抜粋つづき

逸話 [編集]

その驚異的な計算能力と特異な思考様式、極めて広い活躍領域から「悪魔の頭脳」「火星人」「1000分の1インチの精度で噛み合う歯車を持った完璧な機械」と評された。

水爆の効率概算のためにエンリコ・フェルミは大型計算尺で、リチャード・P・ファインマンは卓上計算機で、ノイマンは天井を向いて暗算したが、ノイマンが最も速く正確な値を出した。
ENIACとの計算勝負で勝ち、「俺の次に頭の良い奴ができた」と喜んだ。[要出典]

ノーベル経済学賞受賞者ポール・サミュエルソンの教科書をみて「ニュートン以前の数学ではないか」と言って笑った。[要出典]
後にノーベル経済学賞を受賞するジョン・ナッシュは学生時代にノイマンにナッシュ均衡に関する考えを紹介しているが、ノイマンは理論の結論を聞く前に「つまらないよ、要は不動点定理を適用しているだけじゃないか。」と一蹴した。
なおナッシュ均衡に関してはナッシュ自身も「私の業績の中で最もつまらないもの」と評している[21]。
1930年9月7日にケーニヒスベルクで開催されていた「厳密科学における認識論」についての第2回会議においてクルト・ゲーデルが第一不完全性定理を発表すると、発表の後にノイマンはゲーデルと個人的に会話を行い、定理の内容を直ちに理解した。
その会議の後、ゲーデルは第二不完全性定理を得て論文にまとめ、論文は11月17日に受理された。いっぽう、ノイマンは独力で第二不完全性定理を導き、その結果を11月20日付けの手紙でゲーデルに知らせた。
ゲーデルはすぐに返答の手紙を書き、論文の別刷を添えて返送した[22][23]。この分野で自分に先んじたゲーデルのことは例外的に尊敬しており、生涯高く評価し続けた[24]。