす人生から、好みの情報を買い取る人生へ、これからの時代は変わっていくだろう。
「うつむき加減の時代」の究極の姿とは、今を楽しむために自らの好みを存分に満たせる
十分な選択が可能な社会だ。
 人々の人生目標が、住宅を建設して子どもたちに残すという建設型・蓄積型の「職縁社会」から、
好みの情報を持って自らが納得する人間関係を楽しむ「好縁社会」に変わる。これによって
「うつむき加減の時代」を楽しく生きられる世の中が生まれるはずである。

///////////// 「大変」な時代 ///

225 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/09(木) 21:59:42.45 ID:VTTdCs8h
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 54 ////

 この一連の変化を同時並行的に、しかも比較的短時間に完成しなければならないのが、今の
日本だ。ひたすら高度成長が戻ってくることを待ち続けるのは非現実的であろう。いつの時代にも
成長分野、成長業種はある。しかし、全社会的に高度成長が戻ることを期待すべきではない。
あえてそれを求めたとすれば、過大な公共投資と過剰な輸出、それにコスト引き上げ型の保護を
広げることになるだろう。

/////////////// 1995年刊 ///

226 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/10(金) 23:16:13.37 ID:e02gZPFv
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 55 ////

 高度成長時代にも停滞業種はあった。停滞業種の中でいかに経営するかというノウハウは、
成長時代にも必要だった。たとえば、精糖、繊維、鉄道などの停滞業種では、非成長の中で
どう生きるかを必死で探求し、多くの企業が正しい解答を得た。同様に今後も、成長分野はある。
そこで他社を上回る発展を求める経営方法も必要だ。しかし、その中に入れる人間は限られた
幸運者であり、そこでの競争に勝ち続けるのは並はずれた能力の持ち主だけだ。「うつむき加減の
時代」に大成長するのは、他に抜け駆けして成功することだからである。

///// 常識破壊と大競争 ///

227 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/11(土) 19:33:48.06 ID:Ze0GmZ7P
 
/// 「うつむき加減の時代」をどう生きるか 56 //////

 今、日本人はみながみな、成長業種に入りこもうとしている。このため、これからも成長する
業種がたくさんある、と信じたがっている。もし、他者と同じことをしていれば成長業種に入れる、
と考えているとすれば大いなる誤解だ。これからの時代には、人も企業も、非成長の時代を
上手に生きるノウハウを知らなければならない。
 そこにおいて健全に利益を上げられる経営、そこにおいて幸福を感じる生き方、そこにおいて
楽しさを味わえる人生観というものを、われわれはつくり出さなければならない。それを、
それぞれの好みを持つ人々が入りこめる多様な器として、体系的な社会的心象風景として
確立することが、今の日本には求められているのではないだろうか。

////////////////// 堺屋太一著 ///

228 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/12(日) 11:10:38.60 ID:srgB97lx
 
////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995年08月) ////////

229 :名無しさんの主張:2013/05/13(月) 23:40:07.74 ID:???
★従来の説はほとんどウソだった。日本でベンチャー企業が発達しない本当の理由。  1
 ニュースの教科書 2013年3月28日

 日本でベンチャー振興が叫ばれてから久しいが、一向にベンチャー企業が盛り上がる気配はない。
日本における開業率は減少の一途をたどっており、逆に廃業率は高止まりしたままだ。
 米国バブソン大学や英国ロンドン大学ビジネススクールの研究者らで組織するベンチャービジネスの
国際調査機関GEM(グローバル・アントレプレナーシップ・モニター)の調査では、主要先進国に
おける日本の起業活動率は最低である。調査開始以来、この結果は変わっておらず、ほぼ毎年
最低ランクのまま推移している。
 日本でベンチャービジネスが発達しない理由について、もっとも通俗的に語られているのは、
ベンチャーキャピタルと呼ばれる投資会社が十分に機能していないという説だ。
 だがイメージとは異なり、実際には日本にはかなりの数のベンチャーキャピタルが存在しており、
資金提供の環境も十分に整っている。また経済産業省が中心となり、日本では法整備を含めて、
実に様々なベンチャー支援策が実施されてきた。だが、肝心のベンチャー企業はなかなか育たない。
 ベンチャーキャピタル業界における最大の悩みはお金がないことではなく、「投資先がないこと」
(独立系ベンチャーキャピタリスト)なのである。
 つまり日本ではベンチャーを支援しますという人はたくさんいるが、主役である起業家の
絶対数が不足しているというわけだ。
 しかも起業家自身が日本では資金調達が難しいとはあまり感じていない。彼らがもっとも障害と
感じるのは、日本では「ベンチャー企業の商品やサービスは、いいモノであってもなかなか売れない」
(ITベンチャーの起業家)という現実なのだという。
 ベンチャー企業は設立だけ出来ても意味がない。その後売り上げを立てて成長していく必要がある。
ベンチャー企業の商品やサービスを購入するのは、大手企業を中心としたベンチャー企業ではない
企業である。つまりベンチャー企業の本当の推進役は、顧客である大手企業ということになる。

230 :名無しさんの主張:2013/05/13(月) 23:43:07.19 ID:???
★従来の説はほとんどウソだった。日本でベンチャー企業が発達しない本当の理由。  2

 だが日本の大手企業は、ほとんどが官庁を頂点とする護送船団的なヒエラルキーで構成されており、
新しいことにチャレンジしない。しつこく過去の実績や前例を求めるので、革新的なベンチャー企業の
製品は決して採用しないのだ。
 採用しないならまだしも、政府に働きかけて規制をかけ、新興企業の活動を阻害する大手企業
すらある。これが日本の実態なのだ。
 結果として、日本では起業ができても、それを継続させることができない。ルネサスエレクトロニクスの
例に代表されるように、大企業は失敗しても国が救ってくれる。だがベンチャー企業は、誰からも支援を
受けられず失敗したら破産を強要されるだけである。多くの人がチャレンジしないのも当たり前である。
 要するに、日本では官庁を頂点とした社会構造そのものがベンチャー企業を排除しているのだ。
ベンチャー振興を掲げるあるセミナーで経済産業省のエリート官僚が、「日本は起業家の社会的地位が
低い。もっと起業家を尊敬すべきだ」と講演していた。講演が終了した後、会場にいるビジネスマンは
こぞって官僚の名刺をもらおうと演壇に集まり、ペコペコと官僚に頭を下げ、官僚はまんざらでもない
表情で名刺を渡していた。
 この場面を見るだけで、ベンチャー企業に対する日本人のホンネが分かる。起業家を尊敬すべきだと、
一般人に上から目線で「訓示」しているのは、起業家とは正反対の場所にいる公務員なのだ。これほど
滑稽な光景もないだろう。
 アベノミクスによって景気回復の期待感が膨らんでいる。だが、たとえ景気が回復しても、日本の
ベンチャービジネスの環境が大きく変わる可能性は低いままだろう。


 ニュースの教科書 2013年3月28日
http://news.kyokasho.biz/archives/8483

231 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/14(火) 21:54:28.86 ID:QbStrURi
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 1 //////


 堺屋 太一著 「大変」な時代 講談社 1995年刊より
・・・・

 第七章「神話」に頼らぬ人生を

   人生に突然の中断はある

 一九九五年一月十七日、阪神淡路大震災が発生した。この地震は、死者六千人余、家屋の全半壊
二十七万戸余、被害総額約十兆円という戦後最大の天災になった。
 この阪神淡路大震災が示した最大の教訓は、日本でも「人生に突然の中断はあるのだ」という
ことだろう。
 戦後、日本人の生き方には三つの暗黙の前提があった。その第一は、「人生に突然の中断はない」
ということである。

///////// 堺屋太一著 ///

232 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/15(水) 22:26:24.46 ID:eYhtdeoT
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 2 //////

 戦前の日本人は、いつ何どき、徴兵にとられるかもしれなかった。そうなれば、少なくとも
二年か三年、現在の職業や家庭生活を放棄して兵営に入らなければならない。また、ある日突然、
結核に感染したと診断されることもありえた。そのときも、何年間かは、職業を断絶し、家族
とも別れて療養生活を強いられる危険があった。いずれの場合も、悪くすれば永久の中断に
なることさえありえた。
 その他にも、勤務先の倒産や解雇、小作権の取り消し、親兄弟の死去による帰郷など、人生には
さまざまな「突然の中断」が待ち受けていた。少なくとも、そう考えるのが普通だった。

///////// 講談社発行 ///

233 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/18(土) 09:26:43.37 ID:YVCvk5rF
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 3 //////

 戦前には、そうした人生の中断に対して備える心構えを「覚悟」といい、それこそ人間に
必要な心の用意だと考えられていた。「覚悟」ができている人こそ、「立派な人」だったのである。
 およそこの世の宗教はみな、そういった突然の不幸に備える心構えを説いている。それほどに
人生の不幸な中断は多かっか。ほとんどの外国では、今もそうである。

///////// 「大変」な時代 ///

234 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/19(日) 10:20:51.02 ID:rOK3etbt
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 4 //////

 ところが、戦後の日本では、「人生に突然の中断はありえない」と考えられるようになった。
一流企業に就職すれば、少なくとも定年までは同じ職場に勤続し、年々ベースアップと定期昇給で
給与が上がり、やがて適当な天下り先に落ち着く。人生はそうしたシナリオどおりに動くものだ。
つまり、一流企業に就職できる一流大学を卒業していれば、そこそこに豊かな人生が送れる、
そのためには受験高校に行けばよい、そのためには中学校から塾に通ったほうがよい、そのためには
三歳児教育が大事だ、とどんどんさかのぼり、あたかも生まれた途端に人生が予約できるかの
ごとく考えるようになってしまった。

///////// 1995年刊 ///

235 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/21(火) 20:30:08.15 ID:IdH9UHqv
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 5 //////

 およそ人生に突然の中断がなければ、大きな賭けをしないほうがよい。したがって、戦後の
日本人からは、「覚悟」とともに「決断」とか「勇気」という美徳も消えた。さらには、
そのような美徳が必要な世の中を嫌悪するようになった。「臆病」は「慎重」といい換えられ、
「不決断」は合議制の装いをこらした「協調」に変わり、それぞれに美徳化された。そして、
その「慎重」とか「協調」の背景に隠された社会的コストについては、誰も語らなくなっている。

///// 常識破壊と大競争 ///

236 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/23(木) 21:15:14.19 ID:Go9R7rey
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 6 //////

 実際には、これまでの戦後日本にも、人生の突然の中断、つまり予定外の事件はいくらでも
起こっていた。交通事故もあれば、突然の大病もある。会社からの解雇もあれば、職場の倒産や
当該産業の衰退もある。上司と喧嘩して退社することもあれば、あらぬ嫌疑か不当な評価で
左遷されることもある。
 だが、社会一般の通念としては、人生は終身雇用と長寿によって予約されているように考える、
一種の信仰が確立されている。今回の阪神淡路大震災は、こうした信仰がたんなる「神話」で
あったことを示した。それは早晩、全国民が感じなければならないことであったろう。「メガ・
コンペティション・エイジ」には、人生の突然の中断も、幸運な飛躍も、ともに増えるはずである。

///////// 堺屋太一著 ///

237 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/25(土) 08:39:24.27 ID:0MpJRvVZ
★厚労省の動きで「成長戦略」の本気度も見えてくる   1
 大西 宏のマーケティング・エッセンス 2013年05月24日

一般用医薬品1類、2類のネット販売については、一律禁止を違法で無効だとした最高裁判決が
あったのを受け、厚労省は解禁せざるを得なくなり成長戦略として今月中にもまとめるといいます。
しかしどうなるのでしょうね。
だまって解禁するほど厚労省は馬鹿ではありません。ただでさえ人員不足なところに、規制緩和
などという、また仕事やクレームが増えるやっかいなものを持ち込まれると困るのです。だから
規制緩和したという名目で世間を納得させ、しっかり規制維持の実質をとることが省益になってきます。
その前科が2009年の改正薬事法でした。コンビニでも医薬品が買えるようになるという触れ込みでした。
マスコミもそれにのって規制緩和で世の中が変わってくると大キャーンペーンをおこないました。
しかも大手コンビニのトップのなかにそれに軽率に乗って、抱負を語っていた方もいらっしゃいました。
厚労省がうまく忍び込ませたのが登録販売員制度でした。すこしでも事情がわかっているならば、
それが規制強化だったことは理解できたはずです。しかも、官僚の言いなりに記者発表する、なにも
知らないのか、調べもしない記者クラブの記者が、それを垂れ流すことで、ほんとうは「規制強化」を
「規制緩和」だとする情報操作が行われ、世間が騙されのです。改革を主張していた民主党も同じで、
結局は官僚に乗せられたのです。

 民主党は記者会見オープン化の約束を忘れてはいけない(2009年9月18日)
 http://ohnishi.livedoor.biz/archives/50967868.html

今回のネット販売解禁には、テレビ会議による「疑似対面販売」という罠が仕掛けられてきそうです。
1類のうち原則として販売開始から4年以内のものは、薬剤師による薬局での対面販売を維持すること、
販売4年を超えた1類と、2類全部はテレビ電話を使った「疑似対面販売」を義務づけた上での
原則解禁とすることで、厚労省はネット販売解禁の決着をつけようとしているようです。

238 :名無しさんの主張:2013/05/25(土) 08:42:04.11 ID:???
★厚労省の動きで「成長戦略」の本気度も見えてくる   2

つまり、ネットで発毛剤のリアップをで買うにも、胃薬のガスターを買うにもテレビ会議を
通してでなければ買えないというのです。
テレビ会議の利用が「規制」そのものです。実際には売るなと言っているに等しいのです。いくら
販売側がテレビ会議の仕組みをつくってネット販売では利用者側が利用できるとは限りません。
都市部の若い世代の人はともかく、地方に住む高齢者の人などでは、利用できない人のほうが
多いでしょう。
さらにここに矛盾が起こってきます。いわゆる富山の薬売り、配置販売業の売り方です。
薬を置いていくのですから、使おうという時に、対面ができるわけがありません。

 テレビ電話の義務化でますます矛盾が露呈する「富山の薬売り」(原 悟克) - BLOGOS(ブロゴス) :
 http://blogos.com/article/62687/

テレビ会議を使った販売でも、実際に店舗を持っているドラッグストアやコンビニ等では事情が
違ってきます。なぜならテレビ会議の仕組みを店舗に設置しておけば、夜間など、薬剤師がそれぞれの
店舗にいなくとも、お店とセンターにいる薬剤師の人とのやりとりができるようになるからです。
それは認められるようになるのでしょうか。それを認めるなら消費者にとっては利便性が高まります。
ネット販売ではそうはいきません。だからネット販売側からは猛烈な反対が起こっています。そこが
2009年の改正薬事法の時との違いです。どう政府は決着をつけるのでしょうか。アベノミクスの
第三の矢がほんものかどうかを判断するリトマス紙のひとつになってきそうです。

 インターネット販売でのテレビ電話の義務化・ 特定の医薬品のネット販売禁止に関する問題について(PDF資料)
 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000320oa-att/2r98520000032191.pdf

239 :名無しさんの主張:2013/05/25(土) 08:43:37.96 ID:???
★厚労省の動きで「成長戦略」の本気度も見えてくる   3

厚労省と業界の癒着による問題では、保育所問題もあります。横浜で待機事業ゼロが実現でき、
株式会社の参入を促した横浜方式が注目され、横浜市の保育所を視察されています。
切実なニーズがあるにもかかわらず待機児童問題が解消されない、そのカラクリをジャーナリストで
政府の規制改革会議の委員をされている長谷川幸洋さんが、現代ビジネスの「ニュースの深層」で
赤裸々に明かされてます。ぜひ読んでおきたい記事です。

 これじゃ待機児童ゼロなんて実現するわけがない!規制改革会議で見えた国民より社会福祉法人が大事な
 厚労官僚のホンネ  | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社] :
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35920

横浜市の待機児童ゼロの実現は「株式会社」の参入によるところが最も大きいのですが、その株式会社の
参入を、阻止してきているのが、保育所を運営する「社会福祉法人」の関係者やその代弁者、また
その利権を守ってきた厚労省です。「株式会社は利益優先」とか「失敗すれば、すぐ撤退する」
といった理由で参入を阻止してきたのです。
ところが、「社会福祉法人」こそが「利益優先」体質であり、非課税優遇措置を受け、施設整備費用に
ついては国や都道府県から補助金を受けているにもかかわらず、財務は公開されておらず、経営実態が
不透明なのです。さらに本質をついていると感じる箇所があるので引用しておきます。

240 :名無しさんの主張:2013/05/25(土) 08:48:30.75 ID:???
★厚労省の動きで「成長戦略」の本気度も見えてくる   4

  キャノングローバル戦略研究所の松山幸弘研究主幹が実施した約1200法人対象の調査(上記資料に
  ある)によれば「設立の主目的が相続税対策と補助金獲得にある」「背後に営利目的事業体があり、
  社福からの資金流出が疑われる」法人が多数ある、という。
  つまり、もともと彼ら自身が利益優先なのだ。
  そうだとすると、社会福祉法人の関係者が株式会社の参入に抵抗する真の理由が分かる。株式会社が
  保育事業に参入して、待機児童が減ってしまっては、自分たちの利益が損なわれる。待機児童とは、
  社福にとっては大事な「お客さん」なのだ。いつまでも順番を待ってもらっていたほうが都合が
  いいのである。

競争が起こり、しかも待機児童ゼロとなると利権が脅かされる、そういう仕組を変えなければ、
待機児童問題の解決も、成長戦略も絵に書いた餅になってきます。
また、いくら安倍首相が成長戦略を掲げても、そういった既得権を持った団体や業界も選挙の
票田なので、自民党は二枚舌になってきそうです。どう安倍首相が自民党を統制できるかの
関門も待ち構えています。

 大西 宏のマーケティング・エッセンス 2013年05月24日
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/51384355.html

241 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/27(月) 21:24:09.59 ID:ybNGNj4q
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 7 //////

   「資産」と「負債」を待った人生のスタート

 戦後の日本人にとって、第二の人生の前提は、「人生は負債なく始められる」という神話だった。
 子どもたちは親から教育を与えられ、住宅その他の財尚を引き継いで人生を始めるが、これは
まったくの無償だと考えられている。子どもたちが長じて後、教育費や住宅代金を親または社会に
返す必要はないし、それに代わる何らかの義務も負うべきではないというわけである。日本の
若者は、人生の出発に当だっては、教育というソフトウェアと住宅などのハードウェア(資産)を
与えられるが、何らかの「負債」を背負っていない。

///////// 講談社発行 ///

242 : ◆efe9WcD9KQ :2013/05/29(水) 21:34:38.41 ID:Kuqoi+i1
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 8 //////

 若者自身がそう信じていただけではなく、大人たちも、そのような状況をつくって、子どもたちを
世に送り出すのが大人(親)の務めだと信じてきた。だが、これも戦後日本に特有のことである。
 戦前の日本人は、親から教育を授けられ、家屋敷などの財産を引き継げば、必ず親の老後の
面倒をみなければならないと考えていた。つまり、「資産」の継承には、老親の面倒をみるという
「負債」が伴ったわけだ。
 前の世代から恩恵を受ければ、反対給付的な義務が生じる。これが常識だったから、結婚相手を
選ぶ場合でも、「あの人は長男だから、財産はあるが、嫁いだら親の老後をみてもらわなきゃいけない。
祖先の祭祀や親類付き合いも大変だぞ」といわれたものだ。財産を相続する長男に嫁に行くから
にはそれが当然だ、と考えられていたのである。

///////// 「大変」な時代 ///

243 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/01(土) 07:31:42.80 ID:2weGXMwZ
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 9 ////////

 これに対して次三男の場合は、親の老後を養う義務は免れたが、家屋敷を相続する権利もない、
教育の点でも概して不利に扱われ、多くは苦学しなければならなかった。「豊かだが義務を負う」
立場(長男)と、「気楽だが貧しい」立場(次三男)があったわけだ。
 ところが、戦後の日本人は、親から恩恵を受け、「資産」を引き継ぐことはあっても、何らかの
「負債」を負うとは思わなくなった。つまり、人生は必ず「正の資産」のみを持つ状況から
スタートするものと信じているのである。

//////////// 1995年刊 ///

244 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/04(火) 22:39:05.97 ID:7je29WWb
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 10 //////

 しかし、これからの社会においては、教育や住宅、社会資本等の「正の資産」を前の世代から
受け継ぐのなら、「負の資産(負債)」のほうも負って人生をスタートしなければならないと
考えるべきだろう。個人的な親の扶養であるか、社会的な国債残高や高齢者年金の負担であるかの
違いはあっても、いずれにしろ気楽な無借金人生というわけにはいかないだろう。
 このことは、これからの社会福祉と国家財政を考えるうえでも重要な問題である。家族福祉
ではなく、社会福祉を主とするなら、親から手厚い教育と多くの社会資本を受けたならば、
親の老後にはきわめて重い社会負担(税金と年金掛金)を覚悟しなければならない。

///// 常識破壊と大競争 ///

245 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/08(土) 07:17:28.63 ID:W4WidkeA
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 11 //////

 もし税と掛金の軽減を欲するのなら、親の老後を家族で見るようにするとともに、教育と
社会資本に対する支出を今のうちに減らすべきだ。このいずれを選ぶか、まだその選択肢は
国民の手中にある。だが今の政策を続けるなら、あと数年のうちに重い社会的負担を運命づけられて
しまうだろう。
 もっとも、高度に発展した産業経済と、見違えるほどに充実した社会資本と、世帯数を大幅に
上回る住宅を引き継ぐ世代にとって、国債残高二百兆円と隠し借全数十兆円は、決して重いもの
ではないことも、申し添えておく必要があるだろう。国債等は行政の借金・持ち主の資産で、
次の世代が強いられるのは、元利返済の所得移転だけである。もし、今日の世代の貯蓄(消費の倹約)の
結果、現在のような低金利が続くとすれば、むしろ軽い負担といえそうだ。

///////// 堺屋太一著 ///

246 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/10(月) 20:33:48.13 ID:IYQY6ji+
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 12 //////

 戦後の日本人が持つ人生観の第三の前提は、「明日は今日より豊かだ」という神話である。
昨日よりも今日、今日よりも明日と、年を追うごとに所得も財産も増え続ける、都市も企業も
より大きくなる、世の中は年々便利になり安全になり美しくなる、という進歩史観的な信仰があった。
 終身雇用と年功賃金に守られた戦後の成長社会では、物価の上昇を上回る所得の向上が当たり前
だった。だから、年とともに生活は豊かになり、消費する物品は高級になり、人人の行動半径は
広くなった。時が経つということは、すなわち進歩であり、向上であり、成長であると考えられていた。

///////// 講談社発行 ///

247 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/12(水) 22:00:54.70 ID:J0rpgxxa
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 13 //////

 ところが、一九九〇年の冷戦構造の崩壊とバブル景気の消滅によって、「明日は今日より
豊かだ」という神話も崩れてしまった。最近の新聞や雑誌には、少なからぬ産業分野で、
「もはや成長は期待できない。年功による給与の上昇は維持できない」と書かれているが、
一般的にはまだ人々の生活実感とはなっていないだろう。
 だが、九五年に入って、阪神大震災と急激な円高、株と土地の再暴落、若年層の失業率の
上昇などが相次いで起こったことから、人々の考え方にもかなりの変化が現れだしている。
そのことがまた、これからの社会を変える要素にもなるだろう。

///////// 「大変」な時代 ///

248 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/15(土) 09:32:52.05 ID:mwttxNSe
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 14 //////

 ただ困ったのは、政治家と官僚、特に後者にその実感と対応姿勢がないことだ。政府はもちろん、
各自治体も、依然として右肩上がりの財政収入を予定し、その前提で長期財政計画を立てている。
 実際の社会経済よりも、企業経営者は五年、政治家は十年、官僚は十五年遅れるという。今、
日本の官僚たちが考えている諸政策は、八〇年代初め、つまり第二次石油危機後の不況対策と
何一つ変わっていない。
 戦後の日本人が揺るぎなく信じてきた人生における三つの「神話」は、いずれも一国平和主義と
高度経済成長と特殊戦後型日本式経営に支えられていたものだ。つまり、冷戦構造の中での
右肩上がり経済という特殊事情において成立した「常識」だったにすぎない。
 しかし今、われわれは、長い夢から醒めなければならない。阪神大震災は、それを警告した
天災として受けとめるべきであろう。

///////// 1995年刊 ///

249 :名無しさんの主張:2013/06/16(日) 07:47:04.95 ID:???
★エアアジアが合弁解消。日本でLCCがうまくいかない理由とは?    1
 ニュースの教科書 2013年6月11日

 アジア最大の格安航空会社(LCC)であるエアアジアとANAホールディングスは、日本国内の
LCC合弁事業を解消する。エアアジア本体が保有するエアアジア・ジャパンの株式をANAが
買い取り、ANAの100%子会社にする。
 エアアジアジャパンの経営行き詰まりは以前から指摘されており、このような結果になるのは
時間の問題であった。同社は当初80%の搭乗率を目標としていたが開業当初から苦戦、60%台
という低い搭乗率が続いていた。昨年12月には、開業わずか4カ月で岩片和行社長が辞任し、
小田切義憲取締役が新社長に就く人事があったばかり。
 同社の経営不振の原因としては、ネット予約システムの不便さや、旅行代理店ではなく直接
販売にこだわった営業戦略のミスなどが指摘されている。
 もちろん個別には様々な要因があるが、それは本質的な問題とはいえない。エアアジアが
失敗したのは、国内LCCをどのように位置付けるのかというANAの基本戦略が定まっていないことに
最大の原因がある。
 ANAはエアアジアジャパンのほかにも、ピーチアビエーションという別のLCCも保有している。
日本ではここ1〜2年のあいだに、エアアジア、ピーチ、ジェットスターと格安航空会社が
相次いで登場した。だがそれらは戦略的な決定に基づくものではなく、近年、米国、欧州、
アジアにおいて格安航空会社が急成長したことに脅威を感じ、慌てて子会社を設立して参入した
というのが実態である。
  海外LCCの多くはベンチャー企業であり、大手と競合するビジネスモデルなので何の問題も
ないが、日本のLCCは、自身が業績を伸ばすと親会社の経営を圧迫するという根本的な矛盾を
抱えている。このため、日本のLCCの展開については、多くの市場関係者が当初から懐疑的な
目を向けていた。

250 :名無しさんの主張:2013/06/16(日) 07:56:38.28 ID:???
★エアアジアが合弁解消。日本でLCCがうまくいかない理由とは?    2

 エアアジアの業績不振は、この懸念がまさに現実化したものといえる。成田−韓国が980円
といった派手なキャンペーン価格が目を引いたが、実際の運賃はそれほど安いわけではない。
大手でも格安チケットを探せば同じような水準の運賃はいくらでも見つけることができた。
大手よりも不便でサービスが悪いLCCは、びっくりするような低価格でなければ顧客が選択する
はずがなく、直販にこだわった同社の搭乗率が悪かったのはむしろ当然といえるだろう。
 また日本は、空港などの施設が官庁の巨大利権となっており、利用料が極めて高いという
特徴がある。航空会社はどんなにコスト削減を行っても顧客に安い料金を提示できない構造に
なっており、大手航空会社で比較しても、日本の航空運賃は国際的に見て異常に高い。
 エアアジアでは情報を開示していないが、諸外国のLCCと比較すると、同社の運行コストは
1.5倍以上高かったと推定される。そもそも「破格の安値」を設定すること自体が不可能なのである。
 本来であれば、アベノミクスの成長戦略において、こういった分野の大胆な規制緩和が
望まれるところだが、現在の日本にその気配はまったくない。日本の航空市場、航空行政は
まさにガラパゴスの典型といえる。
 ANAではピーチとのブランド一本化を検討しているといわれるが、結局のところ親会社の
経営を圧迫しない範囲で、相対的に安めの料金を提示するという、曖昧なビジネスモデルしか、
日本版LCCが生き残る道はないと考えられる。
 ANAとしては迷走の末、このような戦略に一本化することになると思われるが、消費者に
とってそれはよいニュースとはいえない。日本でLCCがうまくいかない最大の理由は航空行政であり、
最終的に犠牲になるのは、諸外国に比べてバカ高い運賃を強要される日本の消費者だからである。

 ニュースの教科書 2013年6月11日
http://news.kyokasho.biz/archives/13486

251 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/17(月) 20:03:33.85 ID:LZMpm4Lh
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 15 //////

   「うつむき加減の時代」に

 これからの世の中は、大きく変わる。
 まず第一に、国際化と自由化が進行。国際化という言葉は一九六〇年ごろから繰り返し
使われてきた。しかし、これまでの「国際化」は、常に日本が出したいものを出し、
入れたいものを入れる、日本の出したくないものは出さない、入れたくないものは入れない、
いわば「ええとこ取り」の国際化、「改札口付きの開放」であった。
 その結果、日本人は外国は稼ぎ場所として利用するのが当然だと考えるようになった。
日本が外国人の稼ぎ場所となるなどということは、考えもしなかった。これまでの国際化は
「もうけるための国際化」にすぎなかった。

///// 常識破壊と大競争 ///

252 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/20(木) 00:51:38.30 ID:rQdUCwXu
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 16 //////

 ところが、九三年末にGATTウルグアイ・ラウンドが妥結し、九五年からはWTO
(世界貿易機構)体制になった。これからは、日本から出したいもの、たとえば自動車や
電機機械を輸出したければ、日本から出したくないもの、たとえば半導体工場や所得の高い人の
住居も出ていく。日本に入れたいもの、たとえば石油や鉄鉱石を入れるのなら、日本に
入れたくないもの、たとえば、コメや単純労働者なども入ってくる、という時代になるだろう。
 国際化とは壁をなくすことであって、官僚監視の改札口をつくることではない。したがって、
入れるとすれば何でも入れる、出すとすれば何でも出ていく。それを決定するのは自由競争による
消費者の選択だけだ。そういう当たり前のことを実現せざるをえない。

///////// 堺屋太一著 ///

253 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/21(金) 22:59:51.14 ID:ipsdyWlh
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 17 //////

 そういう意味で、今年からようやく「真の意味での国際化」が始まった。日本が外国で
稼ごうとすれば、日本も外国入の稼ぎ場となる。つまり、日本の国内市場も国際的な自由競争の
場にならざるをえない。このことは、「自由競争の原理」を認識する必要性を意味し、
日本社会全体がローコスト化する緊急性を示している。
 第二に、今後の日本は「右肩上がりの経済」から「うつむき加減の時代」になる。経済成長率が
長期的に低下するだけではなく、価格非上昇、人口非増加、都市不拡大の時代になってくる。

///////// 講談社発行 ///

254 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/23(日) 07:38:40.09 ID:2EuHNyAt
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 18 //////

 もちろん、国際的に供給不足になった物資の価格が上昇するような事態はありうる。
中東一極依存を高めている石油が、再び急騰する可能性も少なくない。長期的に見れば、
食糧等にも同じ危険があるだろう。だが、日本における資産、株や土地が相対的に値上がり
することは、まずないだろう。一九二九年秋にピークを極めたアメリカの地価と株価が、
その値を取り戻したのは第二次大戦後、消費者物価が何倍にも値上がりした後のことだ。
 したがって、企業は資産の値上がり益を期待しない経営をしなければならないし、人々も
「明日は今日より豊かだ」と考えずに生きなければならない。これからの人生では、
「明日は今日より豊かだ」ということ以外に、希望と満足を持つことが大切である。

///////// 「大変」な時代 ///

255 :名無しさんの主張:2013/06/24(月) 20:04:55.85 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   1
 学習院大学教授・鈴木亘のブログ(社会保障改革の経済学) 2013/6/17(月) 午後 0:04

 アベノミクス「第3の矢」として先ごろ閣議決定された「成長戦略」が、極めて不評判である。
確かに、異次元の金融緩和を実行しつつある「第1の矢」、補正を含め過去最大の予算を積んだ
「第2の矢」から、日本経済再生のバトンを引き継ぐ成長戦略としては、いかにも力不足で、
見劣りのする「第3の矢」である。
 これでも、民主党政権が行ってきた「逆」成長戦略を基準に考えれば、50点ぐらいの点数を
あげても良い内容のように思われるが(そして、甘利大臣や霞が関の官僚達はもっと高い
自己評価をしているようであるが)、問題は、もはや誰も民主党時代のことなど覚えていない
ことである。
 現在のピークとも言えるアベノミックスへの「高い期待水準」、あるいは、社会保障や
巨額債務等の難題を抱える日本経済にとって、「問題解決のために、本来必要な高い経済成長率を
達成する」という観点からみれば、せいぜい20点ぐらいの低評価とならざるを得ない。株式市場の
動きから判断すれば、市場の評価はもっと厳しく、「これでは成長は無理」と失望し、0点を
付けたと言うことであろう。
 確かに、閣議決定された成長戦略(日本再興戦略-JAPAN is BACK-)に挙げられている項目数は
あまりに膨大で、読むのも疲れるほど包括的、あるいは総花的である( http://www.kantei.go.jp/
jp/headline/seicho_senryaku2013.html )。しかしながら、経済成長に必要な「新たな成長市場」を
作り出すような大胆な規制緩和はほぼ皆無であり、さながら「竹やり戦術」のようである。
竹やりでは、B-29は落とせない。
 成長戦略が「竹やり戦術集」になった理由は簡単で、要は「霞が関の官僚任せ」にしたからである。

256 :名無しさんの主張:2013/06/24(月) 20:07:55.33 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   2

経済産業省を中心に、霞が関の各官庁に総動員をかけて、各省庁の各局・各課から挙がってきた
成長戦略を束ねてはみたものの(しかもその多くは、民主党時代から既にあったものである)、
このようなやり方では、(1)各省庁単位の小粒な項目の寄せ集めになりがち、(2)各省庁内、
省庁間で全員賛成型の調整を経るため、人畜無害な骨抜き案になりがち、(3)調整が難しい項目は
具体性や実効性の欠ける先送り案になりがち、ということは、初めから明らかであった。

 こうした官僚主導の従来型成長戦略の欠点を補うためには、(1)分野横断的に大胆な発想ができ、
(2)反対する業界・官庁があっても、大局的な成長を優先して政治決断できる「政治主導」が
不可欠である。そして、まさにそのために設けられた「舞台装置」が、官邸直轄の経済財政諮問会議、
産業競争力会議、規制改革会議の3つの会議であったが、結果から判断して、これらはうまく
機能しなかったと言わざるを得ない。そもそも各省庁がまとめてくる政策が総花的な竹やり戦術に
なるのは当たり前であるから、今回の成長戦略の「失敗の本質」は、この官邸直轄会議が機能
しなかったことにある。
 その理由の一つは、3つの会議の役割分担や権限が、当初から明確に与えられていなかったこと
である。委員にはせっかくのスター・プレーヤー達がそろったが、司令塔不在で、御互いの連絡・
調整もうまく取れていなかったようである。まさに、「船頭多くして船、山に登る」という状態であり、
官僚達が最初から意図していたかどうかは分からないが、まさに、官僚達にとって最も御しやすい
「分断戦略」の術中に、結果的にはまってしまった。

257 :名無しさんの主張:2013/06/24(月) 20:39:27.78 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   3

 第二は、政治主導・民間主導であるはずの各会議の主導権が、完全に霞が関の官僚達(事務局)に
握られていたことである。官僚主導どころか、官僚支配と言っても良いだろう。もちろん、民主党
時代とは違って、官邸サイドのリーダーシップが時折発揮される場面もあったし、民間議員・
民間委員が個人技で突破する場面も皆無ではなかったが、しかし、小泉政権時代、あるいはその後の
自公政権時代と比べても、官僚支配の度合いは格段に強まっていた。
 私自身、前回の安倍政権末期から麻生政権まで規制改革会議の専門委員を務めており、今回も、
規制改革会議の大田弘子議長代理に請われて、途中から規制改革会議「保育チーム」のメンバーとして、
目玉である「待機児童対策」の立案に携わった。まさに、前回と今回の自公政権における規制改革会議の
官僚支配の違いを肌で感じる立場にあったので、少しご紹介をしたい。
 就任して、まず驚いたことは、前回の自公政権時には、規制改革会議の事務局の大半が、民間からの
出向者で占められていたのに対して、今回はものの見事に霞が関の官僚ばかりであったことである
(途中から、経済同友会、日本経団連から2、3人の出向者が来たようであるが、多勢に無勢の上、
新参者が来る前に勝負が決しており、既に後の祭りであった)。
 例え、規制改革に反対する官庁からの出向者が事務局の直接の担当者でなくても、霞が関の
官僚同士は、直ぐに裏で手を握る。規制改革会議はあくまで一時的な出向にすぎず、この先、
長く霞が関ムラで生きて行く官僚にとっては、相手官庁とつるむ方が合理的である。また、
相手官庁の官僚の方が個別テーマに詳しいから、その道の専門知識のない委員達が、事務局に
安易に「調べておいてね」等と言うと、相手官庁に相談したり、教えを乞うなどして、簡単に
借りを作る。

258 :名無しさんの主張:2013/06/27(木) 00:25:08.72 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   4

 しかし、こうした官僚の行動原理は自明のことであるから、前回の規制改革会議では、利害が
各官庁と一致しない民間会社からの出向者を大勢入れ、事務局の官僚達を牽制していたのである。
出向者の多くは、規制改革会議の議長の出身会社からの出向や(これは、本当のエースたちが
大勢やってきた)、委員達の出身組織からの出向であるから、規制改革会議の委員とはいわば
一心同体である。もちろん、事務局に官僚が全くいないと、相手官庁とのやりとりなど、会議の
運営に支障がでるので、官僚の存在は不可欠であるが、問題はその割合である。
 今回のように官僚ばかりの事務局では、官僚のやりたい放題になることは火を見るより明らか
である。私自身も、前回から考えると「まさか!」と思うようなあからさまな事態に数多く遭遇した。
一例を言うと、まず、 (1)保育チームの委員間でまとまったはずの重要な規制改革項目が、
事務局の判断で勝手に削除されてしまう(その理由を問うと、言い分は厚労省と瓜二つであり、
情報源は明らか)、(2)反論してその項目の復活をさせても、手を変え品を変え、バージョンが
変わるごとにしつこく何度も削除してきて、持久戦に持ち込まれる(こちらも忙しいので、
油断して何度目かのバージョンをスルーするすると、その削除案で決まってしまう)。
 (3)さらに公表を前提に、規制改革会議で発表するために入れておいた資料が当日の配布資料から
消えている、(4)次の会議できちんと資料を入れるように指示をすると、厚生労働省にとって都合の
わるい肝心な部分を勝手に抜いて、意味不明の資料に差し変わっているといった具合である。
(5)また、「この部分は事務局が説明しますから」というので説明資料から肝心の部分を省いたら、
事務局が結局説明をせず、当日配布資料にすら入っていないということもあった。

259 :名無しさんの主張:2013/06/27(木) 00:31:55.25 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   5

 もちろん、委員同士が意見の交換をしないように、重要な連絡を委員一人ひとりに個別に行って
いたり、委員間の意見が違う時には個別説明をして情報を都合の良い方向にコントロールすると言う
「分断戦略」も行われていた。また、重要な会議の日程連絡や重要な情報がそもそも送られて
こなかったり、都合が悪い日程にわざと重要な会議をぶつけてくると言うような「事務局の
常とう手段」も、行使されていたように思われる。
 産業競争力会議では三木谷委員が「医薬品のネット販売ぐらいのことも決められないなら委員を
辞職する!」と叫んで、埒の明かない事務局を押し切って、今回の唯一の目玉と言うべき規制緩和
項目を通したそうだが、私自身も「この程度の項目が残せないのであれば辞める」と事務局に啖呵を
切らなければならないありさまであった。また、大田議長代理とは、事務局抜きで、外の喫茶店で
重要な打ち合わせをすることもあった。
 これが、私が垣間見た規制改革会議の官僚支配の現実である。安倍首相や甘利大臣は、(たとえ
不十分でも)今ある成長戦略を確実に実行してみせることで成果を上げるとしているが、その実行を
チェックする事務局がこのありさまでは、相手官庁に配慮して、細部で骨抜きになっていったり、
サボられたりする可能性が高いものと思われる。

260 :名無しさんの主張:2013/06/27(木) 00:42:55.99 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   6

 しかし、冷静に考えれば、もともと自民党という政党は、官僚依存の政党であり、規制緩和に
反対する既得権益・業界利権に立脚した族議員中心の政党なのである。来る参院選挙で無党派層に
アピールするため、改革派のイメージを背負った安倍総理やその側近達がいくら頑張ってみせても、
党内の政治力学、あるいは霞が関との力関係から言って、そうたやすく改革が進むわけではない。
 ましてや、参院選で脅威になると思っていた「維新の会」がオウンゴールを重ね、「みんなの党」も
維新と手を切ったのは良いが、実際には一緒に自沈している。民主党に至っては、未だに反省の
意味すら理解できない混迷ぶりであり、民主党政権のトラウマから長期政権を望む国民の「下がり
切ったハードル」と相まって、7月の参院選は自公両党の圧勝が確実である。このように、無党派層に
アピールをする必要性が全く無くなった状況下では、古い自民党や官僚主導が復権し、成長戦略が
骨抜きになることはやむを得ない。
 既に政府は、マスコミの批判を考慮して、成長戦略に設備投資減税を追加で明記したり、参院選後の
秋に、成長戦略の第二弾を打ち出す等と発表しているが、政治力学から考えて、今出ている成長戦略
よりマシな内容になるとは考えにくい。参院選で自公政権が盤石の基盤を築き、次の衆院選までほぼ
まるまる4年もある無競争状態で、自民党が既得権に踏み込んだ改革を行う動機は、何一つなくなる
からである。

261 :名無しさんの主張:2013/06/27(木) 01:37:56.61 ID:???
★アベノミクス第3の矢は、なぜ「竹やり戦術」に終わってしまったのか?   7

 恐らくは、先日の「保育園抜き、幼稚園児のみの幼児教育無償化」( http://blogs.yahoo.co.jp/
kqsmr859/37538232.html )のように、業界利権に配慮したバラマキ拡大策を成長戦略と称するかも
しれないし、税制改革や投資減税も官僚達が利権を拡大しやすい方向に歪められる可能性が高いだろう。
つまり、秋に出る成長戦略は相当に劣化したものになる可能性が高い。
 何か手を打つのであれば、参院選の後よりも、参院選の前である。参院選後の秋では勝負は既に
終わっている。なんとか、官僚支配の3会議に民間出向者を大量補充したり、「国家戦略特区」に
霞が関の官僚支配が簡単に及ばない仕組みにするなど、官僚支配の「舞台装置」を変えることを
今のうちに仕込むことが重要である。特に、官僚支配で調整不能になった3会議が、なんとか
切り出して脱出させた「期待の舞台装置」が国家戦略特区であるから、これは大事にすべきである。
 また、前回の規制改革会議では、地方分権改革推進委員会と協調路線をとって、規制改革事案を
進めることが多かった。「敵の敵は味方」であるから、霞が関に対抗する地方自治体を味方につけて
改革するという視点も重要である。今回は、なぜか地方分権という視点が成長戦略からほとんど
欠如しているが、地方の声と力をもう少し引きいれることも、「舞台装置」の変革になるのである。

学習院大学教授・鈴木亘のブログ(社会保障改革の経済学)
2013/6/17(月) 午後 0:04
http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859

262 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/29(土) 00:45:32.19 ID:YyEkIWyf
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 19 //////

   空間的発想から時間的発想へ

 第三は、若者の人口が少なくなる時代に入ったことだ。その結果、日本の社会は、
フローよりもストック(蓄積)の多い社会に突入するだろう。
 日本長く「上り坂の人余り物不足」の時代を経験した。特に、太平洋戦争後の二十年間は、
住宅や道路などのインフラストラクチャーが極端に不足していた。このため、それが
固定観念と化し、今もストックが不足していると思いこんでいる人が多い。
 しかし現実には、工場や店舗などの生産施設も、住宅、劇場、道路などの社会資本も、
すでに過剰になっている。したがって、日本の需要構造も、建設主導から消費中心に
変わらなければならない。それはおそらく、情報化が大いに進むことを意味しているだろう。

///////// 1995年刊 ///

263 : ◆efe9WcD9KQ :2013/06/30(日) 10:01:13.04 ID:S/CwYvEw
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 20 //////

 需要構造において建設主導が後退し、消費中心化か進む。個人支出の中でも住宅ローンに
支払われる分が減り、日々の楽しみに費やされる分か増える。財政支出の中では公共事業への
支出が減り、所得移転的な費用が増えるだろう。
 うつむき加減の社会では、住宅や公共事業に代わるものとして考えられる需要項目は三つある。
 @メンテナンス費用、A医療介護費用、B生活快楽化費用、である。
 すでに公共施設などのメンテナンス費用は急増しつつあり、二〇一〇年には公共事業の半分、
二〇二五年には四分の三を占めるようになるだろうという試算もある。また、高齢化社会では
医療介護費が増大するという議論も盛んだ。しかし、いうまでもないことだが、@やAの
後ろ向き費用が少なく、Bに回る費用が多いほうが人々は幸せである。

///// 常識破壊と大競争 ///

264 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:hB4hZdHq
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 21 //////

 そうだとすれば、今後の消費の中で、時間産業的な情報(楽しみのための情報)に対する
支出は大幅に伸びるだろうし、伸ばさなければならない。
 これまでの情報化論議では、物の生産・流通およびそれに関連した金融・不動産にかかわる
情報を云々するものが圧倒的に多かった。「情報化」といって騒いでいたのは、企業、特に
商社や金融機関、そして一部のメーカーだった。つまり、情報は企業等の支出を中心として
考えられ、その費用は物財価格または金利を通じて回収されるという発想だった。

///////// 堺屋太一著 ///

265 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:fc3nsURz
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 22 ////////

 これでは社会全体の情報の付加価値はさほど大きくはならない。本当の情報化社会である
ためには、情報そのものに対して消費者が直接おカネを支払うようにならなければ、たいした
金額にはなりえない。つまり「ゼニになる楽しい情報(時間産業的情報)」が大幅に増えなければ
ならないわけだ。
 自動車もテレビも水洗便所も、航空旅行も外食産業も、企業が購入する資本財や生産財である
うちは、巨大産業にはなりえなかった。いずれの商品産業も、消費者大衆が有料で買うときに
巨大化する。これまで情報は、生産要素の一部として、企業が購入する財と考えられていた。
今後は、情報を消費財として大衆が大量消費する社会に進むことだろう。

///////// 講談社発行 ///

266 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:BHSQm7YY
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 23 //////

 世の中全体が建設主導から楽しみ重視の情報化社会へと転換する。これが本当の意味での
ソフト化社会であり、成熟社会というものだろう。このことは、これからの地域コミュニティの
つくり方、つまり、都市設計や都市計画にも、大きな変化を求めることになるだろう。
 これまでの日本の都市計画は、まず図面を広げて線引きをすることから始まった。これこそ、
建設主導社会の特色ないしは欠点を示している。本来の都市計画というものでは、まずつくるべき
都市のビジョン(理念=目標)があり、続いて概念(コンセプト)を定める。つまり、どのような
性格の町をつくり、どのような機能を付与し、どのような市民生活を目標とするか、それを
明確にしてから、そのために必要なハード(施設)とソフト(サービス機構)をつくるべきもの
なのだ。

///////// 「大変」な時代 ///

267 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:M+2esh4m
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 24 //////

 図面を引くこと、つまりハードの都市形態を決める都市設計は、都市計画の重要な一部だが
全部ではない。都市計画の第一歩でもなければ、基本でもない。日本の都市計画は、都市計画学の
講座が建築学科に所属しているせいもあって、アーバン・デザイニングのみを重視して、
アーバン・コンセプティングの概念が抜け落ちているのである。
 同じことは企業経営にもいえる。つまり、企業経営のコンセプト・メーキングがおろそかに
なりがちなのである。明治維新や終戦直後には、何か新しい業種業態を始めようという意欲を
持つ創業者が多かった。彼らは、欧米の技術や経営に学んだとしても、その日本化、日本に
おけるコンセプトづくりに必死の努力をした。しかし、社会が安定し経済が成長を続けた一九七〇年
以降は、新しい事業コンセプトを考える経営者は、ごくまれになってしまった。

///////// 1995年刊 ///

268 :名無しさんの主張:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???
市場原理なんて神話を信じるバ〜カ発見!
今は独占・金融支配の世の中だよ?
寝言は寝ていってね!

269 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:NsDLCUFT
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 25 //////

 事業のコンセプトを考えるのは創業者だけで、あとはその継続と反復で経営ができる、いわば
物財的空間的な発想だけでも事業の継承は可能なのだ。しかしこの国にも、ようやくそれだけでは
企業経営がむずかしい時代が来た。低成長・非拡大の経済になったからだ。
 一方、「人不足物余り」の時代が長かったアメリカでは、土地や資材があるのは当たり前、
問題はどれだけの人を雇い、どれだけの給与が支払えるかだ。それだけに人の使い方についての
コンセブト・メーキングが繰り返されてきた。製造業におけるフォード・システムも、ホテル業に
おけるヒルトン・コンセプトも、娯楽におけるディズニー・スタイルも、みな時間的発想から
生まれている。彼らが目指したのは「人の時間をいかにして満たすか」であった。

///// 常識破壊と大競争 ///

270 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:X71JE61F
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 26 //////

 日本も情報化、ソフト化の時代になると、空間的発想から時間的発想に切り替えて
いかなければならない。人間の動きを基本とした時間軸がまずあって、それに土地や
物財を当てはめる空間軸を結びつけていくという発想に、経営が変わっていかなければ
ならない。最初に「土地ありき」ではなく、まず人間(従業員)の時間がある。その時間を
仕事で満たすためにはどのような施設を設けるべきか、という考え方である。

///////// 堺屋太一著 ///

271 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:P04DkqGd
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 27 //////

   職場共同体の崩壊

 世の中は変わる、国際化が進み、自由競争が激化し、非成長非拡大のうつむき加減の時代となり、
時間軸での発想が大事な情報消費社会が始まる。そんな中で、われわれはどのような人生観を持ち、
どのような人生設計を描けばいいのだろうか。結局のところ、すべての問題はこの点に帰着する。
 戦後、日本人の大いなる幸せは、経済成長と冷戦構造とによって、前述の三つの前提を与えられた
ため、自らの人生設計についてさほど迷わずともよかったことだ。いや、日本人は利巧にも、
そうした時代に対応して、与えられた目標(成長)に満足し、それ以外を求めようとしなかった。
しかし、これからはそうもいっておられない。人生の目標は、政府からも、職場からも、
与えられなくなる。もともとそれは、自分で探し、自分で決めるべきものなのだ。

///////// 講談社発行 ///

272 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:sHBSrNae
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 28 //////

 その際、われわれの身辺で確実に起こることの一つは、終身雇用の崩壊、つまり閉鎖型雇用慣行の
消失である。そしてそれは、取りも直さず、職場が全人格的に帰属すべき共同体ではありえなくなる
ことをも意味している。
 今、終身雇用が崩れだした、年功賃金が変わるなどといわれているが、これによって職場共同体が
崩壊するという実感は、まだ乏しい。今も学生の多くは、経済機能体としての将来性よりも、帰属する
共同体として格好のよい職場を選ぼうとしている。中高年の間に、なお、転職に対する心理的抵抗感が
強いのも共同体意識のためだ。

///////// 「大変」な時代 ///

273 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:pTFexZW3
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 29 //////

 戦後を生きてきた日本人にとっては、転職とは、自分が属している共同体から抜け出し、
まったく見ず知らずの共同体に入ることを意味している。四十歳を過ぎた大企業の従業員に
とっては、離婚と転宅と職業替えと改宗とをいっぺんにするほど深刻な事態だ。家族以上に
堅固な絆で結ばれた職場共同体の人間関係から脱退するという思いが強いからである。

///////// 1995年刊 ///

274 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:DA6sUYK/
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 30 //////

 しかし、本人がどのように考えていようと、しょせん職場は職場、労働力を販売して
給与を受け取る経済機能体でしかない。給与を支払うことが理にかなわなくなれば解雇
するのが当然である。
 組織の経済基準は、常に組織を守ることであって、組織の構成員を守ることではない。
経験的にも理論的にも実証されているこの事実を率直に容認し、それ以上のロマンを職場に
持たないぼうがよい。経済機能体としての企業は、機能体としての存続をまず考えるから
である。

///// 常識破壊と大競争 ///

275 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:AQSslw50
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 31 //////

 そうだとすれば、職場に対して忠誠心を持つことの意味は急速に低下する。また、職場、
特に企業のほうでも、忠誠心を評価しなくなっていくだろう。日本の企業が能力よりも
忠誠心を重視してきたのは、先行投資が有利に作用する右肩上がりの経済を前提とした結果、
共同体的結束が有利に作用したからにすぎない。
 株式会社は、人格の高潔さや犬馬のごとき忠実さに対して給与を支払っているのではないし、
支払うべきでもない。収益を上げる能力に対して給与を支払っているのだ。高潔と忠実さは
能力を発揮するための要素ではあっても、給与を支払う対象ではありえない。自由競争が
進み、ローコスト化が迫られるにつれて、この単純な事実が、より鮮明になるだろう。
したがって、われわれは現在の職録社会から精神的に離脱し、職録共同体に代わる新しい
人間的なつながり、心のよりどころを探し求めなければならない。

///////// 堺屋太一著 ///

276 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/18(木) NY:AN:NY.AN ID:8qmlPXIv
 
///////////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995年08月) ////////

277 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:vHB8dicr
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 32 //////

 日本人は宗放心の薄い民族だ。千数百年間にわたって神とのつながりではなく、現世に
おける人とのかかわりに心のよりどころを求めてきた。つまり、共同体の中での評判を
大切にしてきたのである。その共同体とは、何よりも村落共同体、つまり同じ水の流れに
よってコメをつくる生産的結合の地域社会であった。
 この慣習が、村落共同体の崩壊、高度成長による都市集住に伴って、職場共同体への
単属をごく自然に行わせた。生産共同体に単属することへの抵抗感がなかったからである。

///////// 講談社発行 ///

278 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:VjgJtwcp
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 33 //////

 一つの共同体に単属する日本人は、共同体での評判を気にする。それは太平洋戦争中の
軍隊を見ればよくわかる。
 戦争中の特攻隊を見て、「日本人は死を恐れぬ民族だ」と考える外国人がたくさんいる。
いや日本人にさえ少なくない。これは今も尾を引いていて、日本の時代劇といえば、すぐに
切腹やチャンバラの場面が出てくる。しかし、本来日本人はきわめて死を恐れる民族である。
たとえば、医学界のある調査によれば、ガンを告知された患者が気を病んで死期を早めて
しまう例は、日本人においてもっとも著しいという。

///////// 「大変」な時代 ///

279 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/22(月) NY:AN:NY.AN ID:h5ZjRvXD
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 34 //////

 では、それほどに死を恐れる日本人が、なぜ特攻隊に志願したかといえば、軍隊という
共同体の中で仲間に嫌われるのが恐ろしかったからだ。特攻隊に予定されていて、幸いにも
出撃前に終戦を迎えた人々にアンケートを試みた例から見ると、「応募しなければ周囲が
やかましくいうものだから仕方がなかっった」という答えが非常に多い。日本人にとっては、
仲間が「やかましくいう」ことは、恐ろしい死よりももっと恐ろしいことなのだ。
 帰属する共同体をそれほどまでに気にする日本人の多くが、単属的に帰属して来た職場共同体は、
今や崩壊しようとしている。少なくとも、全人格的に帰属しうる対象でなくなろうとしている。
この事実を、われわれは真っ向から見すえる必要があるだろう。

///////// 1995年刊 ///

280 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN ID:MGM7x9HG
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 35 //////

   「売れる自分」を考えるとき

 これまでの閉鎖的雇用慣行では、学校を卒業して就職すれば、必ず永年勤続になった。
少なくとも、それを前提とした給与体系が、労使双方に認められていた。ここでは、若年期は
働きよりも低い賃金で会社に貸しをつくり、中高年期には働き以上の給与を得ることで貸しを
取り返す仕組みになっている。いわば従業員自身が若年期の給与受け取り不足分を企業に出資し、
中年以降に返済を受ける、最後の清算を退職金で行う、というわけだ。
 企業経営に対して、各級各層の従業員が口を出す集団主義的意思決定方式がとられているのも、
従業員の多くに「出資者」としての意識が備っているからだ。そうだとすれば、中途退職者は
若年期の出資を十分に取り返せない不幸な連中ということになる。逆に、中途入社者は若年期の
出資をしていないのだから不利に扱うのも当然だと考えられている。

///// 常識破壊と大競争 ///

281 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:A+6ppOg2
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 36 //////

 この仕組みは、若年従業員が多い間は企業には有利だ。また、「右肩上がりの経済」では、
若年期の未払い賃金分を先行投資にまわすことができる利点もあった。多くの企業は、これに
よって膨大な含み資産を残すことができ、従業員が中高年になった後も十分に報いることが
できた。従業員にとっても、結局は成長する職場に貸しをつくっておくのがもっとも安全で
有利だったのだ。
 しかし、価格非上昇で若年層が減る「うつむき加減の時代」には、この方式は企業経営として
成り立ちがたいだけではなく、従業員としても「勤めていなければ返ってこない出資」を出す
のに不安を感じざるをえないだろう。

///////// 堺屋太一著 ///

282 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/27(土) NY:AN:NY.AN ID:Ozd2XtU3
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 37 //////

 終身雇用、年功賃金が崩れるとすれば、人々は二つのことをしなければならない。一つは、
閉鎖的雇用慣行に頼らずとも十分な所得を上げられる「売れる自分」を形成することだ。
もう一つは、「与えられる気楽さ」よりも「自分で選ぶ喜び」を持つことだ。
 戦国時代には織田信長、続いて豊臣秀吉が日本を征服した。その過程で多くの大名が滅亡
もしくは縮小し、全国に浪人があふれかえった。一方では、信長、秀吉の家来たちが大名となり、
新しい求人も現れた。貨幣経済が普及し、新しい商業や手工業も発展した天正年間の二十年間に、
日本全体の雇用構造がガラガラと変わったのだ。

///////// 講談社発行 ///

283 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/29(月) NY:AN:NY.AN ID:zF+gvFd8
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 38 //////

 このとき、主家が亡びて浪人したことによってますます高い地位を得た者もいた。身分制度の
強い古い大名家では評価されなかったが、新しい就職口ができたことによってかえって高く
評価された人材も少なくない。
 豊臣家の五奉行となる長束正宗などは、秀吉に文治理財の才能を見出されて大名になった。
藤堂高虎は、土木建築の才によって秀吉の弟・秀長に仕え、後には大大名になった。大和の
筒井順慶に仕えていた島左近は、智勇兼備といわれ、浪人した途端に引く手あまただったという。
 これに対して、先祖伝来の重臣といわれた人々は、帰属した大名の滅亡とともに就職先を失い、
長く浪人することになる。家系や血筋という過去の蓄積だけに頼った者は、自分を売れなかったのだ。

///////// 「大変」な時代 ///

284 : ◆efe9WcD9KQ :2013/07/31(水) NY:AN:NY.AN ID:z0b54uIY
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 39 //////

 それだけではない。時とともに「売れる才能」も変わっだ。関ヶ原の合戦の後では、
戦乱も終わり、戦闘技術に長けただけの人材は働き場所を失い、不遇の生涯を送った。
戦乱がおさまった元和の時代、ある寺の境内で独りの見すぼらしい老人が焼身自殺をした。
その跡には数々の戦場における戦功を賞讃した感状が焼け残っていたという説話がある。
これこそ、その時代にふさわしい技能を持たなかった人物、かつては有能であったけれども
時代に合わなくなった人材の悲劇を表徴している。それに比べて、理財文治の才能がある者は
非常に優遇されたし、商才技能に秀でた者は豪商への道を進んだ。

///////// 1995年刊 ///

285 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:5A0oRYs2
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 40 //////

 今はまさに、馬力と忠誠が重んじられた乱世から理財文治の才が尊ばれる泰平に変わった
時期に似ている。秀吉の天下取りまでの成長時代が終わり、全国統一後の水平飛行に入ると
ともに、必要な才能も評価される徳性も変わったのである。
 この大きな変化の中での一つの生き方が、どこででも「売れる自分」をつくること、いわば
自己の市場価値を高めることだ。「売れる自分」をつくることに幸福を感じるならば、これからの
時代に要請される技能と感覚を大いに身につける気にもなるだろう。
 戦国時代に大名になった大々の生涯を見ると、危険を顧みずに野心を燃やしたように見える。

///// 常識破壊と大競争 ///

286 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:5G9XzFo6
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 41 ////

そうした人々の中から豊臣秀吉のような成功例も出たが、同じようなことをして、志なかばで
戦死した者は何万人もいたはずだ。たまたま成功した者だけが歴史に残るが、不成功者は歴史に
残らない。
 野心的な人生を求める者は、たいてい失敗する。それを覚悟で挑戦するのが本当の起業家であり、
その中での数少ない幸運に恵まれた者だけが創業者として讃えられる。
 うつむき加減の世の中では、成長はやすやすと手に入るものではない。「明日は今日より豊かだ」
という理想を追うことは危機を伴う。それを覚悟で並はずれた富と名声を求めるか、すでにして
得られた並の豊かさを本当の幸せにつなぐ方法を考えるか、それこそがこれからの人生の最大の
選択だろう。

///////// 堺屋太一著 ///

287 :名無しさんの主張:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:???
★【労働市場改革】ベンチがアホやから野球がでけへん話   1
 個人向け社債ウォッチ! 2013/07/23(火) 08:13:33

日本における労働市場は非常に硬直的で、しかも新卒で正社員になり、かつその企業に
しがみつかないと一巻の終わりと言われています。
もともと、終身雇用というのは社内で技術のある人材を抱え込み、一生の身分を保障する
ことによって企業が優位性を獲得しようとした試みなので、これはこれで理由も理屈も
あったわけですが、現代日本ではその仕組みに無理がきています。経営者も労働者も、
良くも悪くも短期志向になっており、新卒が3年で辞めたぞバカヤローとか、ブラック企業
氏ねとか言われている訳です。
こういう状況を制度を変えて「現代化」していくのが政治の仕事なのですが、えてして
こういう話は雇用側も被雇用側も命が懸かっていることが多く、話し合いは平行線をたどる
ことが多いわけです。
しかし思うに、そもそも企業は人を雇わない権利があるわけで、実際社長が1人でやっていて
奥さんが経理なんて会社は一杯あるわけです。こういう中で終身雇用が前提ですなんて
話をすると、人を雇うのに臆病になるのは当然で、人を雇ったら文字通り死ぬまで働かせようと
ブラック企業になり、あるいは非正規雇用で短期労働者を雇うという発想になるのは当然です。

288 :名無しさんの主張:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:???
★【労働市場改革】ベンチがアホやから野球がでけへん話   2

そういう中で5年を超えたら終身雇用に転換なんてことになると、4年11ヶ月で解雇という話が
まかり通るのは理の当然。ましてや非正規雇用の方が賃金が安いなんて話になるとますます
意識はそっちに流れていき、非正規雇用比率が40%近くになるというわけです。
こういう事態を打開しようと思ったら、野球選手のように「契約に基づく期間雇用」を
一般化するしか他に道はないのですが、この場合、労働市場に大量の人間が供給され、
失業率は低下しても賃金までもが低下することになるのは明らかです。
では、なぜ失業率が下がっているのに、賃金が下がるのでしょう?それは、一時的に労働市場が
供給過多になるからという理由もありますが、労働者と使用者の間には交渉力に差があるため
でもあります。この辺の説明は省くとして、ではどうすればと言う時に労働組合の存在が
クローズアップされるわけです。
労働組合は、使用者に対し労働者が交渉力を持つための一種のNPOです。要は、束になって
かかれば交渉力が強くなるという仕組みなのですが、この労働組合が機能していない。
日本にあるのは政治組合か御用組合であり、労働者の交渉力強化のために何かをしている
というのが見えてこない。

289 :名無しさんの主張:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:???
★【労働市場改革】ベンチがアホやから野球がでけへん話   3

例えば、ストライキです。一部の労働者が不利益を受けている状態で不利を受けていない
労働者がストを打ったなんて話は最近とんと聞きません。探せばあるのでしょうが、
探さなければないほど日本の労使関係は良好ではないです。過労死したら即ストとか
した方がいい。
また、労働者の交渉力強化は、労働者個人の技術やノウハウにも依存しています。イチローが
年俸10億なのはひとえにメジャーで200本安打を打ちまくる技術があるからであり、中韓の
企業が日本の技術者を買いあさるのもノウハウがあるからです。こうした労働者の技術強化は、
これまで企業または労働者自身が行ってきましたが、企業が労働者を育てる力がなくなっている
昨今、労働者個人に任されている部分が多いにあります。ここを労働組合が担い、職業訓練を
行えば自ずから賃金も上がるというものです。
ついでに、転職エージェントとしての機能も持てばいいのです。ブラック企業からの脱出を
サポートするのは労組の出番です。ブラックをやめないと従業員は引き上げだと言えれば、
ブラック経営者も強くは言えません。参院選でも、ワタミの誰かさんがギリギリ当選してしまい、
こうした機能がさらに求められています。誰だよ入れたの。山本太郎並みに罪深いぞ。

290 :名無しさんの主張:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:???
★【労働市場改革】ベンチがアホやから野球がでけへん話   4

労働者の利益代表である労働組合がこういうことをすれば、労働者の交渉力拡大に役立つと
考えられるわけです。企業は儲けることに集中し、労働組合が労働者のサポートに徹する。
そして労働市場を引き締め、終身雇用がなくなっても労働者の権利が守られる。むしろ
技術力のある労働者は引き抜きやFA権行使を企業が恐れ、賃金が上がる可能性さえ十分に
考えられる。問題点は、企業別労組ではこういうことは出来ないなということ。
さらに、労働組合が労働者に果たす役割が大きくなることは、労働組合にとって決して
悪い話ではないはず。若者の労組離れを嘆く前に、こうした策を取ってみてもいいのでは
ないか。何もせずにただ反対を続け、社会の矛盾を放置するのでは、ベンチがアホやから
野球ができひんと批判される可能性があるのではないか。
というわけで、労働組合が本来の役割+新たに求められる役割を果たすようになれば、
特段労働市場改革に反対する必要はなくなるとshasaiwatchは考えるのですが、いかがでしょうか。

P.S
ワタミとモンテローザはここ1年ほど、1人不買運動中。参加者求む。

 個人向け社債ウォッチ! 2013/07/23(火) 08:13:33
http://shasaiwatch.blog.fc2.com/blog−entry−1174.html

291 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:n8PtkaOC
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 42 ////

    自分自身のディシジョンを楽しむ人生

 いつの時代でも、勇気と冒険心は尊い。それあるがゆえに人類は進歩し、成功する個人も現れる。
本当の自由競争は、そうした人間の欲望をかき立てる仕組みでもある。
 これからの時代に、野心を燃やすことは悪いことではない。むしろ賞賛すべきことだ。しかし、
それは危険なことでもある。もし危険を避けようとするなら、自らの能力の範囲内で人生を
楽しめる自分をつくる道を探ることだ。
 幸せの大ささは、必ずしも所得の大小によって決まるものではない。所得が多いから楽しい
人生だ、所得が少ないから哀しい人生だというわけではない。歴史でも、小説でも、映画でも、
観る人の涙をそそるのはたいてい所得の高い人々の悲劇である。

///////// 講談社発行 ///

292 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:JXWrvKB6
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 43 ////

 もし、危険を避けて自らの能力の範囲内で人生を楽しむとすれば、大事なのは所得の
大きさではなく、消費と生活の選択である。
 自らの野心の実現に人生を賭けるのではなく、自らの能力の範囲で生きる者にとっては、
得られる所得を本当に自分の楽しみに使えるかどうかが、人生の幸不幸を分けることに
なるだろう。同じだけの所得があっても、本当に自分が満足できるもののためにお金を
使えば、より大きな満足が得られる。周囲の目から離れた自分自身の生き方、自分自身の
幸せを追求することに対する自信が大切である。
 結婚でも、就職でも、日々の生活においても、有利と幸福とは別である。有力者の娘と
結婚すれば有利な人生を送るのには役立つが、そのために生涯不幸だったという人も実に
多い。これからの人生では、圧倒的多数の凡人は幸せを目指すべきであって、有利を
目座すべきではない。

///////// 「大変」な時代 ///

293 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/14(水) NY:AN:NY.AN ID:pJVX4GH/
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 44 ////

 幸せな人生を送るために必要なことは二つある。第一は、有利さよりも好きを基準にして、
職業と住居と結婚相手を選ぶことだ。ただし、この「好き」が何であるか、冷静に自分に
問いかけなければならない。世間には、格好よく見えることが究極の好きという人も少なくない。
それは、実に立派な好みでもある。
 第二は、限られた所得(財)でいかなる消費をするか、いかなる喜びをどのようにして
買い取るか、そこに自分自身の基準を持つことだ。自分が楽しめることを行う自分自身の基準に
自信を持つ。つまり、自らを尊ぶ「自尊」の精神が必要なのである。

///////// 1995年刊 ///

294 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/16(金) NY:AN:NY.AN ID:eItqBmXd
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 45 ////

 戦後の日本には、「自尊の精神」がまるでない。みながこういっているから、世間がこうだから、
会社でこう決めたから、役所の規則がこうだからと、他人に決めてもらうことに慣らされた。
つまり意思決定(ディシジョン)から逃げていたのである。
 自分で自分のことを決める――それは、誰にとっても当然の権利であり、喜びのように思うだろう。
だが、現実には、決めること(意思決定)は、しばしば大変につらいことでもある。ディシジョンを
他人にしてもらいたいという欲求は、人間の意識のどこかに常にある。
 学校へ通学するのにどんな服を着ていったらいいか考えるのがしんどいから、制服に統一されて
いるほうが生徒も親も楽だ、という話はよく聞く。軍隊生活の好きな人は、自分で選ぶ必要が
ないのがいちばんよいという。

///// 常識破壊と大競争 ///

295 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/18(日) NY:AN:NY.AN ID:R4WTCHG5
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 46 ////

 学生時代を運動部で過ごした人は、そうした傾向が多分にある。先輩のいうとおりに練習をし、
合宿をする。先輩もまた、そのまた先輩に教えられたとおりを繰り返す。そんな規律を愛する人が、
戦後の企業では喜ばれた。規格大量生産の現場にはむいていたからだ。
 規制緩和を叫びながらも、官僚主導がいっこうに緩まないのにも、統制社会の気楽さに頼ろう
とする戦後日本人の心理の一面がのぞく。官僚統制社会においては、個々人がディシジョンする
必要がないし、官僚自身もディシジョンしているわけではない。数多くの前例と、積み上げられた
規格基準と、多くのセクションの相互依存によって、誰も深刻な意思決定することなく、世の中が
少しずつゆっくりと動くのが官僚主導体制である。
 国際化と自由競争が進み、馬力よりも選択が重大になるこれからは、自分自身のディシジョンを
尊び、自らの意思決定を、すなわち真の意味での自由を、楽しむ「自尊」の精神が大切だろう。

///////// 堺屋太一著 ///

296 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/19(月) NY:AN:NY.AN ID:etYMpT58
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 47 ////

   生産結合共同体から消費快適共同体ヘ

 ー人一人が「自尊」の精神を持つことができれば、同じ楽しみを持つ人々の間に好みを
縁にした結びつきが生まれ、それを基礎とした「好縁社会」ができてくるに違いない。
 その中での人間関係は、全人格的な帰属関係でもなければ、どちらかが一方的に耐えねば
ならないような類のものでもない。自らの好みが本物であれば、楽しい人間関係をつくって
いける。解雇におびえることもなければ、嫌な仕事をすることもない。腹立たしい人間関係
からはいつでも離脱することができるし、別のグループを形成することもできる。いわば、
頼りないが余裕のある世界を得ることができるだろう。

///////// 講談社発行 ///

297 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/22(木) NY:AN:NY.AN ID:xkCa0LQ3
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 48 ////

 人類の歴史として記述されているのは、主として支配関係と生産関係だ。古来、歴史は
帝国と王朝の興亡を主な筋として描いた。つまり、人(王)が人(国民)を支配するのを
重要と見てきたのだ。
 もっとも二十世紀的な社会思想であった社会主義が基礎とした唯物史観は、歴史のすべてを
生産関係から説明することを「科学的」と称して悦に入っていた。いわば「物(富)が人
(社会)を支配する」と考えたのである。
 これまでの歴史は、貧しい時代の歴史だった。二百年前に産業革命が起こるまでは、
ヨーロッパでも庶民の生活は生存ぎりぎりの水準だった。日本も、中国も、他の諸国も、
同じように貧困だった。

///////// 「大変」な時代 ///

298 : ◆efe9WcD9KQ :2013/08/24(土) NY:AN:NY.AN ID:iYENkzJh
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 49 ////

 人類は、、この貧困からどうして脱するか、飢餓を避けて生命の維持と種の保存をどう
全うするかを最大の課題として生きてきた。したがって、これまでの社会では生きるための
糧を得る生産関係が共同体のあり方を決定する最大の要素となった。それは事実だろう。
たとえば、農業生産するために大家族制度という労働力の集中管理制度が生まれた、
といった見方である。
 このような発想を追求していくと、夫婦の協力がなくとも生産(勤務)に支障ない
サラリーマンの間で離婚や婚外同棲が多くなるのは当然、という結論になるだろう。

///////// 1995年刊 ///

299 : ◆5LYUmeLVug :2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:Q/Itl1xZ
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 50 ////

 しかし、今や豊かになった日本や欧米先進国では、生産のために他を犠牲にする必要は
なくなった。貧困からの離脱は、人生の中で欠かせぬ一部ではあってもすべてではない。
少なくとも、生産関係のために共同体の形態と相手を選ぶ必要性は急速に低下している。
むしろ、消背の配分と共同化こそが共同体の基本となっている。つまり、共同の消費(家計)を
持つことを楽しみとする者こそが家族なのだ。人間の消費生活においても、共同体の役割は
実に大きい。したがって、生産関係に依存しない家庭もまた重要である。これがいちだんと
拡大し、社会的共同体の結合力となることも大いに考えられるだろう。

///// 常識破壊と大競争 ///

300 : ◆5LYUmeLVug :2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:+qX+hfZZ
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 51 ////

 「好縁社会」の概念は、生産関係よりも消費関係(まさしく好き嫌いを重視したものだ。
そんな世の中が前面に現れるようになったとすれば、「本当に日本が豊かになった」と
いえるだろう。
 生産関係が家族に依存する必要がなくなったことが、離婚の増大や子なし家族の増加に
つながっていることは事実だ。夫婦の一方が生産的労働に従事し、他方が配偶者の労働力
再生産に専任するというのは、家事と育児を外生化できなかった貧困な時代を生きるために
でき上がってきた家族制度だったかもしれない。そんな時代には、愛情がなくなっても飢餓に
陥らないために離婚を思いとどまることが多かったに違いない。しかし、貧困によるブレーキが
なくなってきた今、愛情が薄れ、消費の共同化におもしろ味がなくなれば、ためらいもなく
離婚し、それぞれの望む消費関係を追求する人も多い。

///////// 堺屋太一著 ///

301 : ◆5LYUmeLVug :2013/08/30(金) NY:AN:NY.AN ID:J156rKUg
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 52 ////

 生産関係が家族形態を決定する要因とならなくなった今日、家庭はもっぱら消費の共同体によって
形成され、維持される共同体と考えるべきだろう。これからの世の中で、健全にして永続する
家庭を保つためには、夫婦の開に共通の好みと共同の消費を大切にすることが重要になるだろう。
 貧困な時代には、子どもを育てることは将来の生産を継続し、ひいては自分自身の老後生活の
保障ともなった。しかし、豊かな世の中では、現在の蓄えによって老後を生きることができる。
このため、将来の生産を託する子どものために今の暮らしを拘束されるよりも、現在の消費の
選択幅を広げたい、少子化して消費の自由度を求めたいという者が増えたのである。

///////// 講談社発行 ///

302 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/01(日) 09:19:23.30 ID:zdEhn6SH
 
/// 「神話」に頼らぬ人生を 53 ////

 もちろん、子どもの養育は夫婦が行うもっとも重要な共同消費の一つである。もし、これを
楽しみとする消費形態を選択する者が増えれば、少子化傾向に歯止めがかかり、日本のような
国にとってはうれしい限りだ。しかし、それを選択するか否かは本人の基準、「自尊の精神」
による選択に待つしかない。
 おそらく極端な少子化現象もまた、前近代的な貧困から本来的な豊かさへの過渡期としての
近代工業社会が生んだ一時的現象だろう。人類が本当の豊かさ、つまり生産関係からの束縛を
断ち切ることができるような心理状態にまで達したときには、労働(勤務)のために育児を
断念する者はごく少なくなるに違いない。
 日本は今、生産結合共同体から消費重視共同体へと転換しようとしている。それに成功すれば、
われわれは次の世代に、二十世紀の日本は本当に幸せな世の中をつくった、と振り返ることが
できるのではないだろうか。

・・・・・

///////// 「大変」な時代 ///

303 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/03(火) 21:53:19.97 ID:eWGRpLjZ
 
////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

「大変」な時代―常識破壊と大競争 [ハードカバー]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062075822
出版社: 講談社 (1995年08月発行)
ISBN-10: 4062075822
ISBN-13: 978-4062075824


「大変」な時代―常識破壊と大競争 (講談社文庫) [文庫]
http://www.amazon.co.jp/dp/4062638568
出版社: 講談社 (1998年08月発行
ISBN-10: 4062638568
ISBN-13: 978-4062638562

/// 出版社: 講談社 (1995年08月) ////////

304 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/08(日) 17:57:02.50 ID:wMKIrvou
 
/// はじめに 1 //////////////

 ISBN: 4894510537, 価格: ¥1,600
 堺屋 太一 , リチャード・C. クー , R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ (著)
 「未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実」 フォレスト出版 1998年発行より

・・・・

    はじめに

 本書に収めたのは、それぞれに個性的な三人の外国人エコノミストとの、
「ビッグバン」をめぐる対論です。日本と日本人の未来に関する深い示唆に富んだ
対論をお読みいただくに際して、まず「ビッグバンとはそもそも何なのか」という
根本的な問題について、私の基本的な考え方を申し上げておきましょう。

/////// フォレスト出版 ///

305 :名無しさんの主張:2013/09/10(火) 19:44:24.05 ID:???
金融ビッグバンは、銀行は信用できるという幻想を利用して、金融について無知な年寄りから金を巻き上げる国を上げての詐欺でした。

306 :ここでは青木文鷹ってどういう評価?:2013/09/11(水) 02:57:32.97 ID:???
金融って税金取らんから実態の把握と国が投資して損しても税金で黒字化とか出来ないんだよね

307 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/11(水) 20:41:57.46 ID:q7JY+2zb
 
/// はじめに 2 ////////////

 ビッグバンが目指しているものを一言で要約しますと、日本社会を本当の意味での
「自由競争社会」に改革していくことにほかなりません。
 戦後五〇年、私たち日本人は、自由競争、自由経済の原則の下に経済を発展させてきたつもり
でした。しかし、じつの日本の経済システムは自由競争や自由経済の原則に基づくものではなく、
じつのところ官僚が主導する自由経済の「まがいもの」に過ぎないのではないか、と世界から
見られるに至っています。日本人が自らを見る目と世界が日本を見る目の間に横たわる
この巨大な落差こそが、いまビッグバンが日本にとっての最大課題として登場している真の
理由なのです。

///// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

308 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/12(木) 22:17:34.22 ID:Dwgfio5/
 
/// はじめに 3 //////////

 では、世界の人々のいう「本当の自由経済」とはどのようなものでしょうか。
それは日本人がこれまでやってきた自由経済とはどう違うのでしょうか。
 経済の歴史をさかのぼって考えてみましょう。自由経済、自由競争という
思想の歴史的根源をたどると、一八世紀後半のイギリスに至ります。
一八世紀後半とは、すなわち産業革命の始まった時代です。
 産業革命が始まったとき、イギリス中を風靡したのは一大発明ブームでした。
世界史の産業革命の項をひもとけば、ワットの蒸気機関、ハーグリーブスの
多軸紡績機、スチーブンソンの蒸気機関車など偉大な発明が、産業革命の成果
として次々と登場してきます。たった数十年の間にイギリス人が実現した偉大な
発明の数々に、現代の私たちは深い感銘を覚えざるをえません。しかしこれらの
大発明は、この時代に生まれた無数の発明のうちの数少ない成功例だったのです。

//////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///

309 :名無しさんの主張:2013/09/13(金) 18:06:59.69 ID:zM/4vWqq
安倍首相が世界に向けて「福島原発の諸問題は全て管理下にあるから安心して下さい。大丈夫です。
私が日本の総理大臣として責任を持ちます。安全の保証をします。ここで皆さんにお約束をします。」
良くもぬけぬけと、嘘を平気でつけるものだ。日本は世界の恥さらしになってしまった。
間もなく、無政府状態、無責任状況、無管理状態、無計画状態、コントロ−ル下に無い福島原発事故の
実態が次々と暴露される事になるでしょう。嘘つき安倍首相に責任を取って貰いましょう。
首相職退陣だけでは済ませない。自らの「命」で償ってもらいましょう。

310 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/13(金) 22:32:13.98 ID:3GxyvdWS
 
/// はじめに 4 //////////////

 当時、イギリス人が発明したものは、蒸気機関や自動織機のような人類史上に
残る有用な機械だけではありませんでした。「がらくた」と呼んでもよいような、
とんでもない製品もたくさんありました。その一部は、大英博物館の地下室に
今日も保存されています。「ベッドの上で寝ころんでいてもコーヒーが飲める機械」
などという奇怪な品物が、当時の遺品として残されているのです。
 こういう奇怪でいかがわしい発明品が、産業革命の記念物として現在まで
残されているということは、この時代にはあらゆる分野でじつにさまざまな発明が
行われたことを示しています。そればかりではなく、これらの奇怪な発明品の
生産に出資をし、製品の販売活動を行った人々が大勢存在していたことをも
物語っています。

/////// フォレスト出版より絶賛発売中 ///

311 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/14(土) 13:52:01.66 ID:zTYZpSH2
 
/// はじめに 5 ////////

 ハードの製品でさえそうなのですから、ソフト的なサービスや金融などはもっと
いかがわしい活動が存在したに違いありません。ねずみ講のようないんちき
金融商品が、大勢の人々に売り出され大損害を与えたこともたびたびあったのです。
 ところで、産業革命時代のイギリスは、一面では近代科学の勃興期でありました。
聖書に書かれていることがすべて真実なのではなく、近代の科学的思考こそが
真実を追究する道なのだという信念が、急速に人々の間に浸透していた時代
だったのです。一〇〇〇年以上にわたって「神の言葉」と考えられていた聖書さえ
信じられないとすれば、ただの人間である王や学者や役人たちの言葉が
信じられないのは当然でしょう。
 したがって、続々と登場してきた新しい製品のなかで、どれが優れたものであり、
何が将来にわたって役に立つものなのかを、誰か偉い人に決めてもらう、
というわけにはいきません。ここに登場したのが、自由競争という考え方
だったのです。

//////// 1998年刊 //

312 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/15(日) 08:35:59.37 ID:1hCHvavw
 
/// はじめに 6 ////////////

 製品の供給者として、誰がモノを作ろうが、誰がモノを売り出そうが構わない。
その権利は万人が持っている、という考えが成立したのです。身分や信仰や
人種にかかわりなく、誰でも、どんな職業にでも就くチャンスを持っている。
これが「法の下での平等」、「機会の平等」という思想です。
 そのうえで、供給されたたくさんの製品のなかから、どれが優れたものであるかは、
権力や権威を持っている特定の人物ではなく、その製品を実際に使う消費者が
決めるべきだ、平等な権利を持つ供給者が提供するモノのうち、消費者がたくさん
買った商品が優れたものだと判定されるのです。「売れるものは良いもの」なのです。

///// 「未来はいま決まる」 ///

313 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/16(月) 09:56:58.82 ID:7V+REn8X
 
/// はじめに 7 /////////

 神にさえ頼れない時代に、それが国王であろうと学者であろうと、一人の人間の
権威者の決定に委ねるわけにはいきません。一般の消費者が、自らの目で確かめ、
自らの判断で良いものを購入する。その結果、多くの消費者が良いと思ったものが
たくさん売れて、その商品の供給者が繁栄する。これが自由経済を成立させた
基本的な考え方でありました。この考え方を現代風に翻訳いたしますと、自由経済とは、
第一には供給者への「新規参入の自由」、第二には「消費者主権」という、二つの
部分から成り立っていることになります。誰もが供給者として市場に参加し、自らの
商品をアピールする自由を持っている。だが、最終的に供給者の製品の良否を
判定する主権を持っているのは消費者なのです。このような画期的なシステムが、
産業革命を背景にして一八世紀後半のイギリスに成立したのでした。

/////// フォレスト出版 ///

314 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/17(火) 20:30:58.01 ID:qGboiAjU
 
/// はじめに 8 /////////////

 ところが、ここに一つの大きな問題が発生しました。商品の供給者は玄人であり、
消費者は素人です。当然、玄人は素人を簡単にだますことができるのです。実際、
市場にはまがいものの商品がはびこり、供給者が消費者からお金をだまし取る
という事件が頻発しました。
 自由経済が根本的に持っているこの難点を解決するために、自由経済システムを
補強する第三番目の原則が導入されることになりました。それが「情報の公開」
という原則です。すなわち、新規参入の自由、消費者主権、情報公開、この三点が
一セットとなって初めて円滑に機能するのが自由経済なのでした。

//////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

315 :名無しさんの主張:2013/09/17(火) 22:22:29.86 ID:zu6g7db2
TPPやその他の外交交渉等についての「決断」は我が国、日本の政治家、関係官庁は「政財官癒着構造」から決別して、
一般国民、消費者の立場、視点を最重要な価値、決定基準に切り替えなければいけない。
世界、国際基準、国際競争、歴史的判断、公正、公平な社会構築上、「自明の理」である。

316 :名無しさんの主張:2013/09/18(水) 20:20:38.28 ID:Wli2ijBZ
TPPやその他の外交交渉等についての「決断」は我が国、日本の政治家、関係官庁は「政財官癒着構造」から決別して、
一般国民、消費者の立場、視点を最重要な価値、決定基準に切り替えなければいけない。
世界、国際基準、国際競争、歴史的判断、公正、公平な社会構築上、「自明の理」である。
政治は特権、利権、利益誘導、政治献金、族議員排除を徹底して、民間自由競争環境を阻害するな。
政治、行政は民間の邪魔をするな。余計なことはするな。利権政治は辞めろ。
保護政策、利権活動を辞めよ。関税は撤廃して自由競争に委ねなさい。

317 :名無しさんの主張:2013/09/19(木) 16:29:16.03 ID:X6Mvhz4K
TPPやその他の外交交渉等についての「決断」は我が国、日本の政治家、関係官庁は「政財官癒着構造」から決別して、
一般国民、消費者の立場、視点を最重要な価値、決定基準に切り替えなければいけない。
世界、国際基準、国際競争、歴史的判断、公正、公平な社会構築上、「自明の理」である。
政治は特権、利権、利益誘導、政治献金、族議員排除を徹底して、民間自由競争環境を阻害するな。
政治、行政は民間の邪魔をするな。余計なことはするな。利権政治は辞めろ。
保護政策、利権活動を辞めよ。関税は撤廃して自由競争に委ねなさい。

318 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/20(金) 20:45:59.46 ID:3yDryVGs
 
/// はじめに 9 ///////////

 新規参入の自由を認めるかぎり、市場には「猥雑なもの」や「いかがわしいもの」が
入ってくることは避けられません。しかし、これらを「下品だから」とか「危険だから」といって
規制する、権力者や独裁者であっては自由主義は成り立ちません。商品の選択権は
あくまで消費者にあります。市場の競争のなかで、消費者の判断を通して、
下品なものや危険なものを淘汰してゆかなければならないのです。言い換えれば、
「大衆の英知」を信ずることこそが、自由主義市場経済の根本精神といえましょう。

///// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///

319 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/20(金) 22:00:48.57 ID:3yDryVGs
 
/// はじめに 10 ///////////

 こうしてまず経済の分野で成立した自由主義市場経済の原理は、経済だけでなく
政治の分野にも適用されることになります。それが、産業革命と同じように
まずイギリスにおいて発展したデモクラシー、すなわち「民主主義」なのです。
 日本語では民主「主義」と翻訳されるので、デモクラシーはあたかも一つの
イデオロギーであるかのようにとらえられています。が、デモクラシーはイデオロギー
ではありません。自由主義市場経済が経済を効率的かつ正当に運用する一つの
システムとして確立したように、デモクラシーもまた、政治を公平かつ効率的に
運用する一つの政治的システムなのです。デモクラシーを正確に日本語に訳すと
すれば、民主「主義」ではなく民主「制度」と呼んだ方が正しいでしょう。

/// フォレスト出版より絶賛発売中 ///////

320 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/21(土) 07:36:10.85 ID:z43U7voi
 
/// はじめに 11 ////////

 この民主制度の下では、国民の誰もが政治家として立候補することができます。
すなわち、政治というサービスの供給者となる権利は万人に保証されているのです。
我こそはと思うものは、誰もが独自の政策を掲げて「政治市場」に登場することが
可能です。そして、選挙という市場競争で、政治家という商品を判定するのは
有権者、すなわち政治サービスの消費者なのです。
 ところで、商品市場と同様に、政治市場でも、玄人と素人という問題が発生します。
玄人の政治家に、素人の有権者はしばしばだまされます。そこで、市場における
情報公開と同様に、政治の世界でも第三の原則が導入されることになりました。
それが政治家に嘘をつかせない方策、すなわち政治における情報公開です。

///////// 1998年刊 ///

321 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/22(日) 07:12:45.33 ID:Fbnwv3Ze
 
/// はじめに 12 ///////

 有権者は政治家がどのような政策を主張し、それをどの程度実行しているかを、
常に知る権利があります。このような意味での自らの活動についての情報公開を、
政治家は義務付けられることになります。自由市場に参加する企業が、自社の
製品をピーアールするために宣伝費を支出するように、政治家も自分自身を宣伝
しなければなりません。
 この宣伝のための費用が、いわゆる政治資金と呼ばれるものです。民主主義には
コストがかかるとよくいわれますが、政治家が自己の政策とその実行力を宣伝する
政治資金こそ民主主義に欠かせないコストといえるでしょう。

/////////// 「未来はいま決まる」 ///

322 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/22(日) 15:32:08.36 ID:Fbnwv3Ze
 
/// はじめに 13 ////////

 政治資金の存在は、しばしば民主主義の「持病」ともいわれます。政治資金は
民主主義を機能させるためにどうしても必要なコストなのですが、その反面、政治
資金によって本来の政策が歪められることがしばしば起こります。民主主義という
政治システムは、政治資金にまつわる疑惑を宿命的に抱えている制度だといえる
かもしれません。
 話をビッグバン改革に戻しましょう。自由主義市場経済はまず一八世紀の後半の
イギリスで成立し、その後二〇〇年間にわたって発展と拡大を続けてきました。この
システムに日本経済が全面的に参加するということが、ビッグバンの本質なのです。

////////// フォレスト出版 ///

323 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/23(月) 07:51:04.61 ID:J1PI0iP7
 
/// はじめに 14 /////////

 日本人の間では、この自由主義市場経済は、「イギリス生まれアメリカ育ちの
アングロサクソン的経済制度である。世界のどこにでも通用するものではないのだから、
日本には日本的経済制度があってもよいのではないか」という声が少なからず
聞かれます。このような考え方が、二〇世紀も終わろうとする現在果たして成立する
ものなのでしょうか。
 政治の世界では、民主主義が世界のどこで始まったかを議論する時代は
とっくに終わっています。「デモクラシーはイギリスやフランスなどのヨーロッパ
諸国で始まった。だから、我々は西欧的ではない独自の政治制度を採用
するのだ」と公然と語る政治家は、ごく少数の孤立した国々にしかおりません。
民主主義的政治制度は、いまやまぎれもなくグローバルスタンダードです。

//////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

324 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/23(月) 18:37:21.38 ID:J1PI0iP7
 
/// はじめに 15 ////////

 そして、政治における民主主義と同様に、自由主義市場経済もまた経済における
グローバルスタンダードになりつつあるのです。幾つかの問題点を抱えていながら、
民主主義が最も公正な政治制度であるのと同様に、自由経済システムも多くの
問題を抱えてはいますが、これまでに人類がやってみたなかでは最も効率の良い
経済、効率の良い社会をつくり出すことが明らかになってきたからです。
 このシステムの下では、市場への新規参入が常に行われ、激しい競争がモノや
サービスの供給者の間で展開され、消費者は自由にその購入意思を決定する
ことができます。このプロセスのなかで、良いものだけが残り、悪いものは淘汰されて
いきます。この仕組みこそが、最も高い効率を社会全体に保証しているのです。

/////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///

325 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/24(火) 20:34:45.56 ID:YWL4utx8
 
/// はじめに 16 //////////

 ソ連の崩壊と冷戦の終焉は、社会主義的経済制度が市場経済に到底勝てない
ことを証明した出来事でした。一九九七年に始まったアジア経済の低落は、
開発独裁といわれた東南アジア諾国の権威主義的、家族主義的経済体制が
非効率かつ危険であったことを世界中に知らしめました。また、一九九〇年代に
明白になった日本の「遅進国化」は、一時は「ジャパンモデル」とまで礼賛された
官僚主導経済体制の弱点を赤裸々に示しています。
 この一〇年間に世界のあらゆる地域で起きた出来事は、グローバルスタンダード
となった自由主義市場経済以外に、高度に発展した社会で効率的な経済社会を
作り上げるシステムがいまだに存在しないことを明白にしたように思われます。

////// フォレスト出版 ///

326 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/24(火) 21:08:00.71 ID:YWL4utx8
 
/// はじめに 17 ///////

 その意味で、いまや日本経済はのっぴきならない改革のときを迎えています。
自由主義市場経済に全面的に参入しなければ、日本には明るい未来はありません。
そして、自由主義経済システムヘの日本経済の改革は、ここ数年間の改革の
成否にかかっています。いま私たちがそのような深刻な時期に立ち会っている
ことを前提に、三人の碩学との対論を読んでいただければ幸いです。

    一九九八年六月 堺屋太一

・・・・・

 堺屋 太一 , リチャード・C. クー , R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ (著)
 「未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実」 フォレスト出版 1998年発行
 ISBN: 4894510537, 価格: ¥1,600 より

/////// 1998年刊 ///

327 :名無しさんの主張:2013/09/24(火) 21:49:14.66 ID:LQR/8q15
TPPやその他の外交交渉等についての「決断」は我が国、日本の政治家、関係官庁は「政財官癒着構造」から決別して、
一般国民、消費者の立場、視点を最重要な価値、決定基準に切り替えなければいけない。
世界、国際基準、国際競争、歴史的判断、公正、公平な社会構築上、「自明の理」である。
政治は特権、利権、利益誘導、政治献金、族議員排除を徹底して、民間自由競争環境を阻害するな。
政治、行政は民間の邪魔をするな。余計なことはするな。利権政治は辞めろ。
保護政策、利権活動を辞めよ。関税は撤廃して自由競争に委ねなさい。
この内容の何処が「反TPP」なのだ?馬鹿者!!この内容は「TPP大賛成」、
「関税撤廃、自由競争大賛成」なのだ。

328 : ◆5LYUmeLVug :2013/09/24(火) 22:00:32.65 ID:YWL4utx8
 
/// フォレスト出版より絶賛発売中 /////////

未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実
堺屋 太一 (著), リチャード・C. クー (著), R.ターガート マーフィー (著), ピーター タスカ (著),
Richard C. Koo (原著), R.Taggart Murphy (原著), Peter Tasker (原著)
出版社: フォレスト出版 ; ISBN: 4894510537 ; (1998/06) 価格: ¥1,600

http://honto.jp/netstore/pd-book_01573007.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4894510537/
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784894510531
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0198417942

/////////// 購入しましょう////

329 :名無しさんの主張:2013/09/26(木) 22:23:43.40 ID:???
★グローバル化する今の世界は良い方向に向かっている     1
 吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) 2013年9月20日

「グローバル化」
最近では良い意味よりも悪い意味として使われることも多くなっていると感じる言葉です。
特に「一部の富める者がより豊かになり、貧しいものはより貧しく」のような批判があります
しかし、私はグローバル化する今の世界は良い方向に向かっていると思っています。

以下は世界銀行の資料です。
The State of the Poor: Where are the Poor and where are they Poorest?
http://www.worldbank.org/content/dam/Worldbank/document/State_of_the_poor_paper_April17.pdf

このレポートによると、途上国で1日1.25ドル未満で暮らす最貧困層は1981年には半分以上
でしたが、2011年には21%にまで減少しています。
地域別で見てもほとんどの地域で貧困率は右肩下がりで大きく減少しています。(もともと率の
低い地域及びサブサハラの改善率はイマイチですが)
特にグローバル化が進行したとされる最近に注目すると1999年〜2010年はサブサハラを含めて
すべての地域で大きな改善が見られます。
また、最貧困層の所得に注目しても、サブサハラを除いては着実に所得が伸びています。

「グローバル化によって先進国が途上国の貧しい人から搾取している」という批判もありますが、
途上国の最貧困層はどんどん減り、最貧層の平均所得も上昇しています。

330 :名無しさんの主張:2013/09/26(木) 22:28:59.26 ID:???
★グローバル化する今の世界は良い方向に向かっている     2

貧困層の減少がすべてグローバル化で説明がつくというわけではありませんが、グローバル化の
進展の影響は大きいでしょう。
中国が世界の工場と呼ばれたように安い労働力を求めて工場が先進国から新興国へ移転します。
その場合の賃金は先進国よりはるかに低い水準であり、先進国で考えれば搾取といえるような
賃金の場合も多々あります。
しかし、それでも彼らの元来の水準から考えれば高い水準なのです。だからこそ中国でも
内陸から出稼ぎ出稼ぎに来る人たちが多数いました。
暗黒大陸とも呼ばれ先進国企業がなかなか進出できないでいたサブサハラの貧困率がほとんど
改善していなかった点も考慮したい。
先進国基準で見れば低すぎる水準だったとしても、元来の途上国基準では高い水準だった場合、
それは途上国を豊かにします。貧困層を引き上げる原動力になります。
「グローバル化は貧困を増やす」であるとか「貧しいものから搾取する仕組み」だという
主張をする人は、この貧困率の減少にもっと注目してもらいたい。

 吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) 2013年9月20日
http://www.tsurao.com/archives/1786328.html

331 :名無しさんの主張:2013/09/27(金) 21:50:01.05 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   1
 大石哲之のnomad研究所 Posted on 2013年9月24日 by tyk

今日のツイッターでは、今野氏をはじめまたブラック企業の話が盛り上がった。ブラック企業に
ついては、城氏が指摘するこの記事がほぼすべてであろうとおもう。私もこの意見に賛同する。
http://jyoshige.livedoor.biz/archives/6488341.html

そこで、こういった状況をまとめて、非常にわかりやすいマトリクスにした。
これを見ればブラック企業論がたちまちにわかる(はず)。
http://nomad-ken.com/wp-content/uploads/2013/09/7dd4c3f74f006b34bb1d70d7adebd54e.png

なお、この記事を公開後、今野氏より、このマトリクスは今野氏が雑誌に掲載したものと一緒だ
という指摘*1と、ブラック企業のところは今野氏の本に同様の記述がある旨の指摘*2をうけた。
このマトリクスは朝の議論をよんで、先ほど考えたマトリクスであるが、同じものが以前発表
されているということは、もうこの話は私が知らなかっただけで、当たり前のフレームワーク
なのかもしれない。
まずマトリクスの横軸を説明しよう。
横軸は、「雇用の保障」。一言で言って終身雇用を提供するかしないかである。
マトリクスの縦軸は、「労使における人事権の強さ」だ。人事権の強さといってもわかりにくいので、
社畜を強要できるかいなか、と考えればよいだろう。ようするに、サービズ残業や、過剰な残業、
職務外の行事への参加、職務外の仕事や配置の転換や転勤といったものを命令できる強さがあるかどうか。
強いは、社畜型の労働の企業。弱いは、契約が優先されるドライな関係だ。

332 :名無しさんの主張:2013/09/27(金) 21:54:07.25 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   2

これでマトリクスをつくると、企業を4つのタイプにわけることができる。*注
解説しよう。

@日本型雇用
このタイプの企業は、他のどんなことよりも雇用を守るということを優先して考える。終身雇用が
まもられるなら、他のことは少々我慢してもいいでしょう。とにかく雇用を守ることを全てに
優先しましょうというのがこのタイプ。
その不都合というのは、つまり、城氏が指摘しているように、「我々日本人は、長時間残業や
有給取得率の低さ、全国転勤といった就労条件の劣悪さと、終身雇用という有難味を天秤にかけ、
全体としては後者を選択してきたとも言える」ということだ。
もちろん労働条件が良いに越したことはないが、採用した社員を全員定年まで雇うのは容易なこと
ではない。解雇できないということは、人員調整をしないということだから、暇な時は人があまるが
忙しいときも人を増やせないのでサービス残業で対応する。年1900時間の残業をしてもOKという
合意を労使が結ぶ(大日本印刷)。
中高年の雇用を守りために、新卒採用を抑制したり、若年層の給与は安く抑えられる。そして、
なるべく非正規や派遣に置き換える。
官庁も実はそうで、かれらの残業の度合いはブラック企業も真っ青である。その代わり彼らは天下り先、
出向先、あらゆる税金をつかって自分たちの雇用を保障する。それが保障されなければ、あのような
長時間労働に耐えられない。だから、政治家がいくら切り込んでも跳ね返されるだけなのである。
つまり、日本で問題になっているような労働条件の悪化は、すべて終身雇用をまもるための、
苦肉の方策であり、それをうけいれても終身雇用をまもりたい企業がこの@のタイプである。

333 :名無しさんの主張:2013/09/27(金) 21:56:24.21 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   3

2,3は飛ばして、先に、Cについて解説しよう。

C米国型

これは@の真反対である。おもに米国企業がとっているような労働体型だ。
雇用については保障しません。人が足りなくなったら雇い、要らなくなったら解雇しますというのが
原則である。元アップルの松井さんは、アップルに入社するときに「当社はいかなる理由であれ
あなたを解雇することができます」という誓約書にサインさせられたそうだ。
その代わり、決められた職務外の仕事をする必要はないし、時間外に労働する必要もない。休日に
出勤する意味もない。労働というのは、会社に労働を提供する「契約」だというふうに捉えられるから、
契約外のことをする義務もないし、会社もそれを命令できない。命令すれば違法である。
配置転換は拒否できる、というより、そういう概念がなく、新しい人をやとって、不要な人を
解雇するので、転換する必要すらない。
人員整理ができるかわりに、労働環境については、原理原則をまもりますよ、というのがこのタイプだ。
(ツッコミとして、米国型も解雇自由は嘘だという指摘もあり正しい。米国でも工場労働者などの
ブルーカラーは工場の閉鎖などの事案がない限り勝手に解雇はできない。これについては最後にのべる)
以上のように@とCは、それなりにつじつまがあっている。@は、雇用を死守するかわりに他の不都合な
ことを受け入れる。Cは、労働を契約と考えそれを順守するかわりに契約の解除(解雇)も自由である。

では、AとBはどうか?

334 :名無しさんの主張:2013/09/27(金) 22:04:18.88 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   4

Bブラック企業

雇用が保障されてもいないのに、雇用が保証された企業とおなじようなガマンや不都合を社員に強要
するようなものだ。経営者にとってはこんな都合のよいものはない。経営者にとって、日本型雇用の
都合のよいところだけを切り取ったものであり、社員にとっては悪いところどりだ*2(今野晴貴
「ブラック企業」)。
経営者としては、あたかも雇用が保障されているようにふるまう。実際には社員はやめさせられたり
解雇されたりすることが日常茶飯事なのだが、「正社員だから」ということでごまかしている。
そして、「正社員」という言葉をうまく使い、正社員なのだから、残業は当たり前、休日出勤は
当たり前、会社のためになんでもしなさいという。
そして、若いうちは修行しろということで、給与も安い。
これは確信犯的な詐欺だ。

@の企業では、雇用の保障と引き換えに労働条件の悪化をうけいれてきたが、Bブラック企業では
雇用も保障されないのに悪い労働条件を受け入れざる得ない。
@の企業では、将来給与が上がることを前提に若年者の給与はひくくなっていたのだが、Bブラック
企業ではそれをうまく言い訳にして、将来の昇給なんてないのに、「いつか役員になれる」とか
いって、いまの給与を買い叩く。
要するに「終身雇用」「正社員」「役員」といった実際には提供できないエサをつかって、社員を
買い叩くという企業だ。そしてその挙句に、いらなくなったらポイ捨てする。
なおベンチャー企業にブラックが多いのは、ホントはC米国型がいいのだが、建前上は雇用保障を目指す
といったほうが人は集まるし、また経営者の技量的にC米国型の仕組みで回せるほどマネジメントが
洗練されてないという事情だといえる。

335 :名無しさんの主張:2013/09/28(土) 08:11:56.66 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   5

Aは、夢のホワイト企業だ。

残業などもなく、誰もが心地よく働けて、さらに社員は終身雇用と年功の賃金が保障される。
夢の様な体制だ。このような企業が存在するのかはわからなが、かつての超高度成長期の日本企業では、
一時的にこういう状態があったかもしれない。
もしくは、凄まじくもうかっている独占企業などは、このような処遇を実現できるかもしれないし、
とても優秀で正義感のある経営者がこういう企業を目指して頑張るかもしれない。
もしくは、共産主義国家の公務員か。

<ブラック企業論を整理する>

ブラック企業については、いろんなひとがいろんなことを言っているが、このマトリクスをみれば
誰が何をいっているのかはわかるのではないかとおもう。
ほとんどの論者はなにも@日本型雇用のあり方を問題視しているわけではない。終身雇用が実現できて、
社員が労働条件をガマンできるならそれでもよい。いままではそうだった。
しかし、経済成長が前提だった@日本型雇用のありかたが、維持できなくなくなり、意図はしていない
のだろうがBブラック企業に近づいてきているのではということだ。
現在の大企業は表向きは雇用をまもるといっていても、実際は守ることができない状況においこまれて、
リストラも行わざるえない。かといって、やっぱり雇用を守ることが前提だから、そのために他の
ことはガマンするし、労働条件が悪化するのも許容せざる得ない。
つまり、悪いところどりになっているBブラック企業にどんどんシフトし近づいているという指摘が
ある*3。これが企業のブラック化だ。

336 :名無しさんの主張:2013/09/28(土) 09:25:09.76 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   6

この状況のなかで、「解雇規制緩和論者」の主張はこうだ。

最終的に、このマトリクスのなかでつじつまがあっているのは左上の@日本型雇用と、右下のC米国型
だけである。なので、@日本型雇用ができないなら、Bブラック企業の状態を早急に解消し、早めに
C米国型にシフトせざる得ないのではないか。
@日本型雇用が維持できたのは戦後の高度成長という特別な要因のお陰であり、現在ではC米国型を
主軸にしていくほかないという議論だ。
なお、解雇規制に反対するひとは、規制が緩くなったら、それをいいことに、もはやBブラック企業と
同然になった多くの企業が、過去の約束を保護にし、社畜を強要するだけ強要した挙句に労働者を
ポイ捨する行為が、加速するという指摘がある。
一方「昭和の復活」を願うひとの議論は簡単である。@日本型雇用を守れだ。どうやって守るのかは
わからないが・・・もういちど高度経済成長がくれば守れるかもしれない。
さらに左翼が復活して「労働法絶対論者」に化けて出てきた。
この論者はとにかく労働法規をまもることを第一におく。ブラックの定義には、労基法違反をしているか
してないか一点に単純化される。そうすると、Bだけはなく@の日本型雇用ですらブラックという
ことになってしまう。
結局、Aの夢のホワイト企業か、Cの米国型しかない。ただ、4の方法では実現したくないという
左翼的な前提があるらしいので、A夢のホワイト企業のみが許されるというユートピア思想になる。
そして、それができないのは経営者の心構えや資質、能力のせいだということにして、すべての責任を
経営者になすりつけて糾弾する。
もちろんA夢のホワイト企業を実現できる企業も少なからずあるし、そういう企業をつくった立派な
経営者もいるかもしれないが。

337 :名無しさんの主張:2013/09/28(土) 11:00:11.90 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   7

<私の主張>

私の主張は、日本でも、時間外労働無制限で働く、エグゼンプトと、単純な事務処理やブルーカラー
労働を提供するノンエグゼンプトに分けることだ。これが明確に分かれてないのが、日本の労働議論を
ややこしくさせている現況だ。
そして、エグゼンプトには、冗談のようだがブラック労働をしてもらう。マッキンゼーのコンサルタントや
ベンチャー企業の幹部なんかは、長時間労働であるが、決してブラックではない。かれらに労働規制は
なじまない。その代わり高給だったり、上場益を享受してもらう。解雇は理由があるなしにかかわらず、
自由にできる。
ノンエグゼンプトは、ホワイト労働をしてもらう。有給100%消化はあたりまえ、残業も、休日出勤も
なく、雇用も基本的に保障され、育休も、産休も絶対だ。ただし、給与は低く、昇給はない。これを
ホワイト300ジョブとして提言している。どうやら多くの日本人に必要なのはこのタイプの仕事のようだ。
現状の大企業の正社員は、エグゼンプトという位置づけに明確にして、年功給を廃止するとともに、
解雇自由にして人員を整理する。同時に、非正規雇用は正社員という立場で雇用し、ノンエグゼンプト
とを適用するかわりに昇給をなくす。

338 :名無しさんの主張:2013/09/28(土) 12:03:58.86 ID:???
★終身雇用ありなしx社畜ありなしのマトリクスで整理するブラック企業論のすべて   8

*1 今野晴貴氏のPOSSE 10月号に同じマトリクスが掲載されているとのことです。
*2 今野晴貴氏の「ブラック企業」185p/第7章「日本型雇用が生み出したブラック企業の構造。
*3 日本の企業はなぜブラック企業になるのか?
(注)なお、これ以外に、ヤクザの経営する企業のような、本当のブラック企業もある(城氏の記事)。
これは本当の確信犯でブラックをやっているので、これが排除されることは誰もが合意できるところであろう。
過去に、ブラック企業関係で書いた記事です。ぜひこちらもお読みください。

ユニクロがブラックな本当の理由。キャリアの分断にみるユニクロの真の闇
ユニクロがブラックな本当の理由その2。柳井さんのしかけた<店長無理ゲー>という登用制度
「正社員」という身分制度が、ブラック労働を生んだ。
ユニクロブラック論は単純な労働問題ではない、本当の問題は採用の失敗であることに気づくべき


 大石哲之のnomad研究所 Posted on 2013年9月24日 by tyk
http://nomad-ken.com/2285

339 :名無しさんの主張:2013/10/01(火) 21:40:52.00 ID:???
★TPP関連の農家の主張がまったく同意できなくて萎える    1
 やまもといちろうBLOG 2013.10.01

 まあ、言いたいことは分からないでもないんだけどさあ…。

「正義派の農政論」
TPPで1俵2200円の米がやってくる
http://www.jacom.or.jp/column/nouseiron/nouseiron130930-22295.php

 そりゃあ農家からすれば、凄い安い価格のお米がやってくるわけですから、商売上がったりだ、
と言いたい気持ちは理解できます。
 でもねえ、それは保護されてきた業界だからですよ。それ以外の世界では、海外との産業競争や
価格と品質のつばぜり合いをやって生きてきている。海外との競争に負けて潰れる製造業あり、
生き残りをかけて海外へ生産拠点を移転する化学会社あり、それが経済ってもんだと思っております。
 翻って、8倍の価格差の維持を前提に、日本の農業の採算を取るという方向の議論はさすがにもう
やめたほうがいいんじゃないでしょうかね。2,000円の米が入ってくるという予測をしていながら、
16,000円の日本産米を守れ、維持しろというのはどういうことなのか良く分かりません。
 「日本はTPPで、米をはじめ農産5品目を死守しなければならない」とかいうお話、これは
日本の消費者や納税者が、日本の農家のために、割高なお米を買ってくださいという主張ですよね。
 全部、農家と農政だけの都合じゃないですか。
 もう少し、日本人全体が受け入れられやすいような議論になりませんかね。

340 :名無しさんの主張:2013/10/01(火) 21:43:32.79 ID:???
★TPP関連の農家の主張がまったく同意できなくて萎える    2

 米国ルールを採用するのが反対だ、と言いつつ、その価格差を維持する目的は単なる農家の
エゴに見えてしまいます。なぜならば、安くて安全でおいしいお米が輸入できるのであれば、
消費者、つまり農家以外のすべての日本人にとっては利益になるからです。
 もちろん、農家にはいますぐ死んでもらいたい、なんて思ってはいませんよ。
 ただTPPで米などを除外するべきだ、と主張したいのであれば、お前らの採算性とは違う別の、
公益性がたっぷりのロジックで説得してくれないと。
 ちなみに、かの記事の文末に「ASEAN+3」を提唱したマハティール元首相の言葉が引用されて
いるんですが、アメリカ抜きの地域FTA構想やったところで、アメリカからだけお米を輸入する
わけではありませんよ。日越間、日中間でのお米貿易交渉が紛糾するだけのことです。
 個人的には、とっとと聖域を減らして関税を大きく引き下げたほうがいいと思いますよ。
いきなりゼロにしろ、という話ではなく、いま現在の馬鹿馬鹿しいほどに高い関税障壁を下げる
だけで猶予期間と競争原理が生まれ、危機感を持った地方が農業の経営改革をさらにすすめて、
もっと良い農業に日本は転換できるかもしれない。そういう話です。
 地方経済が、非都市圏が、という問題とセットになりやすいんですが、そもそも助成金や
補助金がないと成り立たない地方経済って、形を変えた地方への所得移転や公共事業と一緒
じゃないですか。道州制どころではありませんよ、これでは。

 やまもといちろうBLOG 2013.10.01
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/10/tpp-5ce8.html

341 :名無しさんの主張:2013/10/05(土) 07:00:32.79 ID:Ht3TFG1c
東京オリンピックまでに女性専用車の廃止させよう



<女性専用車両にはこんな女が生息しています>
http://www.youtube.com/watch?v=7QyHmAe2c-0&list=PLzeFCSP7xRziIIipBhtKgGQ-aCrLXq8Hi


男性を差別した悪質な女のわがままである女性専用車両をを廃止させよう

342 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/05(土) 19:50:10.72 ID:nUx2xHbb
 
/// 日本への警告 1 ///////

あるべき明日―日本・いま決断のとき
堺屋 太一 (著) PHP研究所 1998年7月発行より

・・・・

  序章 日本への警告
    一、「アジアの田舎」にならないために
      戦後の最も暗い年末

 今年、一九九八年は明治百三十一年になる。明治維新から丸百三十年、ほぼ四世代が
経過した。これは近代日本を振り返るのに十分な期間だろう。
 昨一九九七年末で日本の戦後総決算をしてみると、どんな結果になるだろうか。確かに
膨大な債務がある。だが、資産ははるかに多い。ただし、その中には不良債権、不良資産が
たくさんある。非収益性の資産も多い。これをいかに整理すべきかは、今後の問題である。
しかし、それでもなお多くの優良資産のあることを忘れてはならない。

/////// あるべき明日 ///

343 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/06(日) 18:58:51.27 ID:xnwbjhQf
 
/// 日本への警告 2 ///////

 一九九七年末は、戦後で最も暗い年の瀬だった。
 それは経済状況が悪化して景気が悪かったというにとどまらない。政治的にも改革の
規模は縮小し、この国を導く政治カの稚拙さが痛感させられた。
 社会的に見ても明るい話題は乏しく、面白いイベントもなかった。プロ野球も盛り上がら
なかった。ワールド・カップ出場決定でいくぶん盛り上がったサッカーも、全体としては
下火である。相撲にも格闘技にもニュースターは登場しなかった。

///// 日本・いま決断のとき ///

344 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/09(水) 20:40:21.19 ID:I6vUElNk
 
/// 日本への警告 3 ///////

 特に文化・娯楽の点で新しい出発がまったく見られなかった。この十年間、若者たちを
熱狂させたテレビゲームのソフトも、急増した携帯電話も、頂点を極めた感じだ。
若者用の需要は、ファッション衣料から劇画雑誌まで、すべて前年比マイナスだった。
 一九九七年は、一九九〇年からはじまった「戦後の終り」の「終りの年」だった。
しかし、「新しい時代のはじまり」ではなかった

/////// 堺屋 太一 ///

345 :名無しさんの主張:2013/10/10(木) 21:20:21.67 ID:???
【Amazon、楽天】オンラインショッピング市場をめぐる競争でYahooが出品手数料などを大幅値下げに   上

「きょうは革命的な内容をご説明する」――ヤフー会長を務めるソフトバンクの孫正義社長は10月7日、
「Yahoo!ショッピング」の出店者イベント「ストアカンファレンス2013」で講演、「Yahoo!ショッピング」
「ヤフオク!」の出店料無料化を発表した。

出店のハードルを大きく下げ、出店者数・出品数を拡大。「インターネットで買えないものはないという世界を作りたい」という。
国内ショッピングモール市場シェアナンバーワンの「楽天市場」を2019年までに抜き、「国内最大のECの場」を構築。

ビジネスモデルは転換し、広告収入を収益の柱にすえる。

ヤフーのイベントに孫会長が登壇するのは異例。孫会長を迎えた会場は熱気に包まれ、
「今までみなさんがお支払いしていた出店料、売り上げロイヤルティは全部タダ」と話すと、驚きの笑いと拍手が上がった。

「Yahoo!ショッピング」のストア出店料(初期費用2万1000円、月額費用2万5000円)と売り上げロイヤルティ(売り上げの1.7〜6.0%)は、今月から完全無料化。
販売店は、「Tポイント」の原資負担(売り上げの1%〜15%)や決済手数料など一部の費用を支払うだけで出店・販売できるようになる。

346 :名無しさんの主張:2013/10/10(木) 21:23:05.36 ID:???
【Amazon、楽天】オンラインショッピング市場をめぐる競争でYahooが出品手数料などを大幅値下げに   下

「革命という言葉には、自由という言葉が似合う」(孫会長)――Yahoo!ショッピングからの外部リンクを開放するほか、
Yahoo!ショッピング出店者から顧客へのメール送信の制限などを撤廃するなど「全部自由、無料にする」ことで、
遅くとも2019年までにショッピングモール市場ナンバーワン奪取を狙う。

「ヤフオク!」の出店料(月額1万8900円)も無料化。ヤフオク!ではさらに、個人の出品システム利用料を原則無料化(Yahoo!プレミアム会員への登録が必要)する。
また、年内をめどにYahoo!ショッピングにも個人が出店できるようにする。

ビジネスモデルは手数料型からメディア型に大きく転換。出店料収入を失う代わりに、広告収入の拡大を狙う。

例えば、商品の検索結果に優先表示する広告枠を新たに作り、出店者に販売したり、「Yahoo!知恵袋」「Yahoo!検索」など
ヤフーが運営するサービスに表示する新広告を作るなどして広告収入を拡大する計画。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/07/news129.html

347 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/11(金) 23:06:07.02 ID:+H7uRfih
 
/// 日本への警告 4 ///////

      最適工業社会を実現した日本

 つい八年前、一九九〇年の日本は、世界一流の経済大国であり、金融超大国だった。
 その頃の日本は、「良質の工業製品を大量に吐き出すブラック・ボックス」などといわれた。
日本を象徴するような「顔」、つまり優れた個人や知られた文化はないが「規格大量生産の
上手な国」だった。つまり「最適近代国家」だったのだ。
 自動車や電気機器など近代工業を代表する産業の生産力が大きく、国際競争力は非常に強い。
ゆえに貿易は巨額の黒字となり、世界一の債権国となり得た。
 日本型の官民協調体制は最良のモデルであり、その国の「産業政策」は諸外国も見習うべき
ものといわれていた。

/////// PHP研究所 ///

348 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/12(土) 11:01:19.03 ID:bftwnShP
 
/// 日本への警告 5 ///////

 終身雇用と集団主義を特色とする日本式経営は無敵不敗で、日本の企業はアメリカの
映画会社からオーストラリアの荒野までを限りなく買収していた。
 その上、日本国民はこのうえもなく勤勉で規則正しく清潔好きだ。従って日本の社会には
集団的正確さがあり、日本の工業製品は細部に至るまで磨き上げられたように精密で、
きわめて故障が少ない。
 外国の企業が日本の市場にアプローチするには、この勤勉で清潔好きの日本国民を納得
させなければならず、勤労倫理の低い外国企業が参入することが難しい、といわれていた。

///// 1998年7月発行 ///

349 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/15(火) 21:23:44.27 ID:p2MH+0T/
 
/// 日本への警告 6 ///////

 また、日本人は均質的で、協調性やガバナビリティに優れ、集団に従順かつ忠実である。
特に職場に対する忠実さと従順さでは、日本人に敵う者はいない。このため、工業化が
進んでも犯罪は増えず、豊かになっても勤勉さは失われず、すべての人々が未来の希望に
燃えて貯蓄に励み、企業忠誠心をもって長い時間よく働く。
 要するに日本は、政府官僚機構や企業から個々の勤労者まで、供給者にとっては最良の
条件を整えた「天国」だったのである。
 反面、消費者としての日本人は、それほど幸せではなかった。一般には、日本人は
マクロの経済力で表示されるほどには豊かな生活をしていない、日本国民は自分の好みを
選べない官僚規制と相互抑制の中にいる、と見られていた。

/////// あるべき明日 ///

350 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/17(木) 20:44:37.39 ID:FIGbGbh1
 
/// 日本への警告 7 ///////

 九〇年当時、日本人の抱いていた自己イメージでは、住宅や社会資本は貧困であり、
休暇は少なく、娯楽施設の利用は休日に集中するため、全体の操業率は低いのに大半の
利用者は楽しめない。物価は相対的に高く、人々に選択の余地は少ない。学校では軍隊的
統制が敷かれ、病院は窮屈で、交通機関は混雑する。その上、多くの人々は長時間通勤を
強いられている。
 要するに、「供給者の天国、消費者の地獄」―それが一九九〇年における日本のイメージ
だったのではないだろうか。
 何故にそうなったのか。ひとことでいえば、それこそが明治以来の日本が理想とした
近代工業社会の「あるべき姿」だったからだ。

///// 日本・いま決断のとき ///

351 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/19(土) 09:31:24.37 ID:sMsoFPpX
 
/// 日本への警告 8 ///////

 近代国家の行政機関は、供給者別に編成され、各分野の供給者の保護と育成に努める
形になっている。従って、各官庁が、その職員が職責を完遂すれば、「九〇年の日本」
のような供給者の天国になる。
 同時に、近代工業が規格大量生産によって効率を高めるものであれば、供給者の天国を
目指せば、消費者にとっては選択の余地が少なく、利用できる施設が限られるのも、
また必然である。
 そうであってみれば、「九〇年の日本」は、人類が模索した一つの理想の極致、つまり
「最適工業国家」だったといえるだろう。

/////// 堺屋 太一 ///

352 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/20(日) 08:07:48.10 ID:i6EG7+66
 
/// 日本への警告 9 ///////

      九〇年代の日本は「遅進国」だ

 ところが、それからわずか八年、一九九八年を迎えた日本は、経済は不振にあえぎ、
金融機関は膨大な不良債権を抱え、国際的影響力も著しく低下してしまった。
 一九九三年からの四年間を見ると、日本はOECD加盟国の中で最も経済成長率の低い国の
一つだ。東京金融市場は衰退著しく、外国の資金や人材が流入しにくくなった。航空機も
船舶も日本への寄港を回避するような情況が拡まっている。
 日本からは膨大な資金と多数の工場が流出するのに、海外から日本への直接投資は
きわめて少ない。日本から出る直接投資に比べて日本に入るそれは十分の一にも満たない。
世界でも、これほどの差のある国は珍しい。

/////// PHP研究所 ///

353 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/21(月) 20:45:46.69 ID:5jmufwc/
 
/// 日本への警告 10 ///////

 観光客も日本から出るのは多いが、日本へ来るのは少ない。一九九六年には千六百七十万人が
日本から出国したが、日本に入国したのは三百四十万人。その双方から業務客を引いて、
楽しみのために来た人々のみを計算すると、千二百万人対百万人と推定される。日本は投資市場
としても観光地としても、「魅力のないところ」になっているのだ。
 一九九〇年年頭の日本の輝かしい地位と、九八年の日本の暗い状態とを見ると、この八年間の
進歩が恐ろしく遅かったことに気づくだろう。九〇年代の日本は、「遅進国」なのである。
 これは、あたかもオリンピック種目における日本の成績を彷彿させるものがある。一九六四年の
東京オリンピックでは、日本は十六個の金メダルを獲得した。水泳や体操、レスリング、重量挙げ、
女子バレーボールは常に優勝候補にその名を連ねていた。

///// 1998年7月発行 ///

354 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/22(火) 21:58:48.93 ID:YIzTW3t4
 
/// 日本への警告 11 ///////

 それが一九九六年のアトランタ・オリンピックでは金メダルが三つ。柔道だけである。
 三十年前に優勝候補だった種目のほとんどが、いまでは予選落ちになってしまった。
かつての栄光を知る者には、サッカーのワールド・カップ大会に出られるだけで騒いでいる
いまの若者が気の毒に思えてくる。
 しかし、こうなったのも、決して日本の記録が低下したからではない。世界のレベルが
ものすごく上がったのだ。それに追いつかなかったという意味で、日本はスポーツの
分野でも「遅進国」である。
 同じことが、九〇年代には経済の場でも起っている。もともと苦手な文化創造の
場面では、それがさらに著しい。

/////// あるべき明日 ///

355 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/23(水) 21:51:13.06 ID:QBJ2t/jv
 
/// 日本への警告 12 ///////

      戦後の決算報告書

 いま、日本が抱える問題はたくさんある。
 たとえば、お米をどうするか。これだけでも非常に難しい問題だ。あるいは土地制度を
どうすべきか。これも日本経済の再建には避けて通れない大問題だ。さらに、財政の問題、
行政機構の問題、経済構造の問題、教育の問題、そして何よりも高齢化と少子化で激変
しつつある社会構造の問題がある。
 こういった諸問題は日本国民に強く意識されるようになっているが、その解決については、
まだ何も出ていない。つまり、戦後の日本がやってきたことが、ここに来てすべて行き詰った。
しかし、それを突破する解決策はまだ見当らないのである。

///// 日本・いま決断のとき ///

356 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/24(木) 21:59:11.82 ID:uyfatcV1
 
/// 日本への警告 13 ///////

 いまの日本にまず必要なことは、「戦後の総決算」ともいうべき現状を、粉飾することなく
国民に報告し、正確な財産目録を提出することだろう。
 国民は日本の現状に対して危機感を抱いている。政府の示す財政収支や公共事業政策に
深い疑念をもち・政治行政を信じなくなった。これこそが現在の投資の停滞と資本の流出と
消費の低迷を生む根元に違いない。
 いま、日本が直面している最大の選択は、このまま「戦後」を続けるのか、二十一世紀に
向けた新たな「泡後(バブルのあと)」の時代をはじめるか、という問題である。
 橋本前内閣は「六大改革プラスワン」を掲げ二〇〇一年初頭までの「千日の変革」に挑戦した。

/////// 堺屋 太一 ///

357 : ◆5LYUmeLVug :2013/10/31(木) 20:11:55.90 ID:1BS83RuK
 
/// 日本への警告 14 ///////

 六大改革とは、行政改革、財政改革、金融改革、経済構造改革、社会保障改革、教育改革であり、
「プラスワン」は首都機能移転である。これらの改革が劇的な結果を生めば、「戦後」は終り、
新しい「泡後」の時代がはじまると見られていた。だが、九七年秋からは、官僚機構やそれに
繋がる族議員の反発でトーンダウン、結果としては国民の信頼を失って退陣した。これからの
政権が、それらの改革にどう対応するか、もしこれが挫折すれば、日本の「戦後」は続き、
二十年後には発展途上国に逆戻りしているだろう。

/////// PHP研究所 ///

358 :「ゲーム機」は消える? 拡散する市場:2013/11/01(金) 12:20:05.64 ID:QZ54b8yT
文系が理系の暴走を止める役割だってのはわかるが寄生する理系追い出したらダメだろ
しかも情に傾きやすい文系がモラルハザードを起こすってとんでもない異常事態だよな
するとトップは文系でも理系でもない思考が必要になるけど、それってエリートのことだよな
完全に市場主義だとトップを理系にして文系をコキ使うのか、文系を追い出すのか
どっちだろ?

359 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/02(土) 09:20:19.25 ID:fHcWV11Y
 
/// 日本への警告 15 ///////

 「このままでは日本が亡ぶ」
 などとよくいわれる。いまもそんな危機感をもつ者は少なくない。しかし、「亡ぶ」と
いっても国土がなくなるわけでもなければ、国民がいなくなるわけでもない。昔なら列強の
植民地になることであったが、いまでは他国を植民地にしようなどという野心をもつ大国も
いない。
 従って、「日本が亡ぶ」というようを漠然とした危機感を掻き立てるのは正しい警告とは
いえない。現実の問題として、日本が直面している危険は、「発展途上国に逆戻り」することだ。
世界の中で相対的に経済水準が低くなり、政治的交渉力と文化的影響力を失い、カネと人と
情報が来ない「片田舎」になってしまうことだ。
 戦後の体制をあと二十年も続けたら、日本は確実に発展途上国に逆戻りするだろう。

///// 1998年7月発行 ///

360 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/03(日) 08:24:42.44 ID:tPTlGkf0
 
/// 日本への警告 16 ///////

    二、総資本主義化の世界
      「原始」に戻った資本主義

 では、一九九〇年代に入って、なぜ日本は遅進国になったのだろうか。その最大の原因は、
戦後の日本を成功に導いたシステム、「官僚主導型業界協調体制」にある。
 このシステムは、ある段階までは日本の進歩と成長に大いに役立った。欧米の優れた技術を
導入して、いわゆるキャッチアップ効果を発揮するのには適していた。リスクを全業界全社会に
拡散する「リスクの社会化」によって成長分野への集中投資を実現し、規格大量生産型の
製造業を急成長させるのに、大いに貢献した。
 しかし、それが完了したとき、このシステムでは、それ以上の発展は困難になった。
自ら創造性を発揮する個性の育成と活用ができないからである。

/////// あるべき明日 ///

361 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/04(月) 10:06:49.91 ID:4b/p2LUB
 
/// 日本への警告 17 ///////

 一方、一九八〇年代から九〇年代に入ると、世界は著しく変わり、猛烈な速さで進み出した。
 その進歩をつくりだしたのは、冷戦構造の終焉によってはじまった総資本主義化現象である。
総資本主義化とは、資本主義の基本的な原理、つまり新規参入の自由と消費者主権を全面的に
適用した社会のことである。
 官僚の規制や政治的な保護を排除して、誰でも供給者として自分がよいと思う商品を発売し、
優れていると信じる仕組みを実行できるようにする。そしてその中で何がよい商品かどれが
優れた仕組みかは、消費者の選択によって決める。拘束なしに消費者が選んだものが成長し
拡大するのを肯定するのである。

///// 日本・いま決断のとき ///

362 :名無しさんの主張:2013/11/06(水) 16:22:19.42 ID:YqCrGmUp
今回、一連の「食品偽装事件」は完全に悪質な「偽装詐欺事件」だ。「おもてなし」「サービス心」「事業、会社、経営」「誠意、努力」の一欠片もない。
「謝罪理由」が「誤表示、認識の甘さ、連絡不足、単純な忘れ等々」「自社グループへ迷惑を掛けた」ことを上げている。最低な責任者、社長だ。
「経営、企業、事業哲学、信念」で一番大切なことは 「会社、お店が損をしてもいいから、社員、従業員、経営者含め、全員が事業展開にあたって
「天に唾を吐くこと」だけはするな、させるな!!」と云う「当たり前の哲学」でしょう!!今回の「食品偽装詐欺事件の当事者の責任者達」は
「客を騙してでも儲けろ!」「客には判らないように原価の安い材料で高級感を出して暴利を貪れ!」と云う「偽装詐欺行為(暴利)」を組織、社員に
強制してのこの顛末。まもなく、近日中に信用不審、倒産、廃業は必至だ。「屁理屈」が世間に通用するはずがない。「バカ社長、バカ責任者、
バカ企業、バカ老舗」の行き着く当然の帰結である。 「過ちを改めるに憚る事なかれ!!」

363 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/06(水) 23:08:29.84 ID:z+lQu7eW
 
/// 日本への警告 18 ///////

 こういえば、十八、十九世紀の原始資本主義の復活と思われるかもしれない。誤解を
恐れずにいうならば、「そう」なのである。ただし、その背景には、産業構造と組織形態の
劇的な変化があり、一般消費者に対する情報量の拡大があることを忘れてはならない。
 たとえば、産業の構造がソフト化し、巨額の資本や巨大な組織がなくとも大企業が育つ
ようになった。ビル・ゲイツ氏は短期間のうちに世界最大の企業を興した。中堅企業が
より大きな企業を買収することもあれば、勇気と英知の持ち主が金融市場で巨額の資金調達を
することも可能である。その限りでは、原始資本主義の時代と似たアイデアと才覚の競争市場が
再現している。

/////// 堺屋 太一 ///

364 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/08(金) 23:28:12.43 ID:4AzMOn71
 
/// 日本への警告 19 ///////

 二十世紀の前半に恐れられた「市場の失敗」の危険がなくなったわけではないが、民間資本
による独占はまず不可能になった。冷戦の結果、世界が知ったのは、「市場の失敗」よりも
はるかに恐ろしい「官僚の失敗」である。
 こうしたことが、経済の自由化を促し、総資本主義化の基本的条件を生み出した。だが、
これに対して、長い間、日本は懐疑的だった。
 総資本主義化には、それを実行しているアメリカやイギリスにも批判はある。「アメリカの
経済は成長し、大小の企業が大量に誕生して失業者が減り、技術は進歩して非常に活性化
しているのは事実だが、貧富の差が拡大して国民多数は必ずしも幸せになっていない」
というのがそれである。

/////// PHP研究所 ///

365 :名無しさんの主張:2013/11/09(土) 17:49:58.12 ID:???
★薬のネット販売規制は「官治国家」を守る砦    1
 池田信夫 blog 2013年11月07日17:41

きのうの薬事法の記事には大反響があったので、コメントで教えてもらったことを含めて補足しておく。

毎日新聞は「安全面の重視は当然だ」と称して厚労省の規制を支持している。「認可された医薬品も
市販後になって新たな副作用が見つかることは珍しくない」というが、処方箋の通り薬を出す薬剤師が
薬害を防げると思っているのか。事故を防ぐチェック体制は、インターネットで電子化したほうが確実だ。

どうしても薬剤師が目で見る必要があるならテレビ電話で質問を受けてはどうか、という提案に対して、
田村厚労相は「薬剤師が五感で安全を確認する必要がある」と答えた。テレビではにおいが伝わらない
というのだ。ここまで来るとブラック・ジョークである。

本当の争点は、そんなことではないのだ。たとえばAmazon.comで日本から睡眠薬も買える。海外では、
処方薬をネットで買うのは当たり前だ。厚労省が本当に国民の健康を考えているなら、1類の薬は通関も
禁止すべきだが、そういう話はまったく出ない。官僚にとって大事なのは国民の健康ではなく、
薬剤師の参入障壁を守ることだからである。

366 :名無しさんの主張:2013/11/09(土) 17:52:26.64 ID:???
★薬のネット販売規制は「官治国家」を守る砦    2

大衆薬は、問題の始まりに過ぎない。きのうの記事にも追記したが、本丸は医師の処方する処方薬なのだ。
次の図のように日本の大衆薬市場は6043億円で、薬全体の6%に過ぎない。これに対して処方薬の
市場規模は合計9兆5600億円(薬価ベース)で、大衆薬の15倍である。これは薬価基準に守られているので
競争がなく、安く仕入れると大きな利益が出る。

大衆薬のネット販売が認められると、その次は(世界で普通に行なわれているように)処方薬もネットや
スーパーやコンビニで買えるようにしろ、という要求が出てくるだろう。そうすれば処方薬にも価格競争が
起こり、薬価基準も市場の実勢に合わせて見直さざるをえない。それを防ぐことが、薬剤師や製薬業界や
医師会の最大の関心事なのだ。

ここまで厚労省が粘る最大の理由も、現在の医療制度を守ることにある。ここで薬価に市場原理が
導入されると、今の社会主義的な医療制度が崩壊するからだ。最高裁の判例を役所が破る非常手段に
出たのも、社会主義を守る砦となっている大衆薬の規制を守るためだ。

367 :名無しさんの主張:2013/11/09(土) 17:55:41.36 ID:???
★薬のネット販売規制は「官治国家」を守る砦    3

「法律にない禁止規定を省令で定めてはならない」という最高裁判決は、法治国家としては当然の
ことだが、官僚機構にとっては衝撃だった。法律では抽象的に決めて国会を通し、中身は省令で決める
のが彼らの常套手段だからである。ここで譲歩したら、日本は法治国家になってしまう。厚労省としては、
役所が立法する官治国家を守り抜かなければならないのだ。

改正薬事法もこの省令も閣議決定という関門があるので、安倍首相が拒否権を発動できる。もし彼が
ここで譲歩したら「第3の矢」も終わりだ。日本に法の支配を実現するためにも、首相はネット販売規制を
つぶすべきである。

 池田信夫 blog 2013年11月07日17:41
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51877504.html

368 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/10(日) 07:29:50.99 ID:NM+ofRxm
 
/// 日本への警告 20 ///////

      ニューエコノミー VS ブラック・マンデー

 実際、この批判は、多くの人々に古くからある危険を思い出させる。その一つは、
ブラック・マンデー再来の心配だろう。
 一九八七年十月十九日、アメリカの株価が暴落した。この日は今も「暗黒の月曜日」と
呼ばれている。あれから十年余、アメリカの株価は四倍以上に上昇したが、それだけに
暴落を危倶する声は大きい。その背景には、貧富の格差の拡大はいずれ需要不足を生み
大不況に繋がる、という伝統的な経済理論がある。

///// 1998年7月発行 ///

369 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/12(火) 23:04:01.88 ID:E+227oBM
 
/// 日本への警告 21 ///////

 ところが、現実には、アメリカ経済の活力は一向に衰えない。そうなると、貧富の格差は
拡大しても不況にはならない、それはむしろ肯定すべき現象だ、というニューエコノミー派が
登場した。
 アメリカに住む単純労働者は、アメリカにいるがゆえにメキシコにいる人の数倍、中国
四川省にいる人の百倍の賃金を得ることができる。アメリカには単純労働者でも高い生産性を
上げられるような優れた組織や施設があり、優れた経営者や技術者がいるからである。
 そうであれば、それをつくりだしている優れた人たちが高所得を得るのは当然であり、
そのことによって、より優れた組織や施設ができるのであれば、全住民にとってよいこと
ではないか。優れた人たちに高所得を認め、その結果、一般労働者も高賃金を得られると
すれば、社会の幸せ(福祉)は向上する、という絶対水準の議論が広がっている。

/////// あるべき明日 ///

370 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/14(木) 21:48:32.43 ID:olGWyk7y
 
/// 日本への警告 22 ///////

 二十世紀の中葉、一九三〇年代から七〇年代までの半世紀は、すべての人の所得を限りなく
平準化するのが望ましい、という厚生経済学の思想が強かった。その発案者ともいうべき
アーサー・ピグーは、こう考えた。
 高額所得者のもっている一万円は、低額所得者のもっている一万円よりも限界効用が低い。
従って高額所得者の一万円を累進課税によって吸い上げて低額所得者に与えれば、社会全体の
幸せ度は増大する。
 ただし、これをあまり徹底すると、高額所得者は勤労意欲を失うから、彼らを働かせる
ための報賞は必要だ。これでは、所得の格差を認めるのは、高額所得者の勤労を促し、社会の
効率を維持するための「必要悪」だ、ということになる。

///// 日本・いま決断のとき ///

371 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/16(土) 13:22:37.23 ID:BFcjJLbt
 
/// 日本への警告 23 ///////

 ところが、ニューエコノミーは、高額の所得を得ることのできる人々が効率的な組織や
技術を生み出すから、低額所得者にも利益が及ぶ。従って、彼らが高額な所得を得て、
それをさらに効率のよい投資に回すのは社会全体の福祉に役立つ。格差の拡大が悪でなく、
高額所得を得られる人々が存在することこそ、好ましい現実の結果だ、と考える。
 ニューエコノミーの議論は、まだまだ未熟である。しかし、このような議論を声高にできる
ようになったのは、世界が「結果の平等」を志向する社会主義や全体主義を否定し切った
ことを示している、といえるだろう。

/////// 堺屋 太一 ///

372 :名無しさんの主張:2013/11/17(日) 10:15:20.64 ID:qInyMrLN
★本当は0.2%ではなく、90%以上の医薬品のネット販売を禁止する厚生労働省による規制法案   1

医薬品ネット販売にまつわる6つの誤解
 ケンコーコム 健康とECのBlog 2013/11/15

薬品ネット販売に関して、僕のところにも医薬品ネット販売に関する賛否両論の意見が寄せられます。
新たな論点、違う立場からの見え方など、はっと気づくことも多々あります。
しかしながら、医薬品ネット販売という概念に共通認識がないし、僕の説明が拙かったことがあって、
大きく異なる前提に基づき議論されることも多いと感じます。SNSやブログの読者、消費者だけでなく、
医薬業界の方、マスコミの方、検討会の委員、国会議員などの議論でも同様です。
誤解を招いてしまった自分の説明の拙さへの反省も込めて、医薬品ネット販売に関して、医薬品ネット
販売にまつわる誤解とそれについての僕の考えを6つ挙げてみます。

誤解1.医薬品ネット販売では薬剤師がいないんじゃない?

薬剤師はいます。
薬剤師などの専門家がいなければ、薬局を開くことはできないし、医薬品を仕入れることもできません。
ネットでももちろん、薬剤師がお薬を管理・販売しています。お客さまから見て異なるのは、店員から
対面でお薬を受け取るのか、宅急便でお薬が届くかの違いだけです。注文を受けて、お薬を発送する
前までに薬剤師がネット上で患者さんの状態を聞いたり、飲み方や注意事項の説明をしたりします。
実際、これらの業務を行うために、ケンコーコムには8名の薬剤師がいます。

373 :名無しさんの主張:2013/11/17(日) 10:18:42.08 ID:???
★本当は0.2%ではなく、90%以上の医薬品のネット販売を禁止する厚生労働省による規制法案   2

誤解2.医薬品ネット販売を認めたら偽薬が出回るのでは?

医薬品ネット販売と偽薬の流通は無関係です。
たしかに偽薬流通はゆゆしき問題だし、特に海外のネット上では偽薬が少なからず流通しています。
しかしながら、国内で許可された薬局による正規医薬品のネット販売を禁止すれば、偽薬の流通が減る
のでしょうか?まったく影響はありません。今でも、国内の事業者が偽薬を売っていたら、厚生労働省は
当然取り締まっています。海外の事業者が偽薬を売っていたら…、残念ながら日本の法律を変えても、
今のところ取り締まることはできません。医薬品ネット販売と偽薬の流通は別の問題なのです。

誤解3.利便性のために安全性を犠牲にするのか?

便利になったら安全が失われるのでしょうか?そんなことはありません。
利便性と安全性は、あちらが立てばこちらが立たず、という関係ではなく、両立することが可能です。
ケンコーコムではインターネットやIT技術を活用して、対面販売以上の安全性確保を目指しています。
たとえば、一般用医薬品を購入する前に、過去のアレルギー履歴や妊娠の有無等をお客さまに確認した
うえで、購入の可否を薬剤師が判断しています。また一般用医薬品によっては大量購入ができないよう、
システムで個数制限を行っています。
もちろん、こみいった相談が必要であれば、メールや電話で薬剤師に問い合わせて、アドバイスを
もらうことができます。

374 :名無しさんの主張:2013/11/17(日) 10:20:18.68 ID:???
★本当は0.2%ではなく、90%以上の医薬品のネット販売を禁止する厚生労働省による規制法案   3

誤解4.ネット販売では五感を使えないから危険でしょう?

今のIT技術だとネット経由で臭いを嗅いだり、触ったりするのはたしかに難しいです。

しかし、薬剤師のアドバイスの元、お客さまが選んで購入する一般用医薬品において、薬剤師が
お客さまの臭いを嗅いだり、触ったりしなければ、副作用リスクが大きく高まるような薬は
あるでしょうか?

今回、田村厚生労働大臣によれば、「五感を使うことのできないネット販売では売らせることは
できない」として28品目の一般用医薬品のネット販売を禁止しました。しかし28品目医薬品のうち、
3品目はカンジダ用の薬、4品目の劇薬は勃起改善薬です。これらの薬を対面ではどのように
五感を使ってアドバイスしているのでしょうか?

そもそも、五感を使わないと副作用リスクを減らせないような医薬品は、一般用医薬品にしては
いけません。

【参考】28品目医薬品のリスト
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000014659.pdf

375 :名無しさんの主張:2013/11/17(日) 10:22:58.68 ID:???
★本当は0.2%ではなく、90%以上の医薬品のネット販売を禁止する厚生労働省による規制法案   4

誤解5.たった0.2%の医薬品をネット販売禁止にすることすら許せないのか?

そもそも28品目をネット販売禁止にするのは適切ではないと思っています。

「対面販売がネット販売よりも安全だ」という根拠がいまだにないにもかかわらず、国は禁止しようと
しています。医薬品ネット販売の是非に関しては10年間にわたって議論されていますが、ネット販売
されたことが原因で副作用リスクが高まったという事実はいまだにありません。それでも禁止するのは、
証拠がないのに刑事事件で逮捕するのと同様、国が生み出す重大なえん罪のようなものです。

とはいえ、「そんな堅いこと言うなよ。たった0.2%を禁止するだけだからさ」という人もいます。
しかし、この0.2%というのは厚生労働官僚が生み出したまやかしの数字です。今回ネット販売を禁止
しようとしているのは28品目および処方箋薬。処方箋薬のマーケットは一般用医薬品の10倍以上あります。
つまり、禁止しようとしているのは0.2%ではなく、実に90%以上の医薬品ネット販売なのです。しかも、
それを理由なく、問答無用で禁止しようとしているのです。過去10年間、議論してきた医薬品は
もっぱら一般用医薬品であって、処方箋薬に関しては全く議論していません。

376 :名無しさんの主張:2013/11/17(日) 12:23:31.40 ID:???
★本当は0.2%ではなく、90%以上の医薬品のネット販売禁止を厚生労働省による規制法案   5

誤解6.処方箋薬を処方箋なしで売るつもり?!

11月12日、ケンコーコムは処方箋薬のネット販売ができることを確認するために東京地裁に行政訴訟を
起こしました。
そうすると、「一般用医薬品のネット販売と同様、処方箋薬をネット上に並べて、それを消費者が自由に
選べるようにするのか!そんな危険なことは絶対に許せない」という驚きの声がいくつも挙がりました。
これは僕の説明が不十分でした。処方箋薬を処方箋なしで売るつもりはありません。現在の薬事法でも
処方箋薬を処方箋なしで販売したら立派な犯罪です。
ケンコーコムがやろうとしているのは、お医者さんからもらった処方箋を郵送等でケンコーコムに
送ってもらい、それに基づいて薬局の薬剤師が調剤し、調剤済みの医薬品を宅急便等でお届けする
ものです。もちろん、保険も使えます。飲み方や、注意事項等はウェブやメール、説明書等を使って
患者さんに伝えます。処方箋がなければ、一切売りません。
こういうと、処方箋を病院のそばの薬局に持って行けばお薬をもらえるのだから、わざわざ処方箋を
郵送して、数日かけてお薬が届くような悠長なサービスは誰も使わないだろう、まさか、そんなニーズの
少ないサービスのために裁判なんかしないよね、と思われるでしょう。僕もその通りだと思います。

377 :名無しさんの主張:2013/11/17(日) 12:26:48.94 ID:???
★本当は0.2%ではなく、90%以上の医薬品のネット販売を禁止する厚生労働省による規制法案   6

しかし、IT技術の進歩は日進月歩です。特に、今後数年の間に電子処方箋の急速な普及が見込まれます。
紙の処方箋ではなく、電子処方箋の時代になったらどうなるでしょう?病院で電子処方箋を書いて
もらい、窓口で「どこどこの薬局に送ってください」と言うと、ボタン一つで電子処方箋がかかりつけの
薬局にネット上で転送されます。その後、その薬局にお薬を取りにいってもいいし、宅急便で届くのを
待つこともできます。飲み方の説明は薬局で直接聞いてもいいし、自宅でメールを受けとったり、
テレビ電話で会話したりして理解してもいいんです。
電子処方箋と処方箋のネット販売が普及すれば、本来はこんな世界になるはずです。ケンコーコムは
このような世界に向けて、準備を進めています。
にもかかわらず、処方箋薬の販売は必ず対面でなければならない、という法律が何の根拠もなく、
何の議論もなく、今回の国会で作られようとしています。
処方箋をボタン一つでかかりつけの薬局にネット上で転送し、薬局で薬剤師により調剤されたお薬が
宅急便で届く、というビジネスは現在の薬事法では禁止していないよね?というのが、今回の
行政訴訟の意味です。
誤解といっても、うまく伝えきれていない僕が悪いんですが、共通の土俵の上でもっと議論を
できればなと思います。

 ケンコーコム 健康とECのBlog 2013/11/15
http://blog.kenko.com/genri/2013/11/post-cfd2.html

378 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/19(火) 22:08:08.12 ID:MYvIZkU3
 
/// 日本への警告 24 ///////

    弱者救済を誤用する官僚

 それに対して日本は、いまだに官僚規制と業界協調の戦後体制から脱出できないでいる。
その背景には、マルクスや毛沢東もいわなかったような弱者救済論の誤用がある。
 そもそも「弱者救済」とは人権の擁護、あらゆる人々の人間としての尊厳を保つことである。
従って、その対象は人権をもつ自然人に限られるのは当然だ。つまり、いかなる「弱者」
といえども、人間は人間としての人格があり基本的人権をもつがゆえに人間らしい生活をする
権利がある。これを擁護するのは社会の義務だ、というのである。今や、この考えを全面的に
否定する者は、先進国にはほとんどいないだろう。

/////// PHP研究所 ///

379 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/21(木) 22:00:36.20 ID:ie7hW5T6
 
/// 日本への警告 25 ///////

 ところが、日本の官僚とそれに保護された業界は、「弱者」という言葉を供給者に当てはめる。
このため、「弱者救済」の名で、人権の擁護ではなく利権の保護が行われる。
 たとえば、中小金融機関や零細建設会社はそれぞれの業界の「弱者」だから、保護しなければ
いけない。小規模小売店は大規模店に比べて「弱者」であり保護すべきだ。さらには、すべての
開業医に患者が来るように医療機関の数を制限して保護しなければならない。教師は全員が
定年まで勤務できるよう通学区域によって生徒(教育の消費者)を分配すべきだ、等々である。

///// 1998年7月発行 ///

380 :名無しさんの主張:2013/11/21(木) 22:27:40.09 ID:gXVcstvQ
ハゲタカ外資ファンドに食い尽くされる商業施設
運営責任者は虚偽説明の繰り返し
商業施設トリアス久山 外資ファンドラサールへの疑惑
http://www.data-max.co.jp/2013/10/07/post_16455_dm1504_2.html

381 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/23(土) 20:41:11.74 ID:hMwMYRDt
 
/// 日本への警告 26 ///////

 これも一見「弱者保護」のようにみえるが、実は利権の保護であって、人権の擁護では
ない。この結果、下手な医者や不適任な教師や非効率な建設会社や低金利しか支払えない
金融機関の消費者になる自然人は、その人権を踏みにじられることになる。
 日本の官僚たちは、供給者保護のために、弱者救済論をあえて誤用し、そのことによって
権限の拡大を行ってきた。これこそが、今日の日本を遅進国たらしめた最大の理由である。
世界が総資本主義化へと進んでいる今、日本だけが競争を排除した官僚保護体制を持ち続けて
いるのは、進歩と創造をなくす危険な行為である。

/////// あるべき明日 ///

382 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/24(日) 10:39:10.13 ID:Zd3fIs+W
 
/// 日本への警告 27 ///////

 「泡後」の日本を創り出すためには、まず、この間違いを改めて、「戦後」を終焉させる
ことが必要である。それには、官僚主導に代る新しい「文化」を築かなければいけない。
 いま、われわれにとって急がれるのは、官僚主導の文化、つまり官僚が優秀で高潔で、
これに任せておけば間違いない、という神話に対する「信仰」を打ち切ることだ。

///// 日本・いま決断のとき ///

383 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/26(火) 21:28:16.42 ID:V3nP7R7b
 
/// 日本への警告 28 ///////

 明治以来、百三十年間続いてきたこの国の官僚主導文化を断つことができるだろうか。
私は可能かつ簡単だと思う。日本は、これまでにも古い文化を完全に断絶した経験が
何度かある。
 その最も完壁な例は明治維新だ。明治維新は「武士の文化」を否定した。徳川幕府の
成立以降でも二百六十年、鎌倉幕府が生れたときから数えれば六百七十年も続いた
「武士の文化」というものを、明治維新はわずか十年で否定したのである。

/////// 堺屋 太一 ///

384 :名無しさんの主張:2013/11/28(木) 21:00:00.39 ID:???
149 名前:名無しさんの主張 投稿日:2013/10/31(木) 05:16:07.80 ID:???
民主主義と国民主権と人権を全否定してる長谷川三千子がこれからNHK経営委員になるらしい。
大本営発表で楽しいファシズム社会が始まるぞw


長谷川三千子 『民主主義とは何なのか』文春新書(2001年)
第1章 「いかがわしい言葉」―デモクラシー
第2章 「われとわれとが戦う」病い
第3章 抑制なき力の原理―国民主権
第4章 インチキとごまかしの産物―人権
結語  理性の復権

385 : ◆5LYUmeLVug :2013/11/30(土) 19:49:13.65 ID:0IEJySvK
 
////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

あるべき明日―日本・いま決断のとき
堺屋 太一 (著) PHP研究所 1998年7月発行

ISBN-10: 4569602118
ISBN-13: 978-4569602110

http://books.rakuten.co.jp/rb/item/990293/
http://www.amazon.co.jp/dp/4569602118
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784569602110
http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?product_id=0198509573
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101510419/subno/1

/// 出版社: PHP研究所 (1998/07) ////////

386 :名無しさんの主張:2013/12/01(日) 16:03:26.79 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    1
 100の行動 42 厚生労働8 2013年11月01日 http://100koudou.com/?p=1225

 今年の8月の最新の完全失業者数は271万人、完全失業率は4.1%だった。一方で、雇用者
(5198万人)のうち,非正規の職員・従業員は1年前と比べ106万人増加して1881万人となり、
非正規比率は36.2%と過去最大となっている。
 バブルが崩壊した直後の1992年における非正規社員数は、958万人、正規雇用の社員は3705万人
であった。つまり、20年間で非正規社員は930万人増え、正規社員は500万人も減ったのだ。
 これは、不景気にあえぐ企業が雇用の調整弁として、解雇しやすい非正規社員に流れたことが
主な要因だろう。正規社員を守る厳しい労働規制のために、逆に正規社員になれる人を少なくして
しまった構造だ。
 日本経済の成長を支えるには、成長産業への円滑な労働力の移動を可能にする労働規制が
不可欠だ。日本経済の復活に向けて、政府は行き過ぎた雇用維持政策から政策転換し、労働市場を
流動化・活性化させる労働規制に舵を切るべきだ。
解雇規制を撤廃せよ!

387 :名無しさんの主張:2013/12/01(日) 16:08:07.55 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    2

1.解雇規制を撤廃せよ!

 日本における解雇規制に関して、そもそも労働基準法ではほぼ解雇自由の原則であるものを、
判例法を中心に「解雇権濫用法理」が構築されていき、2008年に成立した労働契約法第16条で
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その
権利を濫用したものとして、無効とする」と定められるに至っている。
 この厳しい解雇規制のために、企業は業績が悪化し、「整理解雇の4要件」(@人員整理の必要性、
A解雇回避努力義務の履行、B対象者の人選の合理性、C手続きの妥当性)を満たさなければ
解雇できない。このため、正社員の雇用を控え、非正規雇用を増やさざるを得なくなっているのだ。
 すなわち、現状の解雇規制は、厳し過ぎる規制のために本来増やそうとしている正規雇用を
減らしているのだ。さらには、日本の企業の99%を占める中小企業で働く労働者には、そもそも
こういった規制の恩恵は届いておらず、むしろ、中小企業の社員は十分な金銭補償すらなく自由に
解雇されてしまうことも問題である。

388 :名無しさんの主張:2013/12/01(日) 16:11:40.39 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    3

 したがって、労働契約法に企業の解雇権を明記し、正社員でも金銭補償によって解雇できる制度
とすべきだ。法律上解雇権を明記し、金銭補償の義務を、ドイツの12-18ヶ月やイタリアの15-27ヶ月
といった諸外国の例も参考に明記する。そうすれば、中小企業で働く人にとってはむしろ、解雇される
場合に法律上金銭補償の義務が企業に課されるという規制強化の恩恵を受けることができるし、
大企業にとっては非正規の派遣社員等を雇用の調整弁として利用する必要がなくなり、正社員の
雇用を増やすことができるわけだ。
 もちろん、いつでも気楽に解雇ができるというわけではなく、正当な理由は必要であろう。しかし、
本来企業は、利益が出ている時にこそ攻めの業態変換やリストラが必要である。金銭補償による
解雇が認められれば、攻めのリストラが可能となり、経営上の自由度が高くなる。
 企業の解雇権を認め、金銭補償による解雇を可能にすることは、正規・非正規の格差問題、大企業
・中小企業の格差問題を解消するための第一歩である。

389 :名無しさんの主張:2013/12/01(日) 16:16:48.75 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    4

2.契約社員、派遣社員の雇用期間制限を撤廃せよ!

 正規・非正規の格差を解消するための第2は、労働者派遣法や労働契約法による、非正規雇用に
関する規制を緩和することだ。契約社員は、労働契約法によって最長5年の期限が定められており、
5年以上の契約は無期限契約へ移行するという規制だ。(今、安倍政権では10年にすべく検討が
開始された。)
 労働者派遣法にいたっては、法律の目的が、「常用代替の防止」。つまり、「派遣社員が正社員の
仕事を奪わないこと」とされている。この立法趣旨はナンセンスである。それがために、通訳や
秘書などの専門26業務を除き、派遣労働を原則として最長3年に限定している。契約社員にせよ、
派遣社員にせよ、企業と労働者との契約関係については原則自由化すべきであろう。
 確かに、立場の弱い労働者を守る必要はあるかもしれないが、これまでの規制手法は、派遣労働者や
契約社員を守るというよりも、むしろ彼らの働く機会を奪う結果となっている。むしろ、正社員への
解雇権を認め、非正規雇用に対する各種の規制を取り払い、その上で3.で後述するように年功賃金
ではなく、同一労働同一賃金の能力給に移行すれば、正規と非正規の壁は無くなっていく。労働規制は、
企業と労働者との契約関係に任せて原則自由化し、出来る限り簡素で分かりやすい仕組みに改めるべきだ。

390 :名無しさんの主張:2013/12/01(日) 18:33:54.58 ID:shA0Zcir
「安倍政権の特定秘密保護法案」は「どうしてそんなに急ぐのか?」不思議でならない。
福島原発事故後の復興、賠償、汚染水、除染問題、社会保障制度改革、国会と行政の身を切る改革等々、は
「どうしてそんなに遅いのか?やる気はあるのか疑わしい?」「故郷を奪われ、命を落とし、家族バラバラ、放射能被害
にあっているにも関わらず3年たっても仮設住宅のまま」「安倍内閣、政府、国会議員」は一体何をやっているのか?
「特秘法案成立」を急ぐ「数の力」を悪用する「安倍政権」の「素顔」が明確になった。「安倍政権打倒」を即刻始めよう!
全国民は土日祭日を重点的に自民党、公明党議員宅、国会議事堂、県庁、市役所等に集結し、「安倍政権打倒」の行動を起こそう!

391 :名無しさんの主張:2013/12/02(月) 21:04:43.07 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    5

3.「賃金制度」年功給を廃止し、同一労働同一賃金にせよ!

 本来、年功と生産性の間に合理的な相関関係はないのだが、日本の大企業の多くは年功給を採用
している。この勤続年数に応じて賃金が上がる年功給のため、日本では、だいたい35歳くらいまでの
労働者は経営者にとっては割安に雇われ、それ以降は割高な労働者となっている。ゆえに、日本の
中途採用市場では、35歳を過ぎるとほとんど雇い先が見つからないのが現実だ。また、年功給という
制度が正社員の特権となり、日本の労働市場では一度正社員の立場を失うと、生涯賃金が大きく
落ち込んでしまうというような、いわば正社員という身分制が出来上がってしまっている。
 この年功給を無くし、年齢に関係なく仕事量や能力に応じて賃金を決める「同一労働同一賃金」・
「能力給」になれば、正規・非正規の壁もなくなるし、労働市場も活発化して優秀な人材が必要な
産業へ労働移動できるようになる。
 もちろん、給与体系は企業が決めることだから全ての企業がすぐに年俸制等の能力給に移行する
というような事は現実的ではないが、政府が賃金に関する基本法のようなものを作り、同一労働
同一賃金、能力給へ移行する指針を示すことも有効ではないだろうか。

392 :名無しさんの主張:2013/12/02(月) 21:07:17.66 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    6

4.ホワイトカラーを労働時間の束縛から解き放ち、裁量労働制の導入を!

 労働時間を法律で規制することも、もはや時代に即してはいない。実際、若手官僚や若手弁護士は
月に数百時間残業をしているし、クリエイターやジャーナリスト等はそもそも残業という概念も
ないだろう。ブルーカラーの職種は別として、少なくともホワイトカラーの業務に関しては労働時間の
規制を撤廃すべきであろう。
 経営の現場にいると、ホワイトカラーの仕事は裁量度労働制であるにも関わらず、労働基準局から
ブルーカラー的な時間給的概念で残業や労働時間管理の要求がなされるのは理不尽であると感じる。
 第1次安倍政権では、ホワイトカラー・エグゼンプションの導入への議論が再浮上したようだ。
これは、米国にある制度で、管理職などのホワイトカラーに関しては役職手当などを付与する事で
労働時間の規制を適用除外する制度だ。ホワイトカラー・エグゼンプションが最初に議論されたときは、
「残業代ゼロ法案」とか「過労死促進法案」といった批判に封殺されて導入には至らなかった。だが、
ホワイトカラーの労働者にとって労働時間の制限を法で規制することに合理性はない。
ホワイトカラーの仕事であれば、会社に長時間いるのも短時間しかいないのも働き方はその人の自由で、
要は成果つまりアウトプットだ。それを規制するような労働時間法制は無意味だから、撤廃すべきだ。

393 :名無しさんの主張:2013/12/02(月) 21:09:52.24 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    7

5.政府の労働行政を簡素化せよ!

 解雇規制を緩和し、正規・非正規の壁を無くし、同一労働同一賃金に移行、労働時間法制も簡素化
すれば、労働市場は流動化し、成長産業への労働移動が活発化する。同時に、そうなれば、厚生労働省の
旧労働省部分の仕事は、事後的な監視行政を除いて大幅に簡素化される。
 現在の労働行政は、厳しい労働規制の下で労働行政を肥大化させ、職業訓練までも国の施策として
行っているのが現状だ。しかし、規制緩和して労働市場を流動化させれば、肥大化している労働行政を
簡素化することが可能となる。
 実際、経営の現場にいると、現状では労働基準局からの理不尽な指導に接する機会が多い。既述の
ように、裁量労働のホワイトカラー(知識層)の仕事にブルーカラー的な時間給的概念で労働時間管理の
要求がなされるのは理にかなっていない。

394 :名無しさんの主張:2013/12/02(月) 21:14:14.69 ID:???
★解雇規制を撤廃、雇用制度を自由化し、労働行政を簡素化せよ!    8

 労働規制を簡素化・緩和するのと歩調を合わせて、労働規制を所管する労働基準局の業務を合理化し、
職業訓練等を所管する能力開発局は思い切って民営化する。ハローワーク等を所管する職業安定局に
ついても、ハローワークの民営化を見据えつつ独立行政法人化することで、労働行政を大幅に合理化
できるのではないか。
 現在の雇用調整助成金のような行き過ぎた雇用維持政策は、衰退産業から成長産業への労働市場の
流動性を阻害しているものであり、早急に廃止すべきだ。政府は現在、雇用調整助成金をやめ、失業なき
労働移動を円滑化するための助成金への政策変更を検討しているようだが、正しい方向性だ。
 政府の労働行政は大胆に簡素化し、最低限の事後的な監視行政と、最低賃金の引き上げのための
政策などに限定すべきであろう。雇用は、医療・農業と並ぶ岩盤規制が多いと言われている。是非とも、
日本の産業競争力を維持するために、大幅な規制緩和、合理化、簡素化を期待したい。


100の行動 42 厚生労働8 2013年11月01日
http://100koudou.com/?p=1225

395 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/05(木) 00:26:43.88 ID:BA86BCwn
 
/// 日本への警告 29 ///////

  三、明治維新から学ぶこと

      幕末の体制内改革

 すべての国々と同じく、日本も改革を志したことは何度もある。そしてその多くは体制内
改革で、微調整を積み上げて全体を変えようとしたものだった。いろいろな分野で改革を
行い、その総和として世の中を変えようとしたのである。
 その典型の一つが、安政から慶応にかけて(一八五四〜六八年)の徳川幕府である。
NHKは一九九八年の大河ドラマに徳川慶喜を選んだ。これがもし史実に忠実に深く描かれる
とすれば、非常に時宜を得たドラマとなるだろう。

/////// PHP研究所 ///

396 :名無しさんの主張:2013/12/06(金) 18:40:10.80 ID:RPiNxuPC
猪瀬直樹東京都知事は明らかに「贈収賄犯罪」を犯した犯罪者である。徳洲会の資金は補助金(税金)
であり、医療費(健康保険料他)であり、政治家としてこれらの資金に手を染めることは許されない。
人間失格であり、知事、日本国民、リ-ダーの資格がない事は「自明の理」である。
「犯罪者」は刑務所で罪の償いをしなければならない。東京都議会、都民、日本国民は早急に
猪瀬直樹「犯罪者」を解任し、即日「告訴、告発」して、永久追放しなければ「猪瀬」と同罪で笑い者だ。

397 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/06(金) 21:40:27.32 ID:qXnwkFO3
 
/// 日本への警告 30 ///////

 幕府主導の開国を目指した安政の政治が丼伊直弼の暗殺で崩れたあとに登場した徳川慶喜は、
驚くべき大改革を企てた。それは、徳川幕藩体制の中での改革としては、限界を超えた
凄まじさだった。
 まず、家康以来の参勤交代を中止、大名の妻子もそれぞれの国元に帰らせた。次には
万暦小判を鋳造し、乱暴なインフレ政策によって財政再建を試みた。将軍後見役の徳川慶喜が、
さらには十四代将軍家茂までもが江戸を離れて京・大坂に移住し、有力諸侯も京都に集まった。
首都機能を江戸から京都に移転したのである。

///// 1998年7月発行 ///

398 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/08(日) 12:09:41.22 ID:CpBsPAQH
 
/// 日本への警告 31 ///////

 そのうえ公武合体論などを持ち出し、劇的な兵制改革を行った。身分による兵制に代えて
陸海軍を創設、陸軍は歩兵、騎兵、砲兵の三兵制とした。海軍には新型の軍艦を次々と購入
した。それどころか、慶応二年(一八六六年)には旗本の率いる小集団の兵制を全廃、旗本
から現金だけを出させて幕府が統一的な軍隊を持つ傭兵制にした。徳川幕藩体制の根底をも
揺がす大改革である。
 政府行政機構も、フランス公使ロッシュの献策を入れて五局体制にした。外務、内務、会計、
陸軍、海軍である。これは、当時のナポレオン三世のフランスを真似た内閣制度であり、
各老中をそれぞれの担当(大臣)に任じた。さらに総理大臣にあたる総合調整老中を置いた。
その任に当ったのは(明確な記録はないが)板倉勝静であったらしい。

/////// あるべき明日 ///

399 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/11(水) 21:49:34.58 ID:uW9M/Olz
 
/// 日本への警告 32 ///////

 この改革は、二百六十年余も続いた徳川幕府の祖法を根本から変える大改革といえるだろう。
だが、明治維新を知るわれわれから見れば、幕末に徳川慶喜とその幕僚たちが行った改革などは、
ほとんど目につかない。彼らは古い体制にしがみついて歴史の激流に押し流されてしまった
ように映る。
 何故にか。いろんな制度や組織を変えたにもかかわらず、「武士の文化」は崩さなかった
からだ。武士が世の中をリードし、武士が社会における主導集団だという認識を変えようと
しなかった。だから、武士の象徴である刀も髭も取ろうとはしなかった。
 このことが結局、徳川幕府の大改革を無に帰したのである。

///// 日本・いま決断のとき ///

400 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/13(金) 23:25:48.82 ID:nyGPG0V6
 
/// 日本への警告 33 ///////

      「昭和維新」の虚像

 同じことは昭和のはじめの改革、いわゆる「昭和維新」についてもいえる。
 昭和五年から十五年までの十年間に、政府が行った改革は、決して小さなものではなかった。
 まず一県一銀行を実現した。明治以来、全国各地に郡市単位の銀行が多数乱立していたのを、
金融恐慌の対策として合併させた。秋田県や静岡県や兵庫県など複数の銀行が残った県も
あるが、たいていは一県一行に集約された。
 これは今日の北海道拓殖銀行の整理どころではない。かなり優秀な銀行も、不良銀行も、
強制的に合併させたのだから大胆だ。それによって日本の金融制度を近代化、効率化する
とともに、資本の集約によって規格大量生産型の近代社会の実現を図ったのである。

/////// 堺屋 太一 ///

401 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/15(日) 13:18:26.12 ID:BRPTUkFz
 
/// 日本への警告 34 ///////

 また、私鉄会社の大同合併も行われた。たとえば、大鉄と関急が合併して近畿日本鉄道になる、
名古屋周辺の鉄道が名古屋鉄道に集中される、などである。
 より劇的だったのは、明治以来、各村落において支配的地位にあった地主階級の大反対を
押し切って、年貢の金納定額制を実施したことだ。それまでは主として生産分与制であった
年貢を現金で納める制度にしたばかりか、その金額も統制した。これによって封建的支配力を
もっていた地主は、単なる定額収入を得るだけの寄生地主と化してしまった。

/////// PHP研究所 ///

402 :名無しさんの主張:2013/12/16(月) 16:59:59.75 ID:quEXw9nD
私たちの目・耳・口をふさぐ秘密保全法案:清水雅彦 - 法学館憲法研究所
http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20120723.html

カジノ議連の主な顔ぶれwwww法案成立は確実
http://www.log-channel.net/bbs/poverty/1382942111/

「 東 日 本 大 震 災 で 亡 く な っ た 人 達 の “ 遺 体 " で 裏 ガ ネ を 作 っ て い た 警 察 3 万 体 9 0 0 0 万 円 」
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2011/04/post-9f7c.html
4月25日発売の写真週刊誌『フラッシュ』(5月10・17日合併号)が、大スクープしている。
http://www.amazon.co.jp/FLASH-(フラッシュ)-2011年-5月10-17日合併号-光文社/dpB00B7E7N76

東日本大震災で亡くなった方の遺体の検案(「変死体」扱いのため、警察が検視し、
医師が死因を決定する検案を行う)で、医師に遺体1体につき3000円払ったことにして、裏ガネを作っているというのだ。
この記事を書いたのは、本紙でもお馴染みのジャーナリスト仲間の寺澤有氏だ。
以前から、記者クラブ制度の問題もそうだが、警察の裏ガネ作りについても精力的に取材している。
寺澤氏は6年以上前、会計検査院に警視庁会計文書について情報公開請求し、入手した約38万枚を分析。

その過程で検案における裏ガネ作りの可能性に気づいていたが、被災地を取材した際、
実際に検案した医師の証言を得ることができ、今回のスクープに結実した。警察庁は1体に3000円払うといっているのに、
今回記事に登場した医師は約20体検案したが、一銭ももらってなければ、今後、もらう予定もないと証言したからだ。

従来の警察の裏ガネ作りといえば、捜査協力への謝礼の架空計上が真っ先に思い浮かぶが、いくら何でも遺体の検案、
それも未曽有の大震災におけるもので、未だ関係者は大きな心の傷を負っていることを思えば、
さすがに警察に対してこれまでにない反発の声が挙がってもおかしくない。
それだけに、警察はこの記事に対し、いつも以上に過剰に反応をしたようだ。 2011年4月30日掲載。
寺澤有のホームページ「インシデンツ」 http://www.incidents.jp/profile.html

403 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/16(月) 21:25:25.56 ID:aDstA633
 
/// 日本への警告 35 ///////

 また、昭和十四年には工場法を改正して、従業員の解雇を制限するようなこともした。
出稼ぎ型労働が主であった当時の日本の雇用慣行から見ると驚天動地の大事件である。
 現在、公共事業の各省シェアは変えられないといわれている。建設省が約七〇%、農水省
二二%、運輸省の八%という比率が頑固に守られている。ところが、昭和初期の改革では、
そんな甘ったれたことはいわせなかった。

///// 1998年7月発行 ///

404 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/20(金) 21:48:05.68 ID:Rv6bPZ4f
 
/// 日本への警告 36 ///////

 それまで一道路はすべて内務省建設局が造っていたが、突如として商工省に道路建設の
予算と権限を与え、県境を越えた産業道路を造りだしたのである。いまも横浜や奈良など
全国各地に「産業道路」と呼ばれるものがあるが、これは商工省の造った道路である。
 「昭和維新」ともいわれた一連の大改革では、このようなことが次々と行われた。しかし、
戦後の改革を経験したわれわれから見ると、昭和初期の政治は、ただただ守旧的にしか
思えない。戦前の日本は何も改革できなかったから太平洋戦争に突入してしまった、
というのが戦後世代の認識であろう。

/////// あるべき明日 ///

405 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/22(日) 18:12:51.50 ID:aET8L2f2
 
/// 日本への警告 37 ///////

      拭えなかった「軍人文化」

 何故にそうなのか。ひとことでいえば、軍人官僚支配文化を拭えなかったからである。
「大正デモクラシー」といわれた時代がある。明治以来、政府行政機構の手本としてきた
ドイツ帝国が第一次世界大戦で敗北し、民主主義のイギリスやアメリカが勝利した。この
ショックで、日本も少しだけ民主主義の方に歩いた、それが大正デモクラシーの時代である。
 その最大の成果は普通選挙の実施だろう。納税額の制限を外して二十五歳以上の日本国籍を
もつ男性すべてを有権者にする、という制度を実現させたのである。

///// 日本・いま決断のとき ///

406 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/25(水) 21:22:06.47 ID:kaUWx7S+
 
/// 日本への警告 38 ///////

 大正デモクラシーの時期には、多くの日本国民が普通選挙の実現を期待し、それさえ
できれば万事解決するかのような幻想を抱いた。それはあたかも、一九九三年の総選挙の
際に、小選挙区制への改革が熱狂的に支持されたのに似ている。
 ところが、この制度で行われた第一回普通選挙(昭和三年)の結果は、政友会二百十七、
民政党二百十六、その他三十三(無産諸派八、実業同志会四、革新三、中立その他十八)
という数字になった。

/////// 堺屋 太一 ///

407 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/28(土) 09:07:31.43 ID:DmgbqqO+
 
/// 日本への警告 39 /////////

 これでは議会の諸党派の合従連衡で政権が決定される。わずか二名か三名の議員が
鞍替えすると最大多数派も代るわけだ。
 当然、政友会と民政党の政争は激しくなり、双方がネガティブ・キャンペーンを
繰り広げた。特に激しかったのは、互いに相手の金銭疑惑をいい立てることである。
 このため国民は議会政治にいたく失望してしまった。それを利用して官僚主義が復活、
軍人官僚主導で改革が行われた。つまり、大正デモクラシーは死滅し、明治以来の
軍人官僚支配の文化が復活したのである。

/////// PHP研究所 ///

408 :名無しさんの主張:2013/12/28(土) 09:31:27.59 ID:SYSd2eOW
ここの文書は全てどこから引用しているんだ?

409 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/29(日) 16:53:07.18 ID:Ozd2XtU3
 
/// 日本への警告 40 ///////

      「終戦」を生き抜いた官僚文化

 アメリカ占領軍によって行われた「戦後改革」は、明治以来続いた官僚軍人支配の文化の
中で、軍人文化の部分を破壊した。この国からは「武人の文化」が消え去ったのだ。
 いま、自衛隊の制服組のOBが、その経歴のゆえに文化的に尊敬されることは滅多にない。
その人が個人として人格者であることから文化人といわれることはあるが、統幕議長だった
という理由だけで人格的文化的に「偉い」と思われることはほとんどない。

///// 1998年7月発行 ///

410 : ◆5LYUmeLVug :2013/12/30(月) 19:50:17.00 ID:cfwLgAYu
 
/// 日本への警告 41 ///////

 戦前は違った。国民運動を行うにしても何かの財団法人をつくるにしても、名誉総裁には
皇族華族、会長には退役軍人、陸海軍の中将や大将が据えられた。朝鮮総督や台湾総督にも
陸軍大将か海軍大将が多かった。文部大臣や東大総長にも退役軍人が就いたこともある。
それに比べて内務省や大蔵省の文民官僚0Bは二番手とみなされていた。
 大功のあった軍人は侯爵にまでなった。東郷(平八郎)元帥は侯爵、乃木(希典)大将は
伯爵である。文官の方は伊藤博文など明治の元勲を別とすれば、たいていは子爵か男爵である。
財界人はどんなに偉くても男爵どまり。岩崎弥太郎や住友吉左衛門でも男爵である。

/////// あるべき明日 ///

411 : ◆5LYUmeLVug :2014/01/01(水) 07:32:28.64 ID:NqocWBWq
 
/// 日本への警告 42 ///////

 つまり、社会的な序列としては、一番上が皇族華族、次は軍人、その次が文民官僚、
そして財界人は経済的下支えとして居並ぶというのが普通だった。
 戦後はまったく逆で一番上は必ず財界人、審議会会長も大きな財団法人の会長も財界人だ。
次が経済官僚のOBか学者という形になっている。自衛隊制服組の出る幕はほとんどない。
 敗戦によって軍人文化が破壊されたことによって、武士道とか大和魂といった概念も
消失した。勇気や覚悟といった武人的徳目も語られることがなくなった。いまは「臆病」を
「慎重」といい、「優柔」を「熟慮」といい換える時代である。

///// 日本・いま決断のとき ///

412 : ◆5LYUmeLVug :2014/01/03(金) 07:41:00.14 ID:LMp3g5G6
 
/// 日本への警告 43 ///////

      最適工業社会を築いた官僚主導

 軍人文化の破壊こそ戦後改革の最大のものだ。それに対して文民官僚の文化は生き残った。
いやむしろ、物資統制によって強化され、高度成長によって美化されてきた。
 いま、私たちがやらなければいけないことは、明治期以来続いてきた官僚文化を超越する
ことである。
 官僚主導の文化によって日本がつくろうとしたもの、それが規格大量生産型の最適工業社会である。
 明治以来、近代日本は最適工業社会を目指してきたが、それが完成したのは一九七〇年代だ。
この百年余の間には、一時、植民地帝国を目指したこともあるが、それは最適工業社会を
実現している欧米諸国がみなそうなっているからという猿真似で余計な寄り道をしたに過ぎない。

/////// 堺屋 太一 ///

413 : ◆5LYUmeLVug :2014/01/04(土) 15:22:43.27 ID:6Th2PVfo
 
/// 日本への警告 44 ///////

 一九七〇年代に完成した最適工業社会は、なお二十年近く成長を続けた。その結果、日本は
一人当り国民所得で、一九八八年にアメリカを抜いた。念願の工業化レースで先頭に立った。
だが、この間にアメリカは、最適工業社会を越えた「次の段階」を模索していた。
 ケネディ大統領が登場した頃、マクナマラ国防長官に代表されるアメリカ社会の「ベスト&
ブライテスト」は、最適工業社会の論理を推し進めようとして失敗、ベトナムの敗退や経済の
疲弊を生み出した。この失敗から生れたのが八○年代のレーガン改革、ソフト化社会にふさわしい
総資本主義化への道である。

/////// PHP研究所 ///

414 : ◆5LYUmeLVug :2014/01/06(月) 23:36:10.97 ID:DuUn+aKn
 
/// 日本への警告 45 ///////

「失敗は成功の母」といわれるが、「成功は失敗の父」である。一つの成功を生み出したのは
どの失敗だったか、因果関係はよく分かる。だが、一つの失敗がどの成功から生れたかは
はっきりとは分からない。だから「父」である。
 最適工業社会の完成に成功したことが、実は今日の日本の失敗の「父」だった。一九七〇年代
のうちに二度の石油危機を経験して、戦後の正義の序列が変った。効率を第一の正義とした
成長優先思想から平等と安全を第一とする集団主義思想になったのだ。

///// 1998年7月発行 ///

415 : ◆5LYUmeLVug :2014/01/10(金) 00:20:03.91 ID:dpiTPV5u
 
/// 日本への警告 46 ///////

 最適工業社会とは本来が効率思想から生れたものだが、石油ショックと「日本列島改造論」の
破綻を経験したあとでは、平等と安全が優先されるようになり、そのための規格基準が強化
された。だが、八○年代に入ると、規格規制そのものが目的となりだした。
 たとえば建築基準法では、強度基準よりも材料基準の方が多い。医薬品の許認可も安全性
よりも認定基準を大事にしている。阪神大震災による大被害、血液製剤によるエイズ感染などは、
規格そのものを目的とした官僚規制の綻びの象徴である。

/////// あるべき明日 ///

416 : ◆5LYUmeLVug :2014/01/12(日) 12:02:13.55 ID:zOJUiEg4
 
/// 日本への警告 47 ///////

 九七年からはじまる金融機関の相次ぐ破綻も、同根の問題である。官僚主導は、
最適工業社会の形成には大いに役立ったが、ソフト社会では桎梏以外の何ものでも
なくなっている。
 これが戦後の総決算であり、明治以来の近代化の結末である。戦後半世紀、そして
明治維新から四世代を経たあとの改革とは、そうした官僚主導文化を超越することで
なければならない。

///// 日本・いま決断のとき ///

417 :名無しさんの主張:2014/01/18(土) 09:20:07.02 ID:???
★官製ベンチャーキャピタルの産業革新機構は、まるで公共工事のゼネコン   1
 ニュースの教科書 2014年1月18日

 産業革新機構は2014年1月8日、日米両国のベンチャー企業育成を手がける株式会社Willが運営する
投資ファンドに対して1億ドル(約105億円)を出資すると発表した。同機構は昨年後半から東京大学
エッジキャピタルなどベンチャーキャピタルへの出資を相次いで行っている。

meti03 本来の設立目的であったベンチャー投資をようやく本格的にスタートさせたわけだが、他の
ファンドにお金を出す(ファンド・オブ・ファンズ)というスキームが続いている。そこには2600億円
もの巨費が投入されたものの、投資する先がなかなか見つからないという根本的な問題が横たわっている。

 産業革新機構は、次世代の国富を担う産業を創出するという理念のもと、経済産業省主導で2009年に
設立された官製ベンチャーキャピタルである。政府が2600億円の出資を行うとともに、1兆円もの
保証枠を設定しているが、当初から機構の活動に対しては疑問の声が上がっていた。
 民間のベンチャーキャピタルが目を皿のようにして探し回っても優良な投資先がないというのが
現在の日本の状況であり、官のベンチャーキャピタルが出てきたところで、その状況が大きく変わる
わけではない。官主導で組織を作り、国がカネを付けてしまうと、それが既得権益化してしまい、
存在そのものを自己目的化しかねないという危険性も指摘されていた。

418 :名無しさんの主張:2014/01/18(土) 09:23:35.45 ID:???
★官製ベンチャーキャピタルの産業革新機構は、まるで公共工事のゼネコン   2

 実際、機構がスタートしても優良な投資先はなかなか見つからず、オーストラリアやチリの
水道会社など、本来の趣旨とは異なる途上国援助的な投資を繰り返していた。その後、同機構は
経営破綻の危機にあったルネサスエレクトロニクスの救済に乗り出すことになり、ベンチャー
キャピタルから事業再生ファンドに事実上の方向転換を行ったかに見えた。

 ルネサスの再建に一定のメドが立ったことで、ようやく本来の目的であるベンチャー投資を
本格的にスタートさせたわけだが、自社投資も行っているものの、他のベンチャーキャピタルへの
間接出資というスキームが目立つ。

 金融業界では、直接投資をせず、すでにあるファンドに出資する形式を「ファンド・オブ・
ファンズ」と呼ぶ。英語で書くとなかなかスマートだが、要するに投資業務の丸投げである。
確かに2600億円もの投資資金があると、1社あたり1〜2億円程度という少額投資が中心の
ベンチャー投資の分野では、とても処理できないというのが現実であろう。

419 :名無しさんの主張:2014/01/18(土) 09:29:46.83 ID:???
★官製ベンチャーキャピタルの産業革新機構は、まるで公共工事のゼネコン   3

 だが本来ベンチャー投資とは小さい案件を一つずつコツコツとこなしていくものであり、何千億円
もの資金を一気に投じるような世界ではない。もし機構がこの大量の資金を持て余しているのだと
したら、そもそもの設立の趣旨が間違っているのである。
 米国にはこうした小口投資をとりまとめ、大口投資家との橋渡しを行うゲートキーパーという
システムがある。だがゲートキーパーは最小限の人数とコストで実施するものであり、産業革新機構は
ゲートキーパーとしてはあまりにも規模が大きすぎる。

 産業革新機構に投じられた資金の源泉は財政投融資資金である。国民のお金が産業革新機構を通る
段階で、高給で知られる機構職員の給与分として中抜きされ、投資されるベンチャーキャピタルでも
さらに中抜きされる。最終的にベンチャー企業に到達するまでには、かなり減額されてしまっている
ことになる。これは公共事業を受注したゼネコンが、次々に業務を下請けに丸投げし、そのたびに
金額が中抜きされる構図と大して変わりはない。

 公共事業のゼネコン体質が、ベンチャー育成の分野に入れ替わっただけと考えることもできる。
ベンチャー企業によるイノベーションを通じて次世代の産業を作り出すという趣旨からはほど遠い
状況といえる。

 ニュースの教科書 2014年1月18日
 http://news.kyokasho.biz/archives/21208

420 :名無しさんの主張:2014/01/21(火) 22:34:29.94 ID:???
★甘利経財相が日本の輸出不振に言及。アベノミクスは現実路線に転換?   1
 ニュースの教科書 2014年1月20日

 日本の輸出に対する安倍政権のスタンスが現実を反映したものに変わってきた。円安になれば
輸出が回復するという、一種の迷信から脱却できた意義は大きいが、根本的な解決策をめぐっては
まだ迷走が続いている。
 2013年11月の経常赤字が過去最大の5928億円に達したことを受けて、甘利経済再生担当相は
2014年1月14日、「貿易立国の原点が、若干揺らいでいる」と述べ、輸出不振について言及した。
 また「円安で輸出環境が良くなっているにもかかわらず思ったほどスピーディーに輸出が拡大
していない」とし、円安が必ずしも輸出増大につながっていないことを認めた。
 かつては円高こそが日本経済低迷の元凶とされ、その後発足した安倍政権は、輸出産業の復活を
掲げて事実上の円安誘導政策を行った。だが円安が実現しても輸出数量は増えず、逆に輸入価格の
増大によって貿易赤字が急拡大してしまった。

421 :名無しさんの主張:2014/01/21(火) 22:37:10.69 ID:???
★甘利経財相が日本の輸出不振に言及。アベノミクスは現実路線に転換?   2

 当初安倍政権は、円安の効果が顕在化するまでにはタイムラグがある(いわゆるJカーブ効果)
として、円安が輸出の増大をもたらすとのスタンスを崩していなかった。だが円安開始から1年以上
が経過したにも関わらず、輸出数量が増えず、経常赤字が増大しているという現実を前に、とうとう
軌道修正を余儀なくされた格好だ。

 ドイツや米国と異なり、日本の製造業の多くは、依然として大量生産型の古いビジネスモデルを
続けている。こうした形態では韓国、中国、ASEANといった新興国との価格競争に巻き込まれる
ことは必至であり、国内生産を維持していてはコストが合わない。海外調達、海外生産が進むと、
輸出の絶対量が減ってしまうため、円安になっても貿易黒字は増えないのである。これは円安が
始まる前からすでに予想されていたことである。

 こうした状況について、安倍政権の経済スタッフはよく承知しているはずだが、政治的環境から
それをストレートに発言できない状況が続いてきた。今回甘利氏が輸出不振を認めたのは、渋々
現状を受け入れたというよりは、タイミングを見計らって、徐々に軌道修正を図っている可能性が高い。

422 :名無しさんの主張:2014/01/21(火) 22:40:43.79 ID:???
★甘利経財相が日本の輸出不振に言及。アベノミクスは現実路線に転換?   3

 ただ輸出不振に対する解決策についてはっきりとした方向性は示されておらず「輸出環境を
さらに整備し、貿易赤字幅の縮小に取り組む」という発言にとどまっている。
 輸出不振の最大の原因は、日本企業のビジネスモデルの問題であり、これは雇用も含めた、
日本の産業構造そのものに大きく依存している。構造改革はある意味でこれを変革するための
ものであったが、日本では大きな変革は実施しないことがほぼ国民の総意となっている。

 つまり輸出の不振は構造的な問題ということになり、この状況を根本的に変えることは難しい。
輸出不振の影響を緩和する現実的な方策は、海外への投資を加速させ、そこからの投資収益
(所得収支)を増大させることである。所得収支がさらに増えれば、貿易赤字を減らすことは
できなくても、その影響を最小限に食い止めることができる。幸いにして、円安が進んだと
はいえ、まだ円の価値は高く、海外に対する購買力は維持できている。

 国内の雇用を多少犠牲にしてでも、海外への投資を加速させることがもっとも効果的な
政策であり、本来、アベノミクスにおいては、最優先で取り組むべき課題であった。ただ、
安倍政権がここまで言及できるようになるまでには、もうしばらく時間がかかるのかもしれない。

 ニュースの教科書 2014年1月20日
http://news.kyokasho.biz/archives/21410

423 :名無しさんの主張:2014/01/26(日) 11:17:47.81 ID:???
★形骸化が進む成長戦略の議論。法人税減税はもはや無意味になりつつある  1
 ニュースの教科書 2014年1月23日

 成長戦略に関する議論の形骸化がさらに進みつつある。政府は2014年1月20日、経済財政諮問会議を
開き、対日直接投資の促進策などについて議論した。民間議員からは法人税の実効税率を25%程度
まで引き下げるべきとの提言があったが、麻生財務大臣は税収という観点から否定的見解を示した。
 法人税減税は今や成長戦略における最後の目玉となりつつあるが、日本市場に対して外国からの
投資が集まらないのは法人税の高さが原因ではない。
 既得権益ばかりを保護するがんじがらめの規制やオリンパスなどに代表されるような企業経営の
不透明性の影響が極めて大きい。これらに風穴を開けると期待された戦略特区も、現在では完全に
骨抜きの状態となっている。法人減税単独の議論はすでに意味をなくしたといってよい。
 財務省よると、日本の法人税の実行負担率は約35.64%である。これに対してフランスは33.3%、
ドイツは29.6%、中国は 25%、イギリスは24%、シンガポールは17%となっており、日本の法人税は
相対的に高いとされている。

424 :名無しさんの主張:2014/01/26(日) 11:23:26.38 ID:???
★形骸化が進む成長戦略の議論。法人税減税はもはや無意味になりつつある  2

 法人税の高さが諸外国からの投資の妨げになっているという理屈なのだが、これは一種の都市伝説
に近い。世界でもっとも投資が集まっているのは当然米国なのだが、米国の実効税率は40%超と
突出して高い。もっとも税金が高い市場に、世界から最も大量のお金が集まっているのである。
 企業は投資家は税率だけで投資先を決めているわけではない。むしろ税率よりも、市場の活発さ、
自由さ、透明性、公平性など、税率以外の部分が極めて大きく影響する。シンガポールに資金が
集まっているのは税率の低さもあるが、外国資本に対する徹底的な保護政策が存在していることが
大きな要因である。
 この点で日本は最下位グループに属しているといってよい。国内には、官庁や独立行政法人、
既存の大企業など、既得権益を守るための規制が山のようにある。また資本市場における透明性は、
下手をすると中国や韓国並みに低い。仮に税率を低くしたところで、投資資金は集まらない
可能性が高いのだ。
 さらに高いといわれる実効税率にも実はカラクリがある。日本には大手製造業を中心に、数々の
免税措置があり、実際に支払っている税金は見かけよりもはるかに少ないのである。ベンチャー企業や
外資系企業はこうした特権を享受することができないため、日本市場では不利な戦いを強いられる。
このような市場に参加してくる外国資本はない。

425 :名無しさんの主張:2014/01/26(日) 11:25:36.53 ID:???
★形骸化が進む成長戦略の議論。法人税減税はもはや無意味になりつつある  3

 1月18日に開催された産業競争力会議では、国家戦略特区の規制緩和概要が決定された。事前の予想通り、
いわゆる岩盤規制はすべて保護され、規制緩和は名実ともに実施しないことが確定した。規制緩和を
一切進めないというスタンスの下での法人税減税は、ただ税収を減らすだけであり、ほとんど効果が
ない。皮肉にも麻生氏の指摘は当たっているのだ。
 だが、こうした状況はもはや致し方ないのかもしれない。日本は経済の官製化が進み、すでに国民の
多くが、官による規制によって雇用を確保され、利益を得ているのが現実である。改革を進めれば、
短期的には国民の大半と利益相反を起こす可能性が高い。
 日本国民は変化を積極的に受け入れ、高い成長と豊かさを目指すという道ではなく、変化が少ない
代わりに相対的に貧しくなる道を選択したといってよい。そうだとすると「構造改革を実行する」という
安倍政権のスローガンは誰に向けて発信されているのだろうか?


 ニュースの教科書 2014年1月23日
http://news.kyokasho.biz/archives/21573

426 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/01(土) 17:41:59.92 ID:yiHmSoRV
 
/// 「東京時代」の終焉 1 //////

あるべき明日―日本・いま決断のとき
堺屋 太一 (著) PHP研究所 1998年7月発行より

・・・・

第一章 「東京時代」の終焉
 一、徳川幕藩体制のコンセプト
  日本の近代――「東京時代」

 日本史の特色の一つは、すべての時代区分が首都機能の所在地の地名で呼ばれていることだ。
奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代、江戸時代、そしていまは東京時代である。
 このことは、日本においては、首都機能の所在地が変れば必ず世の中が変ったこと、そして
首都機能の所在地が変らない限り、世の中が変ることもなかったことを示している。

////// あるべき明日 ///

427 :名無しさんの主張:2014/02/02(日) 14:45:00.74 ID:vqlsk8RY
現在、日本の政治家の多くが平気で嘘をつく、約束を守らない、政局本位で迎合する(離党、所属替え)、論理的思考能力が乏しい、大志がない、我欲が強く、
滅私奉公の信念、思想がない。約1400兆円もの財政赤字国家にも関わらず、「まずは魁より始めよ!」すらやろうとしない。国会議員歳費@約1億円/年間を
75%削減を何故実行しない?現在、我が国の財政状況では「手弁当や無報酬」で政治活動をする状況ではないのか?日本国内(矢祭町議員、名古屋市長、
千葉市長その他)でも世界各国(北欧その他)でもすでに金のかからない制度、方法で政治活動をしているではないか?政財官の癒着構造廃止、企業献金廃止、
族議員活動禁止、既得権益打破、規制撤廃等の行財政改革や統治機構改革を何故、即刻、徹底実施しないのか?日本は現在の政治家連中では野垂れ死に、
崩壊するのみだ。将来の見通し、先見性や合理的、論理的思考力のなさ、決断力、実行力の貧弱さばかりの馬鹿で卑しい似非政治家が多すぎる。

428 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/03(月) 21:40:51.79 ID:9ei2SqZp
 
/// 「東京時代」の終焉 2 ////////

 このことについては、のちにまた語るとしよう。ここでいいたいのは、それぞれの時代には
コンセプト(概念)がある、ということだ。
 近代、つまり明治元年にはじまる「東京時代」のコンセプトは、前章でも述べたとおり
「近代工業社会の形成」あるいは「最適工業社会の達成」であった。そしてそのための体制が
官僚主導型業界協調体制である。
 このことは、戦前も戦後も変っていない。一時はアメリカ占領軍の指導または命令によって、
官僚主導も業界協調も崩れそうになったが、独立を回復すると共に、直ちに元に回帰する
運動がはじまった。

////// 日本・いま決断のとき ///

429 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/05(水) 22:14:54.01 ID:rdS4ZTXw
 
/// 「東京時代」の終焉 3 //////

 地方自治は骨抜きになり、官僚主導による全国統一の規格基準が次々と強化された。業界団体は
堅固になり、ほとんどすべてが東京に集中した。やがて経済には官製の「計画」が持ち込まれ、
文化には芸術院や文化勲章による官製序列が敷かれた。「東京時代」は、所詮、近代工業社会を
築くための時代だったのである。
 日本は、古くから国土の範囲が明確な国だ。大陸の中に一人の独裁者や一家族の支配で
継ぎ合わされた偶発的な国ではない。

////// 堺屋 太一 ///

430 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/08(土) 09:53:44.94 ID:T7zcViVk
 
/// 「東京時代」の終焉 4 //////

 それだけに、この国の歴史の各時代には、その時代の目的と性格と機能を含む一つの
「コンセプト」が明確に存在する。この時代は何を大切にしているのか、何を目指して
いるのか、そのためにどのような制度と仕組みを設けているのか、――そういった全体を
貫く概念が備わっているのである。
 このコンセプトが明確で、目指す理想と行っている現実が一致し、政府(為政者)にも
国民大衆にも納得されている社会こそ、長続きする。東京時代は既に百三十年、「近代工業
社会の形成」というコンセプトで一致して来た。ところが、それが時代遅れとなった。
二十一世紀を目前にしたいま、それに代る社会コンセプトを探さなければならない。次の
時代にふさわしい「この国の形と気持」を見出すことである。

////// PHP研究所 ///

431 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/11(火) 09:53:34.97 ID:UzbscyNM
 
////////////////// 堺屋 太一 (著) ////

あるべき明日―日本・いま決断のとき
堺屋 太一 (著) PHP研究所 1998年7月発行

ISBN-10: 4569602118
ISBN-13: 978-4569602110

http://books.rakuten.co.jp/rb/item/990293/
http://www.amazon.co.jp/dp/4569602118
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784569602110
http://www.junkudo.co.jp/mj/products/detail.php?product_id=0198509573
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101510419/subno/1

/// 出版社: PHP研究所 (1998/07) ////////

432 :名無しさんの主張:2014/02/11(火) 18:02:47.12 ID:3TP1JIn8
>>1 漆間巌警察庁長官が「捜査費」で宴会を開いていた!
http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2005/09/post_cc21.html
漆間巌(うるま・いわお)警察庁長官(60歳)が愛知県警察本部長時代
(1996年8月20日〜1999年1月8日)、「捜査費」(国費)で宴会を開いていたことが、
筆者が情報公開法により入手した「3月分捜査費明細書」という文書からわかった。

「捜査費」はその名前のとおり、「捜査」に使う費用。それが漆間本部長(当時)らの飲み食いに
使われていたとなれば、国民から強い批判が巻き起こるのは必至だ。

漆間本部長(同)が「本部長激励慰労」なる宴会を開いていたのは、
「平成9年(1997年)3月6日」。場所は「名城会館」(名古屋市北区・現在は存在しない)で、金額は「150,000円」。

このような宴会が「捜査費」でまかなわれているのは違法ではないのか。
愛知県警総務部会計課は、次のとおり説明する。

「捜査費の激励慰労費は、捜査活動に要する経費のうち、長期にわたる重要事件および
困難な重要事件の捜査等に従事する捜査員等に対する簡素な激励のための経費です」

あくまでも「捜査」にかかる「経費」だから、違法ではないということらしい。
しかし、いくら「激励」という名目があっても、身内の飲み食いが税金で支払われなければならない理由はない。

財務省主計局は、こう話す。

「警察庁から『激励慰労費は、単純な飲み食いとは違い、現場の捜査員の率直な意見交換に必要な経費』と説明されています」

だから「経費」として認め、予算をつけているということらしい。

しかし、「飲み食いしながらでなければ、率直な意見交換ができない」などという理屈は、税金支出上、
絶対に認めるべきではないし、そのような組織が捜査しているから、検挙率が26.1%(2004年)と低迷しているのである。

筆者は漆間長官にもインタビューを申し込んだが、
「個別案件についての長官へのインタビューは応じておりません」(警察庁広報室)と拒否された。

433 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/15(土) 17:51:35.93 ID:RS4XJNdi
 
/// 日本経済の問題点 1 //////////////

 「あるべき金融−リスクの市場化なくして再生なし−」 ¥1,575
東洋経済新報社2003年11月発行; 堺屋太一, 刈屋武昭, 植草一秀 (著)より

・・・・・
第2章 日本株式会社の行き詰まり
      ――企業と金融はなぜ失敗したか 【刈屋武昭】

    1 日本経済の問題点

 「熱い湯のなかにカエルを落とすと、びっくりしてカエルは跳びだすが、水の
なかに入れてゆっくりと温度を上げていくと、カエルはパラダイムがシフト(移行)
しつつあることに気づかず、ゆで上がるまでじっとしている」

//// リスクの市場化なくして再生なし ///

434 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/16(日) 12:45:20.75 ID:fzK+yrNL
 
/// 日本経済の問題点 2 //////////////

        なぜ日本は変われないのか

 パラダイムとは、ものの考え方の枠組み、世界を見る見方の枠組みのことである。
この話のなかで「ゆで蛙」とは、ものの考え方が変わってもその変化に気づかず、
かつての成功体験に固執している組織(日本)や人(日本人)をたとえたものだ。
 なぜ日本は変われないのか。それは、これから少しずつ説明をしていくが、まず
「日本的なものの考え方とそれに付随した精神構造(メンタリティ)」と、本来
資本主義が機能するための条件がかなり矛盾していること。そして、そのメンタリティを
共有した政官財のエリートたちと、彼らの手でつくられた制度・規制のために、
資本主義の新しいものと旧いものとを入れ替えていくメカニズムが十分機能していない
という点がきわめて大きい。また、その問題が実際に金融や日本的経営、日本経済に
関わる部分に大きく出てきているのである。

////////////////////// 刈屋武昭 ///

435 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/17(月) 21:31:16.60 ID:AOfuTnKw
 
/// 日本経済の問題点 3 //////

 ITなど技術革新の進展や、中国への投資など資本(お金)移動の進展、環境や
人権などのものの考え方におけるグローバル化の流れなどとともに、私たちの経済や
企業、そして社会環境を考えるパラダイムも進化し絶えずパラダイムシフトが起きている。
しかしこの国では、政治家も官僚もそして学者も、企業人も個人も全体としてみれば、
そのパラダイムシフトの認識が遅く、利害関係のなかで完全に競争力を失うまで
呪縛の構造にいるようだ。
 その結果として、ものごとを少しずつしか変えることができない、政官財を中心とした
漸次改変主義の日本的意思決定システムの大きな負の遺産(ツケ)が、進化に遅れた
「失われた一〇年」として記述されるものの本質だろう。私たちの経済システムの
陳腐化リスク、競争力喪失リスクがますます高まっている。

/////// 東洋経済新報社 ///

436 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/19(水) 21:50:57.15 ID:mx4cdlB1
 
/// 日本経済の問題点 4 ////////

 何が悪いのだろうか。それには、次のような問題点が考えられよう。
@日本人が共有してきた共同体・平等意識とものの価値の考え方に関わる問題
A価値(所得、富、資本)の大きな発生源として、「価値創造をつかさどる企業の
機能」についての理解の甘さ
B金融の機能の問題として、企業成長・持続的経済成長の基礎となる企業投資に
関わるリスクの担い手(リスクテイカー)の機能と役割についての考え方
C「政府と企業と家計・個人の関係をつくる」制度・システムと政府の役割に
ついての考え方

///////////// ¥1,575で発売中! ///

437 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/20(木) 21:58:15.61 ID:2K8p8H5a
 
/// 日本経済の問題点 5 /////////

 これらの問題を考えることが、実は日本再生とは何か、構造改革とは何か、
金融再生とは何かを考えることであり、新しい進化に対応する能力を持った日本、
持続的成長のもとに豊かさを享受していくことができる日本を構築していくことの
出発点になるであろう。それゆえこの問題を考えることは、個人や家計が最初に
将来の人生設計を考え、結婚や子供の教育や老後の生活の安定などを考える
ことと密接に関係している、と思う。

/////////// 2003年11月発行 ///

438 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/22(土) 08:29:06.54 ID:4IGhBsOj
 
/// 日本経済の問題点 6 /////////

        重くのしかかる将来世代への負担

 日本経済と金融の関係の議論をはじめる前に、日本の現状について
ふれておこう。少子高齢化、グローバル化、低経済成長化、そして国際競争
激化の流れのなかで、日本経済はますます厳しくなっている。失業率は現在
五パーセント半ばであるが、この数字には、職がほしくても、長期経済低迷
により職をあきらめている人は含まれていない。

/////////// 「あるべき金融」 ///

439 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/23(日) 12:32:00.63 ID:Dvzs/Hct
 
/// 日本経済の問題点 7 /////////

 さらにもっと心配なことに、日本経済と日本型経営と日本型雇用制度の影響を
受けて、大学卒業者のうち五人に一人は就職できていない。なかでも、大学新卒
失業率は二〇パーセント(中高卒の場合四〇パーセント以上)であるが、女子学生は
さらに厳しく、老人への福祉や介護、あるいは年金支給の厚さとは対照的である。
日本にとって将来を担う世代に対して、日本型システムから実現したリスク
(ここでは構造的な経済の低迷の結果)の移転が現われているように思われる。
しかし、経済の低迷の責任は、少なくとも彼らにはないだろう。

//// リスクの市場化なくして再生なし ///

440 : ◆5LYUmeLVug :2014/02/26(水) 22:07:30.91 ID:NVfFVDor
 
/// 日本経済の問題点 8 /////////

 これまでの日本では、
●機会平等型の社会(平等に与えられている機会を自己責任のもとに
自由に活かし、資本の論理による資本主義的メカニズムやダイナミズムを
利用する社会)ではなく、
●結果平等の日本型社会主義的共同体型の社会(あまり所得格差をもたらさず、
横並びの社会的規範を強制するものの、雇用と福祉を保障することで結果的に
平等が確保される社会)のもとにさまざまな制度をつくってきたのだから、この
現状を理解する方法に多くの議論があるにしても、政官財の意思決定システムは
その責任の対象として、そこに登場するだろう。

//////////////// 刈屋武昭 ///

441 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/01(土) 15:15:09.60 ID:gY1U+Geb
 
/// 日本経済の問題点 9 /////////

 この新卒失業率の高さは、若い世代のライフサイクルに影響し、結果として
少子化を加速させ、さらに年金財政の悪化も進むだろう。少子高齢化の結果、
現在の賦課方式(現役世代が高齢者の年金を支払う)年金制度のもとでは
現役世代四人で一人の高齢者を支えなくてはならないときがきている。
二〇二五年には一.九人で、二〇五〇年では一.四人程度で一人を支える
ことになる。
 年金制度のあり方は、「企業の活力」、将来の日本経済に依存している。
積立の原資となる所得の発生が必要である。たとえば、倒産企業数が
二〇〇二年に史上二位を記録した。その結果、年金の積立にも影響している。
結局、所得の流れをつくる企業の価値創造力を上げる以外にないのである。

/////////// 東洋経済新報社 ///

442 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/02(日) 11:22:01.92 ID:Lg4Kyozc
 
/// 日本経済の問題点 10 /////////

 さらに年金改革で社会保険料を上げると、社会から購買力が奪われ、消費にも
影響を及ぼす。また、徴収した年金資金は国債などを中心として安全運用するしか
ないので、ベンチャー企業などの育成のためのリスクマネー(リスクを取る資金)
となりにくい。さらに運用での株価の変動や金利の変動、それらの変動を市場リスク
というが、市場リスクに対する運用能力やリスクマネジメント能力も必要である。
低成長グローバル時代に、運用競争の厳しい市場リスクに対置していくことは
難しく、もうすでに大きく負けている。

///////// ¥1,575で発売中! ///

443 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/02(日) 19:34:57.97 ID:Lg4Kyozc
 
////////// 東洋経済新報社 ///

 「あるべき金融−リスクの市場化なくして再生なし−」
 New Financial Concept and Economic Revival of Japan

 堺屋太一, 刈屋武昭, 植草一秀 (著); ¥1,575
 東洋経済新報社; 2003年11月発行; 単行本197p

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492653341/
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/0001617070/
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31302552
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9977663440
http://books.livedoor.com/item_detail?id=63152

/// 絶賛発売中! ////////////

444 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/03(月) 22:32:44.04 ID:MatoI4AP
 
/// 日本経済の問題点 11 /////////

運用の責任問題も考えてもらいたいものだ。将来世代への負債の減少
こそが現世代の務めだろう。
 国債といえば、その残高がいよいよ五〇〇兆円に達し、国債等の政府の
累積負債は七〇〇兆円になろうとしているが、その他政府が責任を持つ
特殊法人などの赤字を含めると頭が痛い。また、国民健康保険や高齢者
医療・介護の赤字も積み上がり、不良債権を含めた金融システムの
脆弱性は、依然として克服されていない。

/////// 2003年11月発行 ///

445 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/06(木) 22:16:50.75 ID:uBJAHUcv
 
/// 日本経済の問題点 12 /////////

        問題解決のための三つの視点

 このような大きな問題、大きな負債を若い人たちが背負っていかざるを
得ないときに、どうやってそれを解消していくのだろうか。その手段とは、
@日本人の潜在的能力を活かすための自由・多様な教育、移動自由な
労働市場環境の整備、社会人教育の充実、経営者教育、等による
戦略的知的優位性の確保
A金融の「リスクテイク」メカニズムの機能の確保、資本主義的「破壊的創造」
メカニズムの受容、機能的企業ガバナンス・メカニズムの確保をとおした、
企業全体としての持続的価値創造機能の確保

/////////// 「あるべき金融」 ///

446 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/06(木) 22:17:40.59 ID:uBJAHUcv
 
/// 日本経済の問題点 13 /////////

B小さな政府のもとに、政府・企業・家計の有機的関係.システムの樹立
と考える。その狙いは、「企業の価値創造能力・イノベーション能力」を高め、
持続的経済成長と国際競争力を確保し、若い世代や将来世代に対して
豊かな社会をつくっていくことである。
 その基本は、私たち日本人という人的資産(アセット)を一〇〇パーセント
有効に利用し、完全燃焼させていく、という道以外にはないだろう。たとえば、
能力のある若い人たちの失業率が二〇パーセントということはおかしい。
そのような状況を変えるには、人的資源を有効利用するシステムのもとで、
次から次に新しい企業がでてきて、価値創造力を発揮し、将来世代に
つなげていくことである。

////// リスクの市場化なくして再生なし ///

447 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/08(土) 10:05:10.97 ID:/xGda6ii
 
/// 日本経済の問題点 14 /////////

 世界のどの国を見ても、たとえば中国を見ても、社会のなかで生活の豊かさの
基盤を確保する、所得や富、あるいは資本(これらをまとめて価値という)を創造
していく機能を担うのは、実は企業なのである。企業は社会にとって戦略的価値
創造機構である。それゆえ、企業を核としながら、技術革新、競争環境の変化や
グローバル化や価値観・嗜好の変化に対応して、企業とそのシステムに進化や
イノベーションのプロセスを確実に起こしていくことが、私たちの豊かさのみならず
将来世代の生存と繁栄を確保するうえできわめて重要である。

//////////////// 刈屋武昭 ///

448 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/09(日) 11:24:25.19 ID:EYOMn0xu
 
/// 日本経済の問題点 15 /////////

 このことを効果的に実現するためには、企業に多くの柔軟性を与え、企業活動
プロセスで発生する「リスク(経済的損失の可能性)を社会的にどのようにシェアー
していくか(互いに持ち合うか)、という金融問題」をどのように解決していくか、
が問われているのである。リスクを社会的にどのように共有化するかという問題は、
単に企業の発行する株を誰が買うかだけの問題ではなく、企業を効率的に
経営する経営者育成、社会にイノベーションを起こす人材の育成、金融システム
(金融の制度的枠組み)と企業システム、および税制のあり方に関わる問題であり、
それらをはっきりと有機的に結合しない限り、価値創造プロセスは効率的、
あるいは競争力のあるものとはならない。
 それは、国際競争がますます激しくなっていくなかで、私たちの持続的豊かさ、
国家の持続的繁栄に関わる問題である。このことを本章と次章で少しずつ
理解していこう。

/////////// 東洋経済新報社 ///

449 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/10(月) 22:15:56.43 ID:SoF9G8bi
 
/// 日本経済の問題点 16 /////////

        家計と企業と政府の有機的関係とは

 最初に準備として理解の枠組みを述べておく。よく知られているように、社会の
なかで経済活動をし、発展させていく経済主体を「家計」「企業」「政府」という
三つの主体に分けて考える。全体としては、それらの主体の相互連関的な
活動をとおして、価値(所得や富の増加)が創造され、経済が発展する。
 まず「家計」だが、家計の経済活動は消費と貯蓄に関するものである。消費する
ことは、企業の製品・サービスを購入し、社会に所得の流れをつくる。消費は、
企業の雇用にも関係している。豊かな時代の消費の内容は昔と違い、質だけでなく、
嗜好の変化や価値観の変化で、絶えず進化していくが、企業は自らをその変化や
進化、社会のニーズの変化に対応していくしかないのである。

///////// ¥1,575で発売中! ///

450 :名無しさんの主張:2014/03/12(水) 14:48:53.39 ID:???
工場三法は東京圏と近畿圏に同時に適用された。しかし日本政府が国策で中央集権、経
営・立案・企画・情報等の機能を東京へ積極的に集積させていたこと、さらに東京圏は近畿
地方と比べると工場の数が少なかったことから、工場三法は東京圏へは大きな影響を与えな
かった。東京圏とは反対に工場が多く立地していた近畿地方は、一方的に工場三法の適用を
強いられる形となり、多くの製造業が近畿地方から中部地方へと工場を移転する結果となっ
た。これらの製造業の集中排除法案により製造業の多くが近畿圏から中部圏へ移転したこと
は、近畿地方にとって大きな打撃であり、近畿地方の相対的地位は低下した。東京圏には工
場ではなく企業本社が多く立地しており、工場三法の影響は小さかった。東京圏への影響と
比べ近畿圏は大きな影響を受けたことから、両者の格差は拡大し、そして一連の流れが東京
一極集中を進める要因の一つとなったと考えられる。

451 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/12(水) 21:56:31.17 ID:zF41QoTq
 
/// 日本経済の問題点 17 ///////////

 他方、貯蓄の部分は、家計のリスクマネジメントに関係して、最適なリスクとリターン
の組合せを求めて資産ポートフォリオをつくることを意味する。そのポートフォリオの
資産構成は、具体的には株・国債・定期預金・社債・投資信託などの金融商品となる。
金融商品の購入は資金とリスク移転の流れをつくり、金融にとって最も重要な
リスクテイク行為(リスクの取り手となること)に関係する。そのリスクテイク機能により、
企業に資金が流れ、新しい売れ筋製品の開発や新しい技術開発により競争力を
高めるために投資し、新薬の開発や通信技術の革新など、イノベーションを起こす
ことになる。

////////// 2003年11月発行 ///

452 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/15(土) 00:24:06.97 ID:Vq42BX8R
 
/// 日本経済の問題点 18 /////////

 それゆえ、リスクテイク機能としての金融の機能が重要なのである。金融の
機能については第3章で詳述するが、豊かさを持続するうえでは、「家計の
消費・貯蓄と企業の生産・資本蓄積の関係のダイナミックな進化のプロセス」
こそ、価値創造プロセスのエンジン(命)なのである。これを「企業と家計の
関係のダイナミズム」ということにする。「民間の活力」とはまさにこの部分をいう。
この点についてこれから詳しく述べていきたい。

/////////// 「あるべき金融」 ///

453 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/15(土) 19:52:42.27 ID:Vq42BX8R
 
/// 日本経済の問題点 19 /////////

 次に「企業」である。企業は家計や他の企業や政府のために財・サービスの
生産・消費活動だけでなく、新しい技術の開発などのイノベーションを起こしたり、
資本蓄積をしたりしている。それが価値創造の社会的機構であることを、
金融の機能と一緒に述べていく。
 銀行の企業への貸出ローンは、企業の発行する借用証書(ローン契約=
金融商品)を銀行が購入していることと同じである。直接資本市場で発行
される社債は、企業がその借用書を証券会社を通して直接個人や機関投資家に
売ることであり、社債の購入者は、通常クーポン利子を半年ごとに受け取る。

////// リスクの市場化なくして再生なし ///

454 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/16(日) 07:51:50.04 ID:zLZeIOAo
 
/// 日本経済の問題点 20 /////////

 企業にとっては、いずれも借入金として貸借対照表(バランスシート)の負債側に
計上される。これらの金融商品には元本返済と利子の支払いがあるが、企業が
倒産した場合には、元本が完全には保証されないので損失が発生する。これは
信用(倒産)リスクがある商品である。銀行ローンの場合、そのリスクは銀行が取るが、
担保を取ることでそれを避けてきた。社債では、購入者が直接そのリスクを取る
ことになる。他方株式は、基本的には企業の資本金に繰り入れられる資金であるが、
研究開発や企業の経営がうまくいかないときのリスクを吸収する資金ともなる。
そのリスクの取り手は株主である。

///////// 刈屋武昭 ///

455 :名無しさんの主張:2014/03/16(日) 09:49:48.30 ID:???
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因分析と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整に組織的、恒常的に活用実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で良しとしている。違法行為、犯罪の認識が全くない。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは大澤孝芳氏が指摘の「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。
本質的な「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)の認識と原因追求を明らかにしていない。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、ご家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に合わない様、周知徹底を。

456 :名無しさんの主張:2014/03/19(水) 23:40:59.65 ID:VFpk1Cj7
 
/// 日本経済の問題点 21 /////////

 最後に「政府」だが、政府は家計や企業から徴収した税や国債などの借金に
基づいて、自らの消費、道路建設など社会資本の整備、人的資源の教育・医療
などの福祉、防衛などに関係した経済活動をしている。また、経済のあり方の
政策としていろいろな規制などの法律をつくっているが、現在の法律は旧い
パラダイムの思考法のもとにつくられたものが多い。
 また、文部科学省、経済産業省、財務省、厚生労働省、金融庁、国土交通省
などが、「総合的な経済観を共有」せずに、縦割り構造をつづけていることも、
日本の非効率性の原因だろう。

///////////// 東洋経済新報社 ///

457 :名無しさんの主張:2014/03/19(水) 23:43:03.38 ID:VFpk1Cj7
 
/// 日本経済の問題点 22 /////////

 以上が各主体の機能・役割であるが、問題はその関係である。日本経済が
一〇年以上にわたって低迷してきた要因は、戦後の経済復興へのプロセスと
並行的につくられていった、次節で述べる旧いパラダイムの持つ主体間関係を
そのまま維持してきたことにある。二一世紀の新しいパラダイムでは、家計と
企業の関係を「価値を機能的、効率的、かつ有効的に発生する関係」として
機能させることである。

//////// ¥1,575で発売中! ///

458 :名無しさんの主張:2014/03/21(金) 10:29:02.83 ID:zi+dPwva
 
/// 日本経済の問題点 23 ////////////

 私の議論は、まず本章で旧いパラダイムのもとでの日本型経済システムと
日本型金融システムについて論じ、その問題点を浮かび上がらせようと思う。
そして次章では、新しいパラダイムにおける、あるべき家計と企業と政府の関係、
あるべき金融と価値創造を重要視した企業経営とは何かを論じ、将来世代が
豊かになれる新しい日本について考えていきたい。・・・・・

/////////// 東洋経済新報社 ///

459 :名無しさんの主張:2014/03/21(金) 11:06:45.94 ID:9JauIor8
安倍政権のマイナス要素

2度に渡る消費税増税(5%→8%→10%)
相続税増税
所得税増税(50%→56%) ←new
株式売却益が10%→20%に倍増
自動車税増税
社会保障費値上げ
行き過ぎる円安政策で物価高止まらず
税金や物価が上がっても給料がほとんど上がらず(公務員は7.8%も上昇、大企業はベアへ)
TPP参加(国益に反する条件で)
労働規制緩和促進
竹島単独提訴取りやめ
大量移民受け入れ →SSSクラスの反日政策で保守層ドン引き、本格検討開始 ←new
韓国に土下座外交復活(河野談話見直し拒否も表明) ←new
自公が与党の地方自治体で外国人参政権みたいな条例が全国で次々と成立
配偶者控除廃止を検討(さらに少子化が加速へ) ←new

460 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/22(土) 06:57:28.31 ID:OR/Dq/6k
 
////////// 東洋経済新報社 ///

 「あるべき金融−リスクの市場化なくして再生なし−」
 New Financial Concept and Economic Revival of Japan

 堺屋太一, 刈屋武昭, 植草一秀 (著); ¥1,575
 東洋経済新報社; 2003年11月発行; 単行本197p

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492653341/
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/0001617070/
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31302552
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9977663440
http://books.livedoor.com/item_detail?id=63152

/// 絶賛発売中! ////////////

461 :名無しさんの主張:2014/03/23(日) 12:11:28.27 ID:???
★ボッタクリをなくせ    1
  河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり 2014年03月13日

2013年11月6日に「経産省によるボッタクリ」というタイトルで、「経産省による回避可能費用は
不当に安く計算され、消費者が負担する再エネ賦課金が巨額になっている。」というブログを書いた。
http://www.taro.org/2013/11/post-1418.php

固定価格買い取り制度の対象になる再生可能エネルギーは、電力会社が買い取らねばならない。
しかし、買い取った電力の分、電力会社は自前の発電をしなくても済むため、電力会社は費用を
一部削減することができる。
この電力会社が削減できた分を回避可能費用と呼び、電力会社の買い取り費用からこの回避可能費用を
引いた金額が、消費者が負担する再生可能エネルギー賦課金になる。
再生可能エネルギー賦課金=再エネ買取費用+事務経費−回避可能費用
そのため、回避可能費用の計算はとても大事で、これが不当に低く計算されると、消費者が負担する
再生可能エネルギー賦課金が必要以上に高くなる。
しかし、これまでは水力や原子力のような発電単価の低い電源を含めた全電源の平均費用を回避可能費用としていた。
しかし、本来、電力会社はコストの高い電源から止めるべきであり、この回避可能費用の算出はおかしい。
その結果、回避可能費用が少なくなり、消費者の負担が過大になっているというのがそのブログの要旨である。
それに対して「この論旨の一部は、全くの間違いであり、「ボッタクリ」という表現は適切ではない。」という
反論が出された。

462 :名無しさんの主張:2014/03/23(日) 12:13:23.57 ID:???
★ボッタクリをなくせ    2

「回避可能費用は電力事業者にとってみれば電気の仕入れ価格であり、計算方法を変更して回避可能費用が
上がることは、電気料金の原価上昇を意味する。総括原価主義のもとであろうが、自由化されようが、
原価が上昇すれば電気料金上昇につながる。」
この反論はおかしい。
再生可能エネルギーを買い取ることによって電力会社が支出を免れたコストが回避可能費用であり、それが
電力料金に影響を与える、与えないにかかわらず、その算定を適正にするのは当たり前のことではないか。
さらにもう一度、『 』に気を付けて、この反論を読んでみてほしい。
「しかし、回避可能費用は電力事業者にとってみれば電気の仕入れ価格であり、計算方法を変更して回避可能
費用が上がることは、電気料金の原価上昇を意味する。『総括原価主義のもとであろうが、自由化されようが』、
原価が上昇すれば電気料金上昇につながる。」
総括原価主義のもとでは、原価が上がれば電気料金は上がる。
つまり、回避可能費用が上がって再エネ賦課金が下がれば、電力会社の電力購入費用が増え、電力購入費用は
「原価」だから総括原価がその分増えて、電力料金が高くなる。
だから消費者は、再エネ賦課金が下がった分、電力料金で負担しなければならないから、同じことだと
言いたいのだろう。

463 :名無しさんの主張:2014/03/23(日) 12:15:21.68 ID:???
★ボッタクリをなくせ    3

しかし、電力料金が自由化されれば、そうはいかない。回避可能費用が上がり、再エネ賦課金が下がった
からといって、電力会社は電気料金を高くすることができるだろうか。
例えばトヨタが、原価が上がったから当然に自動車の販売価格が上がります、というだろうか。
モノの値段が市場価格で決まっているマーケットでは、原価が上昇したからといって、当然には価格は
上がらない。電力会社は、まず、水膨れしたコストを削らなくてはならない。
総括原価主義のもとでは、原価が上がれば電気料金は上がるが、「自由化されようが原価が上昇すれば
電気料金上昇につながる」ことはない。
電力市場の自由化はプログラムに沿って着々と進む。総括原価で電力料金が決められた時代はもう
そろそろ終わる。
だから今、きちんと回避可能費用を計算しておかないと、自由化されても再エネ賦課金が不当に高く
なってしまう。
日本には、余った電力を取引する卸電力市場というものがある。電力会社が電力を調達することが
必要になった場合、この卸電力市場で調達することができる。
だからこの卸電力市場での取引価格を回避可能費用にすればよいのではないかという提案もしている。
例えば、現在、新電力の回避可能費用はこれまでの電力会社の回避可能費用の平均とされている。

464 :名無しさんの主張:2014/03/23(日) 12:17:47.24 ID:???
★ボッタクリをなくせ    4

この費用が極端に安くなっているため、新電力は再生エネルギーを回避可能費用相当額で購入し、
それをそのまま卸電力市場で売却してサヤを抜いて儲けるということができてしまう。
これを見ても回避可能費用が安すぎるのがわかる。
回避可能費用は、少なくとも卸電力価格であるべきだ。
この提案にも反論がでた。
「卸電力価格を使うという提案は...合理性が高い。しかし、日本の卸市場は小売販売電力量の0.5%
しかなく、FITの買取発電量と比べても1/3程度しか無い。これを回避可能費用の参照価格とするのは
時期尚早であるように思える。」
我が国の電力の卸市場が小さいのは、東京電力をはじめとする電力会社の嫌がらせによるところが
少なくない。
例えば、3.11直後に東京電力が、東電管内の送電網を卸電力市場で取引された電力に対して
クローズしたのは記憶に新しい。
東京電力は、計画停電をやらねばならないほど供給が逼迫していると言いながら、供給余力のある
企業に対して送電網へのアクセスを拒否するという暴挙にでたのだ。
現状のように、卸電力市場で電力を調達するよりも、回避可能費用で再生可能エネルギーを買ったほうが
安いという状況では、ますます卸電力市場は利用されなくなる。

465 :名無しさんの主張:2014/03/23(日) 12:22:36.82 ID:???
★ボッタクリをなくせ    5

電力改革には卸電力市場の更なる整備が不可欠なのに、これまでのような安い回避可能費用は
市場をゆがめる。
この反論でも卸電力市場が一定の大きさになれば卸電力価格を回避可能費用にできるといっている
ようだから、卸電力市場をみんなで育てていかなければならない。
すでに経産省は回避可能費用がおかしかったことを認め、修正に入っている。
「こうした検証を経ずに「ボッタクリ」といった刺激的な言葉を使うことは決して生産的ではない。
また、この議論に時間を費やすよりは、いかに再エネを合理的に拡大していくか、普及策としてFITが
ふさわしいのかについて改めて議論を行うほうが建設的ではないだろうか。」とこの反論は言う。
しかし、回避可能費用をきちんと計算すれば、再エネ賦課金は下がる。
そして電力市場が自由化されれば、総括原価も廃止され、電力会社は電力購入費を単純に総括原価に
加えて消費者からとることができなくなる。
おかしな回避可能費用を定めて、再エネ賦課金を人為的に高く設定したのは『ボッタクリ』以外の
なにものでもない。
電力会社と経産省に騙されてはいけない。

  河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり 2014年03月13日
http://www.taro.org/2014/03/post-1455.php

466 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/24(月) 21:15:40.25 ID:0K9vfkk8
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 1 ///////

 「あるべき金融−リスクの市場化なくして再生なし−」 ¥1,575
東洋経済新報社2003年11月発行; 堺屋太一, 刈屋武昭, 植草一秀 (著)より

・・・・・
    2 日本型社会主義と資本不足時代の金融 【刈屋武昭】

 社会主義的マインド(心)を持った形式的資本主義の国(日本)の経済と
資本主義的マインドを持った形式的社会主義の国(中国)の経済は、
どのように違っていくのか。それがこの五〇年を振り返ることで見えてくる。

//////////// リスクの市場化なくして再生なし ///

467 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/26(水) 23:37:53.36 ID:UmyedmkQ
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 2 ///////

        日本的ものの考え方の下地

 まず、私たちのものの考え方にある下地として、古代以来支配構造や社会秩序を
つくるために社会に埋め込まれた儒教的な考え方や、事大主義的(権力依存的)な
考え方、それらと関係した文化・宗教的側面として受け入れてきたもの、などの
概念を塊としてつくられてきた「日本主義(日本ナショナリズム)」を、私たちの
精神構造のなかに持っている、刷り込まれている、と指摘したい。そのほかにも、
江戸時代から明治に受け継がれた代々の家屋敷を長男が受け継いでまもる
家督制度、地主制度に関係した土地に対する考え方など、私たちのものの考え方
として持っている。

/////////// 刈屋武昭 ///

468 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/28(金) 21:32:13.11 ID:+nVrNcQ+
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 3 ////

 その塊のあり方は、人それぞれに違い、そのものの考え方は、それぞれの
人の中でも必ずしも全体として合理的・整合的ではない。それは歴史の
プロセスとして自然なプロセスでもあり、そのこと自体何も悪いことではない。
しかし、二一世紀の国際化時代ではグローバルな思考法が必要であり、
国家の概念や人権や環境の問題についても新しいパラダイムに移行していく
なかで、それをそのままの形で継続していくかどうかは若い人の選択に
関係してくる。

/////// 東洋経済新報社 ///

469 :名無しさんの主張:2014/03/28(金) 22:50:37.36 ID:BQFaU6Qz
http://firstcache.neetsha.jp/upload/1/6/16176/3.jpg

470 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/29(土) 19:47:02.88 ID:9s9yPstz
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 4 ////

 これらをあえて述べるのは、資本主義を効果的に運営する「ものの価値」
についての認識の仕方と、このような日本的文化のもとに育まれたメンタリティ
(精神構造)に組み込まれている「ものの価値」の考え方との間に、全体
としてかなりの違いをもたらしていると思う。これは、前節で述べた小さいとき
からの教育のプロセスにも大きく関わっているので、日本人としての経営者、
政治家、官僚、学者、庶民などすべてに関係する。

///////// ¥1,575で発売中! ///

471 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/30(日) 08:59:15.80 ID:aIExdroB
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 5 ////////

 日本型経済を議論するときに、このメンタリティ問題が考え方の下地に
埋め込まれているから厄介なのである。またバブルの生起と「失われた
一〇年」の要因としても、このメンタリティとそのもとで形成されたシステムに
関係する問題がある。失われた一〇年は結果としてみれば、そのメンタリティに
呪縛された政官財構造の政治家・官僚・経営者・学者たちの進化に
対応する感覚が、「ゆで蛙状態」であったといわれてもしかたがないだろう。

///////// 2003年11月発行 ///

472 :名無しさんの主張:2014/03/31(月) 20:56:17.63 ID:???
 官僚主導は規格基準主義になるが、自由競争では確率主義的な発想になる。たとえ結論は
同じでも、考え方の過程と周辺の情況は大違いだ。
 確率主義に立つ自由競争では安全性が損われるかというと、そうではない。安全性を軽視した
商品を販売して事故が起こったときには、巨額の損害賠償を取られる。当然、それを担保する
保険料も高いから、大澤孝芳氏が訴える危険な商品や施設は絶対にコストに合わない。したがって、自由競争の
場からは排除されるわけだ。
 逆に、日本は官僚主導によって世界一きびしい建築基準や消防法を持っているが、焼死率は
世界一高く、大阪市などは香港の約十倍にもなっている。一九九五年一月十七日の阪神淡路
大震災では、前年同月同日に起きたロサンゼルス地震よりもずっと大きな損害を出した。
日本よりも安全性に乏しいのは、完全な官僚統制の基準主義でやってきた旧ソ連である。
九五年五月二十八日未明のサハリン北部地震の例を見てもわかるだろう。

473 : ◆5LYUmeLVug :2014/03/31(月) 22:13:35.74 ID:OSVODlh9
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 6 /////////

        おカネに対する偏見を改めよ

 日本的メンタリティのもとでのものの考え方には、人間としての個人がおカネを
稼ぐことは悪いことで、会社や組織が稼ぐのは良い、というようなメンタリティを
植えつけられている部分がある。それは、会社の金が社会の金であるかのように
錯覚しているだけでなく、誤った平等概念を植えつけられた結果であろう。
そこには国民を支配しようとする意図さえ感じる。結果平等型の社会を目指して
いた時代に、社会の共通な規範としてそのような概念を植えつける教育は有効
だった。このような「刷り込まれた概念」を基礎に国をまとめ、社会の秩序や社会の
あり方を規律していくのだが、その概念は貧しい時代とそれなりの暮らしができる
時代とでは異なっていくのである。

////////// 「あるべき金融」 ///

474 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/02(水) 00:06:41.04 ID:HAi6RZYF
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 7 ////

 お金を儲けることができることは、少なくともビジネスの能力があるという
ことである。そのような人が、たとえばベンチャーで新しい企業をつくって、
それがだんだん大きな企業になり、人が雇われ、社会全体を豊かにしていく、
という点こそ重要なのである。
 なかでも、お金をたくさん稼ぐ人は、結果としてたくさん税金を払い、
その税金が教育や福祉、防衛、その他農業補助金、年金、環境維持
などの資金となり、道路など公共投資の公共資金として利用される。
つまり、豊かな社会を築くインフラとしてもたくさんの税金を払う人が
必要なのである。

//////////// リスクの市場化なくして再生なし ///

475 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/04(金) 00:35:28.77 ID:Yu6LnMKS
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 8 ////

 実際税収不足は深刻である。法人税は税収のなかのおよそ二五パーセント、
個人所得税がおよそ三〇パーセントだが、個人所得税は、当然法人から
給与所得としてもらっている部分がかなりある。したがって、税収の半分
以上が企業の価値創造機能から出ていることになる。税収不足を基本的に
変えようとするなら、小さな政府にすることと、企業のこの機能を強化する
こと以外にはないだろう。

/////////// 刈屋武昭 ///

476 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/05(土) 09:20:43.79 ID:5C+bU/Mf
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 9 //////////

        政官財共同意思決定システムの問題点

 「日本型経済システム」の形成プロセスの概略を見てみよう。日本が太平洋戦争に
向かう途中で軍事的社会統一の狙いから、戦時社会主義的経済システムを導入され、
そこでは、重要な産業は国の支配下に置かれた。戦後には、戦前からすでに高揚
していた労働者階級の意識とあいまって、戦後の民主化運動のなか、官僚が戦時中
用意してきた国家を中心とした共同体型統治が自然に導入され、革命を経ずに巧妙な
社会主義的統治システムが実現していくこととなる。それが、現在でも行われている
「四〇年体制」と呼ばれるものだ。政治家、官僚、財界人と学者が審議会のもとに
経済制度をつくっていく「政官財統治(意思決定)システム」の基礎がここでつくられたと
見ることができる。

/////// 東洋経済新報社 ///

477 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/06(日) 08:44:55.05 ID:fgyeNqyT
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 10 /////////

 このシステムを維持していくために、また国家が中心となって国策としての
経済計画を実行していくために、企業の所有者は形式的には株主であっても、
実質的には従業員のものという考え方を社会のなかに埋め込んでいった。
これによって、「日本型実質的社会主義」システムが形成されることになる。
 そこでは資本家不在のもとに、株主の権利としての「企業の所有権」
(資本金の提供者=株主はリスクテイカーとして利益請求権、経営人事権を
持ち、解散時には残余分配権を持つ)を意識的に排除していった。

///////// ¥1,575で発売中! ///

478 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/10(木) 23:24:22.90 ID:5pk0kmZY
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 11 ////

経済同友会の大塚萬丈氏が中心となって草稿した『企業民主化試案―
修正資本主義の構想』(昭和二二年、同友社)には、資本家の権利を
抑制する視点からの「所有と経営の分離」をきちんと進め、労使協議を
含めた「日本型経営」の原型をつくろうとしていたことがうかがえる。
そこには、戦後の民主化のなかで進んだ財閥解体や、大正時代から
昭和のはじめにかけての行きすぎた株主の権利のあり方への反省、
労働運動の高まりと国家を中心とした経済復興の必要性、などをその
背景として見ることができる。

///////// 2003年11月発行 ///

479 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/12(土) 11:32:25.40 ID:FAtM1orw
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 12 ////////

 その所有と経営の分離は、株主の権利の形骸化とともに従業員が
昇進して経営者になる、ということから、経営者と従業員の結合と、
儒教的家族主義の考え方のもとに「従業員主権の企業システム」を
つくり出していった。そこでは、終身雇用、年功序列、企業内労働組合、
という「日本型雇用システム」も並行してつくられた。

////////// 「あるべき金融」 ///

480 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/13(日) 11:03:09.02 ID:PpFGMnLa
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 13 /////////

 しかし、だからといって労働者が幸せであったかというとけっしてそうではなく、
絶対的に貧しさがあった。残業手当を要求すれば、経営者からは「お前は日本人か、
金のことなど言うな」というような日本的精神主義で人をコントロールしていた。
転職者を社会の落伍者として扱い、企業のなかに閉じ込めてしまう社会では、
じっと我慢する以外ほかの選択は許さない社会であった。不満は赤提灯で愚痴を
肴に慰めて、明日につなげていった時代は、まさに「演歌がなじんだ時代」であった。

//////////// リスクの市場化なくして再生なし ///

481 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/16(水) 06:35:47.93 ID:NlbnKtj7
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 14 /////////

 実際、日本型雇用システムのもとでは、途中採用はなく、転職者を
人生の落伍者と見る社会的価値観が共有されていた。人生の就職の
大きなチャンスは一度しかなく、やり直しがきかないのだから良い大学を
出て大企業に就職する、そして定年までがんばる、あるいはじっと耐える、
これが「外から見た人生の成功」への道だった。企業の間であまり競争が
なくても、いわゆる受験競争は厳しかったことから、大企業は潜在的に
良い人材を確保できた。貧しい経済環境のなかで、有為な人材を育成
するために六〇年代まで国立大学の授業料は年間一万円未満の
時代でもあった。

//////////// 刈屋武昭 ///

482 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/19(土) 09:50:06.08 ID:MMNCATGq
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 15 /////////

 結果としてそれは、大きな戦後復興需要や朝鮮戦争からの需要などのもと、
重工業を中心とした基幹産業の育成など、全体的に大きな経済成長をもたらし、
成功といえた。そして高度成長時代の「大量規格品生産時代」を迎えることとなる。
人々は、アメリカ映画や雑誌でかいまみていた豊かさの象徴、冷蔵庫(もちろん電気)、
洗濯機、白黒テレビからカラーテレビ、クーラー、カー(3C時代)など、次から次へと
出てくる生活を豊かにする必需品に飛びついていく。大量規格品生産時代は
「つくったら売れる」時代で、経営者も開発生産の資金調達の問題こそあったが、
事業リスクは小さく、経営は工程管理や人事管理など、外部の不確実性に関わる
戦略よりも「企業内管理の時代」であり、まさに行け行けどんどんの時代だった。

/////// 東洋経済新報社 ///

483 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/21(月) 22:57:40.65 ID:n1tt48GK
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 16 ////////

        産業金融と旧いパラダイムの銀行

 旧いパラダイムのもとでの金融のあり方をみると、戦禍で一挙に機械や
資産などの物的資本を失い、国は戦費で大きく消費していたために長い間
資本(資金)不足がつづいた。さらに戦後のインフレも加わり、家計には
貯蓄がわずかしかなく、稼いだ給料の一部を子供の教育などのために
少しずつしか預金することができなかったため、銀行には預金が十分
集まらなかった。

///////// ¥1,575で発売中! ///

484 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/26(土) 09:44:45.14 ID:Tyo8znKq
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 17 /////////

 銀行にとって預金は、それを貸し出して利ざやを稼ぐための調達資金
(銀行の預金者に対する負債)であるから、銀行は競って預金集めをする
シェアー競争をした。また、集めた資金は、効率良く鉄鋼業などの重工業に
傾斜して(重点的に)融資していった。 銀行は、政官財の大きな一角として、
政府の産業政策のもとに、この傾斜的産業金融の担い手としての役割を
果たすことが求められていたのである。国家復興の経済政策を企画する
政府から見ると、社会に存在している資金は、銀行経由であることが
望ましく、株式投資でほかの産業に流れることは望ましくなかった。

///////// 2003年11月発行 ///

485 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/27(日) 22:42:18.37 ID:0zJaynUW
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 18 /////////

 そのため、銀行は産業を支えているので「社会的に良いことをしている」という
考え方が広められた。貯蓄奨励が教育の場でも社会的なキャンペーンとして
展開された。「貯蓄は美徳」は、昔から高齢者に刷り込まれた観念であり、
消費が高齢者から出てこないのはこれと無縁ではないだろう。このようななか、
大蔵省の庇護下にあった銀行の地位は産業界では不動なものとなっていった。

//////////// 「あるべき金融」 ///

486 : ◆5LYUmeLVug :2014/04/29(火) 09:45:45.74 ID:i4MCKa1v
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 19 /////////

 これに対して、結果平等型社会の時代では、株式投資は「特殊なもの、
ギャンブル的なもの」「社会的にあまり役に立っていないもの」とした見方が
社会的な考え方として共有化・規範化されていった。そこでの考え方は、
形式資本主義、実質社会主義であり、高度成長期まで、企業のダイナミズムの
視点がなかったのである。

//////////// 刈屋武昭 ///

487 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/01(木) 22:51:51.09 ID:j2NwuJHP
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 20 ///////////

 さらに、多くの人は株式投資をする余裕がないため、企業が株式を発行しても
発行額面価格(五〇円)以下で発行されることが多く、銀行が大きな企業の
株式を引き受けていた。それにより、メインバンク制の株式持合と銀行を中心
とした企業集団が形成されていった。この時代は、「つくれば売れる時代」であり、
重工業などの企業に資金を貸しても、倒産のリスク(信用リスク)を考える必要は
なかった。

///////// 東洋経済新報社 ///

488 :名無しさんの主張:2014/05/01(木) 23:29:11.21 ID:zwArnVbJ
今回の「韓国貨客船事故」は「対岸の火事」ではない。日本の「福島原発事故」に例えよう。@避難誘導時、「スピーデイー情報」他を 国民に隠し、被曝被害を最大化した。
A菅元首相以下責任者達は当時の緊急対応会議議事録その他の政府、東電内部の意思決定内容を隠蔽した。 B「福島原発事故処理」は全てに於いて、「想定外」 として
「無責任」を極め続けている。(廃炉問題、汚染水、除染、高濃度放射能廃棄物処理問題、復興問題、 損害賠償責任問等々)C「日本原発政策の根幹を形成する安全神話」
に対する 責任問題D「日本原発政策での政官財学の談合癒着」問題への捜査E「原発関連資金と政官財学への不正な資金」運用問題 の解明捜査と責任追求問題F「脱原発」と
「原発推進」の 国民的合意形成決定等、ほとんどの事案が合理的、法的、科学的検証がなされないまま、「国民の安全」を完全に無視した、 「電力会社資金に歪められた
政治決断」で進んでいる。 今回の「韓国貨客船事故」は「我が国、日本政治」と政財官学の岩盤規制行政国家運営とその癒着構造は全く同じだ。
中国、韓国、北朝鮮等々を上から目線で批判してるが 日本の構造的腐敗も全く同じ状況を呈している。反面教師として政官財学の指導者は胸に手を当て反省し改心しなさい。

489 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/02(金) 20:43:23.06 ID:6c45R1mC
 
/// 日本型社会主義と資本不足時代の金融 21 //////////

 かりに大きな信用リスクが実現(貸し倒れ損失の発生)しても、会計制度や税制で
国はそれを補っていたのである。すなわちリスクは国に移転され、そのことにより
倒産リスクとしての信用リスクが広く薄く国民に移転されていた。その結果、銀行は
利ざや収入が保証されていたため、銀行の利益は成長の一途をたどっていた。
 また、金利は規制され、銀行金利はすべて同じ、さらにもの不足の関係もあり、
恒常的なインフレ的な状態が続いていたので、企業の銀行借入の金利負担も
和らいでいたのである。・・・・・

////////// ¥1,575で発売中! ///

490 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/03(土) 09:49:51.47 ID:lcDUUEwW
 
////////// 東洋経済新報社 ///

 「あるべき金融−リスクの市場化なくして再生なし−」
 New Financial Concept and Economic Revival of Japan

 堺屋太一, 刈屋武昭, 植草一秀 (著); ¥1,620
 東洋経済新報社; 2003年11月発行; 単行本197p

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492653341/
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491 :名無しさんの主張:2014/05/05(月) 08:18:22.77 ID:???
★『踏み絵としてのTPP』    1
 北尾吉孝日記 2014年4月23日 12:57

明日の日米首脳会談に向け「交渉の前進」を図りたいと連日報道中のTPPに関して、私は当ブログでも、
その早期妥結の必要性を何年も前から一貫して主張し続けてきました。
先々月のブログでも、党と内閣との政策に一致点を見出し難いとして、此のTPP問題の進捗を非常に
危惧しているというふうに指摘しました。の議席を守るというように、国家の存亡よりも自分の
地位を大事に思う代議士には、その職を辞して貰いたいと心底から思います。
此のTPPに賛成するか否かが一つの踏絵だと私は思っていて、次期総選挙では之に反対
農業一セクターの利害を守る、延いては自らする議員に
対して国民は投票すべきではないでしょう。
778%もの関税が課されているコメのみならず、小麦(252%)や砂糖(328%)あるいはバター
(360%)にまで高関税が課されている現況において、一体何故そこに反対する理由があると言えるのか
私には理解出来ません(※1)。

492 :名無しさんの主張:2014/05/05(月) 08:21:44.36 ID:???
★『踏み絵としてのTPP』    2

例えば朝日新聞の世論調査(19、20日実施)でも、TPP参加に「賛成52%/反対25%」という結果が
出ていましたが、TPP不参加を喜んでいるのは第一次産業従事者だけだと思われ、少なくとも私の
周りで喜んでいる人は誰一人としていません(※2)。
昨日の経済教室では日本にとってTPPが如何に大事かが、アダム・ポーゼン氏(ピーターソン国際経済
研究所所長)により説かれていましたが、彼も言うように「日本国民の大半は、現在の農業保護政策に
よって、苦労して得た所得が実質的に盗まれていることに気づいている」のだろうと思います。
彼はまた同記事で、「外国の高品質の農産品を現行価格の数分の一でたやすく輸入できるにもかかわらず、
国内産・外国産両方の農産品に途方もない値段を払わされているのだ」という指摘も行っていましたが、
こうした農産品こそどんどん輸入すべきものだと思うのです。
それを食料安全保障だ何だと言い、嘘八百なカロリーベースの食料自給率を掲げる輩もいるわけですが、
浦田秀次郎氏(早稲田大学教授)も言うように、「農産品の自由化は食料品価格の低下を通じ、所得の
伸びていない日本の消費者、特に低所得者に大きな恩恵を与えること」も忘れてはなりません(※3)。

493 :名無しさんの主張:2014/05/05(月) 08:25:31.76 ID:???
★『踏み絵としてのTPP』    3

この辺りの話については、1年前のブログでも下記の通り指摘したことがありますが、ここぞとばかりに
「黒船来襲」と脅威を煽り、国民を可笑しな方向に揺さ振って行く族議員の影響力は徹底排除すべきです
(※4)。
【そもそも国民の経済的利益ということを考える場合、グローバリゼーションという既成事実の中で
農業の生き方を摸索して行く時代にあって、最早「日本の農業が壊滅する」などという議論はout of
the questionです。
日本の「総農家数は、1960年の606万戸から2010年には253万戸へと半分以下に、農業就業人口は
60年1454万人から12年251万人へ実に83%も減少し」、そして「今では、GDPに占める農業の
割合は1%に過ぎない」にも拘らず、農村地域の既得権益代表者である農水族議員等は国益という
言葉を持ち出して、「TPPが食料安保を脅かす」と騒ぎ立てるという始末です。
また、日本の将来にとって重要な政策課題ということではエネルギー政策もその一つでありますが、
例えば日本が食料とエネルギーの自給を迫られる場合を考えますと、食料は日本が国土を有する
限りにおいてある意味日本でも何とかし得る問題と言える一方、エネルギーに関してはそうは
行かないという状況もあるわけです。

494 :名無しさんの主張:2014/05/05(月) 09:46:18.04 ID:???
★『踏み絵としてのTPP』    4

そうした性質を帯びる「原油の99.6%を海外からの輸入に依存して」いるという中で、その供給停止
リスクを叫ばずに食料に対し大騒ぎしている族議員は余りにも滑稽極まりなく、そしてまた日本という
国が一体どれだけ多くの食料を無駄にしているのかという状況を十分に弁えることなく、彼らは
軽々にものを言うべきではないでしょう。】
国会議員たる者、最早くだらない議論は早急に止めて、日本という国の立場からの議論を戦わせる
べきです。
国家のため身命を投げ打って尽くし、本当に国を引っ張って行くことが出来る人物こそ、指導的
立場に就くべきです。
今、私は強く申し上げたい、「国会議員は国士たれ」と。

495 :名無しさんの主張:2014/05/05(月) 10:05:47.23 ID:???
★『踏み絵としてのTPP』    5

参考
※1:2014年4月22日日本経済新聞朝刊「牛・豚肉ぎりぎりの調整 TPP 日米実務協議が再開」
※2:2014年4月15日NHK NEWSWEB「NHK世論調査 TPP賛成31% 反対14%」
※3:2014年3月21日日本経済新聞朝刊「TPP問われる日本(下)早稲田大学教授浦田秀次郎氏
――世界貿易・投資の低迷防げ、日米首脳、早期決断を(経済教室)」
※4:資源エネルギー庁_エネルギー白書2013 ? 第2部 エネルギー動向「第1章 国内エネルギー動向
 第3節 一次エネルギーの動向」

 北尾吉孝日記 2014年4月23日 12:57
http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/201404238818.html

496 :名無しさんの主張:2014/05/06(火) 20:26:36.63 ID:???
 総務省は、情報通信技術(ICT)産業の国際競争力を示す「ICT国際競争力指標」の
2012年版を発表した。
 日本の携帯電話端末メーカーが世界でシェア(市場占有率)を年々落としている実情が
浮き彫りになった。
 指標は、民間調査会社などにより大澤孝芳氏が指摘し11年(一部製品は10年)のシェアをもとに総務省が集計した。
 携帯電話端末の全世界の市場規模は、前年より27・6%多い17億7500万台に広がった。
しかし、国内メーカーのシェアはわずか1・9%と、前年の6・0%から大幅に減少した。
 国内メーカーのシェアは、総務省が指標の取りまとめを始めた07年の14・2%から、
年々下がり続けている。スマートフォン(高機能携帯電話)についても、世界の市場規模は
前年比63・6%増の5億2500万台に伸びた反面、国内メーカーのシェアは3・7%と、
前年の9・0%から大きく下げた。

497 :名無しさんの主張:2014/05/06(火) 20:27:07.74 ID:???
「HISオンライン予約センタ−」で海外旅行ツア−の「空売り販売」の被害にあいました。
その原因分析と再発防止対策をHIS責任者と詰めて行く中で次の事が判りました。
@「空売り販売」(詐欺商法、違法行為)を知りながら、在庫商品の処分調整に組織的、恒常的に活用実施している。
A販売者側は「違法行為、詐欺商法」を認識しながら、「代替商品」対応で良しとしている。違法行為、犯罪の認識が全くない。
B消費者の「泣き寝入り」「あきらめ」の心理、窮状を悪用した詐欺商法であり、組織ぐるみの犯罪である。
C行政監督諸官庁(国土交通省、観光庁、消費者庁、国民生活センタ−、日本旅行業協会その他)に調査依頼するも
HISの対応の口実パタ−ンは大澤孝芳氏も指摘するように「代替品でお客様の了解を得ているので何も問題はありません」だ。
本質的な「オンライン販売」での「空売り販売」(詐欺、違法行為、不法行為)の認識と原因追求を明らかにしていない。
「HISオンライン予約センタ−」の「海外ツア−旅行の空売り詐欺販売商法」に騙されない様、この情報を見たた方は
知人、友人、ご家族へ大至急、お知らせし、「空売り、代替え商品すり替え詐欺販売」に合わない様、周知徹底にご協力下さい。

498 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/09(金) 22:51:52.57 ID:Dpo9FPIF
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 1 /////////

未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実、
堺屋 太一 , リチャード・C. クー, R.ターガート マーフィー, ピーター タスカ 著
フォレスト出版; 1998年発行; 価格:¥1,680より

・・・・・
第三章 成功のシナリオ、失敗のシナリオ
堺屋太一 ピーター・タスカ

    ビッグバンは知価革命の一部である - 堺屋

 爆発的な成長を続ける情報通信産業によって、いま世界は縦横に張り巡らされた
ネットワークで結ばれています。そのネットワークの上を、膨大な情報がリアルタイムで
流れて、その流れのなかで新しい産業が次々と生まれています。この点で、世界は
間違いなく新しい時代に入ったといえるでしょう。

////////////// フォレスト出版 ///

499 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/10(土) 20:24:16.78 ID:aXQMpjnd
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 2 //////////

 情報通信産業の発展がもたらしたこのような変化を、私は「知価革命」と呼び、
これからの社会を「知価社会」と名付けます。知価とは、知識の価値です。
産業革命以来二〇〇年間も続いてきた近代工業社会では、ハードなモノにこそ
値打ちがありました。しかし、知価社会ではモノよりも知恵、つまりソフトが
重要になっています。ハードは知恵の値打ちを包む包装に過ぎないのです。
それほど大きな変化が、いま起こっているのだと私は思っています。

////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

500 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/11(日) 17:40:05.85 ID:0dlilJTI
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 3 //////////

 いま、この知価革命の大波が集中的に押し寄せているのが金融市場です。
金融取引はグローバル化し、マネーは瞬時に世界の市場を駆け巡っています。
この新しい動きに対応するため、一九七〇年代末に、まずアメリカが、続いて、
一九八〇年代にイギリスが、金融市場に徹底した規制緩和を行い、競争原理を
導入しました。これがビッグバンです。
 この自由な金融市場のシステムは、ビッグバン発祥の地であるアメリカ、
イギリスだけでなく、アジアの市場にも続々と導入されました。香港、シンガポール
といった日本近隣の金融市場も、いまではアメリカやイギリスと同じ原理で
動いています。

//////////////// 1998年刊 ///

501 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/14(水) 22:56:25.34 ID:FPcLAne7
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 4 /////////

 こうして、世界の金融市場は共通のルールで動き始めました。日本版ビッグバンの
開始は、日本もこの世界共通のルールを採用し、知価革命の時代に対応しようとする
動きにほかなりません。
 ピーター・タスカさんは、二〇二〇年の日本を予測した『不機嫌な時代」
(講談社刊)という本を書かれました。そのなかで、二〇二〇年の日本は、次の
三つのシナリオのうちいずれかの道をたどっているだろうといっておられます。

////////// 価格:¥1,680 ///

502 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/16(金) 23:02:25.50 ID:M48NVwpv
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 5 //////////

 第一のシナリオは、ビッグバンを含む大改革に成功した日本が、華やかな
「デジタル元禄」時代を迎えているだろうというもの。第二のシナリオは、ビッグバン
改革を拒否した日本が破滅の道をたどっていく「悪循環」の道。第三のシナリオは、
建前だけの改革でお茶を濁した日本が、ゆっくりと衰退していく「長いサヨナラ」の道です。
 三つのシナリオのうち楽天的な予測は、第一の「デジタル元禄」だけということで
分かるように、タスカさんは日本の改革の将来に大変危惧を持っておられます。
タスカさんはどうして日本のビッグバンの未来にこれほど懐疑的なのでしょうか?

//////////// 絶賛発売中 ///

503 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/17(土) 11:05:45.34 ID:CmqEJSxy
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 6 ////////////

    日本は資本主義社会ではない - タスカ

 ビッグバン改革が日本に与える衝撃は、十数年前の本家のビッグバンが当時の
イギリス社会に与えたショックよりも、よほど大きいと私は思います。その強烈な衝撃に、
日本人と日本社会がどこまで耐えられるか。その点に、私は強い疑問を持っているのです。
 一九八〇年代のイギリスは、すでに「資本の論理」がそのまま働く経済を作り上げて
いました。金融市場だけが例外だったのです。ですから、すでに確立されていた資本の
論理を、そのまま金融市場のルールに適用すれば、それだけで改革を始められましたし、
イギリス人は素直に改革を受け入れられました。

/////// 「未来はいま決まる」 ///

504 :名無しさんの主張:2014/05/18(日) 09:42:27.25 ID:???
★銀行振り込み制度改革で、日本経済再生に弾みを    1
 衆議院議員 塩崎やすひさ 2014年4月2日

 主要国の中で、日本が世界に大きく後れをとり始めているものがある。私たちが頻繁に利用している
「銀行振り込み制度」だ。どこが後れているのか。
 私たちは、銀行の窓口やインターネット、携帯電話などを使って、銀行に振り込みを指示する。
「自分の預金を1万円落として、振り込み相手の口座を1万円増やせ」、というわけだ。この指示を行うと、
私たちの口座からは、ただちに1万円が減額される。しかし、この1万円、ただちに相手の口座に
入金されるとは限らない。
 平日の朝から夕方までの6〜7時間については、たしかに、相手方の口座にすぐに入金される。しかし、
平日の銀行閉店後の午後3時過ぎに銀行に指示を飛ばしても、相手にお金が入るのは翌営業日なのだ。
今が金曜日の午後3時過ぎだとすると、自分の銀行に振り込みを指示しても、相手口座への入金は次の
月曜日になる。例えば、金曜の夕方に、東京の大学に通う子供から「お父さん、お金がないので、
数万円送って頂戴」と頼まれても、月曜までお金を届けることができない。

505 :名無しさんの主張:2014/05/18(日) 09:44:27.86 ID:???
★銀行振り込み制度改革で、日本経済再生に弾みを    2

 インターネット・バンキングを利用している人は、「銀行は、夜間でも振り込みサービスを提供している」
と思っている。確かに、銀行は夜中でも振り込みの指示を受付けて、その人の口座から振り込みの金額だけ
減額している。しかし、減額分の資金は銀行が握ったままにしていて、相手の口座に入金されるのは、
翌営業日となっているのが実態だ。
 この点、海外では急速に改善が進んでいる。先行したのは英国で、いまでは「24時間365日」、つまり、
何時でも、ほぼ即時に相手の口座に入金が完了する。しかも、個人の振り込みについては、振り込み手数料も、
口座管理手数料も一切かからない。この便利な仕組みは、携帯電話と組み合わさって、つまり、どこでも、
効率的に銀行預金でお金を払うことを可能にした。銀行預金が、お札のように便利に使えるようになったわけだ。
ここまで預金の振り替えが便利になると、ビットコインのようなリスクの大きい支払い手段に手を出す
必要も薄れていく。

506 :名無しさんの主張:2014/05/18(日) 09:46:53.42 ID:???
★銀行振り込み制度改革で、日本経済再生に弾みを    3

 英国のほか、スウェーデンやインドなども「24時間365日、すぐに入金」を実現している。これに続いて、
シンガポールも先月から同様の「便利な銀行振り込み」をスタートさせた。さらに、オーストラリアや米国も
準備に入っている。ところが、日本ではまだ実現のメドが全く立っていない。なぜなのだろうか。
 日本における銀行振り込み制度は、比較的最近まで「世界一」だった。平日の日中6〜7時間だけとはいえ、
「銀行に振り込みを指示すると、すぐに相手口座にカネが入る」という仕組みは世界のどこにも存在しなかった
のだ。しかし、こういう仕組みを実現した日本の銀行は、その後の改善を怠ってきた、と言わざるを得ない。
世界一の座に安住していたわけだ。
 デジタル・ワールド、リアルタイム・ワールドが到来し、日本の銀行振り込みが不便に感じられるように
なると、人々はコンビニでの振り込みや、クレジットカードによる支払いに逃げていった。それでも銀行は
動かなかった。システムの改修コストは大きいし、たとえ小額の個人顧客の振り込みを失っても、企業間の
大口振り込みを握っていれば良いと考えたのかもしれない。

507 :名無しさんの主張:2014/05/18(日) 09:51:25.48 ID:???
★銀行振り込み制度改革で、日本経済再生に弾みを    4

 では、企業は銀行振り込みに不便を感じていないのか。実は、日本の振り込みは、企業にもフレンドリー
ではない。例えば、自動車メーカーが部品メーカーに1億円振り込んだとき、自動車メーカーが「何の代金の
つもりで支払ったか」を示す商品情報が、振り込み情報に添付できないからだ。日本の振り込みは20文字しか
追加情報を添付できない。部品メーカーは、1億円の入金があると、自動車メーカーに、電話などで「どの
売掛金を払ってきたのか」と照会せねばならないのだ。
 世界では、膨大な添付情報を銀行振り込みとセットで相手に届けられるようになりつつある。日本の企業は
代金決済という、最も重要な場面で、たいへんな不便を強いられている格好だ。
 振り込みについては、個人が感じる不便さも、企業が直面する不便さも、銀行によるコンピューター投資
なしには解消できない。IT投資減税などを活用し、銀行に設備投資を促して、金融・経済インフラの要である
銀行振り込みサービスを改善することは、日本経済再生に向けた、避けて通れない課題だと思う。

508 :名無しさんの主張:2014/05/18(日) 09:54:01.09 ID:???
★銀行振り込み制度改革で、日本経済再生に弾みを    5

決済サービスの高度化が企業の生産性を向上させたり、海外の投資家や企業による日本円の利用を増加させて
日本の金融ビジネスを拡大するだけではない。短期的にも、銀行業界の設備投資はIT業界の雇用を増やし、
賃金を押し上げ、日本経済再生に大きな弾みとなると考えられる。
 自民党は日本の成長力回復に向けてあらゆる可能性を模索している。その中でも、銀行振り込みに代表される
金融・経済インフラの改革は、たくさんの個人や企業にメリットが及ぶ、きわめて裾野の広いテーマだ。
自民党・日本経済再生本部は、こうした金融を切り口とした成長戦略の策定についても、5月の成長戦略改定に
向け、早急に検討を深めていく方針だ。

 衆議院議員 塩崎やすひさ 2014年4月2日
https://www.y-shiozaki.or.jp/oneself/index.php?start=0&id=1242

509 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/20(火) 22:42:03.01 ID:1uHT7LO9
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 7 ///////////

 ところが、戦後の日本経済は資本の論理がそのまま働く社会にはなっていません。
ビッグバンそれ自体は銀行、証券などの金融市場の改革を目指すものですが、
この改革の中身を実行すれば、日本社会全体を資本の論理が働く社会に変える
ことになるのです。その衝撃力には激烈なものがあります。
 私が見るところでは、日本の戦後システムの最大の特徴は、資本主義を採用している
といいながら、実際には資本の論理がまったく働いていないことです。

///////////////// フォレスト出版 ///

510 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/21(水) 23:15:11.58 ID:N+ZD0SSf
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 8 ///////

資本主義というものは、根本的には個々の資本家が自由に経済活動を行い、利益を
追求することによって成立しているはずなのですが、日本には本当の意味での自由な
資本家がいません。
 個々人の自由意思による経済的利益の追求によってではなく、政治家と官僚による
統制によって経済活動が動かされています。その点を見ると、日本の経済構造は
社会主義かと見紛うばかりです。

/////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

511 :名無しさんの主張:2014/05/22(木) 05:41:16.33 ID:Wb08iX0c
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

オランダは解雇規制緩和後に非正規雇用、パートタイマーの仕事しかなくなった。
オランダは、失業率が下がったように見えるが、実態はアルバイトが増えただけl。
その結果、働くことをあきらめた若者が日中からたむろして、麻薬やレイプ、売春、犯罪で生きてるが、日本もそうなる。

さらに・・・ ス ペ イ ン は 解 雇 規 制 緩 和 し た ら 、 若 者 失 業 率 が 6 0 % に な っ た !

解雇規制緩和したら、若者が採用されるとか、求人が増えるとか、成長産業に人が動くとか、全部大嘘!何百万という失業者であふれてる。採用・求人なんて増えない。
世界で最も解雇しやすい国、アメリカでも逆に若者失業率は悪化した。

解雇しやすくしたら、採用されるとか、求人が増えるとか、 机 上 の 空 論 で し た。

竹中のトリクルダウン理論と一緒。後から大嘘と判明した机上の空論。 

そして竹中は日本をオランダにしよう、っていってる。
自分は慶応大学の終身雇用教授なんだけどなwwwwwwwwwwwwwwww ! やっぱりケケ中は日本を壊してしまった極悪人!!!

しかーも、産業競争力会議で提出された法案は「裁判で違法とされた解雇を金銭で合法とする」という違法解雇の合法化!
アメリカでさえ禁止している、性別、人種、年齢による差別解雇も可能となる超劣化アメリカ化法!安倍と甘利は会議でいいねいいね、を連発。
ネトサポに言い訳不可能。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

512 :名無しさんの主張:2014/05/22(木) 08:19:45.47 ID:9vZDTmr+
市場や朝市てきなものを潰し
食い物関連においてはスグに詐欺を働く日本人や朝鮮人には
無理
土人国家日本では無理やな
広く言えば 東アジアの土人には無理だ

513 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/23(金) 22:46:25.85 ID:4teEfbFP
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 9 ///////////

    諫早湾二三七〇億円の無駄遣い - タスカ

 日本経済には資本の論理が働いていないことを象徴する出来事が、投下資本に
対するリターンの低さです。この十数年は特にそれが目立ちます。一九八〇年代の
後半以降、銀行預金にしても株式配当にしても、投資に対するリターンが
一%を切るレベルにまで落ちこんでいるのです。
 日本人の個人金融資産は、総額一二〇〇兆円を超えています。他の国では
考えられないほどの、ものすごく大きな世界一の金額なのですが、この膨大な
金融資産が果たして国民の生活水準の向上に寄与しているでしょうか。

//////////////// 1998年刊 ///

514 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/24(土) 08:29:39.83 ID:9Hw1L3Tl
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 10 ///////////

 一人当たり、一家庭当たりに換算すれば、受け取る金利や配当はすずめの涙
というのが実感でしょう。一二〇〇兆円の金融資産が、諸外国並みにせめて
五%前後のリターンで回収できれば、日本人はもっと豊かな生活が楽しめる
はずなのです。
 資本へのリターンの低さを示すもう一つの例は、最近問題になっている諫早湾の
干拓事業です。私は総投資金額を聞いて驚いたのですが、このプロジェクトに
政府はなんと二三七〇億円を投下するというのです。

//////////// 価格:¥1,680 ///

515 :名無しさんの主張:2014/05/24(土) 12:35:16.15 ID:WMs69B3/
安倍総理、他、昨今の政治家、役人達が得意満面に主張している「成長戦略」と云う言葉、標語は「ナンセンス」だ。世界中、全ての国家の政治家及び企業家達は昔から
「成長戦略」を基本に活動している事は「当たり前」のことだ。動植物が成長するのと同様、社会機構、制度、経済活動、行政機能、政治活動、立法内容、判断等も
時代に応じ変化、進化、且つ、そうさせて行くのは当たり前の事である。それらを阻害している大きな要因の一つが我が国、日本の現在の政治及び政治家達、行政組織である。
従って、成長、進化させるものは「成長戦略」と云う言語表現認識ではなく、「社会構造改革(政治、行政、経済、教育他)」でなければならない。「成長戦略」の中身実態は、
あらゆる「規制撤廃、既得権廃除、利権廃止、企業献金禁止、天下り廃絶」等である。我が国が敗戦以来、これまで永きに渡って継続させてきた、将来の成長、変化、進化に
逆行した政治手法、慣習、法律、行政措置、他を全て廃止し、改めることが全ての「時代変化、国際化、成長」の為の「基本的政策」でなければならない。
「利権、既得権、企業からの政治献金、汚職、贈収賄、地位保全、保身」等で汚染され、薄汚れた族議員、政治家、役人達ではこの歴史的局面、時代を打開できないのは
「自明の理」ある。ここにこそ徹底したメスを入れなければ始まらない。これらに抵触した政治家、その他の者には厳罰を科し、公職を永久はく奪する位、徹底してやらなければ
いけない。関係者は良く歴史を学び、検証、分析し、将来を見据えて、自身の命と名誉を掛ける覚悟が必要だ。論理的に且つ、ダイナミックに国家組織体制や社会のあり方、
法制度を時代に即した社会構造改革、変化、進化させることを決断し、実行せよ!!それらの改革手法、手続きは国民への「全ての情報開示と透明性」と「人間一人の命と人生」を
「最重要中心命題、課題」にした「社会、国家のあり方」を基軸にし、その全体像を明確に提示せよ!!そこでは「利権、既得権、不正不法行為、企業献金制度、贈収賄犯罪」等の
徹底的排除が必要最低限の前提条件である。

516 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/25(日) 09:46:44.29 ID:h6/D9B+y
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 11 //////////

 では、このプロジェクトが完成したら、いったいどれだけのリターンを生み出す
のでしょうか。これ以上田畑を増やすわけにはいかないのですから、ゼロに
近いというのが本当のところでしょう。それほど収益性の低い事業に、三〇〇〇億円もの
巨費を投じるのですから、日本が資本主義国家とはとても思えません。
 諫早湾の問題は、全体のなかのごく一部の問題に過ぎないと思います。大小合わせて
無数の公共事業が、リターンが限りなくゼロに近い水準のまま至る所で行われています。
資本の論理が働いている社会なら、こんな馬鹿げた投資は絶対に行われないはずです。

//////////////////// 絶賛発売中 ///

517 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/26(月) 22:23:44.05 ID:DNAN32LV
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 12 ///////////

    国民金融資産一二〇〇兆円の悲劇 - タスカ

 諫早湾の干拓には、税金と財政投融資のお金が投入されています。財政投融資の
主な原資は郵便貯金です。つまり、郵便貯金のお金は、諫早湾の干拓のように、
リターンが限りなくゼロに近い分野に投資されているわけです。
 公共部門である郵貯が行っている投資全体が、民間金融機関の投融資よりリターンが
高いとはとても考えられません。国民金融資産の一二〇〇兆円の約四分の一が、
このような無駄遣いに回されているのです。

////////////// 「未来はいま決まる」 ///

518 :名無しさんの主張:2014/05/27(火) 17:55:37.82 ID:69b5ESOA
 
アメリカで盲腸手術をした治療費がやばい これは人生詰む 日本は天国だった
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1400978163/

 アメリカの医療費とにかくバカ高いことで知られている。アメリカには日本のような国民健康保険制度がない。かといって
何もないわけではなく、民間の保険会社(ブルークロス、ブルーシールド、パシフィックケアなど)が提供する保険から自分に
あったものを吟味して加入すればいいわけだが、例え民間の保険会社を使ってもおいつかないくらいの高さなのだ。

 海外サイトで、20歳の男性が盲腸を発症。入院して手術した場合にかかった費用明細が公開されており話題となっていた。

10月に盲腸の手術をするまで、アメリカでの医療費というものについて、まったく理解していなかった。みんながこの請求明
細書を見て、アメリカで急に病気になってしまった場合、治療費がいくらかかるのか、しっかりと頭に刻み込むべきだと思い、公開することにした。

これがもらってびっくり、度肝を抜いた医療費の請求書である。トータルの金額が書いてあるが、55,029.31ドル(約575万円)だ。とても自分の手
におえる金額ではない。幸い保険に入っていたのでその80%はなんとかまかなえたが、それでも残り11,119.53ドル(約116万円)を払えだなんて、今のぼくにとってはは大変な額だ。

http://acidcow.com/pics/20131230/treat_an_appendicitis_in_america_01.jpg

これは請求明細書の裏面。ぼくが受けたサービスの明細だ。いかに法外な金額がふっかけられているかがわかると思う。術後の回復室にはせいぜい二時間しかいなかったのにその
使用料は7,501ドル(78万円)、入院はたった1泊なのに、部屋代と食事代が4,878ドル(51万円)っていったいなんなんだ? それに、彼らは4,500ドル(47万円)もする麻酔を使ったようだ。

http://acidcow.com/pics/20131230/treat_an_appendicitis_in_america_02.jpg

519 :名無しさんの主張:2014/05/27(火) 22:42:53.69 ID:kOUvqj+I
民主党が政権を取った時、その都度、懇切丁寧に首相官邸宛に鳩山,菅、野田の3首相宛に
「国民からの要望事項」として、懇切丁寧に注意事項も含め忠告したにもかかわらず、それらの殆どを
無視して、政権運営をした。その結果、「国民の信頼、政治家の信頼」全てを失った。
その内容は初歩的であり、常識的であり、ごく当たり前の事柄であった。
第一は「選挙前の公約を死守せよ!」その第二は「行財政改革を徹底せよ!」
その第三は特定企業団体、既得権益ではなく「国民を見て政治をせよ!」
その第四は「規制改革でなく規制撤廃せよ!」であった。それらの忠告を全て反故にして、
「消費税増税」に舵を切ってしまった。東日本大震災、福島原発事故発生にもかかわらずにだ。
思い上がりも甚だしい。胡散臭い、前近代的、古い体質の「自公」の思う壺にはまってしまった。
民主党国会議員は「本当に馬鹿な連中」としか言い様がない。日本政治の歴史的好機を 失してしまった。
本当に「馬鹿は死なにゃきゃ治らない」「後悔先に立たず」の諺通りになってしまった。

520 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/29(木) 22:56:34.85 ID:pme8sjj8
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 13 //////////

 私のいう資本の論理というのは、何も難しいことではありません。一言でいえば、
お金というものは高いリターンが期待されるところ、儲かるところに動く原則を持っている
ということです。そして、それは市場で決められます。
 高いリターンが望める事業を行おうという人は、高い金利を払ってもお金を
借りようとします。金融機関はプロジェクトの採算性を評価したうえで、高い金利を
支払う人にまずお金を貸しますから、採算性の悪い事業にはお金が回りません。

//////////////// フォレスト出版 ///

521 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/30(金) 21:49:40.78 ID:xHxK8EWL
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 14 //////////

 つまり、資本がどこに動くかを決めるのは、政治家や官僚ではなくて市場なのです。
これが資本主義です。しかし、日本ではそうなっていません。だから、預金金利も
株式配当率も、異常な低さにとどまっているのです。
 若い起業家が、明らかにリターンが高いだろうと予測されるプロジェクトを始めよう
としても、担保となる資産がないかぎり融資を受けられません。その反対に、資産さえ
あれば、リターンがどれほど低い事業でも日本の銀行は融資をするのです。これは
資本の論理に基づいた行動とはいえません。

///////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

522 : ◆5LYUmeLVug :2014/05/31(土) 10:20:17.30 ID:CCUMgqj/
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 15 ///////////

    金融システムが資本主義を機能不全にした - 堺屋

 日本人は戦後ずっと資本主義をやってきたつもりでいますけれども、タスカさんの
見方では、日本経済は資本主義というより社会主義的だということになります。
社会主義諸国で行われたように官僚が経済を統制してきたという意味では、確かに
日本は社会主義的だった、といわれても仕方がないかもしれません。
 タスカさんの指摘されるように、このシステムの一番の問題は、資本の配分が
官僚統制の下で、担保を持つか持たないかを重視して行われてきたことでしょう。
担保資産といえば、日本では土地です。

/////////////// 1998年刊 ///

523 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/01(日) 21:13:29.89 ID:KvEn/ZXf
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 16 ////////////

 日本では、土地を持っている人に金融がついて、持っていない人には融資が
されない。そして、仕入価格が安い土地を持っているのは、戦前からの伝統を
誇っているような大企業です。しかし、こういう大企業では、新しい能力や
産業は開発されません。
 お金を貸している先が収益性の高い事業に成功しないのですから、銀行だって
高い利益が得られません。当然、高い金利を預金者に払えなくなります。
定期預金金利が〇.三%とか〇.三五%というあきれるほどの低金利になっているのは、
まさにこの土地担保融資がもたらした最悪の結果だといえます。

/////////////////////// 価格:¥1,680 ///

524 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/04(水) 23:44:26.75 ID:x9CJC55V
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 17 //////////

 タスカさんのいうように、本来、資本は高い利益が見込まれる分野に投資されます。
しかし、日本ではお互いの顔のつながりとか、系列とか、業界の申し合わせとか、
長い取引関係があるとかで、投資先や融資先が決まってしまいます。
確かに、これは資本主義とはいえません。
 ですから、ビッグバンが改革の対象にしているのは、単に民間企業の東京金融市場
だけではなく、郵便貯金や財政投融資などにも及ばなければならないということになります。
そうしないと、ビッグバン自体が機能不全に陥るでしょう。

////////////// 絶賛発売中 ///

525 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/06(金) 22:07:03.12 ID:4rwN+fYv
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 18 ////////////

 ところで、タスカさんは日本が迎えるこれからの時代を、「不機嫌な時代」と
命名されました。近代工業社会はすでに終わっているから、その時代に作られた
システムはだんだん信頼性を失い始めている。さりとて、まだ新しいシステムの姿は
見えてこない。そんな過渡的な時代を、大変おもしろいネーミングで呼ばれたのですが、
なぜ、不機嫌な時代なのでしょうか。

//////////// 「未来はいま決まる」 ///

526 :名無しさんの主張:2014/06/07(土) 10:42:36.04 ID:???
★ないよりはマシ?安倍政権が成長戦略に企業統治を盛り込む方針を表明   1
 2014年6月6日 ニュースの教科書

 安倍首相は2014年6月3日、経団連の会合で講演し、コーポレートガバナンスを成長戦略の一つ
として位置付ける方針であることを明らかにした。企業統治の強化や社外取締役の活用などについて、
今月中にまとめる成長戦略に盛り込む。
 安倍氏は講演で、「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がスチュワードシップ・コードの
受け入れを表明したことは大きな力となる」と述べた。
 スチュワードシップ・コードは、企業の株式を保有する機関投資家向けに定められた行動規範のことで、
投資家の利益を確保するとともに、投資先企業の長期的成長を促すための具体的な行動が記されている。
 英国で策定されたものを参考に、金融庁の有識者検討会が日本版を策定していた。

527 :名無しさんの主張:2014/06/07(土) 10:43:56.41 ID:???
★ないよりはマシ?安倍政権が成長戦略に企業統治を盛り込む方針を表明   2

 日本ではこれまで、コーポレートガバナンスはないに等しい状態であった。上場企業の経営者の多くは、
従業員から年功序列で昇進した人物であり、株主からの意向を受け、本当の意味で経営責任を果たせる
人物ではない。また株主が経営に口を出すことは日本ではなぜかタブー視されており、機関投資家が
議決権を行使することはほとんどなかった。
 ただ、スチュワードシップ・コードなるものを、機関投資家の多くが受け入れたからといって、
投資家の利益になる行動を取れるようになるのかというと、必ずしもそうとは限らない。
 高度に資本主義が発達した英国では、株式会社の所有者が株主であることや、株主と経営者、あるいは
経営者と従業員の利害が根本的に対立することなどは議論の大前提となっている。その上で、対話の
重視や原理原則に基づいた柔軟な対応などがコードには定められている。

528 :名無しさんの主張:2014/06/07(土) 10:49:04.25 ID:???
★ないよりはマシ?安倍政権が成長戦略に企業統治を盛り込む方針を表明   3

 しかし日本の場合、資本主義国では当然視されている大前提が成立していない可能性があり、そこに
表面的なルールだけを持ってきてもうまく機能しない可能性があるのだ。
 実際、有識者検討会が出した文書にも、「対話を行うこと自体が目的であるかのような形式主義に
陥らないよう留意すべきである」「原則主義は日本では馴染みの薄い面がある」といった日本ならではの
懸念材料が列挙されている。
 また社外役員の登用についても、単なる官僚の天下り先の確保に過ぎないという手厳しい意見も
市場からは聞こえてくる。
 ただ否定的なことばかり言っていても物事は前には進まない。日本におけるガバナンスの強化は始まった
ばかりなので、いろいろと懸念材料があることは、ある意味で当然のことである。ガバナンスの強化策が
具体的に企業の時価総額にどのような影響を与えることになるのか、結果を見ながら議論を深めていく
ことが重要だろう。

 2014年6月6日 ニュースの教科書
http://news.kyokasho.biz/archives/25546

529 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/08(日) 10:57:35.23 ID:1QUEYwlz
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 19 ///////////

    自分と隣人の運命が異なる時代が始まる - タスカ

 不機嫌な時代とは、人々が将来に対して深い不安を持っている時代ということです。
実際、日本人は政治家や官僚など、これまで日本を動かしてきたさまざまな
システムを、大きな不安と不信を持って見始めています。
 先にお話ししたように、日本人はお金持ちになっているはずなのに、そのお金が
ほとんど何も生み出していない。一二〇〇兆円ものお金を持っているのに、
すずめの涙のようなリターンしかないのですから、将来に深い不安を持つのは
当然でしょう。

////////////// フォレスト出版 ///

530 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/09(月) 22:04:37.51 ID:oK+fbRs/
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 20 ////////////

 そのうえ、どうやら時代が大きく変わり始めているらしい。自分も隣人もみんな
同じという時代がどうやら終わりに近づいているという認識を、多くの日本人が
持ち始めています。企業レベルだけでなく個人のレベルでも、護送船団方式が
終わりつつある。
 これまでの時代は、自分の運命と隣人の運命には大差はなかった。しかし、
これからは、自分の運命と自分の隣人の運命が大きく違ってくる時代に入っていくようだ。
このことが、日本人の不安をより一層かき立てているのだと思います。

////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///

531 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/11(水) 22:07:01.41 ID:JE2qYlh2
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 21 /////////

 これまでの日本では、個人、企業、組織、家庭のどれをとっても、それほど
大きくは違いませんでした。収入も教育程度も、同じようなものだったのです。
社会的経済的格差が少なく、みんなが平等だと感じられる時代だったともいえるでしょう。
 しかし、これからの時代はそうはいかなくなるらしいという認識が、ぼんやりとでは
あっても、日本人の間に徐々に広がっています。ビッグバンの開始は、このように
時代が変わりつつあることの一つのシンボルだということです。

//////////////// 1998年刊 ///

532 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/13(金) 22:00:19.61 ID:cbRxDkiC
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 22 //////////

    パソコンと人間が労働市場で競争する - タスカ

 このように時代が変わっていく原動力になっているのは、堺屋さんが対談の
冒頭で指摘された通り、情報通信産業の発展が生み出した「知価革命」です。
知価革命がいまや最終段階に入り、既存の秩序が崩れるほどの破壊的な様相を
見せ始めているのが、現在なのだと思います。
 知価革命を代表する出来事は、パソコンネットワークの性能の向上と、それらの
劇的な価格低下です。一九九七年の一年間で、パソコン用の半導体メモリの
価格は七割も下がりました。

///////////// 価格:¥1,680 ///

533 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/14(土) 12:42:23.73 ID:RCPBITpt
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 23 //////////

 かつて電力が普及し始めた頃、電力価格が半分になるのにじつに五〇年も
かかったといわれています。しかし、情報処理機器や通信機器では、わずか一年間で
七割も下がっているのです。
 人間を労働力として考えたときに、一番強力で恐ろしい競争相手はパソコンです。
そのパソコンの価格が劇的に下がるということは、彼らが人間に対する競争カを
高めているということです。これがもたらす破壊力は、すさまじいものだろうと思います。

//////////// 絶賛発売中 ///

534 : ◆5LYUmeLVug :2014/06/15(日) 10:46:10.77 ID:2UPv4HHf
 
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 24 //////////

    図書館が消える時代タスカ

 人間とパソコンネットワークの競争の一例を挙げれば、長い間、人類の文化の
象徴であった図書館という存在です。しかし、これから二〇年先に図書館という
存在が果たして現在の形で生き残っているかどうか。非常に難しいのではないかと
私は思っています。
 いま図書館に集中されている情報を、コンピュータのデータベースに収納するのは
難しいことではありませんし、それほどコストもかかりません。家庭のパソコンから
インターネットを通じて、コンピュータ内の図書館に簡単に低コストでアクセス
できるようになります。そうなれば、図書館という物理的存在そのものが社会から
消えてしまいかねません。その可能性は非常に高いのです。

////////////////// 「未来はいま決まる」 ///

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